この規格ページの目次
JIS B 7107:1997 規格概要
この規格 B7107は、遠方の物体を撮影するためのカメラレンズの光軸上での分光透過率を,波長350~700nmの範囲にわたって測定するための特有の条件を述べ,その条件下での分光透過率の測定方法について規定。分光透過率の値をISO色特性指数の計算だけに用いるのであれば,この規格全体について,波長範囲を360~680nmと読み替えるのがよい。ミラーレンズにも適用。
JISB7107 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B7107
- 規格名称
- 写真―カメラレンズ―ISO分光透過率の測定方法
- 規格名称英語訳
- Photography -- Camera lenses -- Measurement of ISO spectral transmittance
- 制定年月日
- 1969年4月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 8478:1996(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 37.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1969-04-01 制定日, 1972-02-01 確認日, 1975-02-01 確認日, 1978-02-01 確認日, 1983-07-01 確認日, 1988-09-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 1997-10-20 改正日, 2003-03-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS B 7107:1997 PDF [10]
B 7107 : 1997 (ISO 8478 : 1996)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS B 7107-1969は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS B 7107には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) ミラーレンズの分光透過率の測定方法
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 7107 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 7107 : 1997
(ISO 8478 : 1996)
写真−カメラレンズ−ISO分光透過率の測定方法
Photography−Camera lenses−Measurement of ISO spectral transmittance
序文 この規格は,1996年に第1版として発行されたISO 8478 (Photography−Camera lenses−Measurement
of ISO spectral transmittance) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工
業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
この規格は,分光透過率を測定するための好ましい方法について述べている。しかし,この規格で許され
ている許容範囲内で,この規格に従って測定したときと同じ結果が得られるならば,他の測定方法を用い
てもよい。焦点距離が非常に長い又は非常に短いレンズ及び口径が大きいレンズを測定する際には,測光
用の積分球の光積分特性が理想的な状態に保たれるように注意する。
レンズの分光透過率の値は,レンズに入射する放射束の直径やレンズへの入射角によって変わることがあ
る。この規格では,一定の結果を得るために,測定に際しては,絞り開放のときの入射ひとみの直径の半
分の直径をもち,かつ,その中心がレンズの入射ひとみの中心と一致する平行放射束をレンズの光軸に平
行に入射させる。
被験レンズの焦点距離が非常に長いか又は非常に短いときは,非常に大きい又は非常に小さい積分球を調
製するのが難しいために,この規格に定める測定方法が適用できないことがある。このような場合には,
この規格で許されている許容範囲内で,この規格に従って測定したときと同じ結果が得られるならば,他
の測定方法を用いてもよい。
この規格の規定の一部である附属書Aには,ミラーレンズの分光透過率を測定するための特有の方法を規
定する。
1. 適用範囲 この規格は,主として遠方の物体を撮影するためのカメラレンズの光軸上での分光透過率
を,波長350700nmの範囲にわたって測定するための特有の条件を述べ,その条件下での分光透過率の
測定方法について規定する。
分光透過率の値をISO色特性指数[ISO colour contribution index(ISO 6728参照)]の計算だけに用いる
のであれば,この規格全体について,波長範囲を370680nmと読み替えるのがよい。
この規格はミラーレンズにも適用する(附属書A参照)。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格で,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するもの
であって,その後の改正版には適用しない。
――――― [JIS B 7107 pdf 2] ―――――
2
B 7107 : 1997 (ISO 8478 : 1996)
ISO 6728 : 1983 Photography−Camera lenses−Determination of ISO colour contribution index (ISO/CCI)
備考 次に掲げる日本工業規格(日本産業規格)の内容は,この国際規格の内容と一致している。
