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Z 8141 : 2022
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1117 流通 distribution
生産者,輸入業者などの製品供給者から,問屋などの中間段階を経て最
終消費者に至る間の物の流れ
1118 ロジスティク logistics
原材料の調達から最終製品の消費者への供給に至る物の流れの管理活動
ス 注釈1 軍事用語の補給,兵たん(站)学の概念からの転用。
1119 運搬, 物を一つの場所から他の場所へ移動するための行為 transportation
搬送 注釈1 移動が作業の一部の場合,作業者がその作業域内で行う場合
はこれに含めない。
1120 ベンチマーキ bench marking
社内外で優れた経営施策又は業務を行っている組織の活動状況を基準付
ング け,自社又は自部署と比較検討すること
1121 環境マネジメ environmental
自らの活動,製品又はサービスが環境に及ぼす影響に関する管理活動
ント management
2) 生産管理基礎
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1201 生産, production,
生産要素である素材など低い価値の経済財を投入して,より高い価値の
製造 財に変換する行為又は活動 manufacturing
注釈1 製造は人工的であり,生産は自然活動も含むという区別をす
る場合もある。
1202 生産形態 与えられた市場,経営,技術などの環境条件の下で生産を行う形態type of production,
type of
注釈1 生産形態は,製品及び製品構成の特性によって,次のように区
分可能である。 manufacturing
a) 生産時期 : 見込生産,受注生産
b) 生産品種·生産量 : 多種少量生産,中種中量生産,少種多
量生産,変種変量生産
c) 生産指示 : 押出し型,引取り型
d) 加工品の流れ : フローショップ型,ジョブショップ型など
e) 生産方式 : 個別生産,ロット(バッチ)生産,連続生産
1203 資材 生産を行うために必要な材料 materials
1204 歩留り yield ratio
投入された主原材料の量に対する,その主原材料によって実際に産出さ
(ぶどま れた製品の量の比率
り) 注釈1 収得率又は収率ともいい,次の式で表される。
歩留り=(産出された製品の量/投入された主原材料の量)
×100(%)
1205 工具 加工,締結などの作業に用いる器具 tool
注釈1 工具類には,切削工具のほかにジグ,取付具,型,限界ゲージ
及び各種作業用具を含み,いずれも容易に移動できることが
共通の特徴である。ただし,計測器はこれに含めない。
1206 lead time
リードタイム 発注してから納入されるまでの時間,又は素材が準備されてから完成品
になるまでの時間
注釈1 調達時間ともいう。
注釈2 生産リードタイムについては,3304を参照。
1207 納期 要求された品質及び量の原材料又は製品を納入する期限 due date,
delivery
1208 スループット 単位時間に処理される仕事量を測る尺度 throughput
1209 遊休時間 idle time
動作可能な状態にある機械,又は作業者が所与の機能若しくは作業を停
止している時間
1210 アウトソーシ 自社の業務の一部を他社に委託すること outsourcing
ング, 注釈1 外作,外製,外部委託ともいう。
外注
――――― [JIS Z 8141 pdf 6] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
1211 内作 自社内での生産を行うこと internally
注釈1 内製ともいう。 producing
1212 同期化 synchronization
生産において分業化した各工程(作業)の生産速度(作業時間,移動時
間など),稼働時間(生産開始·終了時刻など),それに対する材料の供
給時刻などを全て一致させ,仕掛品の滞留,工程の遊休などが生じない
ようにする行為
注釈1 ジャストインタイム(2201参照)と同義語として用いること
がある。
1213 平準化 leveling
作業負荷を平均化させ,かつ,前工程から引き取る部品の種類と量とが
平均化されるように生産する行為
1214 統合化 integration
企業が自らの事業について,原材料の調達から製品の販売までを一貫し
て取り扱う体制を構築する行為
1215 生産管理 財·サービスの生産に関する管理活動 production
management
注釈1 具体的には,所定の品質Q(quality)·原価C(cost)·数量及
