JIS B 0672-1:2002 製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第1部:一般用語及び定義

JIS B 0672-1:2002 規格概要

この規格 B0672-1は、加工物の(幾何)形体に用いる一般的な用語の定義について規定。

JISB0672-1 規格全文情報

規格番号
JIS B0672-1 
規格名称
製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第1部 : 一般用語及び定義
規格名称英語訳
Geometrical Product Specifications (GPS) -- Geometrical features -- Part 1:General terms and definitions
制定年月日
2002年9月20日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 14660-1:1999(IDT)
国際規格分類

ICS

01.040.17, 01.100.20, 17.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
機械計測 2021, 製図 2020
改訂:履歴
2002-09-20 制定日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 0672-1:2002 PDF [9]
                                                                B 0672-1 : 2002 (ISO 14660-1 : 1999)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標
準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業
大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS B 0672-1には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) GPSマトリックス
附属書B(参考) 参考文献
JIS B 0672の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0672-1 第1部 : 一般用語及び定義
JIS B 0672-2 第2部 : 円筒及び円すいの測得中心線,測得中心面並びに測得形体の局部寸法

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 0672-1 pdf 1] ―――――

B 0672-1 : 2002 (ISO 14660-1 : 1999)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 用語及び定義・・・・[2]
  •  2.1 (幾何)形体・・・・[2]
  •  2.2 サイズ形体・・・・[2]
  •  2.3 図示外殻形体・・・・[2]
  •  2.4 加工物の実表面・・・・[2]
  •  2.5 測得外殻形体・・・・[2]
  •  2.6 当てはめ外殻形体・・・・[2]
  •  3. (幾何)形体の定義の相互関係・・・・[3]
  •  附属書A(参考) GPSマトリックス・・・・[5]
  •  附属書B(参考) 参考文献・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 0672-1 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 0672-1 : 2002
(ISO 14660-1 : 1999)

製品の幾何特性仕様 (GPS)−形体−第1部 : 一般用語及び定義

Geometrical Product Specifications (GPS)− Geometrical features−Part 1 : General terms and definitions

序文

 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 14660-1, Geometrical Product Specifications (GPS)
−Geometrical features−Part 1 : General terms and definitionsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更
することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
この規格は,製品の幾何特性仕様 (GPS) 規格である。
この規格,他の規格とGPSマトリックスとの間の詳細な関係については,附属書A(参考)を参照。
(幾何)形体は,三つの分野に存在しており,それらは次のとおりである。
− 設計の分野,すなわち,ここでは,設計者が具現化する分野。
− 加工の分野,すなわち,実体の分野。
− 検証の分野,すなわち,計測装置で実体をサンプリングしたデータを用いる分野。
これら三つの分野の関係を理解することは,重要である。この規格は,これらの分野の情報交換の標準
的な用語及びそれぞれの分野の(幾何)形体に用いる標準的な用語を定義する。
この規格は,(幾何)形体 (GPS) の定義を扱う一連の規格の第1部である。
この規格では,完全形体の誘導形体に対して“中心軸線”及び“中心平面”という用語を用い,不完全
形体の誘導形体に対して“中心線”及び“中心面”という用語を用いる。
この規格は,図に次の線種を用いる。
形体の種類 線種
測得表面 太い点線
測得線(外殻形体)
測得中心面 細い点線
測得中心線(誘導形体)
測得(外殻)表面の当てはめ平面 太い一点鎖線
測得(外殻)表面上の当てはめ直線
当てはめ中心平面,当てはめ軸直線(誘導形体) 細い一点鎖線
実表面(実体の形) 太い実線
図示形体(図面指示した形体) ISO 128-24による。

1. 適用範囲

 この規格は,加工物の(幾何)形体に用いる一般的な用語の定義について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

――――― [JIS B 0672-1 pdf 3] ―――――

2
B 0672-1 : 2002 (ISO 14660-1 : 1999)
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 14660-1 : 1999, Geometrical Product Specifications (GPS)−Geometrical features−Part 1 :
General terms and definitions (IDT)

