JIS A 1217:2021 土の段階載荷による圧密試験方法 | ページ 2

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記号説明
D′ : 押込み円板の直径
(mm)
図4−供試体押込み円板の例
d) ワイヤソー ワイヤソーは,ワイヤの直径が0.2 mm程度のもの。
e) 直ナイフ 直ナイフは,鋼製で片刃の付いたもの。

4.3 その他の器具

a) はかり はかりは,0.01 gまで量ることができるもの。
b) ノギス ノギスは,JIS B 7507で規定するもので,0.05 mmまで測定できるもの。
c) 含水比測定器具 含水比測定器具は,JIS A 1203による。
d) 時計 時計は,1秒単位で測定できるもの。
e) 最高最低温度計 最高最低温度計は,最小目盛1 ℃以下のもの。
f) シリコーンオイル又はシリコーングリース 圧密リング及びカッターリングの内面に塗布し,供試体
との摩擦を軽減できるもの。

5 供試体

5.1 供試体の形状及び供試体の寸法

  標準的な供試体寸法は,直径60 mm,高さ20 mmとする。それ以外の寸法の供試体を用いる場合は,供
試体の直径を高さの2.5倍以上にする。
なお,供試体の高さは,試料の最大粒径の10倍以上にすることが望ましい。
注記 透水性の比較的高い試料の圧密係数を求める場合は,供試体の高さを20 mmより大きくすること
が望ましい。また,透水性の特に低い粘土の場合で,一次圧密が24時間以内に終わらない場合
は,供試体の高さを20 mmより小さくする。

5.2 供試体の成形

  供試体の成形は,次による。
なお,供試体の成形は,含水比を変化させないように行い,また,試料に乱れを与えないように十分注
意しなければならない。
a) 圧密リングの質量mR(g)を0.01 gまで量る。
b) 圧密リングの高さ及び圧密リングの内径を,ノギスを用いて0.05 mmまで測る(図5参照)。圧密リン
グの高さ及び圧密リングの内径を,それぞれ供試体の初期高さH0(mm)及び供試体の直径D(mm)

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とみなす。
記号説明
H0 : 供試体の初期高さ(mm)
D : 供試体の直径(mm)
図5−圧密リングの高さ及び内径測定の例
c) 供試体との摩擦を軽減するために,圧密リング及びカッターリングの内面にシリコーンオイル又はシ
リコーングリースを薄く塗る。
d) 所定の大きさの円盤状に成形できるよう,トリマーの調整板を調整する。
e) 必要な供試体高さよりも5 mm10 mm大きい試料をトリマーの回転板上に置く。試料が軟らかい場
合には,ワイヤソーを用いて試料を供試体の直径よりも3 mm5 mm大きな円盤状に成形する(図6
参照)。
図6−トリマーを用いた試料成形操作の例
f) トリマー上の試料の上面に圧密リングを装着したカッターリングを置き,刃先が当たる部分の試料を
ワイヤソーでカッターリングの内径よりも1 mm2 mm大きく削る(図7参照)。
なお,トリマーの回転板を回転させながら,試料の周囲をワイヤソーで削る。

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図7−トリマー及びカッターリングを用いた試料成形の例
g) カッターリングを,試料に垂直に2 mm3 mm押し込む(図8参照)。
図8−カッターリングの押込み操作の例
h) ) g) の操作を繰り返して,試料をカッターリング内に隙間なく入れる。ワイヤソーによる試料の成
形が難しい場合は,直ナイフなどを用いてもよい。
i) 供試体押込み円板を用いてカッターリング内の試料を圧密リング内に移す(図9参照)。
なお,サンプリングチューブの内径が圧密リングの内径と一致する場合は,サンプリングチューブ
から直接圧密リングに試料を押し込んでもよい。また,試料が十分に硬い場合には,トリマー上で試
料を圧密リングの内径よりも0.01 mm0.10 mm大きく削った後,これを圧密リングに直接押し込ん
でもよい。

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図9−カッターリング内の試料を圧密リング内に移す操作の例
j) カッターリングを外し,圧密リングから出ている部分をワイヤソーで切り落とし,両端面を直ナイフ
で平面に仕上げる(図10参照)。れき(礫)又は貝殻を取り除いてできた小さなくぼみは,削りくず
で埋める。
図10−両端面の成形操作の例
k) 圧密リングに供試体を入れた状態の質量mT(g)を0.01 gまで量る。
l) 供試体成形時の削りくずから,供試体と同じ含水状態の試料を取り,初期含水比w0(%)をJIS A 1203
で規定する方法によって求める。
なお,この初期含水比は,試験終了を待たずに試験結果を整理する場合,及び試験後に求める供試
体の初期含水比を確認するために用いる。

