JIS B 0103:2015 ばね用語 | ページ 4

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B 0103 : 2015
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慣用語 対応英語 ばね記号
5115 ばね定数 ばねに単位変形量(たわみ又はたわみ角)を与える spring rate, R
(ばねじょう のに必要な力又はモーメント。 spring constant,
すう) 注記 一般には,静的荷重に対する静ばね定数のこ rate of spring
とをいう。
5116 動ばね定数 自動車用懸架ばねなどのように定常的に振動して
対角線ば dynamic spring
ね定数
いるばねに関し,実際の振動状態におけるばね特性 rate
を表す動的荷重に対するばね定数(図98)。
注記 対角線ばね定数ともいい,一般には,15 Hz
程度まで対角線ばね定数と動ばね定数とは
同じである。
5117 ワインドアッ 車体の加速度によって,走行方向とは直角な水平軸 wind-up stiffness
プ剛性 の周りに生じるねじりモーメントに対する懸架用
板ばねの剛性。
5118 横剛性 ばねの通常使われる方向とは直角の方向からの荷 transverse
重に対する剛性。重ね板ばねの場合は,板幅方向の stiffness
剛性。
5119 固有振動数 振動系の自由振動の振動数,又はばね単体が自由振 natural frequency fe
動するときの振動数。
5120 ヒステリシス ばね,又はばねと周辺部品との摩擦抵抗によって, hysteresis
減荷時の荷重−たわみ曲線が加荷時を下回る現象
(図98)。
5121 縦弾性係数 modulus of direct
弾性限度内における垂直応力と垂直ひずみとの比。 ヤング率 E
elasticity,
Young's modulus
5122 横弾性係数 弾性限度内におけるせん断応力とせん断ひずみと shear modulus, G
の比。 modulus of rigidity
5123 荷重−たわみ ばね特性を表す,荷重とたわみとの関係を表した曲 load-deflection
曲線 線。 diagram
5130 力 運動を起こすため若しくは緩和するために,又は系 force, F
の釣合いを保つために,ばねにかかる作用又はばね load
から生じる作用。
5131 ばね荷重 ばねに加わる荷重,又はばねから生じる荷重。 spring load F
5132 指定荷重 使用目的から指定するばね荷重。 specified load F1,F2
5133 初荷重 ばねを機械に取り付けたとき,ばねに加わる荷重。 initial load
5134 最大荷重 ばねに加わる最大の荷重。 maximum load
5135 静的荷重 時間的に,ほぼ変動しない荷重。 static load,
dead load
5136 動的荷重 繰り返し変動する繰返し荷重,大きさと向きが変わ dynamic load
る交番荷重など,時間的に変動する荷重。
5137 軸荷重 一般にコイル軸線方向に加わる荷重。 axial load
5138 横荷重 ばねの通常使用する方向とは,直角の方向に加わる transverse load
荷重。重ね板ばねの場合は,板幅方向に加わる荷重。
5139 横方向力 コイルばねに作用する荷重のコイル軸と直交方向 transverse force
との分力。横力ともいう。
5140 偏心荷重 コイルばねに作用する荷重の作用線がコイル軸か eccentric load
らずれている荷重。
5141 ねじりモーメ トルク
ねじりコイルばね,トーションバーなどに外力を加 M
torsional moment,
ント えたときに,軸まわりに発生するモーメント。 torque

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5142 セッチング荷 ばねにセッチングを施すとき,ばねに加える荷重。 presetting load

5151 たわみ ばねに荷重,モーメントなどを加えた場合に発生す deflection s
る変位又は回転角。圧縮コイルばねのときは,ばね
両端の相対変位をいう。重ね板ばねのときは,両目
玉を結んだ線に対するセンタボルト位置からの垂
線の距離の変化をいう。トーションバーのときは,
ばねの両端の回転角をいう。ぜんまいのときは,巻
回数をいう。
5152 全たわみ 無荷重時から最大荷重時までのばねのたわみ。圧縮 total deflectionsc
コイルばねの場合は,自由長さと密着長さとの差を
いう。
5153 有効たわみ ばね特性を計算する基礎になるたわみ。 active deflection,
working deflection
5161 取付長さ 取付時のばねの長さ。 set length,
注記 取付高さともいう。 set height
5162 セッチング長 ばねにセッチングを施すとき,ばねを押さえる長 presetting length,
さ さ。 presetting height
注記 セッチング高さともいう。
5211 最大応力 ばねに生じる最大の応力。 maximum stress
5212 最小応力 ばねに生じる最小の応力。 minimum stress
5213 平均応力 ばねに生じる繰返し応力の最大応力と最小応力と mean stress
の代数和の1/2。
5214 応力振幅 ばねに生じる繰返し応力の最大応力と最小応力と stress amplitude
の代数差の1/2。
5215 最小最大応力 ばねに生じる繰返し応力の最小応力の最大応力に stress ratio
比 対する代数比。
5216 応力分布 ばねに生じる応力が分布して作用する状態,又はそ distribution of
の分布状況。 stresses,
stress distribution
5217 修正応力 コイルばねなどの材料断面に生じる応力で,単純な corrected stress,
ねじり応力に直接せん断力,曲りばり効果などを考 corrected
慮した,応力修正係数を乗じた応力値。 torsional stress
5218 セッチング応 ばねにセッチングを施すとき,ばねに生じる応力。 presetting stress

