JIS B 0190:2010 圧力容器の構造に関する共通用語 | ページ 4

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B 0190 : 2010
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
3135 熱加工制御 ねつかこうせ thermo-mechanical
制御圧延を基本に,その後空冷又は強制的な制御冷
いぎょ 却を行う製造法の総称(JIS G 0201参照)。 control process,
注記1 熱加工圧延及び加速冷却を含む。ただし,TMCP
古典的制御圧延だけの場合は含まない。
注記2 TMCPと呼ぶことがある。
3136 加速冷却 かそくれいき 主として,厚板圧延工程において行う制御冷却で, accelerated cooling
ゃく 制御圧延に引き続き変態温度域を空冷よりも速い
冷却速度で冷却することによって,鋼の結晶組織を
調整し,機械的性質を改善する冷却方法(JIS G
0201参照)。
注記 加速冷却設備を用いて圧延ライン上で単に
急冷し,焼入処理を行う冷却方法は,加速冷
却に含まない。
3137 固溶化熱処理 こようかねつ 析出物を固溶体中に溶け込ませるための熱処理solution heat
しょり (JIS G 0201参照)。 treatment
3138 黒鉛化 こくえんか graphitization
セメンタイトが高温で分解して,セメンタイト中の
炭素が黒鉛の形で析出する現象(JIS G 0201参照)。
d) 溶接及び工作
番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
4101 ガス切断 がすせつだん gas cutting
ガス炎で加熱し,金属と酸素の急激な化学反応を利
用して行う切断。酸素・アセチレン切断,酸素・水
素切断,酸素・プロパン切断,酸素・天然ガス切断
などの総称(JIS Z 3001-1参照)。
4102 アーク切断 あーくせつだ arc cutting
アークの熱を利用して行う切断(JIS Z 3001-1参
ん 照)。
4103 プラズマ切断 ぷらずませつ arc plasma cutting,
プラズマアークの熱及び気流を利用して行う切断
だん (JIS Z 3001-1参照)。 plasma arc cutting
4104 機械切断 きかいせつだ mechanical cutting
部材をカッタなど機械的方法で切断すること。

4105 熱切断 ねつせつだん thermal cutting
部材をガスカット,ガウジング,プラズマなどで熱
的に切断すること。
4106 エアアークガ air arc gouging
アーク熱で溶かした金属を圧縮空気で連続的に吹
ウジング き飛ばして金属表面に溝を掘る方法(JIS Z 3001-1
参照)。
4107 開先 かいさき groove
溶接する母材間に設ける溝。グルーブともいう(JIS
Z 3001-1参照)。
4108 開先面 かいさきめん 開先部分の表面(JIS Z 3001-1参照)。 groove face
4109 ルート間隔 るーとかんか root opening,
溶接する母材の最小間隔(JIS Z 3001-1参照)。
く root gap
4110 溶接継手 ようせつつぎ 溶接された継手(JIS Z 3001-1参照)。 welded joint

4111 突合せ継手 つきあわせつ butt joint
母材がほぼ同じ面内の溶接継手(JIS Z 3001-1参
ぎて 照)。
4112 すみ肉継手 すみにくつぎ fillet welded joint
ほぼ直交する二つの面を溶接する三角形状の断面
て をもつ溶接継手(JIS Z 3001-1参照)。

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番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
4113 重ね継手 かさねつぎて lap joint
母材の一部を重ねた溶接継手(JIS Z 3001-1参照)。
注記 これにはすみ肉,スポット,シーム,ろう接
などの溶接がある。
4114 T継手 てぃーつぎて T-joint
一つの板の端面を他の板の表面に載せて,T形のほ
ぼ直角となる溶接継手(JIS Z 3001-1参照)。
4115 異材継手 いざいつぎて dissimilar welded
成分若しくは組織がかなり異なる2枚の母材を溶
joint
接,又は2枚の同種の母材と成分がかなり異なる溶
接材料を用いて溶接された継手。異種金属継手とも
いう。
4116 手溶接 てようせつ manual welding
溶接操作を手で行う溶接(JIS Z 3001-1参照)。
4117 半自動溶接 はんじどうよ semiautomatic
溶接ワイヤの送給を機械化した溶接(JIS Z 3001-1
うせつ 参照)。 welding
4118 自動溶接 じどうようせ machine welding
母材の供給を除く操作を自動化した溶接(JIS Z
つ 3001-1参照)。
注記 溶接中の溶接条件の人為的調節は可能。
4119 全自動溶接 ぜんじどうよ automatic welding
母材の供給を含むすべての操作が自動化された溶
うせつ 接(JIS Z 3001-1参照)。
注記 溶接中の溶接条件の人為的調節は不可能。
4120 アーク溶接 あーくようせ アークで行う溶接(JIS Z 3001-2参照)。 arc welding

