JIS B 7762-4:2006 手持ち可搬形動力工具―ハンドルにおける振動測定方法―第4部:グラインダ | ページ 2

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定が不可能な場合がある。このようなハンドルのときには,トランスデューサ2個を前述した中心点から
約100 mm離れた対象位置上で測定する。
これらのトランスデューサは,ハンドルの表面が理想軸に対して正確に垂直とならない場合においても,
ハンドル表面に対して垂直に取り付ける。理想軸からの偏りは,±15 °とする。偏りが±15 °を超える場合
は,適切なブロックを用いることが望ましい。

6. 作業手順

6.1 一般

 測定は,適切に点検整備を行い,注油した新品の動力工具で行う。
試験中,研削作業に近い姿勢で工具を保持する(図3参照)。
図 3 グラインダ作業者の作業姿勢

6.2 グラインダの作業

6.2.1  空気グラインダ 空気は,ねじ込み式の管継手及びホースクリップで確実に取り付けた少なくとも
2 mの長さのホースを経由して空気グラインダに供給する。
空気グラインダは,次のように公称負荷回転速度で試験を行う。
a) 調速機なしの場合,定格無負荷回転速度の(50 ±5 ) %の回転速度
b) 調速機付きの場合,定格無負荷回転速度の(80 ±5 ) %の回転速度
公称負荷回転速度は,空気圧を調整することによって得られる。空気圧が工具の振動特性に影響する場
合には,グラインダの内部の不均衡を変化させない,他の適切な方法によって公称負荷回転速度を得なけ
ればならない。
備考 つりハンドルをもつアングルグラインダの場合(すなわち,工具から手への振動伝達を減少さ
せるように設計したハンドル),ハンドルの伝達特性を明らかにするため,その断面に正接する
軸上で,多数の異なった回転速度における測定を行うことが必要になることがある。
このようなハンドルの特性は,公称負荷回転速度とするために空気圧を低下させることによって変化す

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る可能性があることに注意する。
6.2.2 非空気式グラインダ 非空気式グラインダは,公称負荷回転速度で試験を行う。この回転速度は,
事前に定格負荷となるようにブレーキをかけるか又は実作業を行い,定格負荷になったときの回転速度と
する。
試験中の公称負荷回転速度は,適切な手段によって測定する。

6.3 試験円盤

 試験円盤はアルミニウム製とし,その仕様を図4並びに表2及び表3に示す。試験円盤
は,円盤の軸に対して,それぞれ0 °及び180 °だけ回転した二つの回転位置で,グラインダに取り付ける。
二つの方向を表示するために,円盤の表面に参照線を引く。
試験円盤は,グラインダの軸に同軸状態で取り付ける。また,本来の部品(例えば,フランジ)を用い
る。さらに,試験円盤は遊びなしで取り付ける。そのために,図4及び表1に規定した同軸ブッシュを用
いてもよい。
試験円盤の不釣合いは,始めに必要な値より小さな直径eの穴をあけ,不釣合いを測定しながらそれが必
要な大きさに達するまで,穴を少しずつ大きくすることによって得られる。
試験円盤に用いるアルミニウムの密度(ρ)は,2 720 ±20 kg/m3とする。この許容差における不釣合い
の公差は,±5 %とする。と石カバー付きの工具の場合,カバーを付けたままでカバーの中に装着可能な,
最も大きい試験円盤を用いる。
ダイヤモンド切断と石のような特定の円盤だけを用いるように設計されたグラインダは,その円盤を用
いて測定し,試験円盤は用いない。試験に用いた円盤の静的不釣合いを測定し,試験報告書に記載する。

6.4 押付け力

 表4に示す押付け力に,工具の質量に等しい力を加えた力を,実際の研削中に加えられ
る箇所にできるだけ近いところを選んで加える。
工具は,コードでつり下げられているので,このような力を加えるために,おもりを用いるか(図3参
照),又は動力計をコードに装着してもよい。このような力を加えるに当たっては,工具は最小限の改造に
とどめる。

7. 測定手順及び測定の有効性

7.1 供給動力

 空気圧工具の空気圧は,圧力計を用いて測定する。

7.2 測定手順

7.2.1  3人の熟練操作者が,試験円盤を取り外し,その後に再装着した状態で,各方向でそれぞれ2回の
測定を行う(測定は,0 °,180 °,0 °,180 °の順番に行う。)。
7.2.2 さらに,試験円盤を取り付けずに,試験回転速度(6.2.1及び6.2.2参照)で,無負荷運転状態のグ
ラインダで1回測定する。
7.2.3 それぞれの測定時間は,安定した作業状態で8秒以上とする。

