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JIS B 7091:1992 規格概要
この規格 B7091は、写真撮影用のカメラに使用するすべての形式のシャッタ機構について規定。
JISB7091 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B7091
- 規格名称
- カメラ用シャッタ
- 規格名称英語訳
- Shutters for still cameras
- 制定年月日
- 1971年3月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 516:1986(NEQ)
- 国際規格分類
ICS
- 37.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1971-03-01 制定日, 1974-01-01 確認日, 1977-01-01 確認日, 1980-01-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1986-10-01 確認日, 1992-12-01 改正日, 1997-10-20 確認日, 2003-03-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS B 7091:1992 PDF [11]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 7091-1992
カメラ用シャッタ
Shutters for still cameras
1. 適用範囲 この規格は,写真撮影用のカメラに使用するシャッタ機構(以下,シャッタという。)につ
いて規定する。
備考1. この規格は,レンズとともにカメラに装着された実際の使用状態におけるシャッタについて
適用する。
2. シャッタ性能は,カメラの価格と密接な関係にあり,許容差を規定する場合,カメラの特徴
及び性能・価格に応じて適用されるのが望ましい。したがって,この規格に定める許容差は
シャッタ性能の全般的な検査規格として規定するものではなく,撮影者に良好な撮影結果を
与えるためのシャッタ性能に対する目標値を設定するものである。
3. カメラに装着しない状態のシャッタについては,この規格で適用できる項目を適用する。
4. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7115 カメラの画面寸法
JIS C 1302 絶縁抵抗計(電池式)
JIS C 7520 写真用せん光電球
JIS K 7604 スチル写真用連続階調黒白ネガティブフィルムのISOスピードの求め方
5. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 516 : 1986 Photography−Camera shutters−Timing
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
(1) レンズシャッタ カメラの画面全体を同時に,又はほぼ同時に露出する形式のシャッタ。通常,レン
ズの近傍(1)にあるシャッタがこれ属し,回転円板,スライド羽根などによって露出を行う。
注(1) レンズ系の前部,後部又は中間。
(2) フォーカルプレンシャッタ カメラの画面を逐次露出する形式のシャッタ。通常,焦点面の近傍にあ
るシャッタがこれに属し,長方形,扇形などのスリットによって露出を行う。
(3) 全露出時間 (t0) 画面上のある1点が露出され始めてから露出が終わるまでの時間。
レンズシャッタでは,羽根が開き始めてから閉じ終わるまでの時間で,全画面にわたって等しいか
又はほぼ等しい。
フォーカルプレンシャッタについての全露出時間は,式(1)で求める(図1参照)。
ds
w
t0 A (1)
v
ここに, t0 : 全露出時間(フォーカルプレンシャッタ) (s)
――――― [JIS B 7091 pdf 1] ―――――
2
B 7091-1992
w : その点におけるシャッタスリットの幅 (mm)
滿 その点におけるシャッタスリットの走行速度 (mm/s)
ds : 画面上からシャッタスリットの走行面までの平均距離(mm)
A : レンズのFナンバー
図1 フォーカルプレンシャッタのスリットと光束との関係
(4) 有効露出時間 (te) 画面上のある1点に与える光量と等しい光量を,同一開口の理想シャッタ(2)が与
えるのに要する時間。式(2)で求める。
注(2) 時間の経過なしに開き,時間の経過なしに閉じるシャッタ。
1 t0 H
te E(t) dt (2)
E0 0 E0
ここに, te : 有効露出時間 (s)
E : その点における照度 (lx)
E0 : その点における最大照度 (lx)
H : 照度−時間曲線で囲まれた面積 (lx・s)
図2 画面上における1点の照度−時間曲線
有効露出時間は,レンズシャッタでは全画面にわたって等しいか,又はほぼ等しく,フォーカルプ
レンシャッタでは,シャッタスリットの幅だけ走行する時間で,各位置ごとに式(3)で表す。
w
te (3)
v
ここに, t0 : 有効露出時間(フォーカルプレンシャッタ) (s)
w : その点におけるシャッタスリットの幅 (mm)
滿 その点におけるシャッタスリットの走行速度 (mm/s)
dsとする。(3)
ただし,w≧A
dsの場合は,この規格を適用しない。
注(3) (5) 露出時間 (tE) レンズシャッタの場合は,使用するレンズの最大開口絞りにおける有効露出時間。フ
――――― [JIS B 7091 pdf 2] ―――――
3
B 7091-1992
ォーカルプレンシャッタの場合は,画面中央における有効露出時間。
(6) V単位 二つの量(例えば,露出時間の実測値及び基準値)の差異(比)を2を底とした対数で表し
たもの。EV単位での1だけの変化は,露出時間表示系列での隣接した1段階の露出時間の変化に相当
する。
(7) 同調 せん光光源の予測された光が画面全体に照射されるようにシャッタの開閉に連動して点火接触
を行うこと。
(8) 遅延時間 (td) せん光光源がシャッタと同調するために,点火接触からシャッタが所定の状態まで作
動する時間。
(9) 接触効率 (EC) 接点が接触してから規定の時間,実際に接点を通過する電気量と,同じ時間の理想
的状態(4)のときに通過すると考えられる電気量との比であって,式(4)で求める。
