JIS Z 0102:2004 クラフト紙袋―用語及び種類 | ページ 2

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3.5.5 ひだ付き開口式底ばり袋 (open mouth-pasted-gusseted rectangular bottom sack) 通称SOS(self-opening
satchel:自動口開き手提げ袋)といい,底を四角に折って成形し,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2e) 参
照]。
備考 角底袋ともいう。
3.5.6 ひだ付き開口式折りばり袋 (open mouth-pasted-gusseted turn over bottom sack) 通称ピンチタイプと
いい,一方の端部を折り曲げて,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2f) 参照]。
備考 ひだ付き片折りばり袋ともいう。
3.5.7 ひだ付き開口式二重折りばり袋 (open mouth-pasted-gusseted double fold bottom sack with flush cut
tube) 底を二重に折り曲げて,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2g) 参照]。
備考 片二重折りばり袋ともいう。
3.5.8 ひだ付き開口式補強紙付き折りばり袋 (open mouth-pasted-gusseted fold bottom sack with reinforcing
paper) 底を折り曲げ,その外側に開封テープ付き補強紙を当て,のりばりで閉じたひだ付き袋[図2h) 参
照]。
備考 補強紙付き片折りばり袋ともいう。
a) ひだなし開口式ミシン縫い袋 b) ひだ付き開口式ミシン縫い袋
c) ひだなし開口式底ばり袋 d) ひだなし開口式折りばり袋
図 2 開口式袋の種類

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e) ひだ付き開口式底ばり袋 f) ひだ付き開口式折りばり袋
g) ひだ付き開口式二重折りばり袋 h) ひだ付き開口式補強紙付き折り
ばり袋
図 2 開口式袋の種類(続き)

3.6 バルブ付き袋

 (valved sack) バルブ付きで,両端部を閉じた袋。
3.6.1 ひだなしバルブ付きミシン縫い袋 (valved-sewn-flat sack) 連続ミシン縫いで,両方の端部を閉じ
たひだなし袋[図3a) 参照]。
備考 ひだなし両縫い袋ともいう。
3.6.2 ひだ付きバルブ付きミシン縫い袋 (valved-sewn-gusseted sack)連続ミシン縫いで,両方の端部を
閉じたひだ付き袋[図3b) 参照]。
備考 ひだ付き両縫い袋ともいう。
3.6.3 両端を六角形に折って成形
ひだなしバルブ付き底ばり袋(valved-pasted-flat hexagonal ends sack)
し,のりばりで閉じたひだなし袋[図3c) 参照]。
備考1. 両底ばり袋ともいう。
2. のりばりとミシン縫いの種々な組合せは可能とする。例えば,次による。
ひだなし片バルブ付き六角底,片ミシン縫い袋 : 片側は連続ミシン縫いで閉じた袋で,他端
はバルブ付きで六角底に折り曲げて成形し,のりばりした紙袋[図3d) 参照]。
3.6.4 ひだ付きバルブ付き底ばり袋 (valved-pasted-gusseted rectangular ends sack) 両端を四角に折って成
形し,のりばり(通称SOS)で閉じたひだ付き袋[図3e) 参照]。

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3.6.5 ひだ付きバルブ付き補強紙付き折りばり袋 (valved-pasted-gusseted fold bottom sack with reinforcing
paper) 両端を折り曲げ,その外側に補強紙を当て,のりばりで閉じたひだ付き袋。この場合上下端部の
いずれか一方の折り曲げは二重でもよい[図3f) 参照]。
備考 補強紙付き両折りばり袋ともいう。
3.6.6 ひだ付きL形バルブ付き折りばり袋 (valved-pasted-gusseted fold bottom sack with flush cut tube) 両
端を折り曲げ,のりばりで閉じたひだ付き袋。バルブは縦のオーバラップにある[図3g) 参照]。
備考 L形バルブ両折りばり袋ともいう。
3.6.7 ひだ付きL形バルブ付き二重折りばり袋 (valved-pasted-gusseted double fold both ends sack with flush
cut tube) 両端を二重に折り曲げて,のりばりで閉じたひだ付き袋。バルブは縦のオーバラップにある[図
3h) 参照]。
備考 L形バルブ両二重折りばり袋ともいう。
バルブ
バルブ
a) ひだなしバルブ付きミシン縫い袋 b) ひだ付きバルブ付きミシン縫い袋
バルブ
バルブ
c) ひだなしバルブ付き底ばり袋 d) ひだなしバルブ付き六角底,ミシン縫い袋
図 3 バルブ付き袋の種類

