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B 8032-5 : 2015
4.4.2.4
外周エッジ部及び合い口外周エッジ部の面取り部における欠け並びにそれらに類する欠陥の限度は,次
のとおりとする。
この種の欠陥を図6に示す。これらの欠陥は,クロムめっきの面取り部(加工あり又は加工なし),コー
ティング付きリング(外周全面)の加工面取り部,及びねずみ鋳鉄製リングの加工面取り部に発生しやす
いものである。表8に欠陥の最大許容値を示すが,これらは,外周エッジ及び合い口外周エッジに面取り
をもつ全てのリングに対して適用する。
面取り部にあるとして数える欠陥は,外周エッジ又は合い口外周エッジと交差してはならない。ただし,
側面又は合い口端面と交差してもよい。
表8−外周エッジ及び合い口外周エッジの面取り部の欠け
並びにそれらに類する欠陥の大きさの許容値
単位 mm
リング幅 欠陥の大きさ
h1 L1,L2a)
0.0≦h1<2 0.5以下
2≦h1<4 0.8以下
4≦h1≦6 1.2以下
注a) 欠陥の数及び間隔は,表1による。
4.4.3 内周エッジ及びその他のエッジにおける欠け並びにそれに類する欠陥
窒化なしリングの内周エッジ及びその他のエッジにおける欠け並びにそれに類する欠陥は,次のものが
あってもよい。
a) 表3に示す許容値を超えるかえりの発生がないもの。
b) ブローホール,鋳巣及び砂食いに対して,表1に規定する許容値を超えないもの。
4.4.4 合い口内周コーナにおける欠け及びそれに類する欠陥
合い口内周コーナにおける欠け及びにそれに類する欠陥は,次のものがあってもよい。
a) 表3に示す許容値を超えるかえりの発生がないもの。
b) 内周回り止めのないリングであるもの。
c) コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリングにおいては,それらの欠陥が半径方向で0.3 mm,
円周及び軸方向で0.5 mmを超えないもの。
d) その他のリングにおいては,表9の許容値を超えないもの。
表9−合い口内周コーナにおける欠け及びそれに類する欠陥の大きさの許容値
単位 mm
リング呼び径 欠陥の大きさ
d1 軸方向a) 半径方向a) 円周方向
30≦d1<100 0.6以下 0.8以下 1以下
100≦d1≦200 0.8以下 1以下 1.5以下
注a) リング幅又は厚さの31を最大とする。
――――― [JIS B 8032-5 pdf 11] ―――――
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4.5 目視検査によるその他の特性
4.5.1 表面の色むら又は汚れ
色むら又は汚れは,リング表面の全体又は部分的にあってもよい。ただし,さび(錆)があってはなら
ない。
4.5.2 内周面の鋳肌及び付着物
リング内周面には,次の欠陥があってもよい。
a) 合い口端面から中心角5°(度)の範囲内の機械加工していない面(NCU)。
b) リングの製造工程で発生した強固に付着している付着物。
4.5.3 コーティングを施さない表面の欠け
コーティングを施さない表面の欠けは,ブローホール,鋳巣及び砂食いについて表1に規定する最大値
を超えない大きさのものがあってもよい。
4.5.4 クロムめっき外周面
クロムめっきは完全に密着しており,目視で観察されるマクロクラック,空孔,膨れ,クロムビーズ(表
面上のアンダーカットバルジ)又はピンホールがあってはならない。
ピンホールに関する例外は,受渡当事者間で協定してもよい。
4.5.5 溶射コーティング
溶射コーティングの均質性についての受入れ許容条件は,受渡当事者間で協定するか,又は製造業者の
仕様を適用してもよい。
4.5.6 窒化表面
窒化表面は,完全に密着しており,目視で観察できる大きなクラック又は離があってはならない。
窒化側面の硬化層の深さの規定は,複数の小さな領域においては最小深さ0.005 mmまで規格を下回っ
てもよい。ただし,その領域は半径方向に0.8 mm以下で,かつ,円周方向に8 mm以下でなければならな
ず,欠陥の総領域は総側面領域の10 %を超えてはならない。さらに,このような欠陥をもつ各領域の間隔
は,少なくとも20 mm以上離れていなければならない。
5 材料
5.1 基本材料
基本的な材料仕様は,JIS B 8032-3による。
詳細な仕様及び許容条件は,受渡当事者間で協定するか,又は製造業者の仕様を適用してもよい。
5.2 温度影響下での接線張力減退
エンジン作動条件下における若干の接線張力減退は,許容される。リングを呼び径に閉じた状態で行う
接線張力減退試験条件及び接線張力減退度は,表10による。
――――― [JIS B 8032-5 pdf 12] ―――――
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表10−接線張力減退試験条件
リングの形状 材料分類 接線張力減退度 試験条件
(適用規格) (JIS B 8032-3 % (リングを呼び径に閉じた状態)
による材料分類) 温度 ℃ 時間 h
ISO 6622-1,ISO 6622-2, 10,20,30 12以下 300 3
JIS B 8032-8,ISO 6624-1,
JIS B 8032-10,JIS B 8032-11, 40,50,60b) 8以下b)
JIS B 8032-14及びJIS B 8032-15
JIS B 8032-12,JIS B 8032-16 10,20,30,40,50 25以下 250 5
及びJIS B 8032-17 WFa) 12以下
JIS B 8032-13及びJIS B 8032-17 60b) 30以下 220
WFa) 15以下
注a) F=張力減退処理品を示す。
b) 材料分類60については,異なる値を受渡当事者間の協定で定めることができる。
6 ピストンリングのマーキングによる盛り上がり
盛り上がりは,表11に示す値を超えてはならない。
表11−盛り上がりの許容値
単位 mm
呼び径 表面からの盛り上がり量
d1
30≦d1<100 0.008以下
100≦d1≦200 0.01以下
7 外周及び側面加工の理想的形状及び平面からのずれ
7.1 一般
加工作業は完璧なものではないために,外周面及び側面の形状及び寸法を,JIS B 8032-4に規定する一
般仕様並びにISO 6622-1,ISO 6622-2,JIS B 8032-8,ISO 6624-1,及びJIS B 8032-10JIS B 8032-17に
規定する個別仕様どおりに,正確に加工することは困難である。
7.2 外周面形状に対する偏差の許容値
7.2.1 ストレートフェースリング(ISO 6622-1,ISO 6622-2,ISO 6624-1,JIS B 8032-10,JIS B 8032-14
及びJIS B 8032-15による。)のバレル許容値
