JIS B 1702-2:1998 円筒歯車―精度等級 第2部:両歯面かみ合い誤差及び歯溝の振れの定義並びに精度許容値

JIS B 1702-2:1998 規格概要

この規格 B1702-2は、円筒インボリュート歯車の両歯面かみ合い精度に関して規定。それに関する用語,精度の体系及び精度等級値を定める。

JISB1702-2 規格全文情報

規格番号
JIS B1702-2 
規格名称
円筒歯車―精度等級 第2部 : 両歯面かみ合い誤差及び歯溝の振れの定義並びに精度許容値
規格名称英語訳
Cylindrical gears -- ISO system of accuracy -- Part 2:Definitions and allowable values of deviations relevant to radial composite deviations and runout information
制定年月日
1998年3月20日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1328-2:1997(IDT)
国際規格分類

ICS

21.200
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
機械要素(ねじを除く) 2021
改訂:履歴
1998-03-20 制定日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 1702-2:1998 PDF [13]
B 1702-2 : 1998 (ISO 1328-2 : 1997)

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。従来の日本工業規格(日本産業規格)と国際規格とでは,歯車精度について,精度体系,評価方法など
多くの項目が異なる。したがって,国際規格との整合性を図るため,JIS B 1702は廃止され,JIS B 1702-1
(円筒歯車−精度等級 第1部 : 歯車の歯面に関する誤差の定義及び許容値)及びJIS B 1702-2(円筒歯
車−精度等級 第2部 : 両歯面かみ合い誤差及び歯溝の振れの定義並びに精度許容値)に置き換えられる。
なお,誤解を避けるために,この規格による精度等級には,接頭にNをつけN○級と表示することを推
奨する。
JIS B 1702-2には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 両歯面全かみ合いによる精度許容値
附属書B(参考) 歯溝の振れの許容値
附属書C(参考) 参考文献

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS B 1702-2 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 1702-2 : 1998
(ISO 1328-2 : 1997)

円筒歯車−精度等級第2部 : 両歯面かみ合い誤差及び歯溝の振れの定義並びに精度許容値

Cylindrical gears−ISO system of accuracy−Part 2 : Definitions and allowable values of deviations relevantto radial composite deviations and runout information

            0.

序文

この規格は,1997年に第1版として発行されたISO 1328-2, Cylindrical gears−ISO system of accuracy−Part
2 : Definitions and allowable values of deviations relevant to radial composite deviations and runout informationを
翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
この規格は,円筒インボリュート歯車の両歯面かみ合い精度に関して規定する。また,それに関する用
語,精度の体系及び精度等級値を定める。
この規格の方式による歯車精度等級は,JIS B 1702-1における精度等級の区分とは異なる。両歯面かみ
合い誤差及び歯溝の振れに関する直径及びモジュールの区分も異なる。
両歯面かみ合い誤差の精度は,9等級から構成され,最上級は4級,最低級は12級でありFi"(両歯面
全かみ合い誤差),fi"(両歯面1ピッチかみ合い誤差)について規定する。
モジュール0.210mm,直径5.01 000mmまでに適用する(6.及び7.を参照)。附属書Aの表は,7.の
計算式に基づいたものである。
歯溝の振れは,附属書Bに定める。精度等級6の精度計算式は,示していない。製造業者と使用者との
間で合意すれば,附属書Bの歯溝の振れ許容値表を用いてもよい。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。この規格発行の
時点では有効であるが,すべての規格は改正されるので,この規格を使用する者は,下に示す規格の最新
版を使用するように努めるべきである。
ISO 701 : 1976 International gear notation−Symbols for geometrical data
ISO 1122-1 : 1983 Glossary of gear terms−Part 1 : Geometrical definitions
JIS B 1702-1 : 1998 円筒歯車−精度等級 第1部 : 歯車の歯面に関する誤差の定義及び許容値
ISO/TR 10064-2 : 1996 Cylindrical gears−Code of inspection practice−Part 2 : Inspection related to radial

――――― [JIS B 1702-2 pdf 2] ―――――

2
B 1702-2 : 1998 (ISO 1328-2 : 1997)
composite deviations, runout, tooth thickness and backlash
3. 定義
この規格に用いられる用語の定義は,ISO 1122-1に基づく。
4. 記号,用語及び単位
記号は,ISO 701に基づく。
この規格に用いられる用語の記号についてだけ,表1に示す。
表1 JIS B 1702-2に使用される記号
記号 用語 単位
d 基準円直径 mm
mn 歯直角モジュール mm
戀 重なりかみ合い率 −
fi" 両歯面1ピッチかみ合い誤差
Fi" 両歯面全かみ合い誤差
LAE かみ合い長さ mm
Q 精度等級 −
z 歯数 −
Fr 歯溝の振れ
5. 両歯面かみ合い誤差に関する歯車精度の用語
5.1 被検査歯車 (Product gear) この規格では,測定又は検査の対象の歯車を被検査歯車という。
5.2 両歯面かみ合い誤差は,親歯車の精度と被検査
両歯面かみ合い誤差 (Radial composite deviations)
歯車との全かみ合い率によって影響される(ISO/TR 10064-2参照)。
5.3 両歯面全かみ合い誤差 (Fi") は,被検
両歯面全かみ合い誤差 (Total radial composite deviation : Fi")
査歯車の両歯面を同時に親歯車の両歯面に接触させた状態で被検査歯車を完全に1回転させたとき、中心
距離の最大値と最小値との差である。図1に,両歯面かみ合い誤差線図の一例を示す。
図1 両歯面かみ合い誤差線図

