JIS B 0116:2020 パッキン及びガスケット用語 | ページ 2

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B 0116 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21008 Uパッキン U packing (or ring)
断面形状がU字形をしたリップパッキン(図9参照)。
Uリングともいう。
21009 Vパッキン V packing (or ring)
断面形状がV字形をしたリップパッキン(図10参照)。 JIS B 2403
Vリングともいう。
21010 Wパッキン W packing (or ring)
断面形状がW字形をしたリップパッキン(図11参照)。
Wリングともいう。
21011 Yパッキン Y packing,
断面形状がY字形をしたリップパッキン(図12参照)。
Uカップパッキンともいう。 U-cup packing
21012 Dリング 断面形状がD字形をしたスクィーズパッキン(図13 D ring
参照)。
21013 Oリング O ring
断面形状がO字形(円形)をしたスクィーズパッキン JIS B 0142
(図14参照)。ガスケットとしても用いる。 JIS B 2401-1
21014 Tリング 断面形状がT字形をしたスクィーズパッキン(図15 T ring
参照)。
注記 一般には,バックアップリングと組み合わせて
使用する。
21015 Xリング 断面形状がX字形をしたスクィーズパッキン(図16 X ring
参照)。
21016 角リング 断面形状が角形をしたスクィーズパッキン(図17参square ring
照)。ガスケットとしても用いる。
21017 組合せシール JIS B 8394-1
elastomer energized
しゅう(摺)動部に接触する樹脂リングの下に,接触
面圧を与えるためのOリング又は角リングを組み合 JIS B 8394-2
plastic-faced seal,
わせたシール(図18参照)。 combination seal
b) 部品
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21018 アダプタ(Vパ adapter (of V
Vパッキンを支えるために用いる部品(図19参照)。 JIS B 2403
ッキンの) パッキンとの接触面は,パッキンのわん曲面と同形をpacking)
なす。
注記 おすアダプタとめすアダプタとがある。
21019 おすアダプタ パッキンとの接触面が凸面をしたアダプタ(図19参male adapter JIS B 2403
照)。
21020 めすアダプタ パッキンとの接触面が凹面をしたアダプタ(図19参female adapter JIS B 2403
照)。
21021 ウエアリング wear ring,
ピストン部の軸受として使用し,ピストンとシリンダ JIS B 2409
guide ring
とのかじりを防ぎ,偏心を軽減し,パッキンの耐久性
を向上させるための樹脂又は布入り樹脂製の部品(図
20参照)。
21022 エキスパンダ expander (of lip
リップパッキンのリップに,張りを与えるために用い
(リップパッ るばね部品。スプリングスプレッダともいう。 packing),
キンの) spring spreader (of
注記 フィンガスプリング(図21参照),ガータスプ
リング,スプリットリングなどがある。 lip packing)
21023 フィンガスプリ finger spring (of lip
リップパッキンのエキスパンダとして用いられる1列
ング(リップ の舌をもったリング状のばね(図21参照)。歯付き座packing)
パッキンの) 金(菊座金)ともいう。
21024 サポートリング Uパッキン又はYパッキンを固定するために用いる部support ring (of U
(Uパッキン 品(図22参照)。ペデスタルリングともいう。 packing or Y
の) packing),
pedestal ring

