JIS Z 8601:1954 標準数

JIS Z 8601:1954 規格概要

この規格 Z8601は、工業標準化・設計などにおいて数値を定める場合に,選定の基準として用いる標準数について規定。

JISZ8601 規格全文情報

規格番号
JIS Z8601 
規格名称
標準数
規格名称英語訳
Preferred numbers
制定年月日
1954年10月30日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/R 3:1953(MOD)
国際規格分類

ICS

17.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1954-10-30 制定日, 1957-10-30 確認日, 1960-09-18 確認日, 1963-09-01 確認日, 1966-10-01 確認日, 1969-10-01 確認日, 1975-11-01 確認日, 1978-12-01 確認日, 1984-02-01 確認日, 1989-02-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 2000-01-20 確認日, 2005-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS Z 8601:1954 PDF [6]
Z 8601-1954

まえがき

  標準数は工業標準化,設計などにおいて数値を定める場合に選定の基準として用いるものであり,JES
にも寸法標準数(日本標準規格JES第3号類別Z1)と等比標準数(日本標準規格JES第4号類別Z2)の
2規格があったが,これらの廃止にともない“標準数”を再検討し,国際性も考慮してこの規格が制定さ
れたのである。
この規格の原案はISO Recommendation R3 (Preferred Numbers-Series of Preferred Numbers) および上記の
JESなどを参考として工業技術院標準部で作成したものである。この原案は日本工業標準調査会基本部会
(部会長 朝倉希一)に付託され,標準数専門委員会の審議にかかり,つぎのような審議を経て議決され
た。
昭和28.8.12(専門委員会) 委員会長の互選を行ない,鬼頭史城氏(日本機械学会)に決定。つづいて
基本的方針などを討議。
昭和28.9.11(専門委員会) 原案を逐条的に審議。
昭和28.10.23(専門委員会) 同上
昭和28.11.20(専門委員会) 同上
昭和28.12.15(専門委員会) 前回までの審議結果に基く修正原案を書面で審議し,これを議決。
昭和29.4.27(部会) 専門委員会から回付された原案を審議し,これを議了したが,この規格は鉱工業
全般にわたる基本的な性格のものであるから,他部会の意見を求めた上で議決することになった。
昭和29.529.8(意見聴取) この規格について他部会の意見を求めた。
昭和29.9.27(部会) 他部会の意見聴取結果を検討したが,さきに議了した原案をとくに改正する必要
も認められないのでこれを議決。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 8601 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 8601-1954

標準数

Preferred Numbers

1. 総則
1.1 適用範囲 この規格は,工業標準化・設計などにおいて数値を定める場合に,選定の基準として用
いる標準数について規定する。
1.2 標準数の定義 標準数とは付表に示す数値であって,10の正または負の整数ベキを含み,公比がそ
れぞれ510, 1010, 2010, 4010,および 8010である等比数列の各項の値を実用上便利な数値に整理した
ものである。
これらの数列をそれぞれR5, R10, R20, R40, R80の記号で表わす。
1.3 用語の意味 この規格で用いる主要な用語の意味は,つぎのとおりとする。
(1) 基本数列 R5, R10, R20, R40の数列。
(2) 特別数列 R80の数列。
(3) 理論値 10の正または負の整数ベキを含み,公比がそれぞれ,510, 1010, 2010, 4010, 8010である
等比数列の各項の値。
(4) 計算値 理論値を有効数字5ケタに整理して求めた数値。
(5) 増加率 標準数の各数列内における,ある数値からつぎの数値に移るときの増加する割合。
2. 標準数の使用方法
2.1 工業標準化・設計などにおいて,段階的に数値を定める場合には標準数を用い,単一の数値を定め
る場合でも標準数から選ぶようにする。
2.2 選ぶべき標準数は,基本数列の中で増加率の大きい数列から採る。すなわち,R5, R10, R20, R40の
順で用いる。なお,基本数列によれない場合にだけ特別数列を用いる。
2.3 標準数の適用に際して,ある数列をそのまま用いることができないときはつぎのようにして用いる。
(1) いくつかの数列を併用する ある範囲全部を同一の数列から採ることができない場合には,その範囲
を必要に応じていくつかに分け,それぞれの範囲に対し最も適した数列を選んで用いる。
(2) 誘導数列として用いる ある数列のある数値から2つ目,3っ目,······,p個日ごとにとって用いる。
この場合の数列を誘導数列という。なお,2, 3,···, pをピッチ数という。
(3) 変位数列として用いる ある数列によってきめられた特性に関係ある他の特性の数値を,同じ数列か
ら採ることができないときに,この特性に適した数値を含む他の数列を選び,これを元の特性に等し
い増加率をもつ誘導数列にしたものを用いる。この場合の数列を変位数列という。
(4) 計算値を用いる 標準数よりもさらに正確な数値を必要とする場合には,これに対応する計算値を用
いる。

