JIS B 6216:1998 ホブ盤―精度検査 | ページ 6

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常,有効な許容値を適用することはできない。
累積ピッチ誤差曲線で,低周波成分とp1周期をもった成分が容易に分離できない場合は,z=zTの歯数
をもった検査用歯車を別にホブ切りしてもよい。この検査用歯車に対する許容累積ピッチ誤差は,前述し
たfdl, maxである。
8.4 備考 角度伝達誤差の高周波成分fdk1(mtu1とdu1のときの)及びfdk2(mtu2とdu2のときの)の許容値
の線図(図2参照)から,任意の直径d及び正面モジュールmtに対する高周波成分fdk(図2参照)が読み
取れる。また,fdkuの式を用いて計算することができる(7.2.1.3参照)。
図2は,dmax=600mm,m0, max=6mmの能力のホブ盤のfdkを示したもので,その誤差は,許容値(fdk1及
びfdk2)に等しい。より小さな誤差に対しても,実際の線図を描くことができる。
ホブ盤の伝達誤差は,生産される歯車に転写される。これらの伝達誤差(図2参照)は,直径に関係し
ており,その関係はJIS B 1702-1及びJIS B 1702-2による単一ピッチ誤差怖 (fpt) がもっている関係とは異
なっているので,ホブ盤がfptに関して特定の等級の歯車を生産できるとはいえない。
角度伝達誤差の高周波成分は,線図から求めることができる。角度伝達誤差の高周波成分の一部分は,
正面モジュールmt (fdk0) に関係し,その他の部分は直径d (fdkT) に関係している。
図3は,fdk0とfdkTとを発生する駆動系を示す。角度伝達誤差の高周波成分fdkTは,工作物1回転当たり
p=zT周期をもつ可能性が大きい(図4参照)。上記の検査用歯車の歯数 (z=zT−p1) を使って,累積ピッ
チ誤差の測定からfdkTを求めることができる。累積ピッチ誤差はp1周期を示し,その大きさはp=zT周期
をもつ角度伝達誤差の高周波成分fdkTにほぼ等しい。このp1周期は,実際の角度伝達誤差には存在しない
ので,この曲線を,仮想伝達誤差と呼ぶ。
二つの成分fdlとfdkとの分離を容易にするため,fdkを求めるときに,累積ピッチ誤差の測定にスパン測
定法を用いることはできない。
多条親ウォーム駆動のホブ盤のfdkTには,周期p=zTのfdkTの成分との親ウォーム回転数周期zT/zsの成分
とがある。この場合,累積ピッチ誤差の評価は,1条親ウォーム駆動のホブ盤よりも多くの問題が現れる。
zT/zsが整数にならないときは,累積ピッチ誤差の測定では有効な結果は得られない。

――――― [JIS B 6216 pdf 26] ―――――

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図2 dmax=600mm, m0, max=6mmのホブ盤の角度伝達誤差の高周波数成分fdk

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図3 ホブ盤の角度伝達系−ホブ盤における角度伝達誤差の高周波成分の発生源の例

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図4 親ウォームの回転に対応する角度伝達誤差成分の求め方の例

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附属書(参考) ホブ盤−運転試験方法
この附属書(参考)は,規格本体にはない事項を参考として示すものであって,規定の一部ではない。
備考 この参考の引用規格を,次に示す。
JIS B 4354 歯車用1条ホブ
JIS B 4355 小形歯車用1条ホブ
JIS B 6003 工作機械−振動測定方法
JIS B 6004 工作機械の騒音レベル測定方法
JIS B 6014 工作機械の安全通則
JIS B 6201 工作機械−運転試験方法及び剛性試験方法通則
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
1. 運転試験方法
1.1 機能試験 ホブ盤の機能試験は,附属書表1による。
附属書表1 ホブ盤の機能試験
番号 試験項目 試験方法 JIS B 6201の3.2
の引用試験番号
1 適当な一つのホブ主軸回転速度で始動,停止を繰り返し10回行
ホブ主軸の始動,停止及び 1-11
運転操作 い,作動の円滑さと確実さとを試験する。
2 ホブ主軸回転速度の変換表示のすべての回転速度についてホブ主軸回転速度を変換し, 1-12
操作 作動の円滑さと指示の確実さとを試験する。
なお,無段変速又はピックオフギヤによって変速を行うものは,
最低,中間及び最高速度について同様の測定を行う。
3 ホブサドル送り量の変換表示の最小,中間及び最大に送り量を変換し,作動の円滑さと 1-33
操作 指示の確実さとを試験する。
4 ホブサドル自動送りの掛ホブサドルの自動送り及び早送りの掛外しの作動の円滑さと確 1-51
外し及び自動停止装置の実さとを試験する。また,ホブサドルの自動停止装置の位置の
操作 設定及び作動について円滑さと確実さとを試験する。
5 ホブヘッドの締付操作 ホブヘッドの旋回の動きの中央及び両端の3か所における締付 1-54
け操作の円滑さと確実さとを試験する。
6 ホブシフト装置の操作 ホブシフト装置を操作して,動きの全長について作動の円滑さ 1-53
と,任意の2か所における締付けの確実さとを試験する。 1-54
7 テーブルサドル又はコラテーブルサドル又はコラムの前後送りについて,表示の最小, 1-33
ム送り量の変換操作 中間及び最大に送り量を変換し,作動の円滑さと指示の確実さ
とを試験する。
8 テーブルサドル又はコラ手動によってテーブルサドル又はコラムを動きの全長にわたっ 1-37
ムの手送り操作 て作動させ,その円滑さ及び均一さを試験し,動きの中央及び 1-53
両端の3か所におけるマイクロメータカラーの機能の確実さを 1-54
試験する。また,上記の3か所における締付けの確実さを試験
する。

――――― [JIS B 6216 pdf 30] ―――――

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JIS B 6216:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6545:1992(MOD)

JIS B 6216:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 6216:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称