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を設置してもよい。
反力測定装置
ロードセル
(支持点に生じる反力F )
(加力方向)加力ジグ
回転中心
支持側固定ジグ
試験体
支持ジグ
支持点
加力側固定ジグ
試験体固定ねじ
L1
L LL2L3
L LLS
a) 試験体設置時(カウンターウエイトを設置していない例)
F
加力ジグの回転角
カウンターウエイト
支持ジグの回転角
b) 試験体変形後(カウンターウエイトを設置した例)
記号説明
F : 支持点に生じる反力
L1 : 加力側の固定長(外力の間隔)
L2 : 固定ジグ間の間隔(外力の間隔)
L3 : 支持側の固定長(外力の間隔)
LS : 支持点から支持側固定ジグ端部までの距離
図2−試験装置の例
6.2.2.2.3 試験体の固定方法
図3に試験対象とする部位による試験体の固定方法の例を示す。試験体は,試験対象とする部位が塑性
変形を生じる主な位置となるように,試験対象とする部位ごとに固定する位置を変えて固定し,加力中に
試験装置からずれることがないように,固定長L1及びL3をそれぞれ2d以上設けて,強固(試験体のねじ
部を固定した場合にねじ山が少しつぶれる程度)に固定する。ただし,固定長とする区間は,断面積が一
定の区間とする。また,固定ジグ間の間隔L2の区間には,試験対象とする部位における断面積が,最小と
なる部分の長さ(以下,自由長LFという。)を2d以上設ける。ただし,図3のa)及びc)に示すように,L2
――――― [JIS A 1503 pdf 6] ―――――
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A 1503 : 2022
の区間の試験体の断面積が一定の場合は,L2及びLFの区間は同一とし,その長さを2dとする。試験対象
とする部位が各部の境目の場合は,6.2.2.2.5に示す支持側固定ジグ端部から塑性点までの距離LPが2d以
下となるようL2を設定する。
なお,図3のb),d),e)及びf)に示すように,固定ジグ間で試験体の外径が固定長の区間の外径より大
きい部分がある場合は,外径の大きい部分と固定ジグの接触を防ぐために1d程度の間隔LGを設ける。ま
た,試験対象とする部位がねじ部の場合は,図3のa)又はb)のいずれかを採用してもよい。ただし,図3
のb)の固定方法で試験を実施する場合は,L2及びLFを図3のd)[ローレット部を含む場合は,図3のe)]
と同一とする。
加力側 支持側 加力側 支持側
LF
L LG
L
L1
L L2=LF
L L3
L LL1 LL2 LL3
a) ねじ部 b) ねじ部
加力側 支持側 加力側 支持側
LG
L LLF
L1
L L2=LF
L L3
L L1
L LL2 L3
L
c) 円筒部 d) 円筒部とねじ部との境目
加力側 支持側 加力側 支持側
LG
L LLF LG
L LF
L
L1
L L2
L L3
L L1
L LL2 L3
L
e) 円筒部とローレット部との境目又は f) 円筒部とローレット部との境目
ローレット部とねじ部との境目
記号説明
L1 : 加力側の固定長
L2 : 固定ジグ間の間隔
L3 : 支持側の固定長
LF : 自由長
LG : 固定長の区間よりも外径の大きい部分と固定ジグの接触を防ぐための間隔
図3−試験対象とする部位による試験体の固定方法の例
(加力側の曲げモーメントが支持側よりも大きい場合)
6.2.2.2.4 試験手順
試験は,次の手順で行う。
a) 試験体を試験装置の加力側固定ジグに固定する。
b) 試験体を試験装置の支持側固定ジグに通し,試験体固定ねじが緩んでいる状態で,支持点に生じる反
力Fをゼロに設定する。
――――― [JIS A 1503 pdf 7] ―――――
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A 1503 : 2022
c) 試験体を試験装置の支持側固定ジグに固定する。
d) 試験体固定後に支持点に反力が生じた場合は,加力ジグを回転させることによって除荷する。
e) 加力ジグの回転角をゼロ設定する。
f) 加力ジグを回転させることによって試験体に曲げモーメントを加え,支持点に生じる反力F及び加力
ジグの回転角を測定する。ただし,加力の速度は,加力ジグの回転が1秒間に5°以下となる速度と
する。
6.2.2.2.5 曲げモーメントの算出方法
試験体に生じる曲げモーメントMの例を図4に,支持側固定ジグ端部から塑性点までの距離LPを図5
に示す。曲げモーメントは,式(1)又は式(2)の大きい方とする。LPは,固定ジグ間の間隔L2と自由長LFと