6 試験方法

6.1 準備

  準備は,次による。
a) 供試体が入った圧密リングを圧密容器の底板の上に置き,ガイドリングを圧密リングに取り付ける。
加圧板を供試体上面に置いて,圧密容器を組み立てる。
なお,多孔板は気乾状態のものを用いる。透水性薄膜を用いる場合は,供試体の上下端面に乾いた
状態で貼り付ける。
b) 圧密容器を空の水浸容器に入れて載荷装置に設置し,変位計を取り付ける。
なお,圧密容器を載荷装置に設置するときに,載荷点が供試体の中心軸を通るよう注意する。変位

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計は供試体端面に対して垂直に,供試体中心軸の近くに設置する。

6.2 載荷及び測定

  載荷及び圧密量の測定は,次による。
a) 圧密圧力p(kN/m2)の荷重増分比を1とする。載荷段階の数は8を目安とし,標準的なpの範囲は5
kN/m22 000 kN/m2とする。
なお,土の硬さ又は試験の目的に応じて,第1載荷段階の圧密圧力及び載荷段階の数を決定する。
場合によっては,上記の範囲外の圧密圧力を加えてもよい。また,圧密降伏応力pc(kN/m2)を求める
ためには,通常pcの前後各3載荷段階以上の圧密圧力で載荷する。
b) 圧密圧力は,衝撃を与えないように短時間に載荷する。一つの載荷段階で24 h圧密した後,次の載荷
段階に移る。圧密圧力は2 s,又は(0.05×t50)sのいずれか小さい方の時間内に所定の圧力になるよ
うに載荷する。t50(s)はその段階の理論圧密度50 %に当たる時間である。
なお,24 hを経過しても一次圧密が終了しない場合は,一次圧密終了が確認できるまで圧密時間を
延長する。また,過圧密領域で,短時間に圧密の終了が確認できた場合は,24 hを経過する前に次の
段階に移ってもよい。
c) 各載荷段階の載荷直前の変位計の読みdi(mm)を記録する。
なお,変位計の読みは,予想される供試体の総圧密量が10 mm未満の場合は0.002 mmの読みまで,
10 mm以上の場合は0.01 mmの読みまで記録し,除荷·再載荷過程のデータが必要な場合にも,これ
を準用する。
d) 変位計の読みd(mm)は,圧密量−時間の関係を滑らかな曲線で描くことが可能な経過時間ごとに記
録する。
なお,変位計の読みを測定するときの経過時間は,次の例を参考にするとよい。
3 s,6 s,9 s,12 s,18 s,30 s,42 s,1 min,1.5 min,2 min,3 min,5 min,7 min,10 min,15 min,
20 min,30 min,40 min,1 h,1.5 h,2 h,3 h,6 h,12 h,24 h
e) 圧密降伏応力を超えたとみなせる時点で,水浸容器に水を満たして供試体を水浸させる。それまでの
間は圧密容器を湿った布で覆うなど供試体を乾燥させないようにする。
なお,載荷前又は載荷中に試料を吸水膨張させないように注意する必要がある。飽和度の低い試料
にこの規格を準用する場合には,供試体を水浸させない。ただし,供試体を乾燥させないような処理
が必要である。また,膨張するおそれのない試料では,第1載荷段階の圧密圧力を載荷後,供試体を
水浸させてもよい。
f) 第1載荷段階の載荷開始から最終載荷段階の測定終了に至る間の最高室温(℃)及び最低室温(℃)
を記録する。
なお,試験は,通常,温度変化が±2 ℃になるように管理された室内で実施する。

6.3 解体

  最終載荷段階の測定が終了した後,圧密容器から供試体全量を蒸発皿に取り出して,JIS A 1203で規定
する方法によって,110 ℃±5 ℃で一定の質量になるまで炉乾燥し,供試体の炉乾燥質量ms(g)を0.01 g
まで量る。

――――― [JIS A 1217 pdf 10] ―――――

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JIS A 1217:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1217:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA0207:2018
地盤工学用語
JISA1202:2020
土粒子の密度試験方法
JISA1203:2020
土の含水比試験方法
JISB7507:2016
ノギス