JIS B 0127:2012 火力発電用語―蒸気タービン及び附属装置並びに地熱発電設備 | ページ 8

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B 0127 : 2012
番号 用語 定義 参考
慣用語 英語
8115 ケーシングパイ ケーシング
掘削及び仕上げの目的で坑井内に挿入される管。坑 casing pipe
プ 壁の崩壊又は障害となるガス,水などの坑井内への
侵入を防ぐためのもの。
8116 孔明管 孔明き管
地熱流体が通過するようスリットの入ったケーシ slotted pipe
ング。フィードゾーンに配置することで,地層の崩
壊,岩片の噴出などを防止する管。
8117 ケーシングプロ 坑井の掘削孔径,深度,挿入するケーシングの種類, casing program
グラム 寸法,設置深度,セメンティング法,口元弁,口元
管台などの計画を示したもの。
8118 泥水 坑井掘削作業において,地表と坑底との間を循環さ drilling mud
せる流体。掘りくず(屑)を地表へ運ぶほかに,坑
井内の冷却,坑壁の保護の目的で使用する。ベント
ナイトなどの粘土及び水が主体である。
8119 逸泥 坑井掘削作業において,泥水が地層の割れ目,又は lost circulation of mud
空洞に逃げて正常な循環が行われない現象。逸水と water
もいう(JIS M 0102)。
8120 口元弁 坑井の噴気を停止するために坑井の口元に設置す master valve
る主弁。
8121 ブリード弁 口元弁を全閉した際の過度の坑井圧力の上昇を避 bleed valve
けるために,地熱流体を逃がす目的で設置する弁。
8122 坑口装置 坑井口元管,口元弁,ブリード弁,圧力逃し装置, well-head equipment
坑口サイレンサ,坑口附近の配管などを含む装置の
総称(JIS M 0102)。
8123 気水分離器 セパレータ
坑井から噴出する地熱流体を蒸気と熱水,土石など steam separator
に分離し,蒸気を取り出す装置。
8124 還元タンク 気水分離器で分離された熱水を一時的にた(溜)め
ヘッダータン re-injection tank
ておくタンク。 ク,
レシーバー
8125 減圧気化器 フラッシャー flasher
気水分離器で分離された熱水を減圧し,蒸気及び水
に分離する装置。
8126 湿分分離器 気水分離器からキャリオーバした熱水ミストをタ
ミストセパレ moisture separator,
ービン入口で分離して捕獲するための装置。 ータデミス mist separator demister

8127 蒸気スクラバ 蒸気中の不純物を捕獲するため,復水などを注入し steam scruber
て蒸気性状を向上させるための装置。湿分分離器の
手前に設置することが多い。
8128 二相流体輸送 蒸気及び熱水からなる相の異なる流体を分離する two-phase flow
ことなく輸送する方法。 transportation
8129 輸送管 地熱蒸気,熱水又はこれらの二相流体を目的の場所 transportation pipe
まで輸送するための配管。
8130 大気放出板 設備,機器を保護するために,圧力の異常上昇によ rupture disc
って破裂し,地熱流体を大気に放出する板状の装
置。
8131 大気放出弁 タービントリップ時などに蒸気圧力の過度の上昇 relief valve
を防ぐために,異常圧力によって作動して大気に放
出するバルブ。
8132 緊急放出弁 還元タンクの水位が規定値以上に上昇した際,ター blow down valve
ビンへの熱水の浸入を防ぐために,熱水を緊急的に
系外ピットへ排出するための弁。

