JIS A 1521:2018 片開きドアセットの面内変形追随性試験方法 | ページ 2

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a) 溶接止めによる方法
b) ねじ止めによる方法
図2−試験体取付装置 部分詳細図(例)

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a) トルクドライバー及び先端ジグ
b) ノブトルク測定用先端ジグ詳細
図3−開放力測定装置(例) 図4−解錠トルク値測定装置(例)

5 試験体

  試験体は,使用状態に組み立てられた完成品とする。
なお,試験体にガラスを用いる場合は,実際に使用が予定されているガラスとする。

6 試験

6.1 試験体の取付け

  試験体は,水平・垂直を正しく,かつ,ねじれ及び曲がりのないように試験体取付装置に取り付ける。

6.2 試験環境

  試験の環境は,JIS A 1513の3.3(試験環境)による。ただし,受渡当事者間の協議によって,変更する
ことができる。

6.3 試験手順

  試験手順は,次による(図6参照)。
a) 開閉確認 戸の開閉及び施解錠の一連の操作を5回行って正常に作動することを確認した後,戸を閉
鎖し施錠する。
b) 測定装置の取付け 開放力測定及び面内変位測定のための装置を,図3及び図5に示すように取り付
ける。ただし,変位測定点14は図5に示すように,試験体枠の外側から各々約100 mmの位置と
する。変位測定装置は,戸の開閉に支障がないように取り付ける。開放力測定装置は,面内変位を与
えたときの試験体の動きを妨げないように,開放力測定時以外は試験体から切り離しておく。
c) 初期の操作力及び開放力の測定 次の手順によって,初期状態における操作力及び開放力を測定する。
1) 室内側から,解錠するときの錠の操作力を測定し,次に,ラッチを解除するときのハンドルの操作

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力を測定する。測定単位は,トルク値の場合は0.1 N・m,力の場合は1 Nとする。
なお,レバーハンドルなどのように,操作力を力又はトルクのいずれでも測定可能な場合は,ト
ルクを測定する。また,プッシュプル錠などのように,ラッチの解除及び戸の開放を一つの操作で
同時に行う機構のもので,操作力と開放力の区別が付かない場合は,ラッチを解除するための操作
力の測定を省略してもよい。ただし,その旨を報告書に記載する。
2) 解錠しラッチを解除した状態で,開放力測定装置を用いて室内側から戸の開放力を10 Nの単位で測
定する。加力点の位置は,ハンドルの中央部付近とする。ただし,外開き形式のドアセットの場合
は,ハンドルの中央部を中心とする半径100 mmの円の範囲内にあるハンドル以外の部位(面材な
ど)を加力点としてもよい。その際,加力点が局部変形するおそれのある場合,及び開放力測定装
置がハンドルと干渉して加力が困難な場合は,図3に示すように当て板を介して加力を行ってもよ
い。
d) 原位置の測定 戸を再び閉鎖し施錠した後,面内変位量測定のための原位置の測定を行う。
e) 加力 加力装置を用いて試験体取付装置の可動側の水平材を面内方向に水平移動させ,試験体枠に面
内変位を与える。面内変位(R)は,次の8段階とし,同一面内変位を3回繰り返しながら,小さい
面内変位から順次大きい面内変位に段階を上げていく。ただし,面内変位が製品仕様に定められてい
る場合は,定められた面内変位の2段階前1)から行ってよい。
1 1 1 1 1 1 1 1
, , , , , , ,
400 300 200 150 120 90 75 60
注1) 例えば,定められた面内変位が±1/120の場合,±1/200から行ってよい。
面内変位(R)は,次の式によって求める。
δ3−δ4
δ1−δ2
R −
h b
ここに, R : 面内変位(rad)
δ1 : 水平測定点1(上枠)の水平変位(mm)
δ2 : 水平測定点2(下枠)の水平変位(mm)
δ3 : 鉛直測定点3(戸先側たて枠)の鉛直変位(mm)
δ4 : 鉛直測定点4[つり(吊)元側たて枠]の鉛直変位(mm)
h : 測定点1と測定点2との距離(=枠の外のり高さ)(mm)
b : 測定点3と測定点4との距離(mm)
なお,δ1及びδ2は戸先側からつり(吊)元側への方向を正,δ3及びδ4は上向きを正とし,0.1 mm
以下の単位まで測定した値で計算する。また,h及びbは1 mm単位とする。
f) 変形・損傷の観察 各段階の1回目及び3回目に所定の面内変位を保持した状態で,曲がり,へこみ,
破損などの有無,状態などを目視によって観察する。
g) 測定及び確認 各段階の1回目及び3回目に所定の面内変位を保持した状態で,次の測定及び確認を
行う。
1) ) 1)と同様の手順によって,解錠時の錠及びハンドルの操作力を測定する。
2) ) 2)と同様の手順によって,戸の開放力を測定する。
3) 開放力の測定後,手で戸を更に開き,開放できることを確認する。
h) 戸の閉鎖 面内変位をゼロに戻した後,開放した戸を閉鎖し施錠して試験を継続する。
i) 終了 次のいずれかの事項に該当した時点で試験を終了する。
1) 試験体が,開閉不能,損傷などによって試験の継続が不可能になったとき。

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2) 面内変位が仕様によって規定されている試験体の場合は,その段階を終了したとき。
単位 mm
この図は,下枠を固定して上枠を動かす方法を用いる場合の測定位置を示す。これとは逆に,上枠を固定
して下枠を動かす方法を用いる場合,測定点3及び4は,上枠の上端から約100 mm下方の位置とする。
図5−変位測定位置

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○ : 所定の面内変位を保持した状態の下で,6.3 f)の観察,並びに6.3 g)の測定及び確認を行う。
: 戸を閉じ,施錠する。
図6−試験手順

7 試験結果の記録

  試験結果は,次の事項について記録する。
なお,a) d)の事項は,測定を行った段階ごとに記録する。
a) 面内変位 試験に用いた面内変位(R)
b) 操作力 解錠操作力の最大値及びハンドル操作力の最大値
c) 開放力 開放力の最大値
d) 変形・損傷 試験によって生じた試験体の変形・損傷及び開閉機能低下(附属部品の異常を含む。)の
位置及び程度
e) 試験環境 試験開始時の試験環境

8 報告書の記載事項

  試験結果の報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験体の名称,形式,試験体に使用したガラス,試験体図,必要な寸法など
b) 試験結果
c) 試験機関名,担当者名及び試験実施日
d) その他必要と認められる事項

――――― [JIS A 1521 pdf 10] ―――――

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JIS A 1521:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15822:2007(MOD)

JIS A 1521:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1521:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1513:2018
建具の性能試験方法通則