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B 7080-2 : 2015 (ISO 9211-2 : 2010)
一般指定 :
RE ρ(λ2i−1λ2i, θ)>ρi, ···; i=1, 2, ···
数値の例 :
RE ρ(400 nm700 nm, 25°35°)>0.98
ρ(730 nm770 nm, 25°35°)>0.96
ρave(400 nm700 nm, 25°35°)>0.995
図1−反射機能
6.4.3 反射防止機能(AR)
反射防止機能は,分光反射率の上限許容限界ρUによって評価する。分光透過率は,下限許容限界τLと
ともに必要に応じて表示することが望ましい。
一般指定 :
AR ρ(λiλi+1, θ)<ρi[→ρi+1], ···; i=1, 2, ···
数値の例 :
AR ρ(410 nm420 nm, 0°30°)<0.01→0.005
ρ(420 nm600 nm, 0°30°)<0.005
ρ(600 nm640 nm, 0°30°)<0.005→0.015
ρ(905 nm, 0°30°)<0.01
図2−反射防止機能
6.4.4 ビームスプリット機能(BS)
ビームスプリット機能は,分光透過率及び分光反射率の上限及び下限許容限界(τU,τL,ρU,ρL)によっ
て評価する。二つの表現は,別々のグラフで表示してもよい。
一般指定 :
BS τLi<τ(λ2i−1λ2i, θ)<τUi, ···,
ρLi<ρ(λ2i−1λ2i, θ)<ρUi, ···; i=1, 2, ···
数値の例 :
BS 0.25<τ(400 nm700 nm, 40°50°)<0.35
0.45<τ(905 nm, 40°50°)<0.55
0.65<ρ(400 nm700 nm, 40°50°)<0.75
図3−ビームスプリット機能
6.4.5 減衰機能(AT)
減衰機能は,分光透過率の上限及び下限許容限界(τU,τL),又は光学濃度の上限及び下限許容限界(DU,
DL)によって評価する。
注記 分光光学濃度は,分光透過率との間に式D(λ)=−log τ(λ)の関係がある。
――――― [JIS B 7080-2 pdf 6] ―――――
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B 7080-2 : 2015 (ISO 9211-2 : 2010)
一般指定 :
AT DLi数値の例 :
AT D(400 nm700 nm, 5°)<0.1
3.0図4−減衰機能
6.4.6 フィルタ機能(FI)
フィルタ機能は,次の二つの異なるグループに細分化する。
a) バンドパス形のフィルタ機能(FI-BP) バンドパス形のフィルタ機能は,透過帯における分光透過率
の上限及び下限許容限界(τU,τL),並びに阻止帯における分光透過率の上限許容限界(τUi)によって
評価する。
一般指定 :
FI-BP τL<τ(λ1λ2, θ)<τU
τ(λ2i+1λ2i+2, θ)<τUi, ···; i=1, 2, ···
数値の例 :
FI-BP 0.85<τ(535 nm565 nm, 0°5°)<0.95
τ(400 nm515 nm, 0°5°)<0.1
τ(585 nm700 nm, 0°5°)<0.15
図5−バンドパス形のフィルタ機能
注記 分光光学特性の評価は,必要な場合に限り附属書Aに規定する追加条件及び定義を用いて拡張
してもよい。
b) バンド阻止形のフィルタ機能(FI-BR) バンド阻止形のフィルタ機能は,阻止帯における分光透過率
の上限及び下限許容限界(τU,τL),並びに透過帯における分光透過率の下限許容限界(τLi)によって
評価する。
一般指定 :
FI-BR τL<τ(λ1λ2, θ)<τU
τLi<τ(λ2i+1λ2i+2, θ)···; i=1, 2, ···
数値の例 :
FI-BR 0.05<τ(535 nm565 nm)<0.15
τ(400 nm515 nm)>0.90
τ(585 nm700 nm)>0.85
図6−バンド阻止形のフィルタ機能
――――― [JIS B 7080-2 pdf 7] ―――――
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B 7080-2 : 2015 (ISO 9211-2 : 2010)
6.4.7 波長選択又は波長結合機能(SC)
波長選択機能は,次の二つの異なるグループに細分化する。
a) ロングパス形の波長選択機能(SC-LP) ロングパス形の波長選択機能は,長波長側の透過帯における
分光透過率の上限及び下限許容限界(τU,τL),並びに短波長側の阻止帯における分光透過率の上限許
容限界(τUi)によって評価する。
一般指定 :
SC-LP τL<τ(λ1λ2, θ)<τU
τ(λ2i+1λ2i+2, θ)<τUi,···; i=1, 2, ···
数値の例 :
SC-LP 0.85<τ(560 nm700 nm, 8°)<0.95
τ(400 nm540 nm, 8°)<0.1
図7−ロングパス形の波長選択機能
注記 分光光学特性の評価は,必要な場合に限り附属書Aに規定する追加条件及び定義を用いて拡張
してもよい。
b) ショートパス形の波長選択機能(SC-SP) ショートパス形の波長選択機能は,短波長側の透過帯にお
ける分光透過率の上限及び下限許容限界(τU,τL),並びに長波長側の阻止帯における分光透過率の上
限許容限界(τUi)によって評価する。
一般指定 :
SC-SP τL<τ(λ1λ2, θ)<τU
τ(λ2i+1λ2i+2, θ)<τUi,···; i=1, 2, ···
数値の例 :
SC-SP 0.85<τ(400 nm540 nm)<0.95
τ(560 nm700 nm)<0.1
図8−ショートパス形の波長選択機能
注記 分光光学特性の評価は,必要な場合に限り附属書Aに規定する追加条件及び定義を用いて拡張