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番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21025 スペーサリング spacer ring (of
パッキンの締付け圧力の均一化,変形防止,放熱など
packing),
(パッキンの) の目的でパッキンの間に入れ,又はパッキンの締め過
carbon ring
ぎ防止の目的で取付部に用いる部品(図3参照)。黒
鉛又はカーボンでできたものをカーボンリングとい
う。
21026 バックアップリ パッキンの片側又は両側に補強又ははみ出し防止のback-up ring JIS B 2401-4
ング 目的で用いる部品(図23参照)。
21027 フォロア(Lパ follower (of L
Lパッキンをピストンなどに固定するために,リップ
ッキンの) の内側又はパッキンの背面に入れて用いる部品(図24packing)
参照)。
c) 部位·寸法
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21028 シールリップ seal lip,
軸を抱き密封を行う,通常,エラストマーでできた舌 JIS B 2402-2
状のシール部分。単にリップともいう。 sealing lip
21029 ヒール(パッキ heel (of packing)
パッキンの底部と側面との間の角部(図25参照)。か JIS B 2402-2
ンの) かとともいう。
21030 shoulder (of
肩(パッキンの) Jパッキン,Lパッキン,Uパッキンなどのヒールの
packing)
真上部分(図25参照)。ヒール部を含むこともある。
21031 flex section (of
腰(パッキンの) リップ頭部とヒールとによって弾性曲げ作用が加え JIS B 2402-2
packing)
られる部分(図25参照)。肩付近からヒールまでの部
分をいう。
21032 シール高さ(パ JIS B 2409
リップ部からヒール部までの高さ寸法(図26参照)。 seal length (of
ッキンの) packing)
21033 ヒール内径(パ ヒール部の内径寸法(図26参照)。 JIS B 2409
heel inside diameter
ッキンの) (of packing)
21034 リップ内径(パ リップ部の内径寸法(図26参照)。 JIS B 2409
lip inside diameter
ッキンの) (of packing)
21035 ヒール幅(パッ ヒール部の幅寸法(図26参照)。 heel width (of JIS B 2409
キンの) packing)
21036 リップ幅(パッ リップ部の幅寸法(図26参照)。 lip width (of JIS B 2409
キンの) packing)
21037 リップ径(リッ パッキンのリップ部の直径。Lパッキンでは外径,Jlip diameter (of lip
プパッキンの) パッキンでは内径,Uパッキン及びVパッキンでは内packing)
径及び外径を指す。
21038 張り(リップパ リップ径とヒール径との差によって生じるリップのflare (of lip packing)
ッキンの) 突っ張った状態。
21039 締め代(リップ JIS B 2402-2
lip interference (of
リップパッキンのリップ部と,それが接触する軸又は
パッキンの) 穴の直径との寸法差。張り代ともいう。 lip packing)
21040 シリンダ内径 ピストンが往復運動するシリンダの内径寸法(図27bore diameter JIS B 8394-1
参照)。
21041 ハウジング溝径 JIS B 8394-1
inside diameter of
ピストンパッキンを取り付けるハウジングの溝径(図
(ピストンパ 27参照)。 seal housing (of
ッキンの) piston packing)
21042 はみ出し隙間 JIS B 8394-1
シリンダ内径とピストン外径との寸法差(図27参照)。 extrusion gap (of
(ピストンパ piston packing)
ッキンの)
21043 ピストン径 piston diameter
シリンダ内径に対し,一定の隙間を設定したピストン JIS B 8394-1
の外径寸法(図27参照)。

