JIS B 7081:2017 光学及びフォトニクス―光学部品による散乱光の分光測定方法 | ページ 3

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B 7081 : 2017
膜フィルタ試料の散乱成分を計算するには,式(A.1)を用いる。
τ2 λi
τ4 λi τ3 λi
Sfor λi (A.1)
1 τ3 λi
ここに, τ2(λi) : 試料全透過率
τ3(λi) : 装置内散乱率
τ4(λi) : 試料前方散乱率及び装置内散乱率
図A.2の試料前方散乱率及び装置内散乱率から補正計算を行った結果を,図A.3に示す。
図A.3−薄膜フィルタ試料の補正後の散乱スペクトル
A.3 試料の波長平均前方散乱率の計算方法
波長平均前方散乱率の計算には,式(A.2)を用いる。
n
Sfor λi
i
Sfor (A.2)
n
ここに, Sfor(λi) : i番目の波長における前方散乱率
λi : i番目の波長
n : 計算に用いた測定点の数
この波長平均前方散乱率は,試料の透過帯全域で計算する。透過帯域は,少なくとも透過率が0.001 %
以上[OD(Optical Density)5以下]とする。

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B 7081 : 2017
附属書B
(規定)
分光光度計の性能確認
B.1 概要
散乱スペクトルの測定では,測定前に測光の直線性(B.2)及びダイナミックレンジ(B.3)の装置性能
を確認するのがよい。
B.2 直線性試験
複数濃度の濁度標準液を標準試料として用いる。標準試料の散乱光強度を測定し,複数の濁度標準液の
濁度に対する試料前方散乱率の測定結果をプロットする。最小自乗法によって,一次関数直線の相関係数
を求め,相関係数が0.995以上であることを確認する。
a) 市販の濁度標準液を純水で希釈し,異なる濃度の濁度標準液を調製し,この試験の標準試料とする。
濁度0.1から5までの濁度範囲で少なくとも5点以上を準備する。
b) 光路長10 mmの石英セルを純水で満たす。石英セルは積分球に密着させて設置し,セルによる散乱を
含む装置内散乱率[τ3(λi)]を測定する。次に,石英セルを濁度標準液で満たして,それぞれの散乱光
を測定する。測定精度を上げるため,石英セルはきず及び汚れによる散乱の影響が極力少ないものを
一つ選んで使用する。また,石英セルの位置再現性(積分球の入口開口への設置)を確実にする。
c) 濁度標準液の散乱光強度は,350 nm850 nmの波長範囲においては,式(5)を用いて得る。濁度に対す
る散乱光強度のプロットを作成する。
B.3 測光のダイナミックレンジ試験
積分球を設置した分光光度計はOD(A.3参照)5以上のダイナミックレンジをもつことを確認する。こ
の試験では,OD 1,2又は4などのNDフィルタを単体又は組み合わせたものを測定する。測定された吸
収スペクトル及びこれらのフィルタセットの計算結果を比較することによって,この評価装置が測定波長
帯域においてOD 5以上のダイナミックレンジであることを確認する。この試験は出口開口を閉じて実施
する。
注記 B.2及びB.3に規定した評価を完了し,散乱測定に適することを確認しても,装置間で測定誤
差が生じる場合がある。そのような場合には,ヘーズ標準試料を用いて装置間機差を確認する
のがよい。

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