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B 4624 : 1998
附属書1-1(規定) I形丸ペンチの寸法及び品質
1. 適用範囲 この附属書は,I形丸ペンチの寸法及び品質について規定する。
2. 寸法及び試験値 附属書1-1図1に図示している丸ペンチは,例として示す。したがって,製造業者
の設計に影響を与えるものではない。
附属書1-1図1 形状
附属書1-1表1 寸法
単位mm
ノーズの長さ L L3 D1 W3 T
最大 最大 最大
0
ショートノーズ 125±6 25 5 2 16 8
ロングノーズ 140±7 40±4 2.8 17 9
160±8 50±5 3.2 19 10
180±9 63±6.3 3.6 20 10
丸ペンチは,附属書1-3に従って試験する。
変形試験の後,永久変形Sは,附属書1-1表2に示す値を超えてはならない。
距離L1が変形試験に適していない場合は,次の式によってF-′を求める。
F L1
F'=
L1'
ここに, Fは,附属書1-1表2に示す荷重である。
L1は,かしめ部の中心から附属書1-1表2に示す荷重を加える
位置までの距離である。
L1′は,かしめ部の中心から荷重を加える位置までの測定値で
ある。
――――― [JIS B 4624 pdf 6] ―――――
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B 4624 : 1998
附属書1-1表2 試験値
単位mm
ノーズの長さ L L1 ねじり試験 変形試験
トルク 最大ねじれ角 荷重 最大永久変形
T 愀愀 F Smax1)
(N・m) (°) (N)
ショートノーズ 125 63 5 ±20 630 0.5
ロングノーズ 140 63 0.5 ±25 630 1
160 71 1 ±25 710 1
180 80 1.25 ±25 800
1) =W1−W2(附属書1-3参照)
――――― [JIS B 4624 pdf 7] ―――――
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B 4624 : 1998
附属書1-2(規定) I形丸ペンチの一般的な技術的要求事項
1. 適用範囲 この附属書は,I形丸ペンチの一般的な技術的要求事項について規定する。
2. 柄部 柄部は,違和感なく握ることができるように形づくられ,手の偶発的な挟みを防止しなければ
ならない。柄部は,次の仕上げの一つに該当していなければならない。
2.1 滑らかな仕上げ
2.2 黒染め酸化鉄仕上げ
2.3 りん酸塩皮膜仕上げ
2.4 ラッカー仕上げ
2.5 電気めっき仕上げ
2.6 プラスチックコーティング又はプラスチックスリーブ仕上げ
2.7 ローレット仕上げ
3. 頭部
3.1 接合部 接合部は,閉じた位置から開いた位置まで円滑に動かなければならない。また,どの位置
においても,丸ペンチの機能を損なうような遊び(がた)があってはならない。
3.2 くわえ部 すべての丸ペンチについて,くわえ部は先端で合わなければならない。
寸法の規定において,別の仕様が定められている丸ペンチは除外する。
4. 外観及び仕上げ 丸ペンチには,きず,さび及び非機能的な鋭い突起があってはならない。また,丸
ペンチが確実に良好な状態で使用者に届くようにするため,保護表面処理を施す。
保護表面処理は,製造業者が決めることが望ましい。
典型的な表面仕上げ又は表面処理は,次のとおりである。
4.1 化学合成酸化物皮膜
4.2 化学合成りん酸塩皮膜
4.3 磨き
4.4 電着金属皮膜
4.5 ラッカー塗り
――――― [JIS B 4624 pdf 8] ―――――
8
B 4624 : 1998
附属書1-3(規定) I形丸ペンチの試験方法
1. 適用範囲 この附属書は,I形丸ペンチの試験方法について規定する。
2. 変形試験
2.1 一般 試験は,規定事項との比較による検査に適する装置を使用して実施する。
2.2 試験方法 丸ペンチのサイズ別に,かしめ部の中心から距離L1のところにある柄部に荷重を加える
位置を定め,くわえ部に適切な試験片を挿入する(2.3参照)。
荷重50Nをかけ,柄部の幅W1を測定する。荷重Fを指定値まで増やし,次いで50Nまで減らす。
荷重Fを4回かけ,次いで柄部の幅W2をもう一度同じ距離L1で測定する。
最初の読取値と2番目の読取値との差 (W1−W2) は,永久変形の最大値Smaxを超えてはならない。
丸ペンチのサイズについては,対応する附属書1-3図1を参照。
附属書1-3図1 変形試験
試験後,丸ペンチに,使用に支障をきたすような変形があってはならない。
かしめ部の中心から距離L1で変形試験を規定したように実施できない場合は,かしめ部の中心からL1′
で荷重を加える,より適切な位置を選択する。
かしめ部の中心から距離L1′でかける荷重F′は,次の式による。
――――― [JIS B 4624 pdf 9] ―――――
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B 4624 : 1998
F L1
F'=
L1 '
ここに, Fは,距離L1における荷重である(附属書1-3図2参照)。
2.3 試験片 試験片は,硬さが3040HRCとし,くわえ部の先端から8mm±1mmの長さにわたりくわ
え部と接触するような寸法及び輪郭をもっていなければならない。
試験片が挿入された状態で,くわえ部の先端の開きは3mm±1mmとする。
3. ねじり試験
3.1 一般 丸ペンチを,規定事項との比較によって検査できるように装置に配置する。
丸ペンチのサイズによるが,3.2に従って適切な試験片をくわえ部の適切な位置に挿入する。
かしめ部の中心から距離L1のところで荷重50Nを柄部に加え,柄部をクランプして,ねじりモーメン
トを支えるようにする。両方向にトルクTを加える。
角移動量/ 懿 サイズに対して指定されている値を超えてはならない。
試験の結果,発生するくわえ部の永久変形及び結合部の緩みが,丸ペンチの効率的な機能を損なっては
ならない。
3.2 試験片 丸ペンチのくわえ部の先端は,二つの穴をもつ試験片で保持する。
穴は,直径が3.6mm,深さが3mmの平底とし,内部端面で4mmの寸法が得られるように中心線上に間
隔をとる。
試験片の硬さは,4550HRCとする(附属書1-3図2参照)。
――――― [JIS B 4624 pdf 10] ―――――
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JIS B 4624:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5743:1988(MOD)
- ISO 5744:1988(MOD)
- ISO 5745:1988(MOD)
JIS B 4624:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 4624:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4401:2009
- 炭素工具鋼鋼材
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法