JIS A 1101:2005 コンクリートのスランプ試験方法

JIS A 1101:2005 規格概要

この規格 A1101は、コンクリートのスランプ試験について規定。

JISA1101 規格全文情報

規格番号
JIS A1101 
規格名称
コンクリートのスランプ試験方法
規格名称英語訳
Method of test for slump of concrete
制定年月日
1950年6月5日
最新改正日
2018年10月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4109:1980(MOD)
国際規格分類

ICS

91.100.30
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021, 生コンクリート 2020, 土木 I 2020, 土木 II 2020
改訂:履歴
1950-06-05 制定日, 1953-06-05 確認日, 1956-06-05 確認日, 1959-06-05 確認日, 1962-08-21 確認日, 1966-05-17 確認日, 1973-03-01 確認日, 1975-01-16 改正日, 1978-02-28 確認日, 1983-07-01 確認日, 1989-04-01 確認日, 1995-03-01 確認日, 1998-07-06 改正日, 2005-05-19 改正日, 2011-12-02 確認日, 2014-02-25 改正日, 2018-10-25 確認
ページ
JIS A 1101:2005 PDF [10]
                                                                                   A 1101 : 2005

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本コン
クリート工学協会(JCI)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS A 1101:1998は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4109:1980,Fresh concrete−
Determination of the consistency−Slump testを基礎として用いた。
JIS A 1101には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1101 pdf 1] ―――――

A 1101 : 2005

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 試験器具・・・・[1]
  •  3.1 スランプコーン・・・・[1]
  •  3.2 突き棒・・・・[2]
  •  4. 試料・・・・[2]
  •  5. 試験・・・・[2]
  •  6. 試験の結果・・・・[2]
  •  7. 報告・・・・[2]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[4]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1101 pdf 2] ―――――

1
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 1101 : 2005

コンクリートのスランプ試験方法

Method of test for slump of concrete

序文 この規格は,1980年に第1版として発行されたISO 4109:1980,Fresh concrete−Determination of
the consistency−slump testを元に,対応する部分について翻訳し,一部の規定内容を除き,技術的内容
を変更することなく改正を行った日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格と相違する部分である。変更の一覧表を,
その説明を付けて附属書(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,コンクリートのスランプ試験について規定する。
備考1. 粗骨材の最大寸法が40mmを超えるコンクリートの場合には,40mmを超える粗骨材を除去
する。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4109:1980,Fresh concrete−Determination of the consistency−slump test(MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1115 フレッシュコンクリートの試料採取方法
JIS A 1138 試験室におけるコンクリートの作り方

3. 試験器具

3.1 スランプコーン

 スランプコーンは図1のように上端内径100mm,下端内径200mm,高さ300mm
及び厚さ5mm以上の金属製(1)とし,適切な位置に押さえと取っ手(2)を付ける。
注(1) セメントペーストに容易に侵されないもので,試験時に変形しないもの。
注(2) 高さの約2/3の所。

――――― [JIS A 1101 pdf 3] ―――――

2
A 1101 : 2005
図1 スランプコーン

3.2 突き棒

 突き棒は,直径16mm,長さ500600mmの鋼又は金属製丸棒で,その先端を半球状とす
る。

4. 試料

 試料は,JIS A 1115の規定によって採取するか,又はJIS A 1138の規定によって作る。

5. 試験

 試験は次による。
a) スランプコーン(3)は,水平に設置した剛で水密性があり平滑な平板(3),(4)上に置いて押さえ,試料は
ほぼ等しい量の3層に分けて詰める。その各層は,突き棒でならした後,25回一様に突く。この割合
で突いて材料の分離を生じるおそれのあるときは,分離を生じない程度に突き数を減らす。各層を突
く際の突き棒の突き入れ深さは,その前層にほぼ達する程度とする。
注(3) スランプコーンの内面と平板の上面は,あらかじめ湿布などでふいておく。
(4) 平板の水平の確認は,水準器を用いて行うのが望ましい。
b) スランプコーンに詰めたコンクリートの上面をスランプコーンの上端に合わせてならした後,直ちに
スランプコーンを静かに鉛直に引き上げ(5),コンクリートの中央部において下がりを0.5cm単位で測
定し,これをスランプとする。
なお,コンクリートがスランプコーンの中心軸に対して偏ったり,くずれたりして,形が不均衡に
なった場合は,別の試料によって再試験する。
注(5) スランプコーンを引き上げる時間は,高さ30cmで23秒とする。
c) スランプコーンにコンクリートを詰め始めてからスランプコーンの引き上げ終了までの時間は,3分
以内とする。

6. 試験の結果

 スランプは,0.5cm単位で表示する。

7. 報告

 報告は,次の事項について行う。
a) 必ず報告する事項
1) 試験年月日

――――― [JIS A 1101 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
A 1101 : 2005
2) 天候
3) 試験室の温度又は気温(℃)
4) バッチ番号又は運搬車番号
5) 粗骨材の最大寸法(mm)
6) コンクリートの温度(℃)
7) スランプ(cm)
b) 必要に応じて報告する事項
1) 突き回数(材料分離のおそれがあり突き回数を減らした場合)

――――― [JIS A 1101 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS A 1101:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4109:1980(MOD)

JIS A 1101:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1101:2005の関連規格と引用規格一覧