び納期D(due date,delivery)で生産するため,又はQ·C·D
に関する最適化を図るため,人,物,金及び情報を用いて,需
要予測,生産計画,生産実施及び生産統制を行う手続及びその
活動。
1216 生産管理シス production
生産管理を系統的に行うために,生産に伴う現品,情報及び原価(価値)
テム の流れを統合的かつ総合的に管理するシステム management
system
1217 グループテク group technology
多種類の部品をその形状,寸法,素材,工程などの類似性に基づいて分
ノロジー 類し,多種少量生産に大量生産的効果を与える管理手法
注釈1 GTと略記されることがある。
1218 部品 機械器具などの組立製品を構成する資材 parts
注釈1 部分品ともいう。
注釈2 部品には,単一部品(単体品で個品,個片部品,ピースともい
う。),集成部品(複数の単一部品で構成された組立部品でユニ
ットともいう。),機能部品(モータ,計器などのように集成部
品の中で特定の独立した機能をもつもの。)がある。
1219 製品 活動又はプロセスの結果 product
注釈1 製品にはサービス,ハードウェア,プロセス製品,ソフトウェ
ア及びこれらの組合せがある。
注釈2 製品には,有形の物(例えば,組立製品)又は無形の物(例え
ば,知識又は概念),及びこれらの組合せがある。
1220 ロット, 何らかの目的の下に,ひとまとまりにされた有形物のグループ lot,
バッチ batch
注釈1 目的によって,命令ロット,発注ロット,購買ロット,製造ロ
ット,運搬ロット,検査ロットなどという。
注釈2 1ロットを構成する有形物の数量をロットの大きさ又はロッ
トサイズ(lot size)と呼び,ロットサイズを決める手続のこと
をロットサイジング(lot sizing)という。
1221 現品 physical product/
最終製品,部品,資材など物理的に管理される生産対象物であり,単に
material,
管理情報又は仮想製品として与えられる物ではなく,物理的に存在する
有形物 tangible object
注釈1 現物ともいい,ソフトウェア,デジタル情報なども,有形物で
ある電子記録媒体の中に物理的に存在する現品として管理す
る。
1222 ジョブ, 人及び機械·設備に割り当てられた作業の集合 job
仕事,
職務
――――― [JIS Z 8141 pdf 7] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
1223 作業 operation
対象物の物的,情報的な特性の人為的な変化,観察,評価,処理など
注釈1 具体的には,取り扱われる原材料及び仕掛品の加工(変形,変
質),運搬,検査,監視,帳票処理など。
1224 仕事量 仕事を遂行するために必要な仕事の密度と時間との積 work load
1225 課業 task
道具,装置又はその他の手段を用いて,特定の目的のために行う人間の
活動又は作業
注釈1 科学的管理法では,標準の作業速度に基づいて設定された,1
日の公正な仕事量。
1226 動作 作業を行うときの,人の手,足,頭又は胴体の動き motion
1227 工数 man-hour
仕事量の全体を表す尺度で,仕事を一人の作業者で遂行するのに要する
時間
注釈1 工数は人·時間,人·日などの単位で示される。
1228 負荷 人又は機械·設備に課せられる仕事量 load
注釈1 負荷は時間,重量,工数などの単位で示される。
1229 作業時間 各作業ステーションに割り付けられた要素時間の総和 operation time,
processing time
1230 プロジェクト 特定の目的の達成を要する単発的な作業 project
注釈1 通常は時間及び予算の制約をもつ。
1231 工程, process
入力を出力に変換する,相互に関連する経営資源及び活動のまとまり
プロセス 注釈1 経営資源には,要員,財源,施設,設備,技法及び方法が含ま
れる。
1232 レイアウト 建物,設備,装置などの配置 layout
1233 倉庫 warehouse
物品を保管し,その滅失又は損傷を防止するとともに,物品の荷役作業
を行うための建屋(JIS Z 0111の4003参照)
注釈1 倉庫内で行われる荷役作業を自動化した立体的な倉庫を立体
自動倉庫という(JIS Z 0111の4005参照)。
1234 在庫 将来の使用·需要に備えて保有する原材料,仕掛品及び製品 inventory,
stock
注釈1 その必要理由に応じてロットサイズ在庫,安全在庫,見越在庫
などの呼称があるが,意図的でなく結果として保有せざるを
得ない物も在庫という。
1235 仕掛品 work-in-process,
原材料が払い出されてから,完成品として入庫(又は出荷)の手続が済