5219 ひずみ 力によって生じる形及び体積の変化率。 strain
注記 引張ひずみ,圧縮ひずみ及びせん断ひずみが
ある。
5220 せん断ひずみ 物体の形状変化を表すせん断方向のひずみ。 shear strain
5221 せん断応力 物体に形状変化をもたらすせん断方向の応力。 shear stress, τ
注記1 圧縮コイルばねに荷重を負荷した場合,材 torsional stress
料はねじりを受けて材料表面にねじりによ
るせん断応力が発生する。このねじりによ
るせん断応力を,ねじり応力というときが
ある。
注記2 コイルばねの応力修正係数(番号5511参
照)を考慮した場合をせん断修正応力,考
慮しない場合をせん断未修正応力という。
5222 曲げ応力 物体に形状変化をもたらす曲げ方向の応力。 bending stress σ

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5223 応力−ひずみ 引張試験の全過程における試験片平行部の公称応 stress-strain
線図 力と伸びとの関係を表す曲線。 diagram,
注記 JIS G 0202参照。 stress-strain curve
5224 ばね限界値 薄板ばね材料の長期クリープ変形量を,短時間に推 spring deflection
定・評価するための特性値。 limit
注記 JIS H 3130参照。
5231 破壊安全率 ばねが破壊(降伏,疲労など)を起こす荷重(応力) safety factor on
と通常の使用状況下における荷重(応力)との比。 margin
5232 S-N線図 縦軸に応力振幅,横軸に破壊までの繰返し数(破壊 S-N diagram,
(えす-えぬ せずに試験を終了した場合の繰返し数を含む。)を stress endurance
せんず) とって描いた線図。 diagram
注記 JIS G 0202参照。
5233 時間強度線図 任意の繰返し応力条件下での寿命(折損までの繰返 fatigue strength
し数)を設計段階で推定するために,縦軸に応力振 diagram
幅,横軸に平均応力をとり,適当な寿命間隔で,等
寿命線を引き,表した線図。
5234 疲労強度 疲労限度及び時間強度の総称,又は反復する応力に fatigue strength
よって生じる破壊に耐え得る性質。
5235 疲労限度線図 疲労限度が,応力振幅と平均応力との組合せ方によ fatigue limit
って,及び/又は限度の表し方によって変化する様 diagram
子を示す線図。
注記1 グッドマン(図101),ヘイ及びスミスによ
る疲労限度線図がある。
注記2 JIS B 2704-1及びJIS B 2709-1参照。
5311 座屈 コイルばねに加わる圧縮荷重又はねじりモーメン buckling
トがある大きさに達したとき,コイルの軸線が急に
波形,ら線形などに曲がる現象(図100)。
注記 座屈荷重は,座の拘束状態,コイルばねの縦
横比などによって大きく変化する。
5312 胴曲り コイルばねの軸線が,無荷重時に曲がっている状態 bowing
又は荷重の増加とともに曲がる現象。
注記 製造時の初期変形,座の相対的な位置関係,
偏心荷重,座の傾きなどが原因で発生する。
5313 横曲り 平鋼又はそれを使用した重ね板ばねのばね板が,長 bowing,
手方向に対して板幅方向に湾曲する現象。 bowing of leaf
spring
5314 横ずれ 入力する荷重が大きくなった場合,車両への取付部 slide
でスタビライザの軸方向に生じるずれ。
5321 共振 外力の振動数がばねを含む系又はばね自身の固有 resonance
振動数に近づくと,振幅が非常に大きくなる現象。
5322 共振振動数 共振しているときの振動数。 resonance
注記 共振振動数は,測定する量の性質によって異 frequency
なることがある。例えば,速度共振は,変位
共振と異なる振動数のときに起き得る。紛ら
わしいときは,速度共振振動数と明記する。
5323 サージング コイルばねを加振したときのねじり衝撃波がコイ surging
ル素線に沿ってばね両端間を往復する時間と,外力
の加振周期とが等しいときに生じる共振現象。