――――― [JIS Z 8601 pdf 2] ―――――

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Z 8601-1954
3. 標準数列の記号
3.1 標準数列の記号は,範囲を示す必要のない場合1.2に規定した数列記号をそのまま用い,範囲を示す
必要のある場合,数列記号のつぎにかっこをつけてその範囲を示す。
例 : R10 (1.25···) R10数列で1.25以上のもの。
R20 (···45) R20数列で45以下のもの。
R40 (75···300) R40の数列で75以上300以下のもの。
3.2 誘導数列の記号は,つぎのようにする。
誘導数列を求めた元の数列記号/ピッチ数(誘導数列に含まれる1つの数値)
なお,範囲を示す必要のある場合は3.1に準ずる。
例 : R10/3 (···80···) R10数列から3つ目ごとに採ったもので80を含むもの。
R5/2 (1···1600) R5数列から2つ目ごとに採ったもので,1以上1600以下のもの。
3.3 変位数列の記号は3.2に準ずる。
例 : R20/4 (1.12···) R20数列から4つ目ごとにとった1.12以上のもので,その増加
率はR5と等しい。
R80/8 (25.8···165) R80数列から8つ目ごとにとった25.8以上165以下のもので,
その増加率はR10と等しい。

――――― [JIS Z 8601 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
Z 8601-1954
付表

――――― [JIS Z 8601 pdf 4] ―――――

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Z 8601-1954
備考1. 付表の標準数の数値に10の正または負の整数ベキをかけたものも標準数とする。
2. 配列番号の使い方 基本数列における標準数の計算(1)には,付表に示された配列番号を用い
れば,つぎのような計算ができる。
注(1) 配列番号によって計算を行なった場合は,標準数と理論値との差に相当する誤差をともな
う。
(1) 標準数の積 2つの標準数N1, N2の積に相当する標準数を求めるには,(N1に対応する配列
番号)+(N2に対応する配列番号)の数値に等しい配列番号をもつ標準数を付表から読みと
る。
例 : 3.15×1.6の計算
配列番号の和=20+8=28
配列番号28に対応する標準数=5=(3.15×1.6に相当する標準数)
(2) 標準数の商 2つの標準数N1, N2の商に相当する標準数を求めるには,(N1に対応する配列
番号)−(N2に対応する配列番号)の数値に等しい配列番号をもつ標準数を付表から読みと
る。
例 : 4.25÷25の計算
配列番号の差=25−56=−31
配列番号−31に対応する標準数=0.17=(4.25/25に相当する標準数)
(3) 標準数のベキ 標準数Nの正の整数ベキに相当する標準数を求めるには,(Nに対応する配
列番号)×(Nのベキ指数)の数値に等しい配列番号をもつ標準数を付表から読みとる。
例 : (1.18)2の計算
配列番号とベキ指数の積=3×2=6
配列番号6に対応する標準数=1.4=(1.182に相当する標準数)
(4) 標準数の乗根 標準数Nの乗根に相当する標準数を求めるには,(Nに対応する配列番号)
÷(Nの根指数)の値が整数ならば,この値に等しい配列番号をもつ標準数を付表から読み
とる。
例 : .016 の計算
配列番号と根指数の商= (−32) ÷2=−16
配列番号−16に対応する標準数=0.4=( .016 に相当する標準数)

――――― [JIS Z 8601 pdf 5] ―――――

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