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B 2402-4 : 2013
表1−軸径及びハウジング穴径の標準寸法
単位 mm
軸径 ハウジング穴径 シール幅
d1 D b
20 35 7
40 55 8
60 80 8
90 120 12
200 230 15
試験装置は,次のa) o)の要件を満たさなければならない。
a) 試験装置の試験軸は,軸の回転速度を規定の値の±3 %に維持して繰り返し運転し,定常運転ができ
る。
b) 試験軸は,試験に指定される軸の全振れを,±0.03 mmに維持するために十分な動的剛性をもつ。
c) 試験の本体部分は,試験温度の全範囲を通じて,取付け偏心が±0.03 mmに維持できるように,適切
に設計及び製作組立を行う。
d) 試験装置の本体部分の支持は,変形及び振動が微小であることを保証するのに十分な剛性をもつ。
e) 試験の本体部分及び熱伝達システムが,試験油の温度を±3 ℃に維持できるようになっており,また
大気への通気口をもつ。
f) 試験油が熱分解を起こし得るような局所的高温を受けない方法で,加熱ができる。
g) 試験軸は,らせん状のリード目がなく,JIS B 2402-1に規定する軸の要求事項に適合する。
h) ハウジング穴は,JIS B 2402-1に規定するハウジングの要求事項に適合する。
i) 試験軸及びハウジング穴部の材質,表面仕上及び寸法は,実際に用いる軸及びハウジングに可能な限
り一致させる。
j) 試験油量は,0.75 L以上とする。
k) 試験装置の本体部分における試験油の油面高さは,直径d1の軸下端から0.30.5 d1だけ上にある。
l) 内蔵軸受をもつハウジングには,軸受とオイルシールとの間に過剰な流体圧の発生を防ぐように,軸
受支持部に適切な逃げを設ける。
m) 試験オイルシールからの油漏れを集め,漏れ量を測定する適切な方法をとる。
n) 試験装置の本体部分は,ハウジングを作動圧力まで加圧又は減圧できる構造とする。
o) 液面測定装置は,試験装置本体部分に設ける。
6.2 取付け
6.2.1 試験装置の本体部分を入念に清掃して,汚れ及び異物を除去する。
6.2.2 あらかじめ取付け偏心の設定された試験装置の本体に,オイルシールを挿入する。
6.2.3 特に指示がない限り,オイルシールは,軸の軸線に対し垂直に取り付けられていることを確認する。
6.2.4 試験軸の表面がきれいで,未使用面がシールリップ先端と接触するように位置決めする。
6.3 試験条件
使用者から指定されたオイルシールの実際の使い方を適用した試験条件,すなわち,平常使用温度,平
常軸速度,最高使用温度及び最高軸速度を適用する。また,圧力条件は,実際の使用圧力に合わせる。
6.4 試験手順
使用条件に従った平常温度及び速度平常軸速度で14時間,最高作動温度及び最高軸速度で6時間,並び
――――― [JIS B 2402-4 pdf 6] ―――――
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にその後の試験装置が室温まで下がることができるようにするための運転停止の4時間で構成される24
時間を1サイクルとし,6個のオイルシールについて10サイクル行う。適用が可能であれば,各サイクル
ごとに回転方向を逆にする。
なお,試験時間は,受渡当事者間の協定によって延長することができる。
6.5 試験後の測定
試験終了後,ばね入り及びばねなしのシールリップ内径,保護リップがある場合の内径,及びシールリ
ップの軸との接触幅を測定する。亀裂,裂け,引裂き損傷,又は試験の結果として現れる可能性のある欠
陥に留意して,シールリップを検査する。
6.6 記録
全ての試験データを,動的試験報告書に記録する。動的試験報告書の例を,附属書Aに示す。
6.7 品質
6.4の試験手順によって試験したときに,目視できる油漏れがあってはならない(6個のオイルシール全
数に漏れがあってはならない。)。
7 動的低温試験
7.1 一般事項
この試験は,規定最低使用温度が−10 ℃以下の全ての回転軸用オイルシールに適用することができる。
7.2 試験装置
試験装置の代表的な例を,図2に示す。
試験軸及びハウジングは,使用者から指定された予測最大偏心の値を適用する。試験軸径,試験軸表面
粗さ及びハウジング穴径についても,使用者から指定されたものであるか,又はJIS B 2402-1で規定した
ものとする。
――――― [JIS B 2402-4 pdf 7] ―――――
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1 ハンドル 4 試験オイルシール 7 座金
2 ハウジング 5 試験軸 8 角ナット
3 冷却装置位置決めピン孔 6 ベース 9 試験油
図2−動的低温試験装置の代表例
7.3 取付け
取付けは,6.2による。
7.4 試験手順
2個のオイルシールについて,a) i)の手順で試験を行う。
a) オイルシールを平常運転温度の試験油に7072時間浸せきする(附属書B参照)。
b) 試験油からオイルシールを取り出し,余分な試験油を除去する。
なお,試験油を拭うときに,オイルシールを汚してはならない。
c) 試験軸に少量の試験油を塗布する。
d) オイルシールを試験装置の中に正しく装着する。
e) シールリップの油側を試験油で満たす(図2の9)。
f) 試験装置を低温槽の中に入れ,使用者から指定された最低温度で16時間浸せきする(附属書B参照)。