――――― [JIS B 1702-2 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
B 1702-2 : 1998 (ISO 1328-2 : 1997)
5.4 両歯面1ピッチかみ合
両歯面1ピッチかみ合い誤差 (Tooth-to-tooth radial composite deviation : fi")
い誤差 (fi") は,被検査歯車の歯が1回転中に検出される歯と歯との1ピッチ (360°/z) における半径方向
の差である(図1参照)。被検査歯車のピッチ間の最大値fi"は,所定の許容値を超えてはならない。
5.5 親歯車 (Master gear) 両歯面かみ合いに用いる親歯車は,JIS B 1702-1に定める“かみ合い長さLAE”
をもつものとする。
両歯面かみ合いによる方法は,平歯車を対象として,精度等級を決めるのに利用できる。重なりかみ合
い率 ( 戀 ‰ この規格の方式での測定値に影響を与えるため,製造業者と使用者との合意がある場合に使

用される。はすば歯車を対象とする場合は,親歯車の歯幅は,被検査歯車との重なりかみ合い率 ( ‰
が0.5以下になる歯幅でなければならない。
6. 歯車精度等級
この規格に定める両歯面かみ合い精度の精度等級は,JIS B 1702-1に規定されている個別誤差(例えば,
ピッチ誤差,歯形誤差及び歯すじ誤差)が同じ等級に対応するということではない。必要な精度を書類に
記載する場合には,JIS B 1702-1又はこの規格かいずれか適切なものを参照として記載する。
両歯面かみ合い誤差の許容値は,親歯車とかみ合わせ検査する歯車以外には適用しない。1対の生産歯
車による測定には,適用しない。
6.1 歯車精度 歯車の精度は,7.で求めた数値と測定値とを比較して評価する。この規格の数値は,精度
等級5級を基準に算出した。等級間の公比は,2に等しい。すなわち,一段高い等級は,2で除し,一
段低い等級は,2を乗じる。ある精度等級に対する許容値は,精度等級5級での丸めない計算値に20.5 (Q
−5) を乗じて決定することができる。そこでQを,精度等級数とする。
歯車の仕様要目の範囲が1.で規定された範囲以外の場合には,この規格の適用については,製造業者と
使用者との間で合意が必要である。
6.2 両歯面かみ合いの有効性 許容誤差が5 満と小さい場合には,親歯車その他の測定機器はしか
るべき高精度のものを使用し,所定の精度で数値を繰り返し測定できるものでなければならない。
許容誤差は,平歯車を対象として精度等級を定めている。ただし,製造業者と使用者との間で合意があ
れば,許容誤差をそのまま,はすば歯車にも用いることができる(5.5参照)。
7. 両歯面かみ合い誤差の精度等級5級の許容誤差の計算式
モジュールと直径の実際値を,次の計算式に適用する。
a) 両歯面全かみ合い誤差 (Fi")
Fi "2.3mn .101 d 4.6
b) 両歯面1ピッチかみ合い誤差 (fi")
fi ".296mn .001 d 8.0
特に,合意事項がない場合には,6.に定める計算式を適用する。“附属書A”の表は,A.2に定める所定
の平均値を用いた許容誤差を示す。この表は,製造業者と使用者との合意がある場合だけ適用できる。

――――― [JIS B 1702-2 pdf 4] ―――――

4
B 1702-2 : 1998 (ISO 1328-2 : 1997)
附属書A(参考)
両歯面全かみ合いによる精度許容値
この附属書A(参考)は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
A.1 目的
この附属書は,次のようにして7.及び6.1の計算式を用いて許容値を作る方法を示す。
両歯面全かみ合い誤差 (Fi")
Fi "(Fr fi " )( 2 (5.0Q
)5
) 2.3(mn .101 d 4.6)( 2 (5.0Q
)5
)
A.2 パラメータの範囲
計算式を表に当てはめるときに,次のような上限及び下限の範囲がある。
a) 基準円直径 (d)
基準数 : 5/20/50/125/280/560/1 000mm
b) 歯直角モジュール (mn)
基準数 : 0.2/0.5/0.8/1.0/1.5/2.5/4/6/10mm
7.の計算式を許容値表に適用する場合には,パラメータmn及びdを適用範囲内ならば幾何平均値を用い
る。例えば,実際のモジュールが7の場合,適用範囲は表のmn=6とmn=10との間であり,
mn 6( 10) .7746 を用いて許容値を計算する。
A.3 数値の丸め方
この許容値表は,7.及び6.1の計算式を用いて計算する。計算値が10 湘 には,最も
近い整数に丸める。10 には,最も近い0.5 又は整数に丸める。
A.4 有効性
この規格に基づき購買仕様書が記載され,かつ,この仕様書以外に記載されたものがない場合には,こ
の規格の6.及び7.の規定に従って所定の精度等級が適用される。ただし,製造業者と使用者との間で合意
がある場合には,異なる項目に異なる等級の許容値を指定してもよい。
A.5 両歯面全かみ合い誤差の許容値
この附属書に定める表は,7.の計算式,並びにA.2及びA.3に基づいて計算する。両歯面全かみ合い誤
差の許容値を表A-1に示し,両歯面1ピッチかみ合い誤差の許容値を表A-2に示す。

――――― [JIS B 1702-2 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS B 1702-2:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1328-2:1997(IDT)

JIS B 1702-2:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1702-2:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称