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B 7612-1 : 2008
3.3.11
測定範囲の最小荷重 (minimum load of the measuring range) (Dmin)
試験時又は使用時にロードセルに負荷できる量(質量)の最小値。この値は最小測定量(Emin)(3.3.8参
照)を下回ってはならない。
3.3.12
ロードセル検定目量の数 (number of load cell verification intervals) (n)
ロードセルの測定範囲を,ロードセル検定目量で除した値。
3.3.13
相対的最小測定量出力戻り (relative dead load output return)(Z)
最大容量(Emax)を最小測定量出力戻り(DR)の2倍で除した値。
3.3.14
相対的最小目量 (relative dead load)(Y)
最大容量(Emax)を最小ロードセル検定目量(vmin)で除した値。
注記 この値は,ロードセルの分解能を表す。
3.3.15
許容過負荷 (safe load limit)(Elim)
特性上,仕様を超える,永久変化を生じることなしに負荷できる最大荷重。
3.3.16
予熱時間 (warm-up time)
電源投入後から初期の計量性能を満たして計量が可能になるまでの時間。
3.4 測定及び誤差の用語
3.4.1
クリープ (creep)
一定荷重の下で,すべての環境条件及び他の変量も一定に維持した場合に,時間の経過とともに生じる
ロードセル出力の変化。
3.4.2
誤差配分 (apportionment factor)(PLC)
質量計全体の誤差の内,ロードセルの誤差の占める比率として割り付けている小数点以下1けたの無次
元数(例0.7)。最大許容誤差(3.4.9参照)を求めるために用いる。
3.4.3
拡張不確かさ (expanded uncertainty)(U)
合理的に測定量に結び付けられ得る値の分布の大部分を含むと期待される区間を定める量(JIS Z 8103
参照)。
3.4.4
誤り (fault)
ロードセル誤差(3.4.7参照)とロードセル固有誤差(3.4.8参照)との差。
3.4.5
誤りの検出出力 (fault detection output)
誤りの状態が存在することを示すロードセルからの信号。
――――― [JIS B 7612-1 pdf 6] ―――――
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3.4.6
ヒステリシス誤差 (hysteresis error)
同じ負荷に対するロードセル出力の二つの読みの差。すなわち,負荷を測定範囲の最小荷重(Dmin)か
ら増やすことによって得られる読みと,負荷を測定範囲の最大荷重(Dmax)から減らすことによって得ら
れる読みとの差。
3.4.7
ロードセル誤差 (load cell error)
測定結果と測定量の真の値との差。
3.4.8
ロードセル固有誤差 (load cell intrinsic error)
基準条件下(3.5.3参照)で求めたロードセルの誤差。
3.4.9
最大許容誤差 (maximum permissible error)(mpe)
ロードセルに対して許容できる誤差の最大値。
3.4.10
非直線性 (non-linearity)
負荷の増加時におけるロードセル出力曲線と,測定開始点出力と最大測定点出力を結んだ直線との差(直
線性誤差ともいう。)。
3.4.11
繰返し性 (repeatability)
一定の試験条件下で,同じ荷重を同一の方法でロードセルに数回繰り返して負荷した場合に,互いに一
致した計量結果をもたらす能力。
3.4.12
繰返し性誤差 (repeatability error)(ER)
同じ荷重及び測定環境条件下での同一手順の試験から求めたロードセル出力の差。
3.4.13
感度 (sensitivity)
ロードセルへの負荷の変化とロードセル出力の変化との比。
3.4.14
有意な誤り (significant fault)
ロードセル検定目量(v)よりも大きな誤り。
なお,次の誤りは,ロードセル検定目量(v)を超えた場合でも,有意な誤りとはみなさない。
− 同時に又は互いに独立した原因から生じる誤り。
− いかなる測定の実行も不可能な誤り。
− 計量結果に関与するすべての人々が気付くほどの重大な誤り。
− 計量結果として,その測定値を判断,記憶又は伝達することができないほどに,瞬間的に変化する過
渡的な誤り。
3.4.15
スパン安定性 (span stability)
指定限度内で使用期間中に,測定範囲の最大荷重(Dmax)におけるロードセルの出力と,測定範囲の最
――――― [JIS B 7612-1 pdf 7] ―――――
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小荷重(Dmin)におけるロードセルの出力との間の差を維持するロードセルの性能。
3.4.16
最小測定量出力への温度影響 (temperature effect on minimum dead load output)
周囲温度の変化に起因する最小測定量出力の変化。
3.4.17
感度への温度影響 (temperature effect on sensitivity)
周囲温度の変化に起因する感度変化。
3.5 影響及び基準条件の用語
3.5.1
影響量 (influence quantity)
3.5.1.0A 一般
測定の対象ではないが,測定値に影響を与える量(例えば,ロードセルで測定値を観察又は記録した瞬
間の温度又は湿度のレベル)。
3.5.1.1
妨害 (disturbance)
規定した限度内の値であるが,ロードセルの規定の定格動作条件を超える値をもつ影響量。
3.5.1.2
