JIS Z 9204:1991 規格概要
この規格 Z9204は、エネルギーに関係する工業設備について有効エネルギー評価を行う場合の原則について規定。
JISZ9204 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z9204
- 規格名称
- 有効エネルギー評価方法通則
- 規格名称英語訳
- General rules for energy evaluation method by available energy
- 制定年月日
- 1980年3月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 17.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1980-03-01 制定日, 1985-10-01 確認日, 1991-09-01 改正日, 2002-05-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS Z 9204:1991 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 9204-1991
有効エネルギー評価方法通則
General rules for energy evaluation method by available energy
1. 適用範囲 この規格は,エネルギーに関係する工業設備について有効エネルギー評価を行う場合の原
則について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS Z 9202 熱勘定方式通則
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 状態 圧力,温度,密度,組成など熱力学的状態量で定まる状態。
(2) 系 物体又は物体の集合体が,その状態の変化に伴い,他の系に対し仕事Lだけを与え(熱の交換は
しない。),周囲環境に対し仕事L及び熱Qを与えるもの(図1)。
図1 系
備考1. 図2(境界線Iの範囲内)に系の具体例を示す。
2. 一般に,一つの系を幾つかの部分系に分けることができる(図1,図2)。この際,部分系と
部分系の間に熱の交換(伝熱)のあるような分割が必要な場合は,これらの部分系をまとめ
て一つの部分系(他の系と熱の交換をしない。)としたものに対して通常の系の法則が適用で
きる。
3. 仕事Lは,機械的仕事,電力,その他一切の力学的仕事をいう。
――――― [JIS Z 9204 pdf 1] ―――――
Z9
2
図2 系(境界線I内)及び部分系(境界線IIV内)の具体例
204-
1991
――――― [JIS Z 9204 pdf 2] ―――――
3
Z 9204-1991
3) 有効エネルギー ある与えられた状態にある系(物体)のもつ有効エネルギーEとは,その系がその
状態から周囲環境と平衡するまで変化するとき,他の系に与え得る最大の仕事Lmaxをいい,Lmaxは可
逆変化の場合に得られる。
参考 (1) 周囲環境状態を固定すれば,与えられた系の状態から出発して,どのような可逆変化の
経路を経てもLmaxの値はみな同じになる。したがって,与えられた状態にある系(物体)
の有効エネルギーEは,その与えられた状態だけによって定まる。
(2) 周囲環境状態と平衡状態にある系の有効エネルギーEは,常に零である。
(4) 不可逆損失 状態1,2間の不可逆損失Irとは,現実の系が状態1,2の間で不可逆変化を行うときに
生じる損失(利用の可能性のある力学的仕事の損失)をいい,次の,系の基本変化13,及び部分
系の状況例4,5に示すようにして定められる。
1 他の系に仕事Lを与える系(状態1→2の変化) 表1-1に示す不可逆変化過程上にある状態1,
2の有効エネルギーE1,E2は,状態1,2を状態0とつなぐ任意の可逆変化を考えて定まり[2.(3)
の参考(2)参照],状態1→2の不可逆変化で系が他の系に仕事Lを与えるとき,常にE1−E2>Lで
あって,不可逆損失Irは
Ir= (E1−E2) −L (1)
2 他の系と仕事Lの授受のない系(状態1→2の変化) 表1-2の不可逆変化1→2において,他の
系と仕事Lの授受のない場合は,常にE1−E2>0であって,不可逆損失Irは
Ir=E1−E2 (2)
3 他の系から仕事Lを受ける系(状態2→1の変化) 表1-3の不可逆変化2→1においては,常に
E1−E2Ir=L− (E1−E2) (3)
4 他の系と仕事Lの授受のない系内における部分系の状況例 表1-4は,部分系Hと部分系Cから
成る一つの系を示す。ここで部分系Hの状態H1→H2の変化,及び部分系Cの状態C2→C1の変
化に対し,両部分系の間で熱量Qが交換されるとき,不可逆損失Irは,式(2)によって
Ir=E1−E2 (4)
ここに,E1, E2は系全体(部分系H+部分系C)の状態1,2の有効エネルギーで
E1=EH1+EC2, E2=EH2+EC1 (5)
5 他の系に仕事Lを与える系内における部分系の状況例 表1-5において,部分系Hの状態H1→
H2の変化,部分系Cの状態C2→C1の変化の間で熱量Qを交換,さらに部分系Cの状態C1→C3
の変化の間で他の系に仕事Lを与えるとき,この系全体の不可逆損失Irは,式(1)によって
Ir= (E1−E2) −L (6)
ここに,E1, E2は系(部分系H+部分系C)の状態1,2の有効エネルギーで
E1=EH1+EC2, E2=EH2+EC3 (7)
備考1. 表1には,上記の各系15について,系の具体例,熱収支と共に式(1)(7)などの結果を表
示する。ここで,不可逆損失及び有効エネルギー収支[2.(6)参照]は,同じ内容とする。
2. 表1には,上記の各系15について,有効率 効率 地
める。系の基本変化13では,有効エネルギー入力E1−E2に対する出力仕事L,又は入力
仕事Lに対する有効エネルギー出力E1−E2の比,また4では有効エネルギー入力EH1−EH2
に対する有効エネルギー出力EC1−EC2の比,さらに5では,入力と出力の対応がいろいろ取
り得るので,ボイラ伝熱面に対する 攀拿 タービンに対する 攀 動力サイクルに対する 椰
――――― [JIS Z 9204 pdf 3] ―――――
4
Z 9204-1991
ある。
――――― [JIS Z 9204 pdf 4] ―――――
表1 系の基本変化及び部分系の状況例
例 熱収支 不可逆損失
有効エネルギー収支 有効率
1 (タービン) H1=H2+L+Q Ir= (E1−E2) −L
他
の
系 E1=E2+L+Ir L
に E1 E2
仕
Ir
事 1
E1 E2
L
(内燃機関) U1=U2+L+L+Q Ir= (E1−E2) −L
を
L =P0 (V2−V1)
与
え
る
系 E1=E2+L+Ir L
E1 E2
Ir
1
E1 E2
(管路) H1=H2+Q Ir=E1−E2
2
授 他
受 の
の 系
な E1=E2+Ir 0
い と
系 仕
事
L
の
Z9 204-
1991
5
――――― [JIS Z 9204 pdf 5] ―――――
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JIS Z 9204:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.020 : 度量衡及び測定一般
JIS Z 9204:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ9202:1991
- 熱勘定方式通則