JIS A 6919:2020 内装上塗用既調合しっくい

JIS A 6919:2020 規格概要

この規格 A6919は、建築物の室内の壁,天井などの部位を対象とし,せっこうプラスター,砂しっくい,セメントモルタルなどの下地,又は下地調整されたせっこうボード,合板,コンクリートなどの下地に塗り付ける内装上塗用既調合しっくい1) について規定。

JISA6919 規格全文情報

規格番号
JIS A6919 
規格名称
内装上塗用既調合しっくい
規格名称英語訳
Japanese pre-mixed lime plaster for interior finish
制定年月日
2020年8月20日
最新改正日
2020年8月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

91.100.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-08-20 制定
ページ
JIS A 6919:2020 PDF [10]
                                                                                   A 6919 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 原料・・・・[2]
  •  4.1 一般・・・・[2]
  •  4.2 消石灰・・・・[2]
  •  4.3 生石灰・・・・[2]
  •  4.4 骨材・・・・[2]
  •  4.5 顔料・・・・[2]
  •  4.6 すさ・・・・[2]
  •  4.7 のり・・・・[2]
  •  5 種類・・・・[2]
  •  6 品質・・・・[3]
  •  7 試験・・・・[3]
  •  7.1 試験の種類・・・・[3]
  •  7.2 試験室及び養生室の状態・・・・[3]
  •  7.3 試験用基板及び試験体数・・・・[3]
  •  7.4 試料の調製・・・・[4]
  •  7.5 保水性試験(ろ紙法)・・・・[4]
  •  7.6 初期ひび割れ抵抗性試験・・・・[4]
  •  7.7 付着強さ試験・・・・[4]
  •  8 検査・・・・[7]
  •  9 表示・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 6919 pdf 1] ―――――

           A 6919 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本漆喰協会(JSA)及び一般財団法人日本
規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本産業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 6919 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
A 6919 : 2020

内装上塗用既調合しっくい

Japanese pre-mixed lime plaster for interior finish

1 適用範囲

  この規格は,建築物の室内の壁,天井などの部位を対象とし,せっこうプラスター,砂しっくい,セメ
ントモルタルなどの下地,又は下地調整されたせっこうボード,合板,コンクリートなどの下地に塗り付
ける内装上塗用既調合しっくい1) について規定する。
注1) 既調合しっくいには,下塗用及び上塗用があるが,この規格は上塗用を対象としている。内装
上塗用既調合しっくいとは,消石灰又は生石灰を主原料とし,骨材,顔料,すさ,のりなどの
副原料を製造工場において調合し,建築現場において水と練り合わせて使用するもの,又はあ
らかじめ水と練り合わせたものをそのまま使用するものをいう。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 6203 セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂
JIS A 6901 せっこうボード製品
JIS A 6902 左官用消石灰
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS R 9001 工業用石灰
JIS R 9200 せっこう及び石灰に関する用語

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 9200によるほか,次による。
3.1
気硬性
水中では硬化せず,空気中において二酸化炭素(CO2)と反応して硬化する性質。
3.2
こて押さえ
塗り付けた材料を,水引き具合をみながら,再度,こてで押さえ付けること。

――――― [JIS A 6919 pdf 3] ―――――

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A 6919 : 2020

4 原料

4.1 一般

a) 内装上塗用既調合しっくいの主原料である4.2の消石灰又は4.3の生石灰は,その質量が製品中の全固
形分質量の50 %以上となるように使用する。
b) 気硬性以外の結合材(セメント,せっこうなど)を用いてはならない。
c) 4.44.7の骨材,顔料,すさ及びのり,並びに水又はその他の少量添加剤は,消石灰又は生石灰と混
合して使用した場合に,その品質に有害な影響を及ぼさないものとする。
注記 その他の少量添加剤には,酢酸ビニル系,アクリル系,スチレンブタジエンゴム(SBR)系
などの再乳化形粉末又は水溶性樹脂などの合成樹脂,植物油系又は動物油系の防水剤などが
ある。
d) すさ,のり,合成樹脂,有機質顔料などの有機質固形分質量の合計は,製品中の全固形分質量の6.8 %
以下となるように使用する。

