JIS Z 0102:2004 クラフト紙袋―用語及び種類

JIS Z 0102:2004 規格概要

この規格 Z0102は、クラフト紙袋の製造において一般的に使用している用語,種類及びこん(梱)包用語について規定。

JISZ0102 規格全文情報

規格番号
JIS Z0102 
規格名称
クラフト紙袋―用語及び種類
規格名称英語訳
Kraft paper sacks -- Vocabulary and types
制定年月日
1964年7月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6590-1:1983(MOD)
国際規格分類

ICS

01.040.55, 55.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
紙・パルプ 2021, 包装 2020
改訂:履歴
1964-07-01 制定日, 1967-08-01 確認日, 1970-01-01 確認日, 1973-09-01 確認日, 1976-10-01 確認日, 1980-01-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1990-06-01 改正日, 1996-07-01 改正日, 2001-01-20 確認日, 2004-02-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS Z 0102:2004 PDF [21]
                                                                                   Z 0102 : 2004

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,全国クラフト紙袋
工業組合(JKPSA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 0102:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正は,日本工業規格(日本産業規格)を国際規格に整合させるため,ISO 6590-1:1983,Packaging−Sacks−
Vocabulary and types−Part 1 : Paper sacksを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS Z 0102には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 0102 pdf 1] ―――――

Z 0102 : 2004

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 一般・・・・[1]
  •  3. 袋の種類及び記号・・・・[3]
  •  3.1 ひだなし袋・・・・[3]
  •  3.2 ひだ付き袋・・・・[3]
  •  3.3 ミシン縫い袋・・・・[3]
  •  3.4 のりばり袋・・・・[3]
  •  3.5 開口式袋・・・・[3]
  •  3.6 バルブ付き袋・・・・[5]
  •  4. 構造・・・・[7]
  •  4.1 主なミシン縫い形式・・・・[7]
  •  4.2 ミシン縫い封かん及び関係補助材料・・・・[8]
  •  4.3 のりばり封かん及び関係補助材料・・・・[9]
  •  4.4 バルブ形式・・・・[10]
  •  4.5 その他の構造・・・・[11]
  •  5. 材料・・・・[12]
  •  5.1 袋用紙・・・・[12]
  •  5.2 袋用紙の種類・・・・[12]
  •  5.3 袋用紙の色合い・・・・[12]
  •  5.4 湿潤強力紙・・・・[12]
  •  5.5 他のフレキシブル材料・・・・[12]
  •  5.6 加工材料・・・・[12]
  •  5.7 附属材料・・・・[12]
  •  6. 袋の各部分の位置・・・・[13]
  •  7. こん(梱)包・・・・[13]
  •  7.1 個こん包・・・・[13]
  •  7.2 パレットこん包・・・・[13]
  •  7.3 こん包の方法及び構成・・・・[13]
  •  7.4 こん包材料・・・・[14]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 0102 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                            JIS
Z 0102 : 2004

クラフト紙袋−用語及び種類

Kraft paper sacks−Vocabulary and types

序文

 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 6590-1,Packaging−Sacks−Vocabulary and types
−Part 1 : Paper sacksを翻訳し,編集上及び/又は技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,7.(こん包)は対応国際規格にない事項で,日本工業規格(日本産業規格)として追加している,また,この規格
で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更して作成している事項である。追加及び変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,クラフト紙袋の製造において一般的に使用している用語,種類及びこん(梱)
包用語について規定する。
なお,この規格は,クラフト紙を用いて製造した1層及び多層の紙袋について規定したもので,小売業
のための紙袋は含まない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6590-1 : 1983,Packaging−Sacks−Vocabulary and types−Part 1 : Paper sacks (MOD)

2. 一般

 紙袋及びその製造に関する用語の定義は,次による。
なお,参考として対応英語を用語の次に括弧を付けて示す。
a) 紙袋 (paper sack) 少なくとも一端部を封かんした1層以上の平らなチューブ状の紙の層からなり,充
てん及び流通段階で要求される性能を付与するために他のフレキシブル材料を組み合わせることがで
きる紙袋(以下,袋という。)。
b) 層 (ply) 袋の壁を形成する紙及び他のフレキシブル材料,並びにそれらを複合した材料からなるシー
ト。
c) ひだ (gusset) チューブ又は袋の縦の端に挿入された折り目。
d) チューブ (tube) 指定された長さにカットした平らな1層以上の筒。
1) フラットチューブ (flat tube) 挿入折り線のない単に平らな筒。
備考 ひだなしチューブともいう。
2) ガゼット付きチューブ (gusseted tube) 縦の端に挿入された折り線部分をもつ筒。
備考 ひだ付きチューブともいう。
3) フラッシュカットチューブ (flush cut tube) フラット又はガゼット付きで,指定された長さにそろ
えてカットした筒[図1a) 参照]。