むまでの全ての段階にある品物 in-process inventory
1236 日程, schedule
仕事の構成要素の順序付けと,それに対応する期間との関係を示す計画
スケジュール
1237 稼働率 ratio of utilization
就業時間に対する人の,又は利用可能時間に対する機械の,有効稼働時
間の比率
注釈1 有効稼働時間とは,生産に直接役立っている時間をいう。
注釈2 解釈には広義と狭義とがあり,利用目的及び測定方法に依存
する。
注釈3 操業度は,一定期間において,生産可能量に対する,実際生産
量の比率をいう。
1238 生産性 投入量に対する,産出量の比率 productivity
注釈1 生産性は,次の式で表される。通常,分子には生産量,生産金
額又は付加価値を用いる。分母には労働量を用いるが,投入資
本,設備,原材料などの諸量を用いることもある。
生産性=産出量(output)/投入量(input)
――――― [JIS Z 8141 pdf 8] ―――――
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b) 生産システム
1) MRPシステム
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2101 MRP, material
MPS(2110参照),BOM(3307参照),生産計画情報及び在庫情報に基づ
資材所要量計 いて,資材の必要量(所要量)及び必要時期を求める生産管理体系 requirements
画 注釈1 MRPでは,生産計画及び統制(管理)の対象となる品目を独 planning
立需要品目と従属需要品目との二つに分け,各々の計画方法
を明確に区別している。
2102 タイムフェイ time-phase
MRPにおいて,連続した時間の流れを隣り合った適切な小期間に細分化
ズ して,この小期間単位で全ての生産活動を計画·統制する行為
注釈1 タイムフェイズされた各期間のことをタイムバケットとい
い,この大きさをどのくらいに設定するかでMRPの計画の細
かさが決まる。
2103 独立需要品目 受注又は予測に基づいて,その必要量と必要時期とを決定する品目independent
注釈1 最終製品,サービスパーツなどが対象品目となる。 demand item
2104 dependent demand
従属需要品目 その品目に対する需要(必要量及び必要時期)が,独立需要品目又は上
位品目の需要から算定される品目 item
注釈1 BOMなどを用い,上位品目(親部品)の需要から部品展開に
よって総所要量又は正味所要量を求める。
2105 総所要量 MPSを基に,BOMの情報を展開したときの下位品目の所要量 gross requirements
2106 正味所要量 net requirements
総所要量から当該品目の有効在庫量(手持在庫及び発注残)を差し引い
た量
2107 ペギング pegging
親品目が複数ある場合,下位品目の総所要量の出所となる親品目の所要
量を探す行為
2108 MRPII manufacturing
資材所要量計画だけでなく,要員,設備といった資源も管理対象として,
resource
製造·購買などの製造企業の活動を計画し,管理する総合的生産管理の
概念及び技法 planning
注釈1 従来のMRPと区別するため,広義のMRPと呼ぶこともある。
2109 プライオリテ priority planning
資材所要量計画に基づいて,何を,いつ,幾ら,製造(調達)すべきかを
ィプランニ 計画する行為,又は製造(調達)オーダに対し着手時期(発注時期),完
ング 了時期(納期),数量を決める活動
2110 MPS, master production
独立需要品目を対象品目とし,品目ごとにタイムバケット単位で設定し
基準生産計画 た生産予定 schedule
注釈1 MPSは,資材所要量計画へのインプットとなり,需要予測,
受注,資材及び生産能力の利用可能性,生産方針など重要事項
を考慮して立てられる。
2111 キャパシティ capacity planning
プライオリティプランニングで設定した製造オーダを,計画どおりに実
プランニン 行するために,どれだけの製造能力が必要かを算出し,保持すべき能力
グ を計画する活動
注釈1 直近,中期,将来などの対象時期と,時期による品目の明細レ
ベルとによって,将来の製品群ごとの製造必要総量に基づく
総所要能力,中期的な製品ごとの生産計画に基づくラフカッ
ト所要能力,直近の詳細所要能力など,段階を追って作成及び
見直しをする。
2112 プライオリテ priority control
プライオリティプランニングによって計画された製造オーダを,生産ラ
ィコントロ イン又は各ワークセンタ(作業ステーション)に着手指示し,オーダを