してもよい。
6.4.8 偏光機能(PO)
s偏光及びp偏光に対する分光透過率の上限許容限界・下限許容限界(τsU,τsL,τpU,τpL),及び/又はs
偏光及びp偏光に対する分光反射率の上限許容限界・下限許容限界(ρsU,ρsL,ρpU,ρpL)によって評価す
る。
――――― [JIS B 7080-2 pdf 8] ―――――
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B 7080-2 : 2015 (ISO 9211-2 : 2010)
一般指定 :
PO τsL<τs(λ1λ2, θ)<τsU
τpL<τp(λ1λ2, θ)<τpU
ρsL<ρs(λ1λ2, θ)<ρsU
ρpL<ρp(λ1λ2, θ)<ρpU
数値の例 :
PO ρs(450 nm650 nm, 45°50°)>0.95
ρp(450 nm650 nm, 45°50°)<0.05
図9−偏光機能
6.4.9 位相変化機能(PC)
位相変化機能は,位相遅延の上限及び下限許容限界(ΔΦU,ΔΦL)によって評価する。
一般指定 :
PC ΔΦL<ΔΦ(λ1λ2, θ)<ΔΦU
数値の例 :
PC 89°<ΔΦ(10.5 μm10.7 μm, 45°)<97°
図10−位相変化機能
6.4.10 吸収機能(AB)
吸収機能は,分光吸収率の上限及び下限許容限界(αU,αL)によって評価する。
一般指定 :
AB αL2i−1[→αL2i]<α(λ2i−1λ2i, θ)<αU2i−1[→αU2i], ···;
i=1, 2, ···
数値の例 :
AB 0.75→0.60<α(500 nm600 nm, 0°)<0.90→0.75
図11−吸収機能
――――― [JIS B 7080-2 pdf 9] ―――――
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B 7080-2 : 2015 (ISO 9211-2 : 2010)
附属書A
(規定)
フィルタ機能及び波長選択機能の補助用語及び定義
A.1 バンドパス形のフィルタ機能
バンドパス形のフィルタ機能は,次の条件及び定義を使うことによって追加的に評価できる(図A.1参
照)。
a) τAは,透過帯における上限及び下限許容限界の算術平均として,次の式で定義する。
τU τL
τA
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b) τMは,測定された透過帯における分光透過率の最大値である。
c) λMは,分光透過率がτMとなる波長である。
次のd) n) の条件及び定義では,τA又はτMのどちらを用いたかを明記する必要がある。上付き記号 '
は,バンドパスの短波長側を,上付き記号 ''は,長波長側を意味する。
d) λ'0.5及びλ''0.5(エッジ波長λ'E及びλ''E)は,分光透過率が0.5τA又は0.5τMとなる波長である。
e) Δλ0.5(半値全幅,FWHM: full width at half maximum)は,Δλ0.5=λ''0.5−λ'0.5で定義するバンド幅である。
f) λC(中心波長)は,λ'0.5及びλ''0.5の算術平均である。
g) λ'0.8及びλ''0.8は,分光透過率が0.8τA又は0.8τMとなる波長である。
h) Δλ0.8は,Δλ0.8=λ''0.8−λ'0.8で定義するバンド幅である。
i) λ'0.05及びλ''0.05は,分光透過率が0.05τA又は0.05τMとなる波長である。
j) Δλ0.05は,Δλ0.05=λ''0.05−λ'0.05で定義するバンド幅である。
k) 'A又はS'M,及びS''A又はS''Mは,エッジの傾斜で,次の式で定義する。
8.0τA.005τA 8.0τM .005τM
S'A 又は S'M
λ'.005 A
λ'8.0 A λ'.005 M
λ'8.0 M
8.0τA.005τA 8.0τM .005τM
S''A 又は S"M
λ''.005 A
λ''8.0 A λ"8.0 M
λ".005 M
l) λ'(0.05)及びλ''(0.05)は,分光透過率の絶対値が0.05となる波長である。
m) Γ'A又はΓ'M,及びΓ''A又はΓ''Mは%で表される相対変化幅で,次の式で定義する。
'λ.0(05)
λ'0.8A 'λ.0(05)
λ'0.8M
Γ'A 100 又は Γ'M 100
λ'.0(05) λ'.0(05)
λ".0(05)λ"0.8A λ".0(05)λ"0.8M
Γ"A 100 又は Γ"M 100
λ".0(05) λ".0(05)
注記 この規格が制定される以前までは,上記の定義の代わりに,傾斜(Slope)又は%傾斜(%Slope)
が使われてきた。しかし,これらの呼び方を使用すると,フィルタの分光位置に関する阻止
帯及び透過帯の波長幅の尺度という,式の正しい意味を誤解する可能性がある。この値が小
さくなるほど,フィルタの透過率曲線は急傾斜になる。
n) 短波長及び長波長の阻止帯は,6.4.6 a) の定義による。
注記 τAを除く全ての項目を,それらの許容値とともに,バンドパス形のフィルタ機能の評価に使用
する。
――――― [JIS B 7080-2 pdf 10] ―――――
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JIS B 7080-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9211-2:2010(IDT)
JIS B 7080-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7080-2:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7080-1:2015
- 光学及びフォトニクス―光学コーティング―第1部:用語