4121 被覆アーク溶 ひふくあーく shielded metal-arc
被覆アーク溶接棒を用いて行う溶接。単に手溶接と
接 ようせつ もいう(JIS Z 3001-2参照)。 welding
4122 サブマージア さぶまーじあ submerged arc
フラックス粉末に覆われた中で,溶接ワイヤと母材
ーク溶接 ーくようせ との間のアークから生じるアーク熱で溶接する方welding
つ 法。主に自動アーク溶接に用いる(JIS Z 3001-2参
照)。
4123 ティグ溶接 てぃぐようせ tangsten inert gas
電極にタングステンを,シールドガスにイナートガ
つ スを用いて行うガスシールドアーク溶接(JIS Z welding,
3001-2参照)。 TIG welding

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番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
4124 ミグ溶接 みぐようせつ metal inert gas
アルゴン,ヘリウムなどのイナートガスでシールド
welding,
するガスシールドメタルアーク溶接(JIS Z 3001-2
参照)。 MIG welding
4125 マグ溶接 まぐようせつ metal active gas
炭酸ガス,アルゴンと炭酸ガスとの混合ガスなどの
welding,
活性シールドガスを用いる,ガスシールドメタルア
ーク溶接(JIS Z 3001-2参照)。 MAG welding
4126 炭酸ガスアー たんさんがす CO2 (gas shielded)
炭酸ガスをシールドガスとして用いるガスシール
ク溶接 あーくよう ドメタルアーク溶接(JIS Z 3001-2参照)。 arc welding
せつ
4127 エレクトロガ えれくとろが electrogas arc welding
母材端と水冷銅壁で溶融池を囲み,炭酸ガスなどで
スアーク溶 すあーくよ シールドしてアークを発生させて行う上進溶接
接 うせつ (JIS Z 3001-2参照)。
4128 プラズマ溶接 ぷらずまよう plasma arc welding
プラズマを用いるアーク溶接(JIS Z 3001-2参照)。
せつ 注記 シールドは補助ガスで行う。溶加材を使用す
る場合と使用しない場合とがある。
4129 エレクトロス えれくとろす electroslag welding
溶融したスラグ浴の中に溶接ワイヤを連続的に供
ラグ溶接 らぐようせ 給し,主に溶融スラグの抵抗熱によって,溶接ワイ
つ ヤ又は帯状電極と母材とを溶融して,溶着金属を盛
り上げて行う溶接(JIS Z 3001-2参照)。
4130 電子ビーム溶 でんしびーむ electron beam
集束した電子ビームを使用する融接(JIS Z 3001-2
接 ようせつ 参照)。 welding
4131 抵抗溶接 ていこうよう resistance welding
溶接継手部に大電流を流し,ここに発生する抵抗熱
せつ によって加熱し,圧力を加えて行う溶接(JIS Z
3001-2参照)。
4132 摩擦圧接 まさつあっせ friction welding
母材を接触させ,加圧しながら接触面の相対運動に
つ よって摩擦熱を発生させ,アプセット推力を加えて
行う圧接。摩擦溶接ともいう(JIS Z 3001-2参照)。
4133 突合せ溶接 つきあわせよ 突合せ継手に用いる溶接。 butt welding
うせつ
4134 両側溶接 りょうがわよ double-side welding
母材の両側から行う溶接。両面溶接ともいう(JIS Z
うせつ 3001-2参照)。
4135 片側溶接 かたがわよう one-side welding
母材の片側から行う溶接。片面溶接ともいう(JIS Z
せつ 3001-2参照)。
4136 プラグ溶接 ぷらぐようせ plug welding
重ね合わせた母材の一方に開けた穴に行う溶接。栓
つ 溶接ともいう(JIS Z 3001-1参照)。
4137 肉盛溶接 にくもりよう overlaying,
母材表面に硬化,耐食,補修,再生などの目的に応
せつ じた所要の組織及び寸法の金属を溶着する方法surfacing
(JIS Z 3001-1参照)。
4138 耐食肉盛 たいしょくに corrosion resistant
母材表面にステンレス鋼,ニッケル,ニッケル合金
くもり cladding
などの耐食・耐熱合金を溶着させて行う肉盛(JIS Z
3001-1参照)。
4139 タック溶接 たっくようせ tack welding
本溶接の前に,所定の位置に母材を保持する位置決
つ めのための断続的な溶接(JIS Z 3001-2参照)。
注記 従来は,一時的溶接を含めて仮付け溶接とも
いわれていた。
4140 本溶接 ほんようせつ タック溶接の後,母材接合部全線に行う溶接。production welding
4141 漏れ止め溶接 もれどめよう seal welding
流体の漏れを防ぐことだけを目的とする溶接(JIS
せつ Z 3001-1参照)。
4142 補修溶接 ほしゅうよう repair welding
寸法,形状の不整,欠陥部などを修正する溶接(JIS
せつ Z 3001-1参照)。