ール 納期どおり完成できるように統制する活動
2113 キャパシティ capacity control
各ワークセンタでの負荷変動を少なくし,仕掛量を管理するために,生
コントロー 産ライン及び/又はワークセンタヘ製造オーダを投入する量を調整する
ル 活動
――――― [JIS Z 8141 pdf 9] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
2114 ERPシステ enterprise
販売·在庫管理·物流の業務,生産管理又は購買管理の業務,管理会計
ム resources
又は財務会計,人事管理などの基幹業務プロセスに必要なそれぞれの機
planning system
能及びデータを,あらかじめ備えたソフトウェア群及びデータベースに
よって構成される統合業務パッケージを利用して,相互に関係付けなが
ら実行を支援する総合情報システム
2) JITシステム
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2201 JIT just in time
全ての工程が,後工程の要求に合わせて,必要な物を,必要なときに,
必要な量だけ生産(供給)する生産方式(JIS B 3000の3048参照)
(じっと),
ジャストイン 注釈1 ジャストインタイムの狙いは,作り過ぎによる中間仕掛品の
タイム 滞留,工程の遊休などを生じないように,生産工程の流れ化及
び生産リードタイムの短縮にある。
注釈2 ジャストインタイムを実現するためには,最終組立工程の生
産量を平準化すること(平準化生産)が重要である。
注釈3 ジャストインタイムは,後工程が使った量だけ前工程から引
き取る方式であることから,後工程引取り方式(プルシステ
ム)ともいう。
注釈4 米国で提唱されたリーン生産(lean production)の基礎となっ
ている。
2202 平準化生産 HEIJUNKA,
需要の変動に対して,生産を適応させるために,最終組立工程の生産品
種と生産量とを平準化した生産方式 production leveling,
production
注釈1 各工程の引取り量が均等になるように最終組立工程の生産量
を平準化することを総量の平準化という。 smoothing
2203 KANBAN system
かんばん方式 トヨタ生産システムにおいて,後工程引取り方式を実現する際に,かん
ばんと呼ばれる作業指示票を利用して,生産指示又は運搬指示をする仕
組み
注釈1 生産指示するための生産指示かんばんと,運搬指示をするた
めの引取りかんばんとの2種類に大別する。
3) 生産技術·情報システム
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2301 自動加工シス automatic
複数のコンピュータ数値制御(CNC)工作機械と加工物の脱着用の自動
テム processing
パレット交換機(APC: Auto Pallet Changer)とを構成要素にし,マテリア
ルハンドリングシステムとしての加工物搬送用の無人搬送車(AGV: system
Automated Guided Vehicle),自動倉庫システムなどを,コンピュータによ
って統合した多品種生産対応可能な加工システム
注釈1 ある製品群·部品群を想定し,品種及び生産量の変更に容易に
対処できる自動加工システムをFMS(Flexible Manufacturing
System)ともいう(JIS B 3000の1002参照)。
注釈2 自動加工システムの構成要素の一連の動作及び連携は,PLC
(Programmable Logic Controller)などの制御機構によって実行
される。
2302 自動組立シス automatic
自動組立ロボット又は専用組立機に,部品を整送·分離·位置決めして
テム assembling
自動供給する供給装置(パーツフィーダ,パレット及びマガジン)及び
system
工程間の組立品の運搬を行う搬送装置(コンベヤ,移載用ロボット)を
組み合わせて,部品の供給,搬送及び組立を行う多品種対応の組立シス
テム
注釈1 自動加工システム(2301参照)同様,自動組立システムはPLC
などの制御機構によって実行される。
――――― [JIS Z 8141 pdf 10] ―――――
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JIS Z 8141:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.100 : 経営組織及び管理 > 03.100.50 : 生産.生産管理
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学(用語集)