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5324 減衰 振動系の要素又はその一部の運動に対する抵抗力 damping
によって,エネルギーが失われる現象。
5325 たたき音 ばねどうし又はばねと周辺部品とが,衝撃的に接触 rattle noise
したときに生じる音。
5326 きしみ音 ばねどうし又はばねと周辺部品とが,擦れ合うこと squeak noise
によって生じる音。
5331 荷重低下 時間経過,高温,繰返したわみなどの影響によって, load loss,
ばねがへたって荷重が減少する現象。 loss in load
5332 応力緩和 ばねを一定の長さに伸長又は圧縮した状態に保持
リラクセ relaxation,
したとき,応力が徐々に低下する現象。 ーショ stress relaxation
ン,
応力弛緩
(おう
りょく
しかん)
5333 へたり ばねの永久変形の総称。 spring set,
注記 静的へたり,動的へたり,温間へたりなどが permanent set in
ある。 fatigue,
settling
5334 高温クリープ 高温において,一定の荷重の下でひずみが時間とと high-temperature
特性 もに増加する現象で,その温度及び荷重の変化する creep
過程の特性。 characteristics
5335 孔食 局部腐食が,金属内部に向かって孔状に進行する腐 pitting,
(こうしょ 食。 pitting corrosion
く) 注記 JIS Z 0103参照。
5336 腐食疲労 腐食と繰返し応力との相乗作用によって,金属材料 corrosion fatigue
に生じる強度低下。
5337 フレッティン ばねどうし又は他の部材との高い面圧による接触, fretting corrosion
グ腐食 及び微小な相対的往復変位によって生じる摩耗腐
食現象。
注記 JIS Z 0103参照。
5338 応力腐食割れ 引張応力を受ける材料が,腐食環境下で通常の破壊 stress corrosion
応力水準より低い応力で割れを生じる現象。 cracking
5341 同軸度 圧縮コイルばねのいずれか一方のコイル径から得 coaxiality,
られる軸線をデータム軸直線とし,それと同軸上に concentricity
なければならない他の軸線の狂いの大きさ。
注記 圧縮コイルばねのいずれか一方のコイル径
をデータム円とし,その中心に対する他方の
コイル径の中心の位置の狂いの大きさを同
心度という。
5342 直角度 コイル外
端部に平たんな平面をもつ圧縮コイルばねのいず perpendicularitye1
側面の
れか一方の座面から得られるデータム平面に対し,
それに直角でなければならないコイル軸線の狂い 傾き
の大きさ。
5343 平行度 端部に平たんな平面をもつ圧縮コイルばねのいず parallelism e2
れか一方の座面から得られるデータム平面に対し,
それに平行でなければならない他の一方の座面の
狂いの大きさ。

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5411 板端法 ばね板から隣接するばね板への力の伝達が,板の先 tip-contact method
(ばんたんほ 端だけで行われるという仮定を基礎とする重ね板
う) ばねの設計方法。
5412 展開法 重ね板ばねを,対称ばねの場合には長手方向に2等 developed leaf
分し,非対称ばねの場合にはスパン比に比例配分し method
て,同一平面上に並べ直してできる1枚板のばね特
性が,元の重ね板ばねのそれに等しいとする設計方
法。
5413 ワインドアッ 車体の加速度によって,走行方向とは直角な水平軸 wind-up torque,
プトルク の周りに生じるねじりモーメント。 wind-up moment
注記 ワインドアップモーメントともいう。
5414 板間摩擦 重ね板ばねのばね板間のしゅう(摺)動に伴って生 friction between
(ばんかんま じる摩擦。 plates
さつ)
5415 ニップ応力 重ね板ばねのニップを締め付けたとき,ばね板に生 nip stress
じる曲げ応力。
5416 伝達荷重 板端法において板の先端に伝達する荷重。 transfer load
5417 バウンドスト 懸架ばねにおける,常用荷重時からバンプストッパ
バンプス bound stroke,
ローク で止まるまでの行程。 トロー bump stroke

5418 リバウンドス 懸架ばねにおける,常用荷重時からリバウンドスト rebound stroke
トローク ッパで止まるまでの行程。
5421 スパン 板ばねの荷重支持点間の距離(図15,図16及び図 span, l
19図22)。 loaded length
5422 有効スパン 板ばねのばね特性を計算する基礎になるスパンで, effective length
荷重支持点間の長さから胴締め部,Uボルト締付け
部などのばね作用をしない部分を除いたもの。
5423 ストレートス 板ばねの荷重支持点間を水平に展開した長さ(図 straight span, lST
パン 19)。 straight length,
flat length
5424 ステップ 重ね板ばねの隣接するばね板の長さの相違からで step
きる段(図15)。
5425 反り 重ね板ばねの最上ばね板で,使用時に引張応力を生 camber, C
(そり) じる面のセンタピン又はセンタボルトの位置から, opening
両目玉中心間又は荷重支持点間を結んだ直線への
垂直距離(図15,図16及び図19図22)。
5426 重ね板ばねの 半だ円ばねでは,その最下ばね板の使用時に圧縮応 height, H
高さ 力を生じる面のセンタピン又はセンタボルトの位 overall height
置から,両目玉中心間又は荷重支持点間を結んだ直
線への垂直距離(図15,図16,図20及び図21)。
だ円ばねでは,胴締めの最外側面間の距離(図17
及び図18)。
5427 ニップ 重ね板ばねにおいて,センタボルトなどで締め付け nip
る前の隣接するばね板とばね板との隙間。
5428 展開長さ ばね製品の部材を平面状に展開したときの全長。 developed length
注記 素材に圧延,曲げなどの加工を施した場合,
素材の切断長さと異なるため,それと区別し
て呼ぶ。

――――― [JIS B 0103 pdf 20] ―――――

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  • ISO 26909:2009(MOD)

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