――――― [JIS B 0116 pdf 7] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21044 ハウジング溝径 outside diameter of
ロッドパッキンを取り付けるハウジングの溝径(図28 JIS B 8394-2
(ロッドパッ 参照)。 seal housing (of
キンの) rod packing)
21045 はみ出し隙間 ハウジングのロッドはめあい部内径とロッド外径とextrusion gap (ofJIS B 8394-2
(ロッドパッ の寸法差(図28参照)。 rod packing)
キンの)
21046 ロッドはめあい ロッドを装着するハウジング部の内径寸法(図28参bore diameter forJIS B 8394-2
部内径 照)。 rod application
21047 ロッド径 ロッドの外径寸法(図28参照)。 rod diameter JIS B 8394-2
21048 ハウジング幅 JIS B 8394-1
ハウジングの軸方向の幅寸法(図27及び図28参照)。 housing length (of
(パッキンの) packing) JIS B 8394-2
21049 ハウジング深さ ハウジングの径方向の深さ寸法(図27及び図28参 radial depth (of JIS B 8394-1
(パッキンの) 照)。 packing) JIS B 8394-2
21050 つぶし代(Oリ Oリングの圧縮量(図29参照)。 JIS B 2401-2
squeeze (of O ring)
ングの)
21051 つぶし率(Oリ Oリングの元の太さに対する圧縮量の割合(図29参 JIS B 2401-2
compressibility (of
ングの) 照)。 O ring)
21052 ハウジング占有 approximate
ハウジング内でOリングが占める比率。一般には,O JIS B 2401-2
率(Oリング リングの最大断面積をハウジングの最小断面積で除 percentage of
の) した値をいう。 housing fill (of O
ring)
21053 内径伸張率(O percentage of inside
Oリングをハウジングに装着するときに,Oリングの JIS B 2401-2
リングの) 元の内径に対する内径の伸びの比。 diameter stretch
(of O ring)
21054 組合せ装着高さ Vパッキンを数枚重ねて使用する場合の装着全高さ JIS B 2403
stack height (of V
(Vパッキン (図19参照)。積重ね高さともいう。 packing),
の) stack depth (of V
packing)
21055 あり溝 dovetail groove
Oリングなどの脱落防止のために使用する,底の広い
台形断面の溝。
d) ゴム材料
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21056 エラストマー 弱い力で変形し,力を除いた後,急速にほぼ元の形elastomer JIS K 6200
状·寸法に戻る重合体又は重合体ブレンド。 JIS B 8671
21057 熱可塑性エラス thermoplastic
加硫又は架橋することなく,加硫ゴム類似の特性をも JIS K 6200
トマー つ重合体又は重合体ブレンド。加工温度では塑性流動elastomer,
thermoplastic rubber
して容易に加工でき,使用温度に戻すと再び元の特性
を回復する。熱可塑性ゴムともいう。
21058 アクリルゴム アクリル酸エステルを主成分とする重合体からなるacrylic rubber JIS B 0142
合成ゴム(略号 : ACM)。 JIS B 2410
注記 耐油性及び耐熱性に優れるが,耐水性及び耐薬
品性に劣る。
21059 エチレンプロピ エチレンとプロピレンとの共重合体からなる合成ゴ JIS B 0142
ethylene propylene
レンゴム ム(略号 : EPM),及び更に少量の第三成分(非共役 diene rubber JIS B 2410
ジエンモノマー)を含む三元共重合体からなる合成ゴ JIS B 8671
ム(略号 : EPDM)。
注記 耐熱性,耐水蒸気性及び耐寒性に優れるが,鉱
油系潤滑油に対する耐性はほとんどない。

――――― [JIS B 0116 pdf 8] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21060 シリコーンゴム rubber
silicone
主鎖がシロキサン結合で構成され,側鎖にメチル基, JIS B 0142
フェニル基,ビニル基などの置換基をもつ線状重合体 JIS B 2410
からなる合成ゴム(略号 : VMQ)。
注記 耐熱性及び耐寒性に優れるが,機械的強度が低
く,気体の透過性も大きい。
21061 水素化ニトリル hydrogenated nitrile
ニトリルゴム(NBR)の二重結合部分だけを選択的に JIS B 0142
ゴム 水素化した合成ゴム(略号 : HNBR)。 JIS B 2410
butadiene rubber
注記 ニトリルゴムに比べ,耐熱性及び耐オゾン性が JIS B 8671
改良されたが,耐寒性にやや劣る。
21062 ニトリルゴム ブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体からなnitrile butadieneJIS B 0142
る合成ゴム(略号 : NBR)。 rubber JIS B 2410
注記 シール用材料として最も汎用性に優れるが,耐 JIS B 8671
オゾン性及び耐熱性にやや劣る。
21063 ふっ素ゴム 分子中にふっ素原子を含む共重合体からなる合成ゴfluoro rubber JIS B 0142
ムの総称。六ふっ化プロピレン-ふっ化ビニリデン共重 JIS B 2410
合体(略号 : FKM)が代表であり,四ふっ化エチレン JIS B 8671
-プロピレン共重合体(略号 : FEPM),四ふっ化エチ
レン-パーフルオロビニルエーテル共重合体(略号 :
FFKM)などがある。
注記 他のゴム材料より,耐熱性,耐薬品性及び耐油
性に優れるが,耐寒性に劣る。ただし,耐熱性
と同等の耐熱水性をもつものではない。
21064 ウレタンゴム JIS B 0142
polyurethane rubber
ウレタン結合で構成された重合体からなる合成ゴム
の総称(略号 : U)。ジイソシアネートとポリエステル
ポリオールとからなるポリエステルウレタン(略号 :
AU)及びジイソシアネートとポリエーテルポリオー
ルとからなるポリエーテルウレタン(略号 : EU)があ
る。成形方法によって,キャスタブルウレタン(液状
注型タイプ),ミラブルウレタン(一般ゴムと同じ混
練タイプ),及び射出成形用の熱可塑性ポリウレタン
(TPU)に区分される。
注記 ゴム材料の中で,最も機械的強度及び耐摩耗性
に優れるが,加水分解しやすく,耐熱性に劣る。
e) 加硫
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21065 加硫 vulcanization,
架橋によって化学構造を三次元に変化させ,ゴム弾性 JIS K 6200
cure
を付与,回復若しくは改良し,又は広い温度領域にわ
たって,弾性を付与された状態に変化させる工程。硬
質化するまでの工程をいう場合もある。
21066 過加硫 over cure
最適加硫を超えた加硫の状態。一般には,長すぎる加 JIS K 6200
硫時間,高すぎる加硫温度,過剰な二次加硫,加硫剤
の過多,又はこれらの組合せによって生じる。
21067 加硫不足 under cure
最適加硫に到達していない加硫状態。一般には,短す JIS K 6200
ぎる加硫及び/又は二次加硫時間,低すぎる加硫温
度,加硫剤の過少,又はこれらの組合せによって生じ
る。