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番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
4143 多層溶接 たそうようせ ビードを2層以上重ねる溶接(JIS Z 3001-2参照)。 multi-layer welding

4144 溶接線 ようせつせん weld line
ビード又は溶接部を一つの線として表すときの仮
定線(JIS Z 3001-1参照)。
4145 溶接 ようせつ welding
2個以上の母材を,接合する母材間に連続性がある
ように,熱,圧力又はその両方によって一体にする
操作(JIS Z 3001-1参照)。
注記1 溶加材を用いても,用いなくてもよい。
注記2 溶接には肉盛などのサーフェシングを含
む。
4146 溶接性 ようせつせい weldability
母材に最適と思われる溶接棒又は溶接ワイヤ及び
溶接方法によって,良好な接合性及び機械的性質を
もっているかどうかの程度(JIS Z 3001-1参照)。
4147 溶接材料 ようせつざい welding consumables
溶接に用いる被覆アーク溶接棒,溶接ワイヤ,フラ
りょう ックス,シールドガス及びその他の溶接用消耗材料
の総称。
4148 溶加棒 ようかぼう 棒状の溶加材(JIS Z 3001-1参照)。 filler rod,
welding rod
4149 溶加材 ようかざい 溶接中に付加する材料。 filler metal,
filler material
フィラーメタルともいう(JIS Z 3001-1参照)。
4150 フラックス flux
溶接のとき,母材及び溶加材の酸化物などの有害物
を除去し,母材表面を保護し,又は溶接金属の精錬
を行う目的で用いる材料(JIS Z 3001-1参照)。
4151 シールドガス shielding gas
溶接中にアークと溶融金属とを覆い,空気が溶接雰
(溶接用−) (ようせつよう
囲気内に侵入することを防ぐために用いるガス (for welding)
−) (JIS Z 3001-1参照)。
4152 溶接ワイヤ ようせつわい welding wire
溶接に使用するコイル状の長いソリッドワイヤ又
や はフラックス入りワイヤの総称(JIS Z 3001-1参
照)。
4153 下向姿勢 したむきしせ flat position
溶接軸がほぼ水平な継手に対し,上方から下を向い
い て行う溶接姿勢(JIS Z 3001-1参照)。
4154 横向姿勢 よこむきしせ horizontal position
溶接軸がほぼ水平な継手に対し,横方向にビードを
い 置く溶接姿勢。下図のうち,右側の図を,特に水平
すみ肉姿勢という(JIS Z 3001-1参照)。

――――― [JIS B 0190 pdf 19] ―――――

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番号 用語 読み方 定義 対応英語(参考)
4155 立向姿勢 たてむきしせ vertical position
溶接軸がほぼ鉛直な継手に対し,上又は下から鉛直
い にビードを置く溶接姿勢(JIS Z 3001-1参照)。
4156 上向姿勢 うわむきしせ overhead position
溶接軸がほぼ水平な継手に対し,下方から上を向い
い て行う溶接姿勢(JIS Z 3001-1参照)。
4157 初層 しょそう 溶接継手における最初の層。 first layer
4158 裏はつり うらはつり back chipping,
開先溶接で,開先底部の欠陥部又は第1層部分など
back gouging
を裏面からはつり取ること(JIS Z 3001-2参照)。
4159 裏当て うらあて 開先溶接において,片面から溶接施工するために, backing
又は溶け落ち,欠陥の発生などを防止するために,
開先の底部に裏から当てる金属板,粒状フラックス
など(JIS Z 3001-2参照)。
注記 金属板であって母材とともに溶接する場合
は,裏当て金ともいう。
4160 裏波ビード うらなみびー penetration bead
片側溶接において,電極と反対側(裏側)にできる
ど 整った波形のビード(JIS Z 3001-2参照)。
4161 実際のど厚 じっさいのど actual throat (−of a
実際に溶接された部分ののど厚。すみ肉溶接の断面
(すみ肉の あつ fillet weld)
のルートから表面までの最短距離(JIS Z 3001-1参
−) (すみにくの 照)。
−)
4162 パス pass,
溶接線に沿って行う1回の溶接操作(JIS Z 3001-2
参照)。 run
注記 溶接は,1又は複数のパスで構成する。
4163 バタリング buttering
突合せ溶接する場合,母材成分その他の影響を防ぐ
ために,開先面にあらかじめ溶接金属の層を形成す
ること(JIS Z 3001-2参照)。
4164 溶込み とけこみ penetration
母材の溶けた部分の最頂点と溶接する面の表面と
の距離(JIS Z 3001-2参照)。

――――― [JIS B 0190 pdf 20] ―――――

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JIS B 0190:2010の国際規格 ICS 分類一覧