g) 試験装置を低温槽の中に入れた状態で,約1 Hzの速度で180°ごとに休止しながら,軸を手で時計方
向に10回転させる。
h) 試験装置を低温槽から取り出し,室温に最低6時間放置する。
i) オイルシールを試験装置から取り出す。
――――― [JIS B 2402-4 pdf 8] ―――――
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7.5 試験後の測定
試験の間に生じた可能性のある漏れを検査し,また,亀裂,裂け,引裂き損傷,又は試験の結果として
現れた可能性のある欠陥に留意して,シールリップを目視検査する。
7.6 記録
全ての試験データを,動的低温試験報告書に記録する。動的低温試験報告書の例を,附属書Bに示す。
7.7 品質
シールリップには目に見える破損がなく,また,顧客から指定された以上の漏れがあってはならない。
8 材料の物理試験
8.1 ゴム材料の物理的性質
試験オイルシールを製造したゴム材料の各バッチを,品質管理の目的で試験する。量産オイルシールに
使用される材料が,動的試験用のシール材料と著しく異なっていないことを明確にするために,その後の
量産バッチに関してもランダムに抜き取って試験する。試験に使用する材料は,未使用の状態とする。
ゴム材料は,受渡当事者間の協定によって,ゴム材料の物理的性質の規定を適用することができる。ゴ
ム材料の試験は,8.28.7の規定による。
ゴム材料の物理的性質の基準の例を,表JA.1に示す。
8.2 密度
材料の各バッチを,JIS K 6268に従って試験する。
結果は,全ての材料について呼称密度±0.03 g/cm3とする。
8.3 硬さ
材料の各バッチを,JIS K 6253-3に従って試験する。結果は,±5タイプAデュロメータの公差内での
呼称硬さとする。
注記 ISO 6194-4は,硬さの結果を±7 IRHDの公差内での呼称硬さと規定している。
8.4 圧縮永久ひずみ
材料の各バッチを,JIS K 6262に従って試験する。ただし,試験の継続時間はJIS K 6262の7.5から選
択し,各種のゴム材料の推奨試験温度は,表2による。
結果は,規定最大圧縮永久ひずみを超えてはならない(附属書JA参照)。
注記 ISO 6194-4は,試験の継続時間を,2224時間と規定している。
表2−推奨試験温度
単位 ℃
材料 温度
ニトリルゴム 100
水素化ニトリルゴム 150
アクリルゴム 150
ふっ素ゴム 200
シリコーンゴム 200
8.5 浸せき
材料の各バッチを,JIS K 6258に従って試験する。
試験の継続時間は,JIS K 6250の11.1から選択し,各種のゴム材料の浸せき温度は,表2による。試験
――――― [JIS B 2402-4 pdf 9] ―――――
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油は,JIS K 6258に規定するNo.1油とする。
注記1 ISO 6194-4は,試験の継続時間を,2224時間と規定している。
体積変化率は,受渡当事者間でほかの協定がない限り,製造業者によって規定された体積変化率の±5 %
以内とする。
注記2 ISO 6194-4は,体積変化率を±2 %以内と規定している。
8.6 空気中での熱老化
材料の各バッチを,恒温槽を用いてJIS K 6257に従って試験する。試験の継続時間は,各種のゴム材料
の種類によって,JIS K 6250の11.1から選択し,試験温度は,表2による。試験片は,硬さ試験で使用す
10
+タイプAデュロメータ以内と
るものに準じる(8.3参照)。試験後の硬さは,試験前に記録した硬さの 0
する。
注記 ISO 6194-4は,試験の継続時間を,168±2 hとし,試験後の硬さは,±10 IRHD以内と規定し
ている。
8.7 低温耐性
最低使用温度が−10 ℃又はそれ以下の場合には,各バッチは,それよりも低い試験温度,又は受渡当事
者間で協定された温度でJIS K 6261の6.に従って試験する。
注記 試験温度としては,−10 ℃,−20 ℃,−40 ℃などがある。
8.8 記録
全ての試験データを,材料試験報告書に記録する。材料試験報告書の例を,附属書Cに示す。
――――― [JIS B 2402-4 pdf 10] ―――――
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JIS B 2402-4:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6194-4:2009(MOD)
JIS B 2402-4:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.50 : シール
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.60 : ろ過器,シール及び流体の汚れ
JIS B 2402-4:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB2402-1:2013
- オイルシール―第1部:寸法及び公差
- JISB2402-2:2013
- オイルシール―第2部:用語
- JISK6253-3:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
- JISK6268:1998
- 加硫ゴム―密度測定