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JIS A 1489:2022 規格概要
この規格 A1489は、建築物に使用する材料のうち,固相-固相間での相変化及び固相-液相間での相変化による潜熱を利用する潜熱蓄熱材(PCM)を用いた材料,潜熱蓄熱材を容器に内包し封入した材料及びこれらと他の建築材料とを組み合わせた複合製品の蓄熱特性を測定する方法について規定。なお,潜熱蓄熱材を含まない建築材料(例えば,コンクリート,繊維板)に対しても適用可能である。
JISA1489 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A1489
- 規格名称
- 潜熱蓄熱材を用いた建築材料の蓄熱特性測定方法
- 規格名称英語訳
- Measuring method of the thermal storage properties for building materials using phase change materials
- 制定年月日
- 2022年3月22日
- 最新改正日
- 2022年3月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 91.100.01, 91.100.99
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2022-03-22 制定
- ページ
- JIS A 1489:2022 PDF [33]
A 1489 : 2022
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 記号及び単位・・・・[2]
- 5 試験装置・・・・[3]
- 6 試験体・・・・[4]
- 6.1 一般・・・・[4]
- 6.2 測定対象が製品に含まれる内包物だけの場合・・・・[4]
- 6.3 測定対象が塗壁材などの場合・・・・[5]
- 7 測定方法・・・・[5]
- 7.1 試験体の準備・・・・[5]
- 7.1.1 試験体の養生・・・・[5]
- 7.1.2 試験体の質量測定・・・・[5]
- 7.1.3 試験体の断湿・・・・[5]
- 7.2 温度センサーの設置・・・・[5]
- 7.3 熱流計の設置・・・・[6]
- 7.4 試験体の設置・・・・[7]
- 7.5 試験体端面の断熱・・・・[7]
- 7.6 測定条件・・・・[8]
- 7.7 測定手順・・・・[8]
- 8 測定結果の算出・・・・[9]
- 8.1 一般・・・・[9]
- 8.2 温度及び熱流密度の算出・・・・[9]
- 8.3 試験体温度の算出・・・・[10]
- 8.4 比エンタルピの算出・・・・[10]
- 8.5 比熱の算出・・・・[11]
- 8.6 比熱ピーク温度及び相変化域の決定方法・・・・[13]
- 8.6.1 比熱ピーク温度・・・・[13]
- 8.6.2 相変化域・・・・[13]
- 8.7 低温度域及び高温度域の比熱の計算・・・・[14]
- 8.8 蓄熱量及び潜熱量の計算・・・・[14]
- 8.9 測定結果の補正・・・・[15]
- 8.10 複数の材料で構成される製品の比エンタルピ及び比熱の計算・・・・[15]
- 9 試験報告書・・・・[15]
- 附属書A(規定)試料封入容器・・・・[16]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS A 1489 pdf 1] ―――――
A 1489 : 2022
pdf 目次
ページ
- 附属書B(規定)試験装置の精度確認方法・・・・[18]
- 附属書C(規定)比エンタルピ及び比熱の測定結果の補正方法・・・・[19]
- 附属書D(参考)特定の温度範囲における蓄熱量及び潜熱量の計算方法・・・・[20]
- 附属書E(参考)測定結果の算出例・・・・[22]
- 附属書F(参考)複数の材料で構成される製品の比エンタルピ及び比熱の計算方法・・・・[26]
- 附属書G(参考)蓄熱応答特性の測定方法・・・・[27]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS A 1489 pdf 2] ―――――
A 1489 : 2022
まえがき
この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 3)
――――― [JIS A 1489 pdf 3] ―――――
日本産業規格 JIS
A 1489 : 2022
潜熱蓄熱材を用いた建築材料の蓄熱特性測定方法
Measuring method of the thermal storage properties for building materials using phase change materials
1 適用範囲
この規格は,建築物に使用する材料のうち,固相−固相間での相変化又は固相−液相間での相変化によ
る潜熱を利用する潜熱蓄熱材(PCM)を用いた材料1),潜熱蓄熱材を容器に内包し封入した材料及びこれ
らと他の建築材料とを組み合わせた複合製品の蓄熱特性を測定する方法について規定する。
注1) 潜熱蓄熱材を用いた材料とは,潜熱蓄熱材をシート状又はボード状にしたもの,潜熱蓄熱材をシ
ート状又はボード状の建材に分散させて混入したもの,潜熱蓄熱材を塗壁材などの塗材に分散さ
せて混入したものなどをいう。
2 引用規格
次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0202 断熱用語
JIS A 1412-1 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第1部 : 保護熱板法(GHP法)
JIS A 1476 建築材料の含水率測定方法
JIS A 9521 建築用断熱材
JIS B 8624 氷蓄熱システム用語
JIS C 1602 熱電対
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
JIS Z 9211 エネルギー管理用語(その1)
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS A 0202,JIS B 8624及びJIS Z 9211による。
3.1
潜熱蓄熱材,PCM(phase change material)
相変化による潜熱を利用する蓄熱材
注釈1 相変化は,温度,圧力などの変化によって物質が異なる相に移る現象であり,相転移ともいう。
――――― [JIS A 1489 pdf 4] ―――――
2
A 1489 : 2022
3.2
潜熱(latent heat)
等圧の下で物質の相を変化するために費やされる熱量
注釈1 JIS Z 9202及びJIS B 8624参照
3.3
潜熱量(latent heat amount)
相変化域における潜熱の総量
注釈1 附属書Dによって算出する特定の温度範囲における潜熱量は,相変化域における潜熱の総量と
は異なる場合がある。
3.4
蓄熱量(heat storage amount)
任意の温度範囲における比エンタルピの変化量
3.5
比熱(specific heat)
単位質量の物質の温度を単位温度だけ変化させるのに必要な熱量
注釈1 対象の物質は,均質で不透明でなくてもよい。
(出典 : JIS A 0202:2008の1116を変更)
3.6
比エンタルピ(specific enthalpy)
物質がある状態にあるとき,その物質がもつ単位質量当たりの熱的エネルギー·化学的エネルギーの総
和
3.7
比熱ピーク温度
比熱が最大値を示すときの温度
4 記号及び単位
記号及び単位は,表1による。
――――― [JIS A 1489 pdf 5] ―――――
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JIS A 1489:2022の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 1489:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0202:2008
- 断熱用語
- JISA1412-1:2016
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第1部:保護熱板法(GHP法)
- JISA1476:2016
- 建築材料の含水率測定方法
- JISA9521:2017
- 建築用断熱材
- JISA9521:2022
- 建築用断熱材
- JISB8624:2002
- 氷蓄熱システム用語
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISZ8704:1993
- 温度測定方法―電気的方法
- JISZ9211:1982
- エネルギー管理用語(その1)