実際に接点を通過する 電気量
EC 100(%) (4)
理想的状態のときに接 点を通過する電気量
注(4) 接点のバウンドがなく,附属品がつながれる端子などの抵抗がない場合。
3. 機能の表示
3.1 露出時間の表示 露出時間の基準値は,式(5)の系列による。
1
tE (5)
2n
ここに, tE : 露出時間の基準値 (s)
n : 正・負の整数又は0
すなわち,露出時間の基準値は,次のようになる。
······64,32,16,8,4,2,1,1/2,1/4,1/8,1/16,1/32,1/64,1/128,1/256,1/512,1/1 024,1/2 048,
······
露出時間の目盛表示は,次のように丸めた数字(1秒未満のものは,基準値の逆数を丸める。)で表示す
る。
なお,1秒を超える露出時間の目盛は,文字の色などによって識別することが望ましい。
······60,30,15,8,4,2,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1 000,2 000,······
備考1. 上記のほかB(バルブ),T(タイム)などの記号を必要に応じて配列する。
2. 1秒を超える露出時間の目盛は,基準値数列のとおり丸めない数字で次のように表示しても
よい。
······64,32,16,8,4,2,1
3. 最長及び最短露出時間の目盛は,必ずしもこの系列によらなくてもよい。
3.2 同調発光機構の表示 同調発光機構の種類を表示する必要がある場合は,表1による。
――――― [JIS B 7091 pdf 3] ―――――
4
B 7091-1992
表1 同調発光機構の接点記号
接点の記 用途
号
X せん光放電灯用(5)
M JIS C 7520に規定されたM級電球用
FP JIS C 7520に規定されたFP級電球用
注(5) 指定された露出時間では,せん光電球も使用す
ることができる。
4. 性能
4.1 露出時間の許容差 露出時間の誤差 (b) ,露出時間のばらつき (p) ,隣接した露出時間の比 (q) 及
び露出時間のむら (r) は,次によって求め,それぞれ表2に適合することが望ましい。
この規定は,温度−10+40℃の範囲について適用する。ただし,−100℃の場合は,更に±0.25E
の変動があっても差し支えない。
なお,相対湿度は0℃を超え+40℃以下の場合は80%以下,−100℃の場合は50%以下とする。
(1) 露出時間の誤差 (b) 露出時間の誤差は式(6)で求め,連続した5回の測定値の平均値を用いる。
1
tE (2n b)
(pdf 一覧ページ番号 )
すなわち,
1
b log2 n (7)
tE
ここに, b : 露出時間の誤差 (Ev)
tE : 露出時間 (s)
n : 正・負の整数又は0
(2) 露出時間のばらつき (p)露出時間のばらつきは式(8)で求め,連続した5回の測定値のうち初回の測
定値を抜いた4個を用いる。
tE max
2p (8)
tE min
すなわち,
tE max
p log 2 (9)
tE min
ここに, p : 露出時間のばらつき (EV)
tEmax : 測定値のうちの最大露出時間 (s)
tEmin : 測定値のうちの最小露出時間 (s)
(3) 隣接した露出時間の比 (q) 隣接した露出時間の比は式(10)で求め,連続した5回の測定値の平均値
を用いる。
tE (n)
2q (10)
tE (n)1
すなわち,
――――― [JIS B 7091 pdf 4] ―――――
5
B 7091-1992
tE (n)
q log2 (11)
tE (n)1
ここに, q : 隣接した露出時間の比 (EV)
tE (n) : 正・負の整数又は0の値nで表される隣接した露出
時間目盛位置での露出時間 (s)
tE (n+1) : 正・負の整数又は0の値n+1で表される隣接した露
出時間目盛位置での露出時間 (s)
(4) 露出時間のむら (r)露出時間のむらは式(12)で求め,連続した5回の測定の平均値を用いる。
te max
2r (12)
te min
すなわち,
te max
r log 2 (13)
te min
ここに, r : 露出時間のむら (E
te max : シャッタの1回ごとの作動において,画面上の最大有効露
出時間 (s)
te min : シャッタの1回ごとの作動において,画面上の最小有効露
出時間 (s)
表2 露出時間の許容差
単位EV
露出時間の基準値 b p q r
1/125及び1/125より長いもの ±0.3 0.3以下 1±0.45 0.2以下
1/125より短いもの ±0.45 0.45以下 1±0.65 0.6以下
備考 露出時間の基準値に対する誤差の許容範囲を参考表1に示す。
参考表1 露出時間の許容範囲
基準値 基準値 温度範囲
を丸め 0℃を超え+40℃以下 −100℃
た値 露出時間の許容範囲 許容差 露出時間の許容範囲 許容差
s n s s,ms s,ms EV s,ms EV
8 −3 8 8s 9.856.50s ±0.3 11.75.46s ±0.55
4 −2 4 4s 4.923.25s 5.862.73s
2 −1 2 2s 2.461.62s 2.931.37s
1 0 1 1s 1.230.812s 1.460.683s
1/2 1 1/2 500ms 616406ms 732342ms
1/4 2 1/4 250ms 308203ms 366171ms
1/8 3 1/8 125ms 154102ms 18385.4ms
1/15 4 1/16 62.5ms 76.950.8ms 91.542.7ms
1/30 5 1/32 31.3ms 38.525.4ms 45.821.3ms
1/60 6 1/64 15.6ms 19.212.7ms 22.910.7ms
1/125 7 1/128 7.81ms 9.626.35ms 11.45.34ms
1/250 8 1/256 3.91ms 5.342.86ms ±0.45 6.352.40ms ±0.70
1/500 9 1/512 1.95ms 2.671.43ms 3.171.20ms
1/1 000 10 1/1 024 0.98ms 1.330.71ms 1.590.60ms
1/2 000 11 1/2 048 0.49ms 0.670.36ms 0.790.30ms
――――― [JIS B 7091 pdf 5] ―――――
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