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番号 用語 定義 参考
慣用語 英語
8133 ボールチェック 熱水による浮力でボールが浮上して弁座に圧着す ball check valve
弁 ることで,蒸気配管へ熱水が流入するのを防止する
バルブ。
8134 消音器 サイレンサ
蒸気又はガスの大気放出時に発生する騒音を減少 silencer
させる装置。
3) タービン及び附属設備
番号 用語 定義 参考
慣用語 英語
9101 多段フラッシュ 地熱流体を飽和圧力以下に減圧してフラッシュさ multi flash
せることで蒸気を発生させることを,多段にシリー
ズに行うこと。1段減圧フラッシュをシングルフラ
ッシュ,2段減圧フラッシュをダブルフラッシュと
もいう。
9102 一次蒸気 高圧蒸気
多段フラッシュの場合に,一段目のフラッシュで得 primary steam,
られた蒸気。 high pressure steam
9103 二次蒸気 低圧蒸気
多段フラッシュの場合に,二段目のフラッシュで得 secondary steam,
られた蒸気。 low pressure steam
9104 作動媒体 バイナリー発電において,地熱流体の熱から熱交換 working medium
によって熱エネルギーを加えられ,タービンサイク
ルを作動させるための流体。
9105 蒸発器 バイナリー発電において,地熱熱水又は地熱蒸気の evaporator
熱によって,サイクルの作動媒体を蒸発させる装
置。
9106 シャットダウン バイナリー発電において,タービン停止中にタービ shut down seal
シール ン車軸部から作動媒体が外部に漏れないようにす
るための軸シール。
9107 ガス抽出機 復水器を真空にするために,器内のガスを抽出する gas extractor,
装置。 gas removal system
9108 エゼクタコンデ ガス抽出機の一種であるエゼクタの下流に設けら ejector condenser
ンサ れ,エゼクタで圧力を回復した蒸気を冷却し,ガス
分を大気中に放出する復水器。地熱発電において
は,主に直接接触式が用いられ,一般には冷却され
た蒸気と冷却水との混合水は復水器に回収され,ガ
ス分は大気に放出される。
9109 予熱器 バイナリー発電において,タービン抽気,排気又は pre-heater
還元熱水を加熱源として,作動媒体の温度を上げる
ための加熱器。
9110 フィードポンプ バイナリー発電において,作動媒体の圧力を上げて feed pump
蒸発器に押し込むポンプ。
9111 ブースタポンプ バイナリー発電において,フィードポンプの必要吸 booster pump
込圧力以上に作動媒体の圧力を上げるポンプ。
9112 媒体分離回収装 バイナリー発電において,タービン軸シール油に溶 working medium
置 解した作動媒体を分離し,回収するための装置。 separation and
recovery equipment
9113 媒体タンク バイナリー発電において,復水器で凝縮された作動 working medium tank
媒体を一時的に貯めておくタンク。

――――― [JIS B 0127 pdf 37] ―――――

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B 0127 : 2012
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慣用語 英語
9114 冷却塔 大気との熱交換によって冷却水を冷却する装置。熱
クーリングタ cooling tower
ワー
交換の方式によって,乾式(伝熱管を介す)及び湿
式(直接接触)があり,通風方法によって,強制通
風式及び自然通風式がある。また,冷却空気と冷却
水との互いの流れ方向の関係から,向流式及び直交
流式がある。
9115 不凝結性ガス有 冷却塔又は排ガス管から吐き出される不凝結ガス effective stack height
効上昇高さ が,慣性力と浮力とによって実際に上昇する地上か
らの高さ。
9116 硫化水素除去装 硫化水素を除去する装置。例として,地熱発電用タ
硫化水素ガス H2S gas abatement
置 除去装置
ービン機器については,硫化水素を大気に放出させ system
ないため,ガス抽出機によって復水器から抽出した
不凝縮ガスから硫化水素ガスを除去する装置を設
けることがある。
参考文献 JIS B 0126 火力発電用語−ボイラ及び附属装置
JIS B 0128 火力発電用語−ガスタービン及び附属装置
JIS B 0130 火力発電用語−一般
JIS B 8101 蒸気タービンの一般仕様
JIS B 8102 蒸気タービン−受渡試験方法

JIS B 0127:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 0127:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0130:2008
電気伝導率測定方法通則
JISM0102:2000
鉱山用語
JISZ8802:2011
pH測定方法