JIS A 0030:1994 建築の部位別性能分類

JIS A 0030:1994 規格概要

この規格 A0030は、建築の部位(壁,床,天井及び屋根)の性能を表わすために性能項目,測定及びその単位並びにそれに基づく級別について規定。性能とは,建築物の構造耐力に関するものを含まない。

JISA0030 規格全文情報

規格番号
JIS A0030 
規格名称
建築の部位別性能分類
規格名称英語訳
Classification of performance for building elements
制定年月日
1973年10月16日
最新改正日
2017年10月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

91.010.30
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
改訂:履歴
1973-10-16 制定日, 1982-11-24 確認日, 1988-04-01 確認日, 1994-02-15 改正日, 1999-07-09 確認日, 2007-10-03 確認日, 2012-10-19 確認日, 2017-10-25 確認
ページ
JIS A 0030:1994 PDF [8]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 0030-1994

建築の部位別性能分類

Classification of performance for building elements

1. 適用範囲 この規格は,建築の部位(壁,床,天井及び屋根)の性能を表すために表1,表2及び表3
に定める性能項目,測定及びその単位並びにそれに基づく級別について規定する。
なお,ここでいう性能とは,建築物の構造耐力に関するものを含まないものとする。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS A 1304 建築構造部分の耐火試験方法
JIS A 1321 建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法
JIS A 1414 建築用構成材(パネル)及びその構造部分の性能試験方法
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考値である。
2. 性能項目 性能項目は,表1のとおりとする。

――――― [JIS A 0030 pdf 1] ―――――

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A 0030-1994
表1
性能項目 性能項目の意味 備考
反射性 光を反射する程度 作用因子を制御す
断熱性 常温における熱の貫流に対する抵るための性能
抗の程度
遮音性 空気伝ぱん音を遮る程度
衝撃音遮断性 歩行などによって起こる発音が直
下階の室内に伝わらない程度
吸音性 音を吸収する程度
防水性 雨水などの水を通さない程度
防湿性 湿気を通さない程度
気密性 気圧差によって生じる空気の透過
に対する抵抗の程度
耐分布圧性 各部位にかかる分布荷重による曲建物の存続と安全
げ力に耐える程度 に関する性能
耐衝撃性 衝突物などによって起こる衝撃力
に耐える程度
耐局圧性 局部圧縮荷重に耐える程度
耐摩耗性 摩耗に耐える程度
耐火性 火災に耐える程度
難燃性 燃えにくさの程度及び燃焼によっ
て起こる煙や有毒ガスを発生させ
ない程度
耐久性 経年によって起こる変質変形など
に耐える程度
3. 測定項目及び測定単位 性能の測定項目及び測定単位は,表2のとおりとする。
表2
性能項目 測定項目 測定単位 備考
反射性 光反射率 (%) 45°の可視光線に対する拡散反射率(部位
平均)
断熱性 熱貫流抵抗 W/m2K [{m2・h・℃ 常温における熱貫流抵抗(部位平均)
/kcal}]
遮音性 透過損失 dB 指定周波数における透過損失(部位平均)
衝撃音遮断性(1)標準曲線上の音 dB 床衝撃音レベルの標準曲線
圧レベル差
吸音性 吸音率 (%) 指定周波数における吸音率(部位平均)
防水性 水密圧力 Pa[{kgf/m2}] 雨量4l/m2・minをかけながら,表3に示
(水密性) す平均圧力を中心とした振動圧を順次加
えたときの漏水しない限界の平均圧力
防湿性 透湿抵抗 m2・day・mmAq/g 部位平均の透湿量の逆数(部位平均)
気密性 気密抵抗 m2h/m3 圧力差98Pa [{10kgf/m2}] のときの単位面積
当たりの通気抵抗
耐分布圧性 単位荷重 N/m2 [{kgf/m2}] 最大たわみl/100の荷重,残留変形が最大
変形量の2.5%の荷重,破壊荷重の32の荷
重,有害な損傷を受けない範囲の荷重の4
種のうち最小のものをとる。
耐衝撃性 安全衝撃エネル N・cm [{kgf・cm}]
重すいを落下したときの損傷を受けない
ギー 限界エネルギー

