JIS B 8032-2:2016 内燃機関―小径ピストンリング―第2部:測定方法 | ページ 2

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h3寸法は,JIS B 8032-10,-14,-15,及びISO 6624-1に示す。
図6
3.2.2 厚さ a1(単位mm)
3.2.2.1 定義
リングの外周と内周との間の半径方向の長さ(図7参照)。
3.2.2.2 測定方法
a) 外周面側に平面形測定子を,内周面側には半径約4 mmの球面形測定子を用いて,内外周間の半径方
向の距離を測定する。荷重は,310 Nとする(図8参照)。
図7
図8
b) 半径約4 mmの円筒形測定子を用いて,内外周間の半径方向の距離を測定する。測定荷重は,310 N
とする。外周面の測定子が基準面となる。円筒形測定子の長さは,測定するリングの幅寸法より大き
くなければならない(図9参照)。

――――― [JIS B 8032-2 pdf 6] ―――――

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図9
3.2.3 自由合い口隙間 m,p(単位mm)
3.2.3.1 定義
自由状態で厚さ寸法の中心線上における合い口両端間の弦の長さ(図10参照)。
内周回り止め付きリングの自由合い口隙間は,合い口両端間の最小の弦の長さ(図11参照)。
3.2.3.2 測定方法
0.25 mmの精度の鋼製スケールで測定する。
又はノギスを用いて,測定してもよい。
図10
図11
3.2.4 合い口隙間 s1(単位mm)
3.2.4.1 定義
リングの呼び径に等しい寸法のリングゲージに入れたときの最小の合い口端部間の距離(図12参照)。
注記 合い口隙間s1は,呼び径寸法d1に関係する。
3.2.4.2 測定方法
呼び径寸法のリングゲージに入れて,隙間ゲージ(くさびゲージ又はフィラーゲージ)を用いて測定す
る。測定荷重は,約1 Nとする(図12参照)。
リングゲージは,内径寸法の偏差がリング呼び径寸法に対して+0.001×d1(単位mm)の範囲内のもの
を用いる。
なお,その平均内径寸法がリング呼び径寸法と異なる場合は,その寸法差を求め,合い口隙間の測定値
を補正する。

――――― [JIS B 8032-2 pdf 7] ―――――

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図12
3.2.5 接線張力 Ft(単位N)
3.2.5.1 シングルピースリングの場合 (d1<50 mmのリングには推奨しない。3.2.6参照。)
3.2.5.1.1 定義
円形状の金属製テープ又はフープの中にリングを入れて,リングの合い口隙間が所定の寸法になるまで
閉じるために必要な接線方向の力(図13及び図14参照)。
3.2.5.1.2 測定方法
a) 金属製テープによる方法 20 mm離れた直径10 mmのローラを介して厚さ0.080.10 mmの金属製円
形テープを巻き付ける(図13参照)。
リングの合い口部が接するまで金属製テープを引っ張り,その後あらかじめ測定された合い口隙間
寸法まで広げる。そのときの力を荷重計で読み取る。リングの合い口部は,二つのローラの中央に置
く。又は,金属製テープの長さを設定するために呼び径と同じ円盤状のゲージを使用してもよい。
金属製テープ内にゲージを挿入し,指定した張力の中央値が示されるまで,金属製テープの長さを
調整する。その後,リングを金属製テープ内に挿入し,設定した金属製テープの長さになるまで調整
し,そのときの力を荷重計で読み取る。
図13
b) フープによる方法 フープの中にリングを入れ,フープの合い口とリングの合い口とを一線上に並べ
る。
そのリングが対応するシリンダ径になるようにあらかじめ決められたピンの間隔までフープを閉じ
る(図14参照)。そのときの力を荷重計によって読み取る。

――――― [JIS B 8032-2 pdf 8] ―――――

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図14
c) 金属製テープでの囲い込みによる方法 厚さ0.080.1 mmの金属製テープを合い口部で交差するよ
うにリングに巻き付ける(図15参照)。
なお,図15において,荷重計は固定端側に取り付けてもよい。
金属製テープはリングが合い口隙間になるまで締め付けて測定する。リングの力は荷重計によって
読み取る。
図15
上記3種類の方法にてシングルピースリングの接線張力を測定する場合は,金属製テープ又はフープに
リングをセットした状態で適度の振動を加える。金属製テープ以外にワイヤを用いてもよい。
3.2.5.2 組合せリングの場合
3.2.5.2.1 定義
円形状の金属製テープ又はフープの中にリングを入れて,リングの合い口部に振動を加えながら,リン
グの合い口隙間が規定の寸法になるまで閉じるために必要な接線方向の力(図16参照)。
3.2.5.2.2 測定方法
コイルスプリング付きリング又はそれと同様にリングの内周にコイルエキスパンダを入れたリングを測
定するときは,コイルエキスパンダの合い口はリング本体の合い口部から180°の位置とする。
スペーサ付き組合せリングの測定の場合は,そのリングをリング溝と同一の寸法のキャリアに入れる。
スペーサエキスパンダの突合せ部は,サイドレール合い口部から180°の位置とし,2本のサイドレール
の合い口隙間はそろえる。金属製テープの厚さは,0.15±0.005 mmとする。受渡当事者間で取り決めたキ
ャリアの形式を表1から選択して使用する。
プレートエキスパンダの入ったリング又はピストンの溝底で支持するようなスプリングが入ったリング
の測定をするときは,キャリアの溝底径は,ピストンのリング溝底径に等しくする。

――――― [JIS B 8032-2 pdf 9] ―――――

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キャリアの溝底径の許容差は±0.02 mmとする。プレートエキスパンダの合い口部は,リング本体の合
い口部から180°の位置とする。
図16
表1−リングキャリア
形式 キャリア径mm
幅 公差
I h1+0.01
+0.02
II h1+0.02
0
III h1+0.03
h1 : リング呼び幅
a) 円周方向の振動を伴う金属製テープによる方法 シングルピースリングと同じ方法を用いるが,摩擦
力を軽減するため金属製テープに適切な振動を加える(図17参照)。
振動のレベルは,4050 Hzで振幅0.15 mmが適正である。
図17
b) 鉛直方向の振動を伴う金属製テープでの取り囲みによる方法 シングルピースリングと同じ方法を
用いるが,摩擦力を軽減するためリング及びキャリアに鉛直方向に適切な振動を加える(図18参照)。
振動のレベルは13回/秒が適切である。

――――― [JIS B 8032-2 pdf 10] ―――――

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  • ISO 6621-2:2003(MOD)

JIS B 8032-2:2016の国際規格 ICS 分類一覧

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