リング幅(h1)1 mm当たり0.002 mm(測定点は,ISO 6622-1,ISO 6622-2,ISO 6624-1,JIS B 8032-10,
JIS B 8032-14及びJIS B 8032-15による。)
7.2.2 ストレートフェースリング(ISO 6624-1,JIS B 8032-14,及びIW/IF付きを除くISO 6622-1,ISO
6622-2による。)のテーパ許容値
リング幅(h1)1 mm当たり0.005 mm
7.2.3 ストレートフェースリング(JIS B 8032-10,JIS B 8032-15及びIW/IF付きISO 6622-1,ISO 6622-2,
ISO 6624-1,JIS B 8032-14による。)のテーパ許容値
リング幅(h1)1 mm当たり0.006 mm
――――― [JIS B 8032-5 pdf 13] ―――――
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7.2.4 S,G,D及びDV形オイルコントロールリング(JIS B 8032-11による。)の半径方向当たり面段差
の許容値
0.015 mm
7.2.5 SF型コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング(JIS B 8032-12及びJIS B 8032-16によ
る。)の半径方向当たり面段差の許容値
リング幅 h1<6 mm : 0.015 mm以下
リング幅 h1≧6 mm : 0.025 mm以下
7.3 平面度の許容値
半径方向 : リング幅h1の許容差の50 %以下とする。
注記 この半径方向の平面度の許容差は,ねじれ設計リング,スクレーパリング,ハーフキーストン
リング及びキーストンリングには適用しない。
円周方向 : 表12による。
表12−円周方向平面度の許容値a)
単位 mm
呼び径 平面度の許容値
d1
30≦d1<125 0.02
125≦d1<175 0.03
175≦d1≦200 0.04
注a) ねじれ設計リング,スクレーパリング及びオイル
コントロールリングには適用しない。
7.4 合い口部のヘリックス(軸方向の段差)の許容値
合い口部の軸方向ずれの許容値は,表13による。
表13−合い口部のヘリックス(軸方向の段差)の許容値
単位 mm
呼び径 リング/サイドレール幅 合い口部のヘリックス
d1 h1,h6 (軸方向の段差)
40≦d1<125 h6≦0.6 0.5以下
30≦d1< 80 h10≦1.5 0.5以下
h10>1.5 0.3以下
80≦d1<125 − 0.5以下
125≦d1<175 − 0.7以下
175≦d1≦200 − 1.0以下
――――― [JIS B 8032-5 pdf 14] ―――――
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B 8032-5 : 2015
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 8032-5:2015 内燃機関−小径ピストンリング−第5部 : 品質要求事項 ISO 6621-5:2013,Internal combustion engines−Piston rings−Part 5: Quality
requirements
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の (V) JISと国際規格との技術的差異の
国際規格 箇条ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
- 4.4 エッジ・・・・[4]
ISO規格改正時に,編集技術上の修正
を提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6621-5:2013,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
B8 032-
5 : 2015
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JIS B 8032-5:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6621-5:2013(MOD)
JIS B 8032-5:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.060 : 自動車用エンジン > 43.060.10 : エンジンブロック及び内部部品
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.020 : 内燃機関
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.240 : ロータリ往復動機構及びその部品
JIS B 8032-5:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8032-1:2016
- 内燃機関―小径ピストンリング―第1部:用語
- JISB8032-10:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第10部:鋳鉄製ハーフキーストンリング
- JISB8032-11:1998
- 内燃機関―小径ピストンリング―第11部:オイルコントロールリング
- JISB8032-12:1998
- 内燃機関―小径ピストンリング―第12部:コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
- JISB8032-13:2018
- 内燃機関―小径ピストンリング―第13部:スチール組合せオイルコントロールリング
- JISB8032-14:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第14部:スチール製キーストンリング
- JISB8032-15:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第15部:スチール製ハーフキーストンリング
- JISB8032-16:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第16部:コイルエキスパンダ付き鋳鉄製薄幅オイルコントロールリング
- JISB8032-17:2014
- 内燃機関―小径ピストンリング―第17部:コイルエキスパンダ付きスチール製オイルコントロールリング
- JISB8032-2:2016
- 内燃機関―小径ピストンリング―第2部:測定方法
- JISB8032-3:2015
- 内燃機関―小径ピストンリング―第3部:材料
- JISB8032-4:2015
- 内燃機関―小径ピストンリング―第4部:一般仕様
- JISB8032-8:2018
- 内燃機関―小径ピストンリング―第8部:鋳鉄製スクレーパリング