――――― [JIS A 0030 pdf 2] ―――――

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A 0030-1994
性能項目 測定項目 測定単位 備考
耐局圧性 局圧荷重 N/cm2 [{kgf/cm2}]径25mmの半球による荷重を受けたとき
損傷を受けない範囲の荷重
耐摩耗性 摩耗量 mm 人が通常のはきもの(履物)で12万回歩
行接触したときの摩耗量
耐火性 加熱時間 分 JIS A 1304に規定する加熱時間に耐える
範囲の時間
難燃性 防火材料の種別 − 建築基準法に定める防火材料の種別で発
熱係数,発煙係数などで判定する。
耐久性 耐久年数 年 普通の状態において予想される耐久年数
注(1) 衝撃音遮断性は,ISOによる標準曲線との音圧レベル差で級別する。
なお,級別の限界値は,標準曲線とどれだけの差があるかで表し,標準曲線を上下に平
行移動して得られるものとする。
標準曲線との音圧レベル差
4. 級別
(1) 性能の級別は,表3に示すとおりとする。

――――― [JIS A 0030 pdf 3] ―――――

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A 0030-1994
表3
注(2) 耐摩耗性について,現在,部位別の摩耗を扱った試験機はなく,表3の数値は12万人の歩行による摩耗を基準と
したものである。
(3) 建築基準法に定める防火材料
1号 : 可燃,2号 : 準難燃,3号 : 難燃,4号 : 準不燃及び5号 : 不燃
(2) 各級は性能値によって,その上限及び下限をもつものとする。
(3) 性能の級別の呼称は号数によって行う。
(4) 6号を超えるものは7号,1号を下まわるものは0号とする。
5. 試験方法及び測定方法 試験方法及び測定方法は,5.15.3による。
5.1 耐火性 JIS A 1304
5.2 難燃性 JIS A 1321
5.3 防水性 JIS A 1414
備考 現在日本工業規格(日本産業規格)に規定されている試験方法は,表1表3に示された性能項目に関するもの
としては,JIS A 1304,JIS A 1321及びJIS A 1414である。このほかの性能については,試験規
格が確立するまでの間,現在一般に行われている試験方法のうちから適当なものを選んで適用
するものとする。

――――― [JIS A 0030 pdf 4] ―――――

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A 0030-1994
6. 性能表示
6.1 この規格は,表1表3に示した性能項目のうち,場合によって必要なものだけを選定して適用する
ものであり,いかなる場合にもこれらすべての性能を適用するという目的をもつものではない。
なお,特別な目的をもつ場合は,参考表1の性能項目を用いてもよい。
6.2 性能の表示は,表3の級別をもとに(1)(4)に示す方法のいずれかによって示すものとする。
なお,7号及び0号については上限又は下限を示さなくてもよい。
(1) 号
(2) 号以上
(3) 号以下
(4) 号から号
備考 透過損失の例を,以下に示す。
3号 : 性能値で28dB以上36dB未満の範囲を示す。
3号以上 : 性能値で28dB以上の範囲を示す。
3号以下 : 性能値で36dB未満の範囲を示す。
3号から5号 : 性能値で28dB以上52dB未満の範囲を示す。
7. 級別表示の記載事項 建築部位の性能級別表示のときの記載事項は,(1)(2)とする。
なお,試験方法が定まるまでは試験方法及び試験結果を併記しておくものとし,試験結果は必ず測定単
位で表すこと。
(1) 性能項目(名称)
(2) 性能項目別号数
参考 建築の部位の性能を参考表1に示す。表1,表2及び表3に掲げた性能項目は,このうち一般
に主要と考えられるものについて示したものである。
参考表1
性能の種別 作用因子 性能項目 測定項目 性能項目の意味
作用因子を制御する 光 反射性 光反射率 光を反射する程度
ための性能 光沢性 光沢の程度
日射 日射反射性 日射反射率 直接日光による屋根面の熱され
にくさ
熱 断熱性 熱貫流抵抗 常温における熱の貫流に対する
抵抗の程度
蓄熱性 熱容量 温度の変動しにくさ
音 遮音性 透過損失 空気伝ぱん音を遮る程度
吸音性 吸音率 音を吸収する程度
発音性 衝撃音レベル たたいた音又は衝撃音が発音し
ない程度
衝撃音遮断性 標準曲線上の音圧 歩行などによって起こる発音が
レベル差 直下階に伝わらない程度
水 防水性 水密圧力 雨水などの水を通さない程度
(透水性)
(吸水性) 水を吸水しない程度
はっ水性 水をはじく程度
排水性 水が円滑に排水される程度
防湿性 透湿抵抗 湿気を通さない程度

――――― [JIS A 0030 pdf 5] ―――――

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