――――― [JIS Z 0102 pdf 3] ―――――

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Z 0102 : 2004
4) ステップエンドチューブ (stepped end tube) フラット又はガゼット付きで,指定された長さに階段
状にカットした筒[図1b) 参照]。
5) ノッチエンドチューブ (notched end tube) フラット又はガゼット付きで,一方の端部に切り込みを
設ける方法で,指定された長さにそろえてカットした筒[図1c) 参照]。
a) フラッシュカット b) ステップエンド c) ノッチエンド
チューブ チューブ チューブ
図 1 チューブ
e) ミシン縫い (sewing) 糸による縫合せ。
備考 チューブは,キャッピングテープ付き又はなしで一方又は両端部を閉じる。製造上は,通常底
縫いとする。
1) 縫い目 (stitch) ミシン糸で縫い合わせた部分。
参考 針孔と針孔との間を“縫い目間隔”(縫い目ピッチ),チューブ上の針孔の数を“縫い目数”,上
糸と下糸が結び合っていない状態を“目飛び”という。
2) テープ耳 (extension of tape beyond both edges) ミシン縫い部の両端から飛び出しているテープ。
f) のりばり (pasting) 接着剤によるはり合わせ。
1) 縦のはり合わせ (longitudinal seam) 層の縦の重ね合わせ[2.h)1) 参照]ののりばり部分。
参考 はり合わせは,連続でも非連続でもよい。
2) 横のりばり (transverse pasting) チューブの一方又は両端部の層間のはり合わせ。
参考 横のりばりは,製造時又は使用時の開口を容易にし,ある種類の袋では強度を向上させる効果
がある。
3) 底のりばり (bottom pasting) チューブの一方又は両端部を,接着剤によって閉じる底のはり合わせ。
備考 チューブを閉じる前に,端は折るか又は適切な形に成形する。
4) ひだ点のり (gusset spot pasting) ひだの開きを防止するために,ひだの端部に付けたのり。
g) ヒートシール (heat sealing) 材料を加熱溶融することによる接合。
h) オーバラップ (overlap) チューブ又は層の重なり部分。
1) 縦のオーバラップ (longitudinal overlap) 層の縦の端の重なり部分。
2) ボトムオーバラップ (bottom overlap) チューブ端部の底を形成するための重なり部分。
i) バルブ (valve) 袋の一つのコーナ又は縦のオーバラップの端部に位置した開閉口で,そこから内容物

――――― [JIS Z 0102 pdf 4] ―――――

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Z 0102 : 2004
を充てんし,充てん後は内容物の逆流を防止する部分。

3. 袋の種類及び記号

 袋の種類及び記号は,表1による。
表 1 袋の種類及び記号
袋の種類 開口式 種類の記号 バルブ付き 種類の記号
ミシン縫い袋 ひだなし開口式ミシン縫い C-1 ひだなしバルブ付きミシン D-1
(1) 袋 縫い袋
ひだ付き開口式ミシン縫い C-2 ひだ付きバルブ付きミシン D-2
袋 縫い袋
のりばり袋(1) ひだなし開口式底ばり袋 A-1 ひだなしバルブ付き底ばり B-1

ひだ付き開口式底ばり袋 A-2 ひだ付きバルブ付き底ばり B-1

ひだなし開口式折りばり袋 A-3 ひだ付きバルブ付き補強紙 B-2
付き折りばり袋
ひだ付き開口式折りばり袋 A-4 ひだ付きL形バルブ付き折 B-3
りばり袋
ひだ付き開口式二重折りば A-5 ひだ付きL形バルブ付き二 B-4
り袋 重折りばり袋
ひだ付き開口式補強紙付き A-5
折りばり袋
注(1) 表1には載せていないが,のりばりとミシン縫い端部を組み合わせたような袋の種類は可能とする。例え
ば,3.6.3の備考2.を参照。

3.1 ひだなし袋

 (flat sack) フラットチューブからなる袋。

3.2 ひだ付き袋

 (gusseted sack) ガゼット付きチューブからなる袋。

3.3 ミシン縫い袋

 ( sewn sack) 連続ミシン縫いで,一方又は両端部を閉じた袋。

3.4 のりばり袋

 (pasted sack) のりばりで一方又は両端部を閉じた袋。

3.5 開口式袋

 (open mouth sack) 製袋の際に一方だけ閉じた袋。
3.5.1 ひだなし開口式ミシン縫い袋 (open mouth-sewn-flat sack)連続ミシン縫いで,一方の端部を閉じ
たひだなし袋 [図2a) 参照]。
備考 ひだなし片縫い袋ともいう。
3.5.2 ひだ付き開口式ミシン縫い袋 (open mouth-sewn-gusseted sack) 連続ミシン縫いで,一方の端部を
閉じたひだ付き袋 [図2b) 参照]。
備考 ひだ付き片縫い袋ともいう。
3.5.3 ひだなし開口式底ばり袋 (open mouth-pasted-flat hexagonal bottom sack) 底を六角形に折って成形
し,のりばりで一方の端部を閉じたひだなし袋[図2c) 参照]。
備考 片底ばり袋ともいう。
3.5.4 ひだなし開口式折りばり袋 (open mouth-pasted-flat turn over bottom sack) 通称ピンチタイプとい
い,一方の端部を折り曲げて,のりばりで閉じたひだなし袋[図2d) 参照]。
備考 ひだなし片折りばり袋ともいう。

――――― [JIS Z 0102 pdf 5] ―――――

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