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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
図記号で脚の下部又は足を表す場合には,図D.11に示す様式化した靴又はブーツ(をはいた足)を使用
するのがよい。それを右向きにも,左向きにも使うことができる。
図D.11 足の作図
D.6.2 人間の図形への足の追加
足又は脚の下部にかかわる幾つかの危険は,人間の全身の図形を使用することによって,最も効果的に
生き生きと表現され,特に,図形に足を付け加えると,足の図記号要素を見分ける度合が増大することに
なる。このような図記号では,足首の関節のところに,図D.12に示す足を付け加えるとよい。デザインの
一貫性を保つために,それを変えたり変形させたりしないほうがよい。人間の図形に足を付け加えた危険
表示図記号の例を図D.13に示す。
図D.12 人間の図形への足の追加
図D.13 足と共に人間の図形を示す図記号の例
D.7 機械,装置及び構成部分の表現
――――― [JIS A 8312 pdf 31] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
D.7.1 一般的に,機械全体又は機械の重要な部分には,輪郭図を使用する。その理由は,大きな面積を黒
く塗りつぶすことによって,機械,又は機械上の危険を発生させる構成部分若しくは装置に関連する,人
間を見分けにくくなるのを避けるためである。このことは,人間の図形が機械の図に接近して描かれる場
合に,特に当てはまる。個々の構成部分の図は,視覚的によく分かり,図として明りょう(瞭)であれば,
輪郭でも,塗りつぶしでも差し支えない。一般に,塗りつぶしは,大きく,かつ堅固に見える。しかし,
多くの場合に,機械の輪郭での表現は,十分に詳細まで描くことができて,実際の構成部分そのもの,及
び危険の性質の存在を一層認識しやすくする。小さな部分の塗りつぶし,又は太い線での輪郭表現は,危
険を引き起こす機械の構成部分又は装置を強調することに役立てることができる。
D.7.2 図形による危険の記述に,機械全体又は機械の主要構成部分を使用している図記号の例を,図D.14
に示す。図形による危険の記述に,個別の危険を発生させる機械の構成部分を,機械におけるその部分の
配置に関係なしに使用している図記号の例を,図D.15に示す。
図D.14 機械全体又は危険を発生させる機械の主要構成部分を示す図記号の例
図D.15 個別の危険を発生させる機械の構成部分を示す図記号の例
D.8 矢印
D.8.1 矢印の使用
基本的な安全標識の情報を伝えるために,図記号には,さまざまな事物,状態,意図を表すための視覚
に訴える記号要素を使用しなければならない。これらの事物,状態,意図の間で重要なことは,飛来又は
落下する物体及びその移動方向,機械の構成部分の動く方向,機械全体の移動方向,圧力又は力の作用,
並びに危険から安全な距離を保つという意図である。図記号による意志伝達のこれらの要素を表すために,
5種類の矢印のデザインが使用される。
D.8.2 落下又は飛来する物体とその移動方向を表す矢印
この矢印は,一般に白地に黒の矢印として使用する。矢印は,まっすぐにも,折ることも,曲げること
もできる。矢印の後部は,一つ又は少数の物体が飛来する場合には,実線 (solid) がよく,物体又は小片
が連続して集中的に飛来する場合には,破線 (broken) にするのがよい。矢印の寸法を,図D.16に示す。
――――― [JIS A 8312 pdf 32] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
この矢印は,通常,その図記号で表す落下物又は飛来物の大きさに応じた大きさにする。落下物又は飛来
物,及びその移動方向を示すためにこの矢印を使用している危険表示図記号の例を,図D.17に示す。
図D.16 落下物又は飛来物,及びその移動方向を示す矢印
図D.17 落下物又は飛来物,及びその移動方向を示す矢印を使用した図記号の例
D.8.3 機械の構成部分の動く方向を表す矢印
この矢印は,一般に白地に黒の矢印として使用する。矢印は,まっすぐにも,折ることも,曲げること
もできる。矢印の寸法を,図D.18に示す。この矢印は,通常,図D.18に示した実際の大きさどおりで使
用するが,個々の図記号に合うように大きさを変えてもよい。この矢印は,矢先の角度が60°であって,
ISO 4196の移動方向矢印に適合する。機械の構成部分の動く方向を表すために,この矢印を使用した危険
表示図記号の例を,図D.19に示す。図D.18の矢印と,図D.20の矢印との間の目立った違いは,線の太さ
だけであるので,状況によっては,この2種類の矢印がほとんど同一のものに見えることがある。しかし,
可能な限り,機械の構成部分の動く方向を表すためには,図D.18の矢印を使用し,機械全体の移動方向を
表すためには,図D.20の矢印を使用する。
――――― [JIS A 8312 pdf 33] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
図D.18 機械の構成部分の動く方向を表す矢印
図D.19 機械の構成部分の動く方向を表す矢印を使用した図記号の例
D.8.4 機械全体の移動方向を表す矢印
この矢印は,一般に白地に黒の矢印として使用する。矢印は,まっすぐにも,折ることも,曲げること
もできる。矢印の寸法を,図D.20に示す。この矢印は,通常,図D.20に示したものの100%の大きさど
おりで使用するが,個々の図記号に合うように大きさを変えてもよい。この矢印は,矢先の角度が60°で
あって,ISO 4196の移動方向矢印に適合する。機械全体の移動方向を表すために,この矢印を使用してい
る危険表示図記号の例を,図D.21に示す。図D.18の矢印と図D.20の矢印との間の目立った違いは,線の
太さだけであるので,状況によっては,この2種類の矢印がほとんど同一のものに見えることがある。し
かし,可能な限り,機械の構成部分の動く方向を表すためには図D.18の矢印を使用し,機械全体の移動方
向を表すためには図D.20の矢印を使用する。
――――― [JIS A 8312 pdf 34] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
図D.20 機械全体の移動方向を表す矢印
図D.21 機械全体の移動方向を表す矢印を使用した図記号の例
D.8.5 圧力又は力の作用を表す矢印
この矢印は,一般に力又は圧力の出所を表して,黒地に白い矢印を浮き出しとして使用する。力又は圧
力の特定の出所が描かれているときには,白地に黒の矢印を使用してもよい。矢印の寸法を,図D.22に示
す。この矢印は,通常は,図D.22に示したものの100%の大きさどおりで使用するが,個々の図記号に合
うように大きさを変えてもよい。この矢印は,矢先の角度が84°であって,ISO 4196の力の矢印に適合す
る。圧力又は力を表す矢印を使用している危険表示図記号の例を,図D.23に示す。
――――― [JIS A 8312 pdf 35] ―――――
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JIS A 8312:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9244:1995(IDT)
JIS A 8312:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.20 : 特定設備に使用するための図記号