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図 4 試験円盤,及びブッシュの仕様
表 1 ブッシュの寸法
単位 mm
φb c φD φb c φD φb c φD φb c φD
g7 ±0.05 JS7 g7 ±0.05 JS7 g7 g7 JS7 g7 ±0.05 JS7
10 10 3.76 16 6 (9.76)(1) 25 25 18.76 28 6 (22.00)
10 10 3.80 16 6 (9.80) 25 25 18.80 28 6 (22.04)
10 10 3.84 16 6 (9.84) 25 25 18.84 28 6 (22.08)
10 10 3.88 16 6 9.88 25 25 18.88 28 6 22.12
10 10 3.92 16 6 9.92 25 25 18.92 28 6 22.16
10 10 3.96 16 6 9.96 25 25 18.96 28 6 22.20
10 10 4.00 16 6 10.00 25 25 19.00
注(1) 括弧の値は,できるだけ用いない。

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表 2 ストレート以外のグラインダ用試験円盤の寸法
φa φb c φd φe 不釣合い
+0.05
±0.2 H7 ±0.05 ±0.02 0
mm mm mm mm mm g・mm
80 16 6 60 9.8 37
100 28 6 70 11.4 58
115 28 6 80 12.2 76
125 28 6 90 12.5 90
150 28 6 120 13.0 130
180 28 6 150 14.1 190
230 28 6 200 15.5 305
300 28 6 270 17.4 520
表 3 ストレートグラインダ用の試験円盤の寸法
φa φb c φd φe 不釣合い
+0.05
±0.2 H7 ±0.05 ±0.02 0
mm mm mm mm mm g・mm
50 10 10 35 9.8 36
80 10 10 65 11.5 92
100 25 25 70 8.8 145
125 25 25 90 9.7 225
150 25 25 120 10.1 325
200 25 25 170 11.3 575
表 4 押付け力
と石の直径 (mm) 50 80 100 115 125 150 180 200 230 300
押付け力 (N ± 5 N) 15 15 40 40 40 40 60 60 60 60

7.3 測定の有効性

 測定結果に有効性をもたせるため,試験は,同じ方向の不均衡円盤の測定から得ら
れる最大値と最小値(それぞれのトランスデューサについて)との比率が1.4未満になるまで続ける。

7.4 測定結果の処置

 それぞれトランスデューサ及び作業者から得た値の算術平均値を計算する。各ハ
ンドルについて,3人の作業者の全算術平均値を計算する。

8. 試験報告書

 JIS B 7762-1の7.の項目及び次の事項を,試験報告書に記載する。
a) 動力工具の寸法
b) 試験円盤の寸法(用いた場合)
c) 試験に用いた円盤の静的不釣合い
d) 空気圧力又は動力供給源に関するその他のデータ
e) 回転速度
f) 押付け力
g) 試験結果(7.4参照)
試験報告書例を,附属書Aに示す。

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附属書A(参考)グラインダのハンドルにおける振動測定の試験報告書例

  この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
試験は,JIS B 7762-1,手持ち可搬形動力工具−ハンドルにおける振動測定方法−第1部 : 通則,及びJIS B 7762-4,
手持ち可搬形動力工具−ハンドルにおける振動測定方法−第4部 : グラインダ によって行われた。
概要
試験者 : 報告者 :
試験日 :
試験した動力工具
形式 : 製造業者名 :
モデルNo. : 製造番号 :
質量,kg : 定格無負荷回転速度,min-1 :
試験円盤
直径,mm : 不釣合い,g・mm :
作業条件
回転速度,min-1 :
圧力,MPa,又は電圧,V : 押付け力,N :
各試験の継続時間,s :
計測装置
加速度ピックアップ−製造業者名,形式 :
メカニカルフィルタ(用いた場合)−製造業者名,形式 :
増幅器−製造業者名,形式 :
分析器−製造業者名,形式 :
データレコーダ−製造業者名,形式 :
トランスデューサ及びメカニカルフィルタの固定
用いた場合,トランスデューサ及びメカニカルフィルタの固定方法の記述。
測定方向の記述。
信号処理
スペクトル分析器の信号積分の方法及び補正加速度の決定方法の記述。
その他の仕様
データレコーダを用いた場合,周波数特性として,オクターブバンド又は1/3オクターブバンドの中心周波数の補正
係数についての記述。
もし適用した場合,計測に関係したその他の詳細な記述。
結果
結果は,次の表によって補正加速度実効値で表す。

――――― [JIS B 7762-4 pdf 10] ―――――

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JIS B 7762-4:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8662-4:1994(IDT)

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