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バルブ
e) ひだ付きバルブ付き底ばり袋 f) ひだ付きバルブ付き補強紙付き
折りばり袋
g) ひだ付きL形バルブ付き折りばり袋 h) ひだ付きL形バルブ付き二重折りばり袋
図 3 バルブ付き袋の種類(続き)

4. 構造

 構造に関する種類及び用語の定義は,次による。

4.1 主なミシン縫い形式

4.1.1  チェーン縫い−1本糸によるミシン縫い (chain stitch  single thread sewing) 1本糸で縫う形式で,
針はチューブを通してループを形成し,各々のループは先のループによってロックする。
4.1.2 ダブルロック縫い−2本糸によるミシン縫い (double locked stitch double thread sewing) 2本の糸
で縫う形式で,針はチューブを通してループを形成し,それぞれのループは2番目の糸の横のループによ
ってロックする。

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針側 針側
ループ側 ループ側
a) チェーン縫い b) ダブルロック縫い
図 4 ミシン縫いの形式

4.2 ミシン縫い封かん及び関係補助材料

4.2.1  フィルタコード (filter cord) ミシン目孔の漏れ止めと緩衝用に,ミシン縫い線に組み入れる長い
麻ひものような材料。
備考1. フィルタコードをフィラーコード (filler cord) ともいう。
2. 日本では,太い糸製を当て糸,紙テープ製を当て紙という。
4.2.2 キャッピングテープ (capping tape) チューブの横端部に用いる紙又はフレキシブル材料で,ミシ
ン縫いするときに用いる材料。
参考 日本では,キャッピングテープを一本化せず使用する位置でクレープテープ(糸の内側),オー
バテープ(糸の外側)及び補強テープ(クレープの内側)に分けている。
4.2.3 単純ミシン縫い封かん (simple sewn closure) ミシン縫い線だけで閉じたチューブ[図5a) 参照]。
4.2.4 テープ付きミシン縫い封かん (tape and sewn closure) 縫い目の下にテープがある封かん。チュー
ブ端部にのり付き,のりなし,フィルタコードのあり,なしでキャッピングテープ(クレープテープ)を
付け,テープを通してミシン縫いする[図5b) 参照]。
4.2.5 ミシン縫いテープ封かん (sewn and taped closure) 縫い目の上にテープがある封かん。当て糸付き
又は当て糸なしのミシン縫い線を接着剤又はヒートシールで固定するキャッピングテープ(オーバテープ)
で覆う[図5c) 参照]。
4.2.6 テープ付きミシン縫いテープ封かん (taped and sewn and taped closure) 補強付き封かん。キャッピ
ングテープ(補強テープ)をチューブの端に付け,当て糸付き又は当て糸なしでミシン縫いする。さらに,
キャッピングテープ(オーバテープ)をミシン縫い目の上に接着剤又はヒートシールで固定する[図5d) 参
照]。
4.2.7 ヒートシール,ミシン縫いテープ封かん (heat sealed and sewn and taped closure) ヒートシール付き
封かん。最内層のプラスチックフィルム層は,ヒートシ−ルするためにチューブの上から熱封かんし,ミ
シン縫いは,ヒートシールを二分する位置かその外側に行う。ミシン縫い線は,接着剤又はヒートシール
で固定されたキャッピングテープ(オーバテープ)で覆う[図5e) 参照]。

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  • ISO 6590-1:1983(MOD)

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