JIS B 1756:2017 歯車―研削後の表面焼戻しの化学的エッチング検査方法 | ページ 3

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なお,これらの除去作業によって,寸法及び表面性状の変化につながることがあるが,運転に悪影響を
及ぼすことはない。

8 表面焼戻し箇所の再加工

  研削仕上げ面が表面焼戻し検査で不合格になっても,表面硬化層厚さ及び仕上げ代が残っていれば,再
加工が可能である。再加工に当たっては,注文者の許諾を得ることが望ましい。再加工後,加工面は再検
査が必須で,表面焼戻しエッチング検査が望ましい。
再加工の前後に,磁粉探傷検査を実施することが望ましい。
再研削,再仕上げ加工,適切なショットピーニングなどを単独又は組み合わせて実施することから,研
削加工によって発生した表面焼戻しの悪影響を軽減することができる。表面焼戻し箇所へのショットピー
ニングの実施については,受渡当事者間の協定による。

9 検査員資格

  検査員資格は,JIS Z 2305に基づく試験によって認定する。

10 保守及び管理

  溶液の性能を管理するためには,溶液の使用方法,製造時期などを把握するほか,既知の表面焼戻しの
ある標本でエッチング検査の結果を確認することが望ましい。このエッチング検査後には,標本の変色を
除去しておかなければならない(箇条6参照)。その後,標本は防せい処理しておく,また,標本は定期的
に交換するのが望ましい。
溶液は,濃度,pH値,及び汚れを使用に応じて定期的に確認し,記録しておくことが望ましい。溶液が
酸性のアルコール溶液の場合,検査は,アルカリ溶液を用いる中和滴定による。
溶液の校正・検証には,研削による表面焼戻し及び再硬化の兆候がある標本を使用することが望ましい。
溶液の校正・検証を実施する前に毎回,この標本の表面を研磨剤付のパッド(家庭で使う磨き粉付パッド
のようなもの)で磨いて清浄にしておくことが望ましい。以前と同じ作業工程で得た結果が,以前のエッ
チング検査で得た灰色の濃さと同じであれば,その溶液でエッチング検査作業を進めることができる。以
前の標本検証結果の写真が有用な参考資料になる。
なお,以前の標本検証結果と差異がある場合には,エッチング検査作業を進める前に,溶液漕を再点検・
再調整することが望ましい。図3図13の標本写真を参照。

――――― [JIS B 1756 pdf 11] ―――――

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注記 左側の歯面歯元側の濃い灰色(表面焼戻し等級FD)から歯幅の右方向に微妙に変化する色合を,
グレースケールを使用して比較している。また,表面焼戻しのない部分は一様の灰色を呈している。
図3−重度の表面焼戻し(等級FD)から連続的に変化した歯面及びグレースケールの例

――――― [JIS B 1756 pdf 12] ―――――

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1 歯先 4 隣の歯先
2 歯面 5 重度の焼戻し領域
3 歯底 6 再硬化領域(等級FE)
注記 この写真は,歯底に近い歯元側がオーバヒーティングまで進んだ表面焼戻しのエッチング検査状態
を示している。また,暗い灰色のオーバヒーティング領域(等級FD)に囲まれた,白色の再硬化
領域(等級FE)が現れている。
図4−重度の焼戻し(等級FD)に隣接する再硬化(等級FE)/極度のオーバヒーティング
1 重度の焼戻し
2 再硬化
図5−重度の焼戻し(等級FD)に隣接する再硬化(等級FE)/極度のオーバヒーティング

――――― [JIS B 1756 pdf 13] ―――――

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図6−写真左側の焼戻しなし(等級FA)から右に連続的に悪くなり,右端の4枚の歯は
重度の焼戻し(等級FD)に囲まれた再硬化(等級FE)状態を表示
1 軽微な焼戻し(等級FB)
2 重度の焼戻し(等級FD)
図7−軽微な焼戻し(等級FB)から重度の焼戻し(等級FD)
図8−焼戻しなし(等級FA)

――――― [JIS B 1756 pdf 14] ―――――

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部の白い箇所に再硬化が起こっている重度の焼戻し
1 重度の焼戻し
図9−重度の焼戻し(等級FD)

――――― [JIS B 1756 pdf 15] ―――――

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JIS B 1756:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14104:2014(MOD)

JIS B 1756:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1756:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ2305:2013
非破壊試験技術者の資格及び認証