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A 6919 : 2020
なお,基板は試験室に24時間以上静置した後,試験体作製に使用する。
注2) 合成樹脂エマルションは,吸水調整材ともいう。
7.4 試料の調製
試験に使用する全ての材料の必要量を,それぞれ別の容器に入れ,試験室に24時間以上静置する。その
後,製造業者が定める方法によって,均質になるように十分に練り混ぜたものを試料とする。
なお,粉末状しっくいで,製造業者が当該製品の使用方法として練り置き後に用いることを定めている
場合は,練り上がった材料を容器に入れ,所定の時間,試験室に静置したものを試料とすることができる。
7.5 保水性試験(ろ紙法)
7.5.1 試験用器具
試験用器具は,次による。
a) ガラス板 JIS R 3202に規定する磨き板ガラスで,150 mm×150 mm×5 mmのもの。
b) ろ紙 JIS P 3801に規定する5種Aろ紙(直径15 cm)のもの。
c) リング型枠 金属製で,内径50 mm,高さ10 mm及び厚さ3 mmのもの。
7.5.2 試料
試料は,7.4によって調製した試料とする。
7.5.3 試験の手順
ガラス板の上にろ紙をのせ,その中央部にリング型枠を設置し,試料を金べらでリング型枠内に平たん
に隙間ができないように詰め込む。その後,直ちにリング型枠上部にガラス板を当て上下を逆さにひっく
り返し,ろ紙部分が上部になるようにして静置する。20分後にろ紙へにじみ出した水分が広がった後の直
径を最大と認める方向とこれに直角な方向とで,1 mmまで測定し,その平均値L20(mm)を求め,次の
式によって保水率(Rw)を算出する。
50
Rw 100
20
ここに, Rw : 保水率(%)
L20 : 20分後の水分の広がり(mm)
この操作を3回行い,その平均値を四捨五入によって整数に丸め,保水率(%)とする。
7.6 初期ひび割れ抵抗性試験
7.6.1 試験体
試験体は,7.3 a)に示す基板の表面に,7.4によって調製した試料を,製造業者が定める方法によって塗
り付け,上面を平たんに仕上げ,こて押さえをしないものとする。
7.6.2 試験の手順
7.6.1で塗り付けた試験体を養生室に水平に静置し,6時間後に3個の試験体について表面のひび割れの
発生の有無を目視によって調べ,ひび割れが認められない場合は“ひび割れがない。”とする。
7.7 付着強さ試験
7.7.1 試験体
試験体は,7.3 b)に示す基板の表面に,7.4によって調製した試料を,製造業者が定める方法によって塗
り付け,上面を平たんに仕上げ,養生室に14日間静置したものとする。製造業者が使用方法で金ごて押さ
え仕上げを定めている場合は,試験体の上面も金ごて押さえ仕上げとすることができる。
――――― [JIS A 6919 pdf 6] ―――――
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7.7.2 試験の手順
試験体の試料塗付け面に接着剤を塗り,図1に示すように上部引張り用鋼製ジグを静かに載せ,軽くす
り付けるように接着し取り付け,周辺にはみ出した接着剤を拭き取る。24時間静置した後,上部引張り用
鋼製ジグの周り4辺に,基板に達するまで40 mm×40 mmの方形の切込みを入れ,図2に示す鋼製当て板
及び図3に示す下部引張り用鋼製ジグを用いて,図4に示すように試験体面に対して鉛直方向に引張り力
を加えて,最大引張荷重T(N)を求める。荷重速度は1 500 N/min2 000 N/minとする。付着強さA(N/mm2)
は,次の式によって算出する。
T
A
1 600
ここに, A : 付着強さ(N/mm2)
T : 最大引張荷重(N)
3個の試験体の平均値を四捨五入によって小数点以下2桁の値に丸めて示す。
注記 接着剤は試験体に浸透しにくく高粘度のものとして,例えば,無溶剤系2液形エポキシ樹脂接
着剤がある。
単位 mm
図1−上部引張り用鋼製ジグの取付け(例)
――――― [JIS A 6919 pdf 7] ―――――
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単位 mm
図2−鋼製当て板(例)
単位 mm
図3−下部引張り用鋼製ジグ(例)
――――― [JIS A 6919 pdf 8] ―――――
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図4−試験体の引張試験機への取付け方
8 検査
検査は,形式検査と受渡検査とに区分し,合理的な抜取検査方式で次によって行い,箇条6の規定に適
合したものを合格とする。
それぞれの検査の項目は,次による。
a) 形式検査項目
1) 外観
2) 保水率
3) 初期ひび割れ抵抗性
4) 付着強さ
b) 受渡検査項目
1) 外観
2) 保水率
9 表示
この規格の全ての要求事項に適合した内装上塗用既調合しっくいの包装又は容器には,次の事項を表示
する。ただし,包装容器に全ての項目を表示できない場合は,h)及びi)の事項については,添付する印刷
物など他の方法で表示してもよい。
a) 規格番号
b) 規格名称
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年月日又はその略号
e) 正味質量
f) 保管条件
g) 有効期間
h) 使用方法
i) 注意事項
――――― [JIS A 6919 pdf 9] ―――――
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注記 使用方法に記載する内容には,標準加水量(クリーム状しっくいの場合は除く。),練り混ぜ方
法,練り置き時間,塗り付けの方法,養生条件·期間などがある。
JIS A 6919:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.10 : セメント.せっこう.石灰.モルタル
JIS A 6919:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA6203:2015
- セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂
- JISA6901:2014
- せっこうボード製品
- JISA6902:1995
- 左官用消石灰
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR9001:2006
- 工業用石灰
- JISR9200:2016
- せっこう及び石灰に関する用語