2. 用語及び定義

2.1 (幾何)形体

 [(geometrical)   eature] 点,線又は面。
2.1.1 外殻形体 (integral feature) 表面又は表面上の線。
備考 外殻形体は,対象とする実体のある形体として定義される。
2.1.2 誘導形体 (derived feature) 一つ以上の外殻形体から導かれた中心点,中心線又は中心面。
例1. 球の表面から導かれる中心点。
例2. 円筒の表面から導かれる中心線。

2.2 サイズ形体

 (feature of size) 大きさ寸法 (size dimension) 又は角度寸法 (angular dimension) によっ
て定義される形体。
備考1. 円筒,球,平行二平面,円すい,くさびなど。
2. JIS B 0401-1及びISO/R 1938のような規格では,“単純な加工物 (plain work piece)”及び“単
独形体 (single feature)”という用語は,“サイズ形体”の意味である。
参考 寸法には,長さ寸法,大きさ寸法,位置寸法及び角度寸法がある。

2.3 図示外殻形体

 (nominal integral feature) 図面又はその他の関連文書によって定義された理論的に正
確な外殻形体。図2 a) を参照。
2.3.1 図示誘導形体 (nominal derived feature) 一つ以上の図示外殻形体から導かれた中心点,軸線又は中
心平面。図2 a) を参照。
備考 図面では,図示誘導形体は一般的に細い一点鎖線で表す。

2.4 加工物の実表面

 (real surface of a workpiece) 実際に存在し,空気に触れる境界をなす形体。
2.4.1 実(外殻)形体 [real (integral) eature] 加工物の実表面の外殻形体。図2 b) を参照。
備考 誘導形体は,実体としては存在しない。

2.5 測得外殻形体

 (extracted integral feature) 規定された方法に従って測定して得られた実(外殻)形体
を近似して表した形体。図2 c) を参照。
備考 このような表現が形体の要求される機能に従って決まる。個々の実(外殻)形体に対して,こ
のような表現が幾つも存在する。
2.5.1 測得誘導形体 (extracted derived feature) 一つ以上の測得外殻形体から導かれた中心点,中心線又
は中心面。図2 c) を参照。
備考 便宜上,
− 測得円筒表面の誘導中心線を,測得中心線という(JIS B 0672-2を参照)。
− 対向する二面の誘導中心面を,測得中心面という(JIS B 0672-2を参照)。

2.6 当てはめ外殻形体

 (associated integral feature) 規定した方法に従って測定して得られた測得外殻形
体から当てはめた完全形状の外殻形体。図2 d) を参照。
2.6.1 当てはめ誘導形体 (associated derived feature) 一つ以上の当てはめ外殻形体から導かれた中心点,
軸線又は中心平面。

――――― [JIS B 0672-1 pdf 4] ―――――

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B 0672-1 : 2002 (ISO 14660-1 : 1999)

3. (幾何)形体の定義の相互関係

 形体についての定義の構造を図1に,それらの相互関係を図2に示
す。測得形体及び当てはめ形体については,JIS B 0672-2に詳細を規定する。
形体
外殻形体 誘導形体
(表面,輪郭) (中心点,中心線,
2.1.1 中心面)
2.1.2
モデル 図示(図面) 図示外殻形体 誘導 図示誘導形体
2.3 2.3.1
加工物 実体 実(外殻)形体
2.4.1
測定
加工物 測得(形体の有限 測得外殻形体 誘導 測得誘導形体
の表現 点による表現) 2.5 2.5.1
当てはめ
当てはめ 当てはめ 誘導 当てはめ
(完全形状) 外殻形体 誘導形体
2.6 2.6.1
図 1 (幾何)形体の定義についてのマトリックス構造

――――― [JIS B 0672-1 pdf 5] ―――――

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