JIS Z 8814:2012 ロウボリウム エアサンプラ | ページ 3

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Z 8814 : 2012
附属書A
(規定)
実流量補正方法
A.1 適用範囲
この附属書は,サンプラの実流量を補正する方法について規定するものであるが,流量計の器種につい
てはこの限りではない。
A.2 校正方法
流量制御部の校正は,サンプラに添付されている取扱説明書に規定する方法によって行う。
A.3 校正頻度
サンプラの流量点検は,大気導入口に校正用の流量計を直接接続して行い,所定流量及び所定流量の±
10 %の3点で1年以内に1回とし,正確さが±2 %になるように吸引実流量を調節する。
A.4 実流量補正方法
流量計による測定値から実流量への補正は,次の方法で行う。
a) フロート形面積流量計 フロート形面積流量計は,吸引空気の温度及び圧力における実流量を示して
いる。吸引空気の温度及び圧力が一定であるならば,流量は瞬時の実流量を目盛で示すことができる。
目盛校正時と吸引空気の温度及び圧力が一致していない場合は,式(A.1)によって補正して実流量を
求める。
P1 (273.15T0 )
QAC Q1 (A.1)
P0 (273.15T1 )
ここに, QAC : 補正後の実流量(L/min)
Q1 : 流量計の読取り値(L/min)
T0 : 目盛校正時の温度(℃)
T1 : 流量計を流れる空気の温度(℃)
P0 : 目盛校正時の圧力(kPa)
P1 : 流量計を流れる空気の圧力(kPa)
b) 乾式流量計 乾式流量計は,流量計内を空気が通過しても湿度の影響は少なく,読取り値は実流量を
示す。流量計を通過する空気によって,入り口側と出口側とに圧力差が生じる場合,式(A.2)によって
圧力損失を補正して実流量を求める。
注記 使用に際しては,吸引側又は排気側を大気開放する。
QAC = Q1(1−e/100)・(Pin/Po) (A.2)
ここに, QAC : 補正後の実流量(L/min)
Q1 : 流量計の読取り値(L/min)
e : 器差値(%)
Pin : 流量計入り口の圧力(kPa)
Po : 流量計出口の圧力(kPa)
c) 熱式質量流量計 熱式質量流量計(マスフローメーター)は吸引空気の質量によって流量を計測して
いるため,実流量に変換する必要がある。熱式質量流量計は,標準温度Tstd(0 ℃のことが多い),標
準圧力(101.325 kPa)での体積流量に換算して出力されるので,熱式質量流量計の読取り値をQ1とす

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ると,吸引空気温度tのときの補正後の実流量QACは,式(A.3)によって求める。
P0 (273.15T1 )
QAC Q1 (A.3)
P1 (273.15T0 )
ここに, QAC : 補正後の実流量(L/min)
Q1 : 流量計の読取り値(L/min)
P0 : 目盛校正時の圧力(kPa)
P1 : 流量計を流れる空気の圧力(kPa)
T0 : 目盛校正時の温度(℃)
T1 : 流量計を流れる空気の温度(℃)
d) 差圧流量計 差圧流量計は,管路を流れる空気によって発生する圧力を測定して流量を測定する方法
であり,一般的には,絞り機構を用いて差圧を発生させ,流量測定精度を確保している。差圧を発生
させる絞り機構の最も簡単な方法として,管路断面積より小さな穴を開けたオリフィス板を用いたオ
リフィス流量計がある。差圧流量計の差圧は空気の密度に比例しているため,実流量は,式(A.4)を用
いて空気温度及び空気圧力を補正して求める。
P1 (273.15T0 )
QAC Q1 (A.4)
P0 (273.15T1 )
ここに, QAC : 補正後の実流量(L/min)
Q1 : 流量計の読取り値(L/min)
T0 : 目盛校正時の温度(℃)
T1 : 流量計を流れる空気の温度(℃)
P0 : 目盛校正時の圧力(kPa)
P1 : 流量計を流れる空気の圧力(kPa)