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B 0116 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
21068 加硫戻り reversion
空気が遮断された状態での過加硫によって,モジュラ JIS K 6200
ス及びモジュラス関連の特性が低下する現象。加硫温
度で長時間放置することによって架橋密度が減少す
ることが原因である。
21069 最適加硫 optimum cure
要求する特性が最適値となる加硫条件。適正加硫とも JIS K 6200
いう。
21070 スコーチ scorch
作業中又は保管中に,熱のため未加硫ゴムの加硫が一 JIS K 6200
部進行する現象。
21071 二次加硫 post cure
ゴムの特性を高めるために,一次加硫に続いて行う熱 JIS K 6200
処理又は放射線処理。
4.2.3 グランドパッキン
番号 用語 定義 対応英語(参考) 参考規格
22001 非金属パッキン 金属材料を使用していないグランドパッキンの総称。 non-metallic
packing
22002 セミメタリック 金属材料と非金属材料とを組み合わせて作られたグsemi-metallic
パッキン ランドパッキンの総称。 packing
22003 金属パッキン metal packing,
軟質金属はく(箔),編み組みした金属線,金属メッ
metallic packing
シュなどからなる金属製グランドパッキンの総称。メ
タルパッキンともいう。
注記 セミメタリックパッキンと併せて,メタリック
パッキンということもある。
22004 ブレードパッキ braided packing,
糸状のパッキン素材を編んで,断面が角形又は円形の
ン coil packing,
ひも状にしたパッキン。編組パッキンともいう。巻き
spool packing
重ねた製品のこん(梱)包荷姿のものを,コイルパッ
キン,スプールパッキン,コイル製品などと総称する。
注記 格子編み,八つ編み,袋編みなどの編み方があ
る。
22005 丸編み round braid
パッキン断面を円形状に編み組みしたもの。通常,袋
編みとする。
22006 角編み パッキン断面を角形状に編み組みしたもの。 square braid
22007 格子編み interlocking braid
角編みの一種で,パッキン断面における糸状のパッキ
ン素材の方向が対角線に平行になるよう,格子状に編
み組みしたもの(図30 参照)。
22008 八つ編み eight(8)-carrier
角編みの一種で,8本の糸状のパッキン素材を編み組
みしたもの(図31参照)。 braid
22009 袋編み braid over braid
パッキンの芯材のまわりに,一重又は多重にパッキン
断面が円形又は角形の環状となるよう編み組みした
もの(図32参照)。
22010 より編み 糸状のパッキン素材をより合わせたもの(図33参照)。 twisted
22011 スパイラルパッ spiral packing
断面が角形又は円形の,つる巻きばね形状に成形した
キン グランドパッキン。
22012 ストランド strand
糸状のパッキン素材。繊維及び針金から作った糸をよ
り合わせた束。
22013 シールパッキン 内部流体のシールを保つために配置されるパッキンseal packing,
middle ring
の総称。組合せパッキンの場合,主に中央部に配置さ
れるパッキンを指す。ミドルリングともいう。

――――― [JIS B 0116 pdf 10] ―――――

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JIS B 0116:2020の国際規格 ICS 分類一覧