JIS B 0682-2:2017 製品の幾何特性仕様(GPS)―真円度―第2部:仕様オペレータ | ページ 2

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表1−ローパスフィルタのカットオフ山数
長波長通過フィルタ
カットオフ山数fc 1周当たりの最小データ数 最小d/r 比 a)
15 105 5
50 350 15
150 1 050 50
500 3 500 150
1 500 10 500 500
注a) /r比がこの表の値よりも小さい場合には,通過帯域内での信号(高周波成分)は,測定子
先端の影響を受けてゆがむ。
ハイパスフィルタを適用する場合には,通過帯域を明確にするためにローパスフィルタのカットオフ山
数も規定していなければならない。
注記1 アナログ及びデジタルフィルタの伝達特性は波長だけに依存し,波長及び振幅の両方の影響
を受ける機械式フィルタ(測定子先端形状などによるフィルタリング効果)とは対照的であ
る。
注記2 測定子先端半径は,しばしば不明瞭なローパスフィルタとしての役割を果たすので,ローパ
スフィルタのカットオフ値を規定しない場合には,真円度曲線は比較できない。データ数及
び最小d/r比は,ローパスフィルタを適用することを前提としている。
例えば,カットオフ山数が50500の通過帯域を用いる場合には,データ数は3 500,d/r
比は最小150必要である。ローパスフィルタを規定しない場合には,1周当たりの山数(UPR)
1 500のフィルタを用いる。
注記3 d/r比が表1を満たしていれば,測定子先端半径は,フィルタを通過する信号の最短波長と同
程度になる。これは,JIS B 0651に規定している触針式表面粗さ測定機の触針先端半径の要
求事項に一致する。
注記4 基準円の直径dは,測定する円筒の二点測定法などによる平均直径に置き換えてもよい。

4.3 プロービングシステム

4.3.1  プロービング
プロービングは,プローブを移動させてデータをサンプリングすることをいう。
4.3.2 プローブ
データを取得する測定子。オペレータの一部を構成し,その先端形状は4.3.3による。
4.3.3 測定子先端形状
理想的なオペレータにおける測定子先端形状は,理論上の球とする。
4.3.4 測定力
理想的なオペレータにおける測定力は,0 Nとする。

5 適合性

  測定に利用したオペレータが仕様に適合しているかどうかの判断基準は,JIS B 0641-1による。

――――― [JIS B 0682-2 pdf 6] ―――――

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附属書A
(参考)
調和解析
A.1 調和成分
有限長の信号は,フーリエ級数によって調和成分(正弦波成分ともいう。)に分解できる。フーリエ級数
は,波長が基本波長の整数分の1の調和成分からなる。基本波長は,対象とする信号の長さに等しい波長
であり,第1次調和成分という。波長が基本波長の1/2の調和成分は第2次調和成分,波長が基本波長の
1/3の調和成分は第3次調和成分という(図A.1参照)。n番目の調和成分は,基本波長をn等分した波長
をもつ調和成分である。
真円度曲線では,1周すると信号は元に戻る。フーリエ級数の基本波長は円の周長であり,山数は1で
ある(真円度の場合,山数が1の成分は形状偏差ではなく,偏心を示す)。山数は,調和成分の次数に対応
する(例えば,第2次調和成分は山数2,第3次調和成分は山数3)。
a) 第1次調和成分
b) 第2次調和成分
c) 第3次調和成分
図A.1−調和成分
A.2 エイリアシング及びサンプリングの定理
デジタル化されたデータが原信号を適切に表すためには,サンプリング間隔に配慮する必要がある。帯
域制限された信号に含まれる調和成分には,最短又は最高次の調和成分が存在する。サンプリングの定理
は,次のように最短波長と最大サンプリング間隔との関係を表している。
− 与えられた波長より短い波長が無限に長い信号に含まれていない場合には,与えられた波長の半分以
下の等間隔にとったデータによって原信号が再現できる。

――――― [JIS B 0682-2 pdf 7] ―――――

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厳密には,サンプリングの定理は無限長の信号に適用するが,有限長であっても存在し得る最短波長の
半分よりも短いサンプリング間隔というサンプリングの定理は,有効である。
注記1 一般にサンプリング間隔は,対象とする最短波長の1/4以下にすることが多い。
− サンプリング間隔がサンプリングの定理で定まる値より大きい場合には,デジタル化した信号はエイ
リアシングによる影響を受ける。エイリアシングとは,サンプリング間隔が大きいために,短い波長
の調和成分が長い波長の調和成分として現れる(以下,エイリアス信号という。)現象である(図A.2
参照)。このような場合には,高次の調和成分は,低次の調和成分となって現れるので,その後の解析
に影響する。
a 原信号
b エイリアス信号
c サンプリング間隔
注記 この図は,サンプリング間隔がサンプリングの定理による値より大きすぎる場合であ
る。
図A.2−エイリアシング
− 実際には,多くの測定機において,エイリアシングを抑制するために,測定子先端形状によるフィル
タリング効果,アナログフィルタ,デジタルフィルタ及びこれらの組合せが利用される。位相補償ロ
ーパスフィルタを適用した信号では,サンプリングの定理によって次のように最大サンプリング間隔
を定める。
− 位相補償ローパスフィルタの振幅伝達率が0.02 %となる波長よりも短い調和成分を無視してよい場合
には,サンプリングの定理によると,サンプリング間隔は,カットオフ波長の1/7以下となる。
注記2 位相補償ローパスフィルタとは,ガウシアンローパスフィルタをいう。

――――― [JIS B 0682-2 pdf 8] ―――――

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附属書B
(参考)
GPSマトリックス
B.1 一般
GPSマトリックスの詳細は,ISO/TR 14638による。
ISO/TR 14638に示されるISO/GPSマスタープランは,この規格がISO/GPSシステムのどの一部になっ
ているかの概要を示す。ISO 8015に示すISO/GPSの基本的な規則は,この規格に適用し,また,JIS B 0641-1
に示す標準的な決定規則は,指示がない限り,この規格に従って作成した仕様に適用する。
注記 ISO/TR 14638は廃止され,ISO 14638として制定されている。
B.2 規格及びその利用についての情報
この規格は,ISO 17450-2の規定に従って,外殻形体の真円度に関する用語及び概念を規定する。
B.3 GPSマトリックスにおける位置付け
この規格は,一般的なGPS規格であり,図B.1に示すように,GPSマトリックスの中の角度に関する規
格チェーンのリンク番号3に影響する。

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GPS GPS共通規格
原理
規格 GPS基本規格
リンク番号 1 2 3 4 5 6
サイズ
距離
半径
角度
データムに無関係な線の形状 ×
データムに関係する線の形状
データムに無関係な面の形状
データムに関係する面の形状
姿勢
位置
円周振れ
全振れ
データム
粗さ曲線
うねり曲線
断面曲線
表面欠陥
エッジ
1 記号及び指示法
2 形体に対する要求事項
3 形体の性質
4 測定
5 測定機器
6 校正
図B.1−GPSマトリックスにおける位置付け
B.4 関連規格
関連する国際規格又は日本工業規格(日本産業規格)は,図B.1に示す規格のチェーンに含まれる規格である。

――――― [JIS B 0682-2 pdf 10] ―――――

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JIS B 0682-2:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 12181-2:2011(MOD)

JIS B 0682-2:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 0682-2:2017の関連規格と引用規格一覧