影響因子 (influence factor)
ロードセルの規定の定格動作条件範囲内の値をもつ影響量(例えば,ロードセルを試験する温度又は電
源電圧の変動)。
3.5.2
定格動作条件 (rated operating conditions)
ロードセルの計量特性が,規定の最大許容誤差内に入るよう,影響量の値の範囲を与える使用条件。
注記 一般に,定格動作条件によって,測定量及び影響量の範囲又は定格値を規定する。
3.5.3
基準条件 (reference conditions)
計量結果の有効な相互比較を保証するために定めた影響因子の一連の規定値。
注記 一般に,基準条件はそのロードセルに影響する影響量に対する基準値又は基準範囲を含む。
3.6 用語の定義の説明図
図1に示す太い実線の上側に示す用語は,そのロードセルの設計上,定めたパラメタである。その実線
の下側に示す用語は,ロードセルの試験において適用する条件に依存して変化するパラメタである。
――――― [JIS B 7612-1 pdf 8] ―――――
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最小測定量 最大容量
(Emin) (Emax)
最大測定範囲
無負荷 許容過負荷
(Elim)
ロードセル測定範囲
測定範囲の最小荷重 測定範囲の最大荷重
(Dmin) (Dmax)
図1−用語の定義の説明図
4 計量単位
質量の計量単位は,グラム(g),キログラム(kg)又はトン(t)とする。
5 計量要件
5.1 精度等級
ロードセルは,ロードセル検定目量の最大数に従って,次の4種類の精度等級に分類する。
− クラスA
− クラスB
− クラスC
− クラスD
5.2 ロードセル検定目量の最大数
荷重負荷装置において,ロードセルの測定範囲を分割することができるロードセル検定目量の最大数
(nmax)は,表1に規定する限界値の範囲内になければならない。
表1−精度等級別のロードセル検定目量の最大数(nmax)
精度等級 クラスA クラスB クラスC クラスD
下限値 50 000 5 000 500 100
上限値 無制限 100 000 10 000 1 000
5.3 最小ロードセル検定目量
最小ロードセル検定目量(vmin)は,附属文書に記載しなければならない。
5.4 補助分類
ロードセルは,そのロードセルに負荷する荷重のタイプ,すなわち,圧縮荷重又は引張荷重によっても
分類しなければならない。ロードセルは,そのロードセルに負荷できる荷重のタイプが異なるごとに,分
類が異なる可能性がある。その分類に適用する荷重のタイプは,附属文書に記載しなければならない。複
数の荷重のタイプのロードセルの場合には,各荷重のタイプは個別に分類しなければならない。
5.5 ロードセルの分類方法
5.5.0A 一般
ロードセルは,次の六つに分類する。その一例を,図2に示す。
a) 精度等級の指定(5.1及び5.5.1参照)。
――――― [JIS B 7612-1 pdf 9] ―――――
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b) ロードセル検定目量の最大数(5.2及び5.5.2参照)。
c) 必要な場合,荷重のタイプ(5.4及び5.5.3参照)。
d) 必要な場合,動作温度の限界値(5.5.4参照)。
e) 必要な場合,湿度記号(5.5.5参照)。
f) 5.5.15.5.8に示すような追加の特性情報。
5.5.1 精度等級の指定
クラスAのロードセルは,文字“A”,クラスBは文字“B”,クラスCは文字“C”及びクラスDは文
字“D”によって指定する。
5.5.2 ロードセル検定目量の最大数
ロードセル検定目量の最大数は,実際の単位(例3 000)と精度等級の指定(5.5.1参照)とを組み合わ
せて,分類記号(5.5.7)を表す場合には,1 000の単位で指定する。
5.5.3 ロードセルに負荷できる荷重のタイプの指定
ロードセルに負荷できる荷重のタイプの指定は,それがそのロードセルの構造から明確に識別できない
場合には,表2に示す記号を用いて指定する。
5.5.4 使用温度範囲の指定
6.5.1.1に規定する温度範囲で,ロードセルが6.16.5の最大許容誤差の範囲内で使用することができな
い場合,6.5.1.2に示す使用温度範囲の幅で使用可能温度範囲を指定する。その場合には,使用温度の限界
値を摂氏温度(℃)で指定する。
1 000の単位で表したロードセル 湿度記号
の検定目量の最大数 1. NH
2. SH 動作温度の限界値
例 3は3 000を表す。
3. CH又は記号なし 例えば,−5/30は−5 ℃30 ℃を表す。
1.5は1 500を表す。
注記 : これは温度限界が−10 ℃
40 ℃とは異なるときだけ必
例 C3 NH ↑ −5/30 要である(5.5.7参照)。
異なるタイプの荷重に対する記号
精度等級の指定
↑
A‐クラスA 引張り
B‐クラスB ↓
↓
C‐クラスC
圧縮
D‐クラスD ↑
ビーム↓又は↑
(上向き荷重又は下向き荷重)
↑↓
引張り及び圧縮兼用
↓↑
図2−標準分類記号の説明
――――― [JIS B 7612-1 pdf 10] ―――――
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JIS B 7612-1:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- OIML R60:2000(MOD)
JIS B 7612-1:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.060 : 体積,質量,密度,粘度の測定
JIS B 7612-1:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8103:2019
- 計測用語