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附属書B
(規定)
ひょう量及び濃度の算出方法
B.1 ろ過材のひょう量方法
ひょう量しようとするろ過材をデシケータなどから取り出し,天びん室にあらかじめ置いてある汚れの
ない紙などの上に必要枚数を置く。最低2時間以上天びん室にろ過材を静置した後,天びんの取扱いに注
意しながら1回目のひょう量を行う。次に,ひょう量済みのろ過材をデシケータに戻し,少なくとも半日
以上保管した後,1回目のひょう量と同じように,あらかじめひょう量済みのろ過材を天びん室に2時間
以上放置した後,2回目のひょう量を行う。1回目及び2回目のひょう量値が同じ値の場合は,そのひょう
量値がろ過材のひょう量値となる。1回目及び2回目のひょう量値が異なる値を示した場合は,2回目と同
様なひょう量方法によってひょう量を行い,2回連続して同じひょう量値を示した値を粉じん採取に用い
るろ過材のひょう量値とする。
粉じん捕集後のろ過材のひょう量は,ろ過材をデシケータなどから取り出し,天びん室にあらかじめ置
いてある汚れのない紙などの上に置き,最低2時間以上天びん室にろ過材を放置した後,天びんの取扱い
に注意しながらひょう量を行い,そのひょう量値を粉じん捕集後のろ過材のひょう量値とする。粉じん捕
集後のろ過材のひょう量は,1回でよい。
B.2 粉じんの採取及び定量方法
B.2.1 試料の採取
B.2.1.1 粉じんの採取方法
分粒装置付きろ過捕集装置に,吸湿性の低いろ過材を装着して試料空気を吸引し,ろ過材上に粉じんを
捕集する。採取時,吸引流量がその分粒装置に決められている値から外れると,採取される粉じんの粒径
範囲が規定の値と異なるので,常に一定の流量で吸引を行わなければならない。
B.2.1.2 必要サンプリング時間及び吸引試料空気量
吸入性粉じんをろ過捕集装置によってろ過材上に捕集し,天びんによるひょう量から粉じん濃度を求め
る場合,粉じんの捕集前及び捕集後にろ紙のひょう量が行われるため,測定誤差は2回分の和になる。測
定される濃度に対する相対誤差を小さくするためには,少なくとも天びんの読み取り限度の20倍以上の粉
じんを捕集する必要がある。
なお,吸引流量が大きなサンプラの場合には,採取時間が10分以内となることもあるが,このような場
合でも,採取時間は10分以上としなければならない。
B.2.2 定量方法
B.2.2.1 質量濃度の求め方
天びんを用いて,粉じん捕集前及び捕集後のろ過材の質量を測定し,両者の差から捕集された粉じんの
質量(m)を求め,吸引試料空気量(Q)で除して,空気中の粉じんの質量濃度を求める。
B.2.2.2 計算
C = m/Q
又はC = (m/Ft)×103
ここに, C : 粉じんの質量濃度(mg/m3)

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Z 8814 : 2012
m : 捕集した粉じんの質量(mg)
Q : 吸引試料空気量(m3)
F : 吸引流量(L/min)
t : サンプリング時間(min)
参考文献 JIS B 9921 光散乱式気中粒子計数器−校正方法及び検証方法
JIS Z 8101-2 統計−用語と記号−第2部 : 統計的品質管理用語
JIS Z 8103 計測用語
JIS Z 8762-1 円形管路の絞り機構による流量測定方法−第1部 : 一般原理及び要求事項
JIS Z 8762-2 円形管路の絞り機構による流量測定方法−第2部 : オリフィス板
JIS Z 8762-3 円形管路の絞り機構による流量測定方法−第3部 : ノズル及びノズル形ベンチュ
リ管
JIS Z 8762-4 円形管路の絞り機構による流量測定方法−第4部 : 円すい形ベンチュリ管
JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子

JIS Z 8814:2012の国際規格 ICS 分類一覧