JIS B 7097 : 1986 ISO色特性指数 (ISO/CCI) による写真撮影用レンズの色特性の表し方
3. 定義 この規格で用いる用語の定義は,次による。
3.1 写真撮影用レンズ又は引伸し用レンズのように,写真感光材料面上
写真レンズ (photographic lens)
に物体の像を記録するために用いるレンズ。
備考 映写レンズ (projection lens) は,写真レンズではない。
3.2 カメラレンズ (camera lens) スチルカメラに取り付けて物体を撮影するためのレンズ。
3.3 レンズの分光透過率 記号 ‰ 次の式で定義される量。
,
( )=
i,
ここに, レンズを透過した波長
椀 歛 する波長
4. 測定装置
4.1 一般事項 測定装置は,光源,コンデンサ,モノクロメータ(又は条件付きで狭帯域フィルタ),開
口絞り,コリメータ及び測光装置付き積分球から成る(図1参照)。
参考 “条件”については次の備考及び4.3参照。
備考 狭帯域フィルタを使用すると,他の部品との相互反射に基づく誤差を生じるおそれがある。し
たがって,狭帯域フィルタの使用は,適切な補正ができるときに限るべきである。
――――― [JIS B 7107 pdf 3] ―――――
3
B 7107 : 1997 (ISO 8478 : 1996)
図1 測光装置(被験レンズは示していない)
4.2 光源 光源は,波長350700nmの範囲にわたって,空間的及び時間的に安定した放射束を放射でき
るものでなければならない。空間的な変動はコンデンサの受光角を超えてはならない。時間的な変動は1%
未満とする。
参考 “空間的な変動はコンデンサの受光角を超えてはならない”の意味は,“光源の発光部の位置が
時間とともに変化することによって,コンデンサで集光された放射束が,モノクロメータの入
射スリットを外れることがあってはならない。”ということである。光源には一般に,白熱電球
を使うので,実際には放射束が空間的に変動することはないと考えてよい。
4.3 モノクロメータ モノクロメータは,なるべくプリズム2個若しくは回折格子2個,又はプリズム
と回折格子各1個を用いたダブルモノクロメータとする。
回折格子モノクロメータを用いるときは,適当な枚数のフィルタを用いて高次の回折光を遮断しなけれ
ばならない。波長範囲は350700nmとする。
測定に必要な波長間隔をとれるだけの十分な種類の狭帯域フィルタが得られるならば,モノクロメータ
の代わりにそれらのフィルタを用いてもよい。この場合,相互反射に基づく誤差を補正しなければならな
い。
モノクロメータ,狭帯域フィルタのいずれを使用するときも,波長間隔と波長幅は共に10nm以下で調
節できなければならない。ただし,1nm当たりの透過率の変化が0.2%未満になるような波長領域では,波
――――― [JIS B 7107 pdf 4] ―――――
4
B 7107 : 1997 (ISO 8478 : 1996)
長間隔,波長幅とも20nmで十分である。ただし,ISO色特性指数を計算するためには,波長間隔を10nm
にする必要がある。
4.4 コリメータ コリメータは,レンズ又はミラーとする。いずれの場合でも,その焦点距離は,モノ
クロメータの射出スリットの長さの30倍以上とする。
レンズを用いる場合には,波長350700nmの範囲のどの単色光に対する焦点距離も,1%を超える変化
がないことが望ましい。
ミラーを用いる場合には,なるべく軸外し放物面鏡を用いる。
4.5 開口絞り 開口絞りの開口の形は,円形とし,その直径が調節できるものとする。
4.6 積分球 積分球の大きさは,測定光路中に被験レンズがあるときもないときも,積分球の後側の内
壁面に当たる測定用放射束の位置と直径が,±50%の許容範囲内で一致するように選ぶ。積分球の入射開
口の直径は,被験レンズの入射ひとみの直径の半分より大きくなくてはならない。
積分球の内壁の塗料は,拡散性で,その分光反射率は,波長350700nmの範囲でできるだけ高く,か
つ,一定でなくてはならない。
4.7 測光器 測光器は,波長350700nmの放射束に対して十分な応答度がなくてはならない。電子回路
と組み合わせた測光器の応答は,測定範囲全域にわたって校正しておかなければならない。測光器の受光
部の表面積はできるだけ小さく,かつ,その表面を積分球の内壁面と一致させなければならない(例えば,
測光器の表面と積分球の内壁面との段差を±1mmにする。)。測光器の表面の分光反射率は,できるだけ積
分球の内壁面の分光反射率に近くする。
5. 測定条件
5.1 波長範囲は,350700nmとする。
5.2 波長間隔は,10nm以下とする。ただし,ISO色特性指数 (ISO colour contribution index) の計算に用
いるとき以外は,1nm当たりの透過率の変化が0.2%未満になるような波長領域では20nmとしてもよい。
5.3 波長幅は,波長間隔以下とする(10nmとする。ただし,1nm当たりの透過率の変化が0.2%未満の
ときは20nmとしてもよい。)。
6. 測定の手順 測定波長範囲(5.参照)内の各波長における測定の手順は,次による。
6.1 測定に用いる波長 霰 モノクロメータの波長目盛をセットする。
6.2 図2に示したように,開口絞りの直径が,被験レンズの入射ひとみの直径の呼び値の (50±5) %にな
るように調節する。
――――― [JIS B 7107 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 7107:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8478:1996(IDT)
JIS B 7107:1997の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7107:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称