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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
によって決められる。
− 危険の性質
− 危険の方向又は方位
− 危険に遭遇することになる動き又は位置
− 危険によって引き起こされる傷害の種類
− 装置の操作に関連する動き又は位置
図D.2 人間の図形の作図
D.3.4 人間の図形の塗りつぶしによる表現と輪郭による表現との比較
その図記号の主題である潜在的な危険の状態にある人間に,見る人の注意を集中させるには,人間の図
形の塗りつぶしによる表現の方が,同じ人間の図形の線がきよりも効果が大きい。しかし,図記号中に複
数の人間の図形を表す場合には,危険に直接さらされていない人間は,線がきでもよい。例えば,ひかれ
る危険を示す図記号,又は同乗者転落の危険を示す図記号での,機械の運転者の場合。
次の場合には,人間の図形の線がきを用いてもよい。
− 危険な状態でのリスクに直接関係のない人を表す場合だけ。
− 塗りつぶしの人間の図形と組み合わせることによって,その結果,図記号が一層分かりやすくなり,
意志の伝達がよくなる場合だけ。
図D.3は,塗りつぶし及び線がきの人間の図形の両方を使用している図記号の例を示す。
――――― [JIS A 8312 pdf 26] ―――――
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図D.3 塗りつぶし及び線がきの人間の図形の両方を使用している図記号の例
D.3.5 静止して,ゆったり立った状態の人間の図形(前方又は後方から見た)
標準の図記号の人間の図形は,人間が静止して,ゆったり立っている状態を描く場合には,次のように
修正される。“重い(肥えた)患者−医療機械に使用”を表すIECの図記号(IEC 417: 1973の記号番号5391)
は,危険から安全な距離を保たなければならないことを伝える危険回避の図記号(D.8.6参照),及び危険
な場所から離れるべきことを伝える危険回避の図記号(D.9.2参照)の中で,人間の図形として使用される。
図D.4に,この静止して,ゆったり立った状態の人間の図形を示す。
図D.4 静止して,ゆったり立った状態の人間の図形(前方又は後方から見た)
D.3.6 横向きの頭
頭が危険にかかわる場合には,常に左又は右を向いた横向きの図を使用する。人体の全部又は上半身が
横向きである印象を与えるためにそれを横向きに表現する場合にも,常に横向きの頭を使用することがで
きる。横向きの頭を使用した危険表示図記号の例を,図D.5に示す。
――――― [JIS A 8312 pdf 27] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
図D.5 横向きの頭を使用した図記号の例
D.4 上半身
腕,手又は頭がかかわる危険は,全身よりも上半身を使用するほうが,はるかに生き生きとした表現に
なる。多くの場合に,上半身は横向きで示すとよく,頭も正面のもの,すなわち丸い形よりも横向きのも
のを使用するとよい。横向きで表すと,上半身は,危険を伴う動きの方向を伝えるのに効果的である。手
が危険にかかわる場合,又は手を描くことが見た目を生き生きさせるのに役立つ場合には,D.5.2に示すよ
うに図形に手を追加して描くとよい。
上半身を使用している危険表示図記号の例を,図D.6に示す。
図D.6 上半身を使用する図記号の例
D.5 手
D.5.1 人間の手及び指の描写
人間の手は複雑であり,指は多様な動きをするので,手は,その動きを表すのに,最も難しい図記号要
素の一つである。図D.7に示すデザインは,見分けやすい図形にするために,姿・形の単純化に十分な注
意を払ったものである。手のひらの全体図では,指は,通常の位置とし,手全体の図形では,指を広げて
もよい。
――――― [JIS A 8312 pdf 28] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
図D.7 手−手のひら全体図
D.5.2 人間の図形への手の追加
危険が手又は腕にかかわる場合には,手の図記号要素を見分ける度合を増大するために,図形に手を描
き加える。2種類の基本的な手の状態を図D.8に示す。
− 状態Aは,腕と同じ軸上に親指を伸ばした状想を示す。
− 状態Bは,手首の関節のところで,手を幾らか回した状態を示す。
図D.8 人間の図形への手の追加
AとBとのどちらの状態を選ぶかは,危険に対するかかわり方をどちらがよく表すかの判断に基づ
くとよい。デザインの一貫性を保つために,危険にかかわるのが一方の腕だけの場合にも,両方の腕
に(両腕が表されるときに)手を描き加える。
人間の図形に手を描き加えた危険表示図記号の例を,図D.9に示す。
――――― [JIS A 8312 pdf 29] ―――――
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A 8312-1996 (ISO 9244 : 1995)
図D.9 人間の図形に手を描き加えた図記号の例
D.5.3 横から見た手の図形
横から見た手の図形は,奥行きの感じを伝えるのに最もよく使用され,これによって現実感,生き生き
とした感じ,理解のしやすさが図記号に加わる。実際に,手を遠近法で描かなくても,指の状態によって
三次元的な感じを出すことができる。
横から見た手の図形は,デザインする際に,人間の図形の最も難しい部分である。図D.10に示す横から
見た手の図形は,図記号において視覚的な一貫性を保つために使用されるデザインの様式を表している。
既存の図形を使用し,必要に応じて手の部分を修正し,又は位置を変えることによって,貴重な時間の節
約ができる。さまざまな指の動きを必要とする状況は,求める状態に最も近い状態の手を選んで,それを
修正して描くことができる。指の処理に注意しなければならない。指は,先細りしているように見えるが,
図形では太さを変えない。指先は,0.25単位の円形にする。横から見た図形では親指のほかに指を3本だ
けとする。
図D.10 横から見た手の図形を用いた図記号の例
D.6 足
D.6.1 足の作図
――――― [JIS A 8312 pdf 30] ―――――
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JIS A 8312:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9244:1995(IDT)
JIS A 8312:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.20 : 特定設備に使用するための図記号