この規格ページの目次
JIS B 8037-4:1998 規格概要
この規格 B8037-4は、往復動内燃機関に使用する呼び径200mmを超え1000mm以下のピストンリングの一般規定について規定。リングのコード,呼び方及びマーキング方法についても規定。
JISB8037-4 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8037-4
- 規格名称
- 内燃機関―大径ピストンリング―第4部 : 仕様の一般規定
- 規格名称英語訳
- Internal combustion engines -- Large diameter piston rings -- Part 4:General specifications
- 制定年月日
- 1998年12月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 21.240, 27.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1998-12-20 制定日, 2004-02-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 8037-4:1998 PDF [9]
B 8037-4 : 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。これによってJIS B 8032-1993(ピストンリング通則)は廃止され,JIS B 8032-113 :
1998(内燃機関−小径ピストンリング−),JIS B 8037-18 : 1998(内燃機関−大径ピストンリング−)及
びJIS B 8038 : 1998(往復動油圧シリンダ用ピストンリング)によって置き換えられる。
今回の制定では,国際規格との整合を図ることに重点を置き,対応国際規格の規定内容をすべて採用し,
さらに,JISとして必要な規定内容を追加した。また,JIS Z 8301(規格票の様式)が1996年7月に改正
されたのに伴い,それに従って規格票の様式も変更した。
JIS B 8032は,次に示す13部によって構成され,これらに“内燃機関−小径ピストンリング−”という
共通の規格名称を用いた。
JIS B 8032 内燃機関−小径ピストンリング−
第1部 : 用語
第2部 : 測定方法
第3部 : 材料
第4部 : 仕様の一般規定
第5部 : 要求品質
第6部 : レクタンギュラリング
第7部 : 薄幅レクタンギュラリング
第8部 : スクレーパリング
第9部 : キーストンリング
第10部 : ハーフキーストンリング
第11部 : オイルコントロールリング
第12部 : コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
第13部 : スチール組合せオイルコントロールリング
JIS B 8037は,次に示す8部によって構成され,これらに“内燃機関−大径ピストンリング−”という
共通の規格名称を用いた。
JIS B 8037 内燃機関−大径ピストンリング−
第1部 : 用語
第2部 : 測定方法
第3部 : 材料
第4部 : 仕様の一般規定
第5部 : 要求品質
第6部 : レクタンギュラリング
第7部 : オイルコントロールリング
第8部 : コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
JIS B 8038は,“往復動油圧シリンダ用ピストンリング”という規格名称を用いた。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 8037-4 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8037-4 : 1998
内燃機関−大径ピストンリング−第4部 : 仕様の一般規定
Internal combustion engines−Large diameter piston rings− Part 4 : General specifications
1. 適用範囲 この規格は,往復動内燃機関に使用する呼び径が200mmを超え1 000mm以下のピストン
リング(以下,リングという。)の仕様の一般規定について規定する。また,この規格は,リングのコード,
呼び方及びマーキング方法についても規定している。
なお,この規格は,類似した状態で作動する圧縮機用リングなどに適用してもよい。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格は,その最新版を適用する。
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
3. 種類 リングの厚さ (a1) は,内燃機関の作動条件にリングを適合させるため,次の2種類に分類する。
なお,コードのMPG及びMPSの選択されたリングの場合は,リングの呼び方にこれらのコードを明示す
る。
厚さ a1 コード 主な用途(参考)
d1 d1
28 33 MPG 一般内燃機関
d1 d1
25 31 MPS 船用内燃機関
――――― [JIS B 8037-4 pdf 2] ―――――
2
B 8037-4 : 1998
4. ピストンリングのコード リングに用いるコードは,表1による。
表1 ピストンリングのコード
コード 内容 関連するJIS
R ストレートフェースレクタンギュラリング JIS B 8037-6
B バレルフェースレクタンギュラリング
M1M5 テーパフェースレクタンギュラリング
S 窓付きオイルコントロールリング JIS B 8037-7
G ダブルベベルオイルコントロールリング
D ベベルオイルコントロールリング
GF ダブルベベルフックオイルコントロールリング
DSF−C JIS B 8037-8
クロムめっき付き・プロファイル研磨・コイルエキスパンダ付きのベベル
オイルコントロールリング
DSF−CNP クロムめっき付き・プロファイル研磨なし・コイルエキスパンダ付きのベ
ベルオイルコントロールリング
SSF コイルエキスパンダ付き窓付きオイルコントロールリング
GSF コイルエキスパンダ付きダブルベベルオイルコントロールリング
DSF コイルエキスパンダ付きベベルオイルコントロールリング
DSF−NG コイルエキスパンダ付きベベルオイルコントロールリング(外周形状は