4.2 消石灰

  消石灰は,次のいずれかによる。
a) IS A 6902に規定する左官用消石灰の上塗用の品質に適合するもの。
b) IS R 9001に規定する工業用消石灰の消石灰特号,1号又は2号の品質に適合し,かつ,JIS A 6902
の4.4.3(安定性試験)(2)(蒸気試験)に合格するもの。
なお,貝灰等を原料とする場合もa)又はb)による。

4.3 生石灰

  生石灰は,JIS R 9001に規定する生石灰特号,1号又は2号の品質に適合するもの。

4.4 骨材

  骨材は,耐久性があり,消石灰又は生石灰と混合して使用した場合,こて塗り作業性などに支障がない
もの。
注記 骨材には,川砂,けい砂,寒水石,砕砂,ドロマイト,軽質炭酸カルシウム,重質炭酸カルシ
ウム,沸石,けい藻土などがある。

4.5 顔料

  顔料は,耐アルカリ性に優れ,消石灰又は生石灰と混合して使用した場合,著しい変退色など有害な影
響を及ぼさないもの。
注記 顔料には,酸化黄,カーボンブラック,酸化鉄などの無機質顔料,黄土(きづち)などの天然
鉱物顔料,フタロシアニンブルーなどの有機質顔料などがある。

4.6 すさ

  すさは,消石灰又は生石灰と混合して使用した場合,こて塗り作業性に支障がないもの。
注記 すさには,麻すさ,紙すさ,稲わら,ガラス繊維,化学繊維,カーボン繊維などがある。

4.7 のり

  のりは,消石灰又は生石灰と混合して使用した場合,こて塗り作業性に支障がないもの。
注記 のりには,海藻のり,でんぷんのり,メチルセルロースなどがある。

5 種類

  内装上塗用既調合しっくいの種類は,その形態によって,次のように区分する。
a) 粉末状しっくい 主原料に4.2の消石灰を用い,製品に水を練り混ぜて使用する粉末状のもの。

――――― [JIS A 6919 pdf 4] ―――――

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A 6919 : 2020
b) クリーム状しっくい 主原料に4.2の消石灰又は4.3の生石灰を用い,製品に水が練り混ぜられている
クリーム状のもの。

6 品質

  内装上塗用既調合しっくいの品質は,次による。
a) 内装上塗用既調合しっくいの製品の外観は,色調が均等でなければならない。
b) 内装上塗用既調合しっくいは,製造業者が定める使用方法によってこて塗りしたとき,作業性に支障
があってはならない。
c) 内装上塗用既調合しっくいは,箇条7によって試験したとき,表1の規定に適合しなければならない。
表1−内装上塗用既調合しっくいの品質
試験項目 品質
保水率 % 34以上
初期ひび割れ抵抗性 ひび割れがない。
付着強さ N/mm2 0.10以上
d) 内装上塗用既調合しっくいには,ユリア樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,レゾルシノール樹脂
及びホルムアルデヒド系防腐剤のいずれも使用してはならない。

7 試験

7.1 試験の種類

  試験の種類は,表2による。
表2−試験の種類
試験の種類 適用試験箇条
保水性試験(ろ紙法) 7.5
初期ひび割れ抵抗性試験 7.6
付着強さ試験 7.7

7.2 試験室及び養生室の状態

  試験室及び養生室の状態は,温度20 ℃±5 ℃,相対湿度(65±10)%で,試験体に直接風が当たらな
いものとする。

7.3 試験用基板及び試験体数

  試験用基板(以下,基板という。)は,JIS A 6901に規定する厚さ12.5 mmの強化せっこうボードとし,
製造業者の定める合成樹脂エマルション2) によって処理されたものとする。
なお,特に定めがない場合は,JIS A 6203に規定するエチレン酢酸ビニル系のセメント混和用樹脂エマ
ルションで固形分(45±2)%のものと水とを質量比で1 : 4となるように混合したものを100 g/m2±10 g/m2
塗布したものとする。
基板の大きさ及び試験体数は,次による。
a) 初期ひび割れ抵抗性試験用基板 基板の大きさは300 mm×150 mmとし,試験体数は3個とする。
b) 付着強さ試験用基板 基板の大きさは70 mm×70 mmとし,試験体数は3個とする。

――――― [JIS A 6919 pdf 5] ―――――

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