が一致する(試験対象となる部位がねじ部又は円筒部の)場合は,L2とし,L2とLFとが一致しない(試験
対象となる部位が各部の境目の)場合は,支持側固定ジグ端部から塑性点(試験体に生じる最も幅の大き
い亀裂)までの距離とする。ただし,LP(単位 : mm)は,小数点以下1桁を四捨五入し整数に丸めた値と
する。
なお,試験対象となる部位が各部の境目の試験においてLPが2dよりも大きくなった場合は,その試験
を無効とし,L2の設定を変更して再度試験を行う。
加力側 支持側 試験体
M
L1 L2 L3
LP LS
塑性点 支持点
記号説明
M : 曲げモーメント
L1 : 加力側の固定長
L2 : 固定ジグ間の間隔
L3 : 支持側の固定長
LP : 支持側固定ジグ端部から塑性点までの距離
LS : 支持点から支持側固定ジグ端部までの距離
図4−試験体に生じる曲げモーメントの例
(加力側の曲げモーメントが支持側よりも大きいかつ固定ジグ間の間隔L2と自由長LFが一致しない場合)
――――― [JIS A 1503 pdf 8] ―――――
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A 1503 : 2022
加力側 支持側 加力側 支持側
L1
L LP=L2
L LL3 L1
L LP=L2
L LL3
a) ねじ部
加力側 支持側
L1
L LP=L2
L LL3
b) 円筒部
塑性点 塑性点
(亀裂位置) (亀裂位置)
加力側 支持側 加力側 支持側
LLP LLP
L1
L LL2 L3
L L1
L LL2 L3
L
c) 各部境目
記号説明
L1 : 加力側の固定長
L2 : 固定ジグ間の間隔
L3 : 支持側の固定長
LP : 支持側固定ジグ端部から塑性点までの距離
図5−支持側固定ジグの端部から塑性点までの距離LP
M FLS (1)
MFLS LP MS (2)
ここで, M : 曲げモーメント
F : 支持点に生じる反力
MS : 支持ジグの質量による曲げモーメント
支持ジグの重心が支時点からLS/2の距離にある場合 :
Glev/2×LP
カウンターウエイトを設置した装置の場合 : 0
Glev : 支持ジグの自重
LP : 支持側固定ジグ端部から塑性点までの距離
LS : 支持点から支持側固定ジグ端部までの距離
――――― [JIS A 1503 pdf 9] ―――――
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A 1503 : 2022
6.2.2.3 つかみ曲げ載荷法
6.2.2.3.1 試験装置
試験装置の例を図6に示す。試験装置は,試験体の両端を固定ジグによって固定し,加力アームを上下
させることによって,固定ジグ間の試験体に軸力が生じないように,曲げモーメントを加えることができ
る装置とする。なお,支持ジグにカウンターウエイトを設置することによって,試験体に支持ジグの質量
による曲げモーメントが作用しないようにする。また,支持点に生じる反力F及び回転中心に対する加力
ジグの回転角を測定できる装置とする。なお,試験体の曲げ角度θは,加力ジグの回転角とする。
加力アーム
回転中心
固定ジグ
カウンターウェイト
試験体 スペーサー
支持ジグ
加力点
加力ジグ
反力測定装置
支持点 (支持点に生じる反力F )
反力ジグ
スライド支承
L1
L L2L3
L L
LLS
a) 試験体設置時
回転中心
試験体
固定ジグ
加力ジグの回転角 スペーサー
支持点
加力ジグ
支持ジグの回転角 支持ジグ
b) 試験体変形後
記号説明
F : 支持点に生じる反力
L1 : 加力側の固定長
L2 : 固定ジグ間の間隔
L3 : 支持側の固定長
LS : 支持点から支持側固定ジグ端部までの距離
図6−試験装置の例(試験体の固定部にスペーサーを使用した例)
――――― [JIS A 1503 pdf 10] ―――――
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JIS A 1503:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.060 : 締結用部品 > 21.060.10 : ボルト,ねじ,びょう
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.040 : ねじ山 > 21.040.30 : 特殊ねじ山
JIS A 1503:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0101:2013
- ねじ用語