JIS A 1470-2:2008 建築材料の吸放湿性試験方法―第2部:温度応答法 | ページ 2

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密閉箱の各側面の中央から約20 mm離れた位置で測定し,それらの温度が±0.5 ℃以内でなければな
らない。

5.4 温度測定器

  温度測定器は,±0.1 ℃の精度とする。

5.5 湿度測定器

  湿度測定器は,JIS Z 8806に従って評価した拡張不確かさ(k=2)が4 %未満のものとする。

6 試験体の作製方法

  試験体の作製方法は,次による。
a) 試験体の断湿 試験体の側面及び裏面は,アルミニウムテープなどによって断湿する(図3参照)。
単位 mm
図3−試験体の断湿(標準寸法の例)
b) 試験体の養生 a)によって断湿された試験体を,表1に示す相対湿度の雰囲気中で恒量となるまで養
生する。
注記 養生における恒量とは,24時間ごとに行う質量測定において,その前後の試験体の質量差が
0.1 %以下となった時点とする。
表1−試験体養生条件
養生条件
湿度条件
温度 ℃ 相対湿度 %
低湿域 23 30
中湿域 23 50
高湿域 23 70
c) 試験体の断熱方法 図4に示すように,試験体の側面及び裏面を断熱材によって断熱する。このと
き,試験体の吸放湿面と周囲断熱材上面とが一致するようにする。断熱材の表面は,吸放湿が生じな
いようにアルミニウムテープなどによって断湿する。また,試験体と断熱材との境界面にすき間が生
じないように注意する。
断熱材の厚さは,試験体厚さを含めて100 mmとする。また,断熱材は,JIS A 9511に規定する押
出法ポリスチレンフォーム保温板1種又は3種とする。

――――― [JIS A 1470-2 pdf 6] ―――――

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単位 mm
図4−試験体の断熱方法(標準寸法の例)

7 試験方法

7.1 試験装置の準備

  試験体を設置する前に,水分などの吸着を防止するために,密閉箱の内側の油及びその他の汚れを十分
に除去する。

7.2 密閉箱内の初期相対湿度

  密閉箱内の初期相対湿度は,表1に示す低湿,中湿及び高湿の3条件のうちのいずれかとし,試験体の
養生条件と同一とする。

7.3 試験体の設置

  試験体は,7.2の条件に保たれた密閉箱容器の中央に静置し,密閉する。以上の作業は,養生条件に保た
れた雰囲気中で行うことが望ましい。

7.4 密閉箱の設置

  密閉箱を恒温槽内に設置する。このとき,密閉箱各面と恒温槽各面とは50 mm以上離す。
注記 密閉箱底面との接触面積をできるだけ小さくするため,密閉箱にあらかじめ脚を取り付けてお
いてもよい。

――――― [JIS A 1470-2 pdf 7] ―――――

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7.5 温度条件

  恒温槽内の温度を22.5 ℃に設定し,密閉箱内の温湿度が安定した後に,恒温槽内の温度を図5に示す正
弦波を模した条件で変動させる。温度周期は,1サイクル24時間とし,これを4回(4サイクル)繰り返
す。
経過時間
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
h
設定温度
22.5 26.3 29.0 30.0 29.0 26.3 22.5 18.8 16.0 15.0 16.0 18.8 22.5

図5−恒温槽の温度条件

7.6 温湿度の測定

  密閉箱内の温湿度は,試験体面から約150 mm離れた位置で測定し,この場合の温度の測定は,JIS Z 8704
による。密閉箱内の温湿度の測定間隔は,10分を標準とし,密閉箱内の空気温度,密閉箱内の相対湿度及
び恒温槽内の空気温度をそれぞれ測定する。この場合は,温度は0.1 ℃まで,相対湿度は0.1 %まで測定
する。
注記 恒温槽内の空気温度は,モニタ用であり,測定点は1点以上とする。

8 結果の算出

8.1 密閉箱内温湿度

  7.17.6で測定した密閉箱内の空気温度と時間との関係を図6のように,相対湿度と時間との関係を図7
のように示す。また,空気温度及び相対湿度から容積絶対湿度を求め,容積絶対湿度と時間との関係を図
8のように示す。容積絶対湿度は,附属書Bによる方法又はこれと同程度の精度が確保できる方法によっ
て算出する。

――――― [JIS A 1470-2 pdf 8] ―――――

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図6−密閉箱内の温度の測定結果(例)
図7−密閉箱内の相対湿度の測定結果(例)
図8−密閉箱内の容積絶対湿度の変動計算結果(例)

8.2 温度応答吸放湿量

  7.17.6で測定した4サイクル目の密閉箱内の空気温度及び相対湿度から容積絶対湿度を求め,次の式
によって試験体の温度応答吸放湿量を小数点以下2けたまで算出する。
0 V
m
0
A
ここに, m : 試験体の温度応答吸放湿量[g/(m2・℃)]
V : 密閉箱内の空間の容積(m3)
A : 試験体の吸放湿面積(m2)
滿 4サイクル目の密閉箱内の時間ごとの容積絶対湿度(g/m3)
0
滿 4サイクル目の密閉箱内の平均容積絶対湿度(g/m3)
燿 4サイクル目の密閉箱内の時間ごとの温度(℃)
0 燿 4サイクル目の密閉箱内の平均温度(℃)

――――― [JIS A 1470-2 pdf 9] ―――――

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9 報告

  次の項目について報告する。
a) 試験体の名称,種類及び商品名
b) 試験体寸法 大きさ,厚さ及び密度(試験開始前後)
c) 試験条件 試験体の養生条件,密閉箱内の初期相対湿度及び温度
d) 試験結果
1) 密閉箱内の温度の測定結果,相対湿度の測定結果,容積絶対湿度の変動計算結果,吸放湿積算量
0
( 0)及び温度変化積算量( )
2) 密閉箱の性能値(mc)
3) 試験体の温度応答吸放湿量(m)
e) 試験期間
f) 試験機関名及び試験実施者

――――― [JIS A 1470-2 pdf 10] ―――――

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JIS A 1470-2:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1470-2:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA9511:2017
発泡プラスチック保温材
JISZ8704:1993
温度測定方法―電気的方法
JISZ8806:2001
湿度―測定方法