JIS Z 8303:2008 帳票の設計基準 | ページ 2

4
Z 8303:2008
b) 関連がある項目を一緒にまとめる。
c) 他の帳票に転記するような項目は,その帳票の項目の配置と合わせる。
d) 見出しの働きをする項目は,その効果が増大するような位置に置く。
e) 処理進行状況を分かりやすくするため,記入欄,月日欄,押印欄などを処理進行順に配置し,処理完
了が容易に判明できるようにする。
f) 帳票の流れる経路を示すには,余白にその発行元及び配付先を記入しておく。
g) 発送するような帳票は,窓付き封筒の使用に便利なように設計する。
h) 検出,選出及び集計のために必要な事項を記入する箇所は,とじしろの反対側とする。
i) 記入字句があらかじめ定まっており,かつ,その種類が少ないものでは,不動文字を印刷しておき,
記入の手数を省く。
j) 備考欄など記入内容の不明確な欄は,設けないことが望ましい。
7.2 帳票の名称,番号,発行年月日などの位置
帳票の名称,番号,発行年月日などの位置は,次による。
a) 帳票の名称は,上辺中央に配置する。また,右上に記入欄を設けた場合には,その左側に配置する。
なお,カードの場合などで,帳票の名称を上辺にすると都合が悪い場合は,下辺に配置する。また,
その名称をはっきり記載する必要がない場合は,下辺の隅に小さく記載する。
b) 帳票の起票番号は,通常,右上に配置する。また,発行年月日は,通常起票番号の下又は帳票の名称
の下に配置する。
c) 事業所名及び所在地を印刷する場合には,上部右側又は下部に配置する。
d) ページ番号は,左とじの場合には,とじしろの反対側上部欄外に配置する。また,上とじの場合には,
とじしろの反対側中央欄外に配置する。
e) 様式番号(又は制定年月日),紙の大きさ,紙質略号,作成年月,作成数量,納入者,単価などを印刷
する場合は,欄外片隅又はとじしろとする。
7.3 押印欄
押印欄は,通常,右上に配置する。また,押印の順は,その帳票が流れる順に並べる。

8 注意事項

  記入・処理の注意事項を必要とする場合には,次による。
a) 注意事項が短い場合には,通常,各項目とともに記載する。
b) 注意事項が長くなる場合又は2項目以上に共通する場合には,1か所にまとめて記載してもよいが,
その場合には,左辺又は上辺に配置する。
なお,表面に余裕がない場合には,“記入注意裏面”と記載して裏面に配置してもよい。

9 記入欄の大きさ及び余白

9.1   記入欄の大きさ
記入欄の大きさは,あらかじめ記入する字数及び記入に用いる事務用機器を考慮して設計する。
9.2 余白
余白は,通常紙のへりから5 mm以上とする。ただし,引放しけい2)の場合を除く。
注2) 引放しけいとは,けいを引き放していることをいい,図2に示すように,横けいの左右と,縦
けいの下の部分である。

――――― [JIS Z 8303 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
Z 8303:2008
図2−引放しけい
9.3 とじしろ
とじしろは,2025 mmとし,通常,左側におく。

10 文字及びけい

10.1 文字
文字は,次による。
a) 文字の書体は,通常,明朝体とする。ただし,目立たせたい所は,太字体を用いる。
b) 文字の大きさは,JIS Z 8305に規定したもの,及び写真植字級数のうち,通常,表1のものとする。
ただし,窓口で用いる帳票など大きい文字の場合は,この限りでない。
表1−文字の大きさ
種類 活字のポイント 写真植字級数 備考
帳票の名称 A4,B5,A5など 1024ポイント 1432級 太字体
B6,A6など 920ポイント 1328級 太字体
主要項目名 614ポイント 920級 −
項目名・説明など 610ポイント 914級 −
記入・処理の注意事項など 610ポイント 914級 −
帳票の様式番号,作成年月,改訂年 6ポイント 9級 −
月,帳票の大きさ,印刷枚数など
10.2 けい
けい3)は,次による。
a) 主要項目の区分及び帳票の外枠は,裏けい又は中細けいを用いる。
b) 主要項目中の各欄を囲むには,中細けい又は表けいを用いる。
c) 一つの枠の中に数行にわたって記入を必要とする場合には,点線で行を示す。
d) 特に必要と認められる場合のほかは,四分けい以上,子持ちけいなどを用いない。
e) 欄外に記入される場合,その位置を示す下線は点線とする。
注3) 主なけいの例を,次に示す。

――――― [JIS Z 8303 pdf 7] ―――――

6
Z 8303:2008

11 製本及びとじ穴

11.1 製本
製本する場合は,通常1冊300枚までとし,その枚数又は組数は,10の整数倍とする。
11.2 とじ穴
とじ穴は,次による。
a) 穴をあけてとじることが前提となっているものは,穴をあけておくか,穴あけ器用の中心線及び穴の
位置又は中心線だけを印刷しておく。
穴の寸法は,次による。
直径 6±0.5 mm
間隔(穴の中心から中心まで)80±0.5 mm
紙の端から穴の中心まで 12±1.0 mm
なお,穴は,紙の中央線に対し,対称の位置に置く。
b) ルーズリーフ式帳簿は,多穴式を用い,穴の寸法は,次による。
直径 6±0.5 mm
間隔(穴の中心から中心まで)9.5±1.0 mm
紙の端から穴の中心まで 6.5±0.5 mm
なお,穴は,紙の中央線に対し,対称の位置に置く。

――――― [JIS Z 8303 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
Z 8303:2008
附属書A
(参考)
主な帳票の仕上寸法及び紙の用い方
主な帳票の仕上寸法及び紙の用い方は,表A.1による。
表A.1−主な帳票の仕上寸法及び紙の用い方
種類 仕上寸法 紙の用い方
書簡用紙 A4 縦
横けい紙 A4 縦
A4 横
伝言票 A6 縦
履歴書 A4 縦
見積書 A4,A5 縦
注文書 A4,A5 縦
注文請書 A4,A5 縦
仕訳伝票 A6 横
(入金)(収納)伝票 A6 横
(出金)(支払)伝票 A6 横
振替伝票 A6 横
(売上)(販売)伝票 A6 横
納品書 A6 横
請求書 A6 横
請求内訳書 A6 横
物品請求票 A6 横
物品受領書 A6 横
領収書 A6 横
総勘定日計表 A4,A5 縦
総勘定元帳 A4,A5 縦
現金出納帳 A4,A5 縦
固定資産台帳 A4,A5 横
交通費請求明細書 A6 横
出張申請(命令)書 A5,A6 横
休暇届 A6 縦
書類送付のご案内 A5 横
注記 印刷インキの色は,伝票として認識が容易で,その用途に
適した色,例えば,入金伝票は赤,出金伝票は青とする。

JIS Z 8303:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8303:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISP0138:1998
紙加工仕上寸法
JISZ8305:1962
活字の基準寸法