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JIS B 8018:1989 規格概要
この規格 B8018は、農工用及び陸用の一般動力用小形ディーゼルエンジンの性能試験方法について規定。
JISB8018 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8018
- 規格名称
- 小形陸用ディーゼルエンジン性能試験方法
- 規格名称英語訳
- Test method of performance of small size diesel engines for land use
- 制定年月日
- 1989年1月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 27.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1989-01-01 制定日, 1994-01-01 確認日, 2001-08-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS B 8018:1989 PDF [16]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8018-1989
小形陸用ディーゼルエンジン性能試験方法
Test Method of Performance of Small Size Diesel Engines for Land Use
1. 適用範囲 この規格は,主に農工用及び陸用の一般動力用小形ディーゼルエンジン(以下,エンジン
という。)の性能試験方法について規定する。
備考 この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
引用規格 :
JIS B 0108 往復動内燃機関用語(一般)
JIS B 0109 往復動内燃機関用語(主要部品)
JIS B 0110 往復動内燃機関用語(附属装置)
JIS B 8006 往復動内燃機関の性能に関する圧力計測方法
JIS B 8007 往復動内燃機関の性能に関する温度計測方法
JIS D 1101 自動車用ディーゼルエンジン排気煙濃度測定方法
JIS D 8004 自動車用ディーゼルエンジン排気煙濃度測定用反射式スモークメータ
JIS K 2204 軽油
JIS Z 8806 湿度測定方法
関連規格 : ISO 1585 Road vehicles−Engines test code−Net power
2. 用語の意味 この規格の中で用いる主な用語の意味は,JIS B 0108[往復動内燃機関用語(一般)],
JIS B 0109[往復動内燃機関用語(主要部品)]及びJIS B 0110[往復動内燃機関用語(附属装置)]による
ほか、次のとおりとする。
(1) 可変速エンジン 主として回転速度を変化させて使用する動力用エンジン。
例 : トラクタ用,フォークリフト用
(2) 定速エンジン 主としてほぼ一定の回転速度で使用する動力用エンジン。
例 : 発電機用
(3) 定格出力 可変速エンジンにおいて,定格回転速度でエンジンが出すことができる出力として,製造
業者が指定する軸出力。
(4) 定格回転速度 定格出力を指定するときの回転速度をいい,製造業者が指定する値。
(5) 連続定格出力 定速エンジンにおいて,製造業者が定める保全条件の下に連続して使用可能で,かつ,
一時的に10%の過負荷が可能な出力として,連続定格回転速度とともに製造業者が指定する軸出力。
――――― [JIS B 8018 pdf 1] ―――――
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(6) 連続定格回転速度 連続定格出力を指定するときの回転速度をいい,製造業者が指定する値。
(7) 最大出力 定速エンジンを連続定格出力に設定した状態において出すことができる最大の軸出力。
(8) グロス軸出力 エンジンの運転に必要な附属装置(表1の附属装置装着条件A)だけを装着して,エ
ンジン試験台で測定した軸出力。
(9) ネット軸出力 エンジンを特定の用途に使用するために必要でその出力に影響する附属装置(表1の
附属装置装着条件B)を装着して,エンジン試験台で測定した軸出力。
表1 附属装置装着条件
装着条件A 装着条件B
附属装置
(グロス軸出力) (ネット軸出力)
吸気装置
吸気マニホールド,又は吸気管 ○ ○
ブローバイガス還元装置 − ○
空気清浄器(2) − ○
(pdf 一覧ページ番号 )
吸気消音器 − ○ (3)
速度制限装置 × ○
吸気マニホールド加熱装置 ○ ○
排気装置
排気マニホールド,又は排気管 ○ ○
接続管 × ○
排気消音器 × (1)(4) ○ (5)
テール管 × ○
排気ブレーキ(6) × ○
燃料供給装置(7) ○ ○
フィルタ △ ○
プレフィルタ △ ○
冷却装置
(液冷式)
放熱器 × ○ (9)(10)
ファン × (8) ○ (11)(12)
ファンカウル × ○
循環ポンプ ○ ○ (13)
サーモスタット(14) ○ ○
(空冷式)
導風板 ○ ○
ファン ○ ○
温度調節装置 × ○
潤滑油冷却器 ○ ○
電気装置(15) − ○
過給装置
過給機 ○ ○
給気冷却器(16) ○ ○
冷却液ポンプ又はファン(17) ○ ○
冷却液流量調節装置 × ○
注(1) 2サイクルエンジンの場合は,実際に装着される附属の吸排気装置を装着して試験を行う。
(2) 吸気予熱装置を備えた空気清浄器では,予熱装置を閉そく(塞)して試験を行う。
(3) エンジン出力に顕著に影響するおそれがあり,受渡当事者が合意した場合には,実際に装着され
る吸気装置を使用する。
その他の場合には,清浄な空気清浄器を装着した場合に設定された吸気圧力から100Pa
[{0.75mmHg}] 以上変わらないことを確認の上,等価の吸気装置を使用してもよい。
――――― [JIS B 8018 pdf 2] ―――――
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(4) 試験運転を行うのに必要な消音,排気の排出のために出力に影響がない範囲の試験室設備を使用
してよい。
(5) 試験台の都合によって実際の装着状態とすることが不可能な場合は,出力に影響がない範囲で接
続を変えてもよい。この場合には,排気マニホールド,又は排気管の下流0.15m以内の位置で測
定した排気圧力が設定された値から1kPa [{7.5mmHg}] 以内であること。
注(6) 排気ブレーキがエンジンに組み込まれている場合には,絞り弁は全開の位置に固定して試験を行
う。
(7) 特定の用途での燃料供給圧力を再現するために必要な場合には,燃料供給圧力を調整してもよい。
(8) 冷却装置がエンジン本体構造の一部を構成しているエンジンでは,これらを装着したままで試験
を行う。
(9) 冷却は,附属装置の放熱器又は外部の装置によってもよい。外部装置によって冷却する場合には,
圧力損失と循環ポンプ入口圧力は実質的に附属装置による場合と同等でなければならない。
(10) 放熱器にシャッタが装着されている場合には,全開の位置に固定して試験を行う。
(11) 放熱器,ファン及びファンカウルが,エンジンに対して本来あるべき位置に装着されていない場
合,別途ファンを放熱器とファンカウルに対してあるべき位置に装着して,ファン消費動力を適
正回転速度のもとで実測又は計算によって求めエンジン軸出力を標準状態に修正する。
(12) ファンが動力源との接続を断つことができる構造の場合は動力源との接続を断ち,また使用状態
で滑りを発生する構造の場合には,滑りを最大にした状態で試験を行う。
(13) 装着条件Bにおいて,冷却液の循環はエンジンの循環ポンプだけで行う。
(14) サーモスタットは全開の位置に固定しておいてもよい。
(15) 充電発電機出力は,エンジンの運転に最低限必要な出力で試験を行う。蓄電池の接続が必要な場
合には,充電状態の良好な蓄電池を使用する。
(16) 空冷式給気冷却器の場合,圧力損失及び温度降下が同等の性能をもつ試験設備の熱交換器を使用
してもよい。
(17) 冷却液ポンプ又はファンは,エンジン又は電動機によって駆動する。
備考 表中の○印は装着する附属装置を示し,×印は装着しない附属装置を示す。
−印は附属装置の装着は受渡当事者間で協議することとし,△印は附属の装画以外の装置を装
着してもよいことを示す。
3. 試験の種類と項目
3.1 試験の着類 試験の種類は,次による。
(1) 形式試験 形式試験とは,あるエンジン型式の代表エンジンについて,製品の品質が仕様書で示され
た品質項目を満足するかどうかを判定するための試験をいう。
(2) 受渡試験 受渡試験とは,製品の受渡しに際して,設計,製造に係る品質項目が注文者の要求を満足
するものであるかどうかを判定するための試験をいう。ただし,形式試験を行ったものと同型式のエ
ンジンについては試験項目の一部を省略することができる。
3.2 試験の項目 試験の項目は,そのエンジンの用途が,主として可変速エンジンとして使用される場
合と,主として定速エンジンとして使用される場合とによって,表2の○印に示すとおりとする。
なお,各試験を行う場合,グロス軸出力によるか,ネット軸出力によるかは,受渡当事者間の協議によ
って選択する。
――――― [JIS B 8018 pdf 3] ―――――
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表2 試験の項目
用途
試験の項目 可変速エンジン 定速エンジン
形式試験 受渡試験 形式試験 受渡試験
全負荷運転試験 ○ ○
定格出力運転試験 ○
無負荷最高回転速度試験 ○ ○ ○ ○
負荷運転試験 ○ ○
連続定格出力運転試験 ○
最大出力運転試験 ○
調速性能試験 ○ ○
4. 試験準備 供試エンジン,燃料,潤滑油及び試験用計器について,次の準備をする。
(1) エンジンの諸元 エンジンの諸元は,付表1に示す様式の小形陸用ディーゼルエンジン諸元表に記録
する。
(2) エンジンの整備 試験前に製造業者の指定する整備要領に従って整備する。
(3) 附属装置 グロス軸出力及びネット軸出力による測定を行う場合の付属装置装着条件は,それぞれ原
則として表1による。ただし,同表に示す装着すべき付属装置であっても,設計仕様上そのエンジン
に不要な装置は装着しなくてもよい。
特別な理由によって表1の装置条件と異なる場合は,その旨付表1及び付表2に示す様式の小形陸
用ディーゼルエンジン運転試験成績表に記録する。
(4) すり合わせ運転 試験に先立ち,製造業者の指定するすり合わせ運転を行う。ただし,受渡試験では,
すり合わせ運転は省略してもよい。
(5) 燃料及び潤滑油
(a) 燃料 燃料はJIS K 2204(軽油)又は製造業者が指定する使用に適合するものを使用し,比重及び
比重測定時の温度を測定して付表2に記録する。
(b) 潤滑油 潤滑油は,製造業者の指定する使用に適合するものを使用し,銘柄などを付表2に記録す
る。
(6) 試験用計器 試験用の測定装置・計器は,試験前に校正しておく。
5. 測定条件
5.1 測定方法 圧力,温度及び湿度の計測方法は,原則として,JIS B 8006(往復動内燃機関の性能に関
する圧力計測方法),JIS B 8007(往復動内燃機関の性能に関する温度計測方法)及びJIS Z 8806(湿度測
定方法)による。
(1) 軸出力及び軸トルク 電機動力計又は吸い動力計を使用し,原則として出力軸に直結して測定する。
なお,発電機用エンジンの受渡試験において,動力負荷装置として,発電機を使用してもよいが,
測定方法については受渡当事者間の協議による。
(2) 回転速度 出力軸の回転速度を読み取る。
(3) 燃料消費量 体積又は質量で流量を測定する。測定時間は原則として20秒以上とする。体積で測定す
る場合には,燃料消費量計の入口又は出口付近で燃料温度も測定する。
(4) 吸気温度 吸気入口の上流0.15m以内で測定する。温度計は,エンジン及び排気管の放射熱並びに排
――――― [JIS B 8018 pdf 4] ―――――
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気ガスなどの影響を受けないように配慮し,直接空気流の中に設置する。
(5) 水蒸気分圧 原則として通風形乾湿球湿度計を使用して測定する。湿度計は空気の流通がよく直射日
光,エンジンの放射熱の影響を受けない所に設置する。吸気だけを調節する空気調和設備を用いる場
合には,調節された吸気流の中で測定する。
(6) 大気圧力 原則として水銀気圧計を使用して測定する。
(7) 過給エンジンの吸気及び給気圧力 過給機圧縮機の空気入口(吸気圧力)及び出口(給気圧力)で静
圧を測定する。
(8) 冷却液温度 エンジン冷却液出口で測定し,必要に応じてエンジン冷却液入口でも測定する。ただし,
空冷エンジンは,必要に応じて冷却液温度の代わりにシリンダ温度を代表する場所の温度を測定する。
(9) 潤滑油温度 原則として,オイルパン内の潤滑油深さの中程で測定する。
中程以外の場合は位置を明記する。上記測定ができない場合は,油通路又は油冷却器出口で測定し,
温度検出部は油流の中程に設置する。
(10) 潤滑油圧力 原則として油通路又は油冷却器出口で測定する。
(11) 排気温度 排気マニホールド・排気管の出口フランジ部(ターボ付きはタービン出口フランジ部)又
はフランジ部から下流方向に約0.1mまでの範囲の排気管系内径ほぼ中央部で測定する。
(12) 排気煙濃度 JIS D 1101(自動車用ディーゼルエンジン排気煙濃度測定方法)に準じて測定する。測
定器は,原則としてJIS D 8004(自動車用ディーゼルエンジン排気煙濃度測定用反射式スモークメー
タ)に規定した反射式スモークメータを使用し,その形式を明記する。
(13) 噴射ポンプの燃料温度 燃料温度は噴射ポンプ入口で測定する。ただし,分配形ポンプはポンプ出口
(戻り)で測定する。
5.2 使用する単位及び測定装口の精度 使用する単位及び測定装置の精度は,表3に示すとおりとする。
表3 単位及び測定装置精度
測定項目 使用する単位 測定装置の精度
(1) 軸出力 kW [{PS}] 動力計の精度は,測定最大軸トルクの±1%。ただし,動力計測定範囲
軸トルク N・m [{kgf・m}] の21以下を使用する場合は,測定最大軸トルクの±2%としてもよい。
(2) 回転速度 min−1 [{rpm}] 回転速度計の精度は,測定最高回転速度の±0.5%とする。
(3) 燃料消費量 kg/h, l/h 燃料消費量計の精度は,測定最大燃料消費量の±1%とする。
燃料消費率 g/kWh [{g/PSh}] 燃料温度計の精度は,±2℃とする。
(4) 吸気温度 ℃ 温度計の精度は,±1℃とする。
(5) 水蒸気分圧 kPa [{mmHg}] 通風形乾湿球湿度計の精度は,±2℃とする。
(6) 大気圧力 kPa [{mmHg}] 気圧計の精度は,±100Pa [{±0.75mmHg}] とする。
(7) 過給機の圧力 kPa [{mmHg}] 圧力計の精度は,最大目盛の±1%とする。
(8) 冷却液温度 ℃ 温度計の精度は,±2℃とする。
(9) 潤滑油温度 ℃ 温度計の精度は,±2℃とする。
(10) 潤滑油圧力 kPa [{kgf/cm2}] 圧力計の精度は,最大目盛の±2%とする。
(11) 排気温度 ℃ 温度計の精度は,±15℃とする。
(12) 排気煙濃度 汚染度% スモークメータの精度は,JIS D 8004による。
(13) 噴射ポンプの ℃ 温度計の精度は,±2℃とする。
燃料温度
6. 計算
6.1 軸トルク及び軸出力 軸トルク及び軸出力は,次の式によって算出する。
T=WL
――――― [JIS B 8018 pdf 5] ―――――
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JIS B 8018:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.020 : 内燃機関
JIS B 8018:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0108:1984
- 往復動内燃機関用語(一般)
- JISB0109:1984
- 往復動内燃機関用語(主要部品)
- JISB0110:1999
- 往復動内燃機関―特殊項目用語
- JISB8006:1986
- 往復動内燃機関の性能に関する圧力計測方法
- JISB8007:1987
- 往復動内燃機関の性能に関する温度計測方法
- JISD1101:1985
- 自動車用ディーゼルエンジン排気煙濃度測定方法
- JISD8004:1986
- 自動車用ディーゼルエンジン排気煙濃度測定用反射式スモークメータ
- JISK2204:2007
- 軽油
- JISZ8806:2001
- 湿度―測定方法