JIS B 2302:2013 ねじ込み式鋼管製管継手 | ページ 2

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図1−ねじ軸線の狂い

6.3 形状・寸法

  継手の形状・寸法は,表3表5による。
なお,ロングニップルの長さの許容差は,表2による。
表2−継手の長さの許容差
単位 mm
50以下 50を超え 100を超え
長さ
100以下 300以下
+4 +5 +7
許容差
−0 −0 −0
長さが300を超えるものについては,受渡当事者間の協定による。

7 性能

7.1 耐漏れ性

  耐漏れ性は,9.1によって試験を行ったとき,漏れがあってはならない。

7.2 耐圧性

  耐圧性は,9.2によって試験を行ったとき,破壊,その他の異常があってはならない。

7.3 継手の材料

  継手の材料は,JIS G 3452又はJIS G 3454に規定する鋼管,又はこれと同等以上の品質のものとする。
なお,材料はその材料に関する化学成分及び機械的性質,鋼管の水圧試験特性又は非破壊検査特性の規
定に適合することを確認したものでなければならない。

7.4 めっき

  めっきは,次による。
a) 継手にめっきを施す場合には,ねじ加工前に溶融亜鉛めっきによって行う。ただし,ニップル類は,
材料切断前にめっきを行ってもよい。
b) 溶融亜鉛めっきの付着の量は,9.3 a),b)及びc)のいずれかの方法によって求め,それぞれの方法によ
る性能は次による。
1) 9.3 a)による場合は,5個の試料の付着量を求め,平均で500 g/m2以上とし,各試料で450 g/m2以上
とする。
付着量は,次の式によって求める。
W1−W2
A= 10 6
S
ここに, A : 付着量(g/m2)
W1 : 試験片のめっき皮膜を除去する前の質量(g)

――――― [JIS B 2302 pdf 6] ―――――

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W2 : 試験片のめっき皮膜を除去した後の質量(g)
S : 試験片のめっき部分の表面積(mm2)
2) 9.3 b)による場合は,5個の試料のめっき皮膜厚さを求め,平均で70 μm以上とし,各試料で63 μm
以上とする。
3) 9.3 c)による場合は,硫酸銅試験によって,5回浸せきしたときに終止点に達してはならない。
c) 継手内面の亜鉛めっきは,機械加工面を除き連続していなければならない。内面の亜鉛めっきは,亜
鉛の膨れ,ばり及び非金属残留物があってはならない。

7.5 内面樹脂コーティング

  継手の内面に樹脂コーティングを施す場合には,ねじ加工後に施し,その方法及び品質は,JIS B 2301
の8.3(内面樹脂コーティング)による。

8 外観

  継手の外観は,実用上有害な欠点があってはならない。

9 試験方法

9.1 漏れ試験

  漏れ試験は,JIS S 3200-1の附属書2(金属製の管,管継手及びバルブの空気圧試験方法)又は附属書3
(金属製の管,管継手及びバルブの差圧試験方法)による。ただし,試験に用いる空気圧は0.5 MPaとす
る。

9.2 耐圧試験

  耐圧試験は,JIS S 3200-1の本体による。ただし,試験に用いる静水圧は2.5 MPaとする。

9.3 めっき試験

  めっき試験は,めっきの付着の量は次のいずれかによって試験し,継手内面のめっきの外観は目視によ
る。
a) IS H 0401の5.2(間接法)による。
b) IS H 0401の5.3(磁力式厚さ試験)による磁力式測定装置4)又は顕微鏡検査を用いて製品のめっき皮
膜の厚さを測定する。
なお,めっき皮膜厚さは,継手の外面円周方向10点以上のめっき皮膜の厚さの測定値を平均して求
める。
c) IS H 0401の箇条6[均一性試験方法(硫酸銅試験)]による。
注4) SO 2178,JIS H 8501の12.(磁力式試験方法)などを参照。

9.4 内面樹脂コーティング試験

  内面樹脂コーティング試験は,JIS B 2301の10.3(内面樹脂コーティング試験)による。

10 検査

10.1 検査の種類及び検査項目

  継手の検査は,形式検査5)と受渡検査6)とに区分し,検査の項目はそれぞれ次による。
なお,受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。
注5) 継手の品質が設計で示す全ての特性を満足するかどうかを判定するための検査をいう。
6) 既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合に,必要と認め

――――― [JIS B 2302 pdf 7] ―――――

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る特性が満足するものであるかどうかを判定する検査をいう。
a) 形式検査項目
1) ねじ検査
2) ねじ軸線の狂い検査
3) 漏れ検査
4) 耐圧検査
5) めっき検査
6) 内面樹脂コーティング検査
7) 形状・寸法検査
8) 外観検査
b) 受渡検査項目
1) ねじ検査
2) ねじ軸線の狂い検査
3) 内面樹脂コーティング検査(樹脂材料検査を除く。)
4) 形状・寸法検査
5) 外観検査

10.2 ねじ検査

  ねじは,JIS B 0253のねじゲージを用いて検査を行ったとき,6.1 a)の規定に適合しなければならない。
また,継手の有効ねじ部は,目視によって検査を行ったとき,6.1 b)の規定に適合しなければならない。

10.3 ねじ軸線の狂い検査

  ねじ軸線の狂いは,標準ジグをねじ込み,軸線角度を実測,又は算出したとき,6.2の規定に適合しなけ
ればならない。

10.4 漏れ検査

  耐漏れ性は,9.1によって試験を行ったとき,7.1の規定に適合しなければならない。

10.5 耐圧検査

  耐圧性は,9.2によって試験を行ったとき,7.2の規定に適合しなければならない。

10.6 めっき検査

  めっきは,9.3によって試験を行ったとき,7.4の規定に適合しなければならない。

10.7 内面樹脂コーティング検査

  樹脂コーティング継手の内面皮膜は,9.4によって試験を行ったとき,7.5の規定に適合しなければなら
ない。

10.8 形状・寸法検査

  形状・寸法は,直接測定,限界ゲージその他の方法によって検査を行ったとき,箇条6の規定に適合し
なければならない。

10.9 外観検査

  外観は,目視によって検査を行ったとき,箇条8の規定に適合しなければならない。

11 製品の呼び方

  製品の呼び方は,規格番号又は規格名称,種類及び継手の大きさの呼びから構成する。ただし,表面の
状態による種類は,無めっきを黒,めっきを白と呼んでもよい。

――――― [JIS B 2302 pdf 8] ―――――

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例1 JIS B 2302 バレルニップル 黒 3/4
例2 ねじ込み式鋼管製管継手 ロングニップル めっき 1/2×75
= = = =
(規格番号又は規格名称)(形状による種類)(表面の状態による種類)(継手の大きさの呼び)

12 表示

12.1 製品の表示

  製品には,継手の大きさの呼び及び製造業者名又はその略号を刻印などの容易に消えない方法で行う。
ただし,製品の包装に表示することで,省略してもよい。

12.2 包装の表示

  包装には,次の事項を表示しなければならない。
a) 規格番号又は規格名称
b) 種類7)
c) 継手の大きさの呼び
d) 数量
e) 製造業者名又はその略号
注7) 表面の状態による種類は,無めっきを黒,めっきを白と表示してもよい。

――――― [JIS B 2302 pdf 9] ―――――

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表3−バレルニップル・クローズニップル
単位 mm
継手の大きさの呼び バレルニップル クローズニップル
L(最小) L(最小)
1/8
24 22
1/4
26 24
3/8
28 26
1/2
34 29
3/4
38 35
1 42 38
11/4 50 41
11/2 50 44
2 58 51
21/2 70 64
3 78 67
4 90 73
5 103 76
6 103 79
このニップルに使用する管の寸法は,JIS G 3452又はJIS G 3454
の寸法による。
ねじ部端面は,面取りを行ってもよい。

――――― [JIS B 2302 pdf 10] ―――――

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