JIS B 6572:1992 数値制御ルータ―試験及び検査方法

JIS B 6572:1992 規格概要

この規格 B6572は、主軸の上下行程300mm以下,テーブルの大きさ1500mm×3000mm以下のテーブル,主軸の移動を数値制御によって行い,工作物を加工する木工フライス型の機能,運転性能及び剛性に関する試験方法並びに機械精度及び工作精度検査方法について規定。

JISB6572 規格全文情報

規格番号
JIS B6572 
規格名称
数値制御ルータ―試験及び検査方法
規格名称英語訳
Numerically controlled routing machines -- Test methods for performance and accuracy
制定年月日
1992年7月1日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.040.20, 79.120.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1992-07-01 制定日, 1998-09-20 確認日, 2004-02-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 6572:1992 PDF [11]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 6572 : 1992

数値制御ルータ−試験及び検査方法

Numerically controlled routing machines−Test methods for performance and accuracy

1. 適用範囲 この規格は,主軸の上下行程300mm以下,テーブルの大きさ1 500×3 000mm以下のテー
ブル,主軸の移動を数値制御によって行い,工作物を加工する木工フライス盤(以下,数値制御ルータと
いう。)の機能,運転性能及び剛性に関する試験方法,並びに機械精度及び工作精度検査方法について規定
する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 6507 木材加工機械の安全通則
JIS B 6521 木材加工機械の騒音測定方法
JIS B 6603 ルータの構造の安全基準
2. この規格の中で,[{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 機能試験方法
2.1 数値制御によらない機能試験 数値制御によらない機能試験は,手動によって各部を操作して行い,
表1による。
表1 数値制御によらない機能試験
番号 試験項目 試験方法
1 電気装置 運転試験の前後に,各1回絶縁状態を試験する。ただし,半導体などを使用し
た回路には適用しない。
2 主軸の始動,停止及び運適当な一つの主軸回転速度で正転及び逆転について,始動及び停止(制動を含
転操作 む。)を繰り返し10回行い,作動の円滑さ及び確実さを試験する。
3 主軸回転速度の変換操作表示のすべての回転速度(1)について主軸回転速度を変換し,操作装置の作動の
円滑さ及び指示の確実さを試験する。
4 主軸選択操作 すべての主軸について,主軸選択装置の作動の円滑さ及び確実さを試験する。
5 テーブル及び主軸移動限X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれについて早送り移動限自動停止を
自動停止装置の操作 行い,作動の円滑さ及び確実さを試験する。
6 ルータビットの取付け及ルータビットの取付け,取外し及び締付ねじの確実さ及び円滑さを試験する。
び取外し
7 数値制御装置 数値制御装置の各種表示灯,テープリーダ,ファンなどの作動の円滑さ及び確
実さを試験する。
8 安全装置 作業者に対する安全機能及び機械防護機能の確実さを試験する(JIS B 6507及び
JlS B 6603参照)。
9 潤滑装置 油密,油量の適性な配分など,機能の確実さを試験する。
10 油圧装置 油密,圧力調整など,機能の確実さを試験する。

――――― [JIS B 6572 pdf 1] ―――――

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B 6572 : 1992
番号 試験項目 試験方法
11 空気圧装置 気密,圧力調整など,機能の確実さを試験する。
12 附属装置 機能の確実さを試験する。
注(1) 無段変速の場合は,最低,中間及び最高の三つの回転速度について行う。
備考 その機能をもたない装置制御ルータでは,表1中のこれに該当する試験項目を省略する。
2.2 数値制御による機能試験 数値制御による機能試験は,試験用数値制御テープ,その他の数値制御
指令(2)によって各部を作動させて行い,表2による。
注(2) その他の数値制御指令には,カード,オンライン,手動データ入力装置による入力及び操作盤
上での押ボタンなどの手動入力による数値制御指令を含む。
表2 数値制御による機能試験
番号 試験項目 試験方法
1 適当な一つの主軸回転速度で正転及び逆転について,始動及び停止(制動を含
主軸の始動,停止及び運
転操作 む。)を繰り返し10回行い,作動の円滑さ及び確実さを試験する。
2 主軸回転速度の変換操 表示のすべての回転速度(1)について主軸回転速度を変換し,操作装置の作動の
作 円滑さ及び指示の確実さを試験する。
3 主軸を回転し,始動,停止,逆転及び表示のすべての回転速度(1)について主軸
主軸の始動,停止,逆転
及び主軸回転速度の変 回転速度を変換し,機能の確実さ及び作動の円滑さを試験する。

4 表示の最低,中間,最高の三つの送り速度及び早送りに送り速度を変換し,各
送りの始動,停止及び送
り速度の変換 送りの正負について始動,停止を行い,機能の確実さ及び作動の円滑さを試験
する。この試験は,各制御軸について行う。
5 寸動 各制御軸について寸動操作を行い,機能の確実さ及び作動の円滑さを試験する。
6 原点復帰 各制御軸について,復帰可能な任意の位置から原点復帰(3)を行い,機能の確実
さ及び作動の円滑さを試験する。
7 主軸選択装置の操作 すべての主軸について,主軸選択装置の作動の円滑さ及び確実さを試験する。
8 テーブル及び主軸移動 X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれについて早送り移動限自動停止を
限自動停止装置の操作 行い,作動の円滑さ及び確実さを試験する。
9 その他の機能 具備するその他の機能のそれぞれについて,機能の確実さ及び作動の円滑さを
試験する。
注(3) 移動は,原則として早送りとし,自動加減速を含めた距離以上とする。
備考1. 連続無負荷運転試験と同時に行ってもよい。
2. その機能をもたない数値制御ルータでは,表2中のこれに該当する試験項目を省略する。
3. 運転試験方法
3.1 無負荷運転試験 無負荷運転試験は,次による。
(1) 主軸関係 主軸を回転させ,30分程度運転を継続して軸受温度が安定した後,所要電力及び騒音を測
定し,表3の記録様式1-1に規定する各項について記録するとともに,異常振動がないことを感触に
よって観察する。
なお,騒音の測定は,JIS B 6521による。

――――― [JIS B 6572 pdf 2] ―――――

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表3 記録様式1-1
備考1. 主軸回転速度の変速装置があるものは,最大回転速度を含む少なくとも2条件の回
転速度について記録する。
2. 騒音測定条件については,記事欄に記録する。
3. この測定及び観察は,すべての主軸について行う。
(2) 送り関係 最低(4),中間,最高の三つの送り速度及び早送りについて測定し,表4の記録様式1-2に
規定する各項について記録するとともに,異常振動がないことを感触によって観察する。
なお,中間の送り速度において,送り速度オーバライド機能を作動させて同様に測定を行う。
注(4) 最低送り速度は,1m/minとする。
表4 記録様式1-2
3.2 連続無負荷運転試験 連続無負荷運転試験は,各機能を含めた試験テープ,その他の数値制御指令
(2)によって,2時間程度(7)の連続運転を行い,異状の有無を試験する。
この場合の試験テープ,その他の数値制御司令には,少なくとも次の内容を含める。
(1) 表示の中間の主軸運転速度(8)についての正転,逆転,始動及び停止。
(2) 送り速度は,各軸とも表示の最低,中間,最高及び早送り,移動距離は,表示のほぼ全域とし,各軸
とも移動距離の21以上の早送り。
(3) 各軸とも移動距離のほぼ全域にわたる適切な位置での位置決め(9)。

――――― [JIS B 6572 pdf 3] ―――――

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注(7) 2サイクル以上の連続運転とする。
(8) 主軸回転速度の自動変換機能をもつものは,最低,中間及び最高を含む5種類以上の回転速度
を含める。
(9) 同時2軸以上の制御機能を具備するものは,これを含める。
備考1. テーブル上は,無負荷とする。
2. この測定は,すべての主軸について行う。
3.3 負荷運転試験 負荷運転試験は,切削動力試験及び びびり試験を行って,所要電力及び騒音を測
定する。
また,異常振動がないこと,及び切削面の状態を感触によって観察する。
切削動力試験は,高速切削において,所定の電力に耐えられることを試験し,びびり試験は,切削の安
定性を試験するもので,平面削りを行い,所要電力を測定し,びびりの状態を観察する(表5参照)。
なお,工具は,図1に示す超硬ルータビットとし,表6によって必要事項を記録する。
表5 記録様式2
備考1. 試験材の切削方向及び騒音測定条件については,記事欄に記録する。
2. この測定及び観察は,すべての主軸について行う。
表6 記録様式3
備考 工具刃角の寸法記号は,図1による。

――――― [JIS B 6572 pdf 4] ―――――

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図1 工具刃角の寸法記号
4. 剛性試験方法 数値制御ルータの剛性試験は,表7による。
表7 剛性試験
番号 試験項目 測定方法 測定方法図
1 主軸系の曲げ剛性 定置したテストインジケータを主
軸の先端部(側面)に当てて,主軸
に直角方向の荷重 (P) を加えて
(10),主軸のたわみを測定する。
この測定は,互いに90°をなす2
方向について荷重を加えて行う。
2 主軸とテーブルの 主軸(11)とテーブル(12)との間に,垂
総合剛性 直方向の荷重 (P) を加えたときの
主軸とテーブルとの間の相対変位
を測定する。
この測定は,互いに90°をなす2
方向について行う。
注(10) 荷重を加える位置は,できるだけ主軸端に近い位置とし,主軸の固定端からの距離を記録する。
(11) 主軸頭又は主軸スリーブが上昇するものについては,その動きの中央に固定して測定を行う。
(12) テーブルが昇降するものについては,その動きの中央に固定して測定を行う。

――――― [JIS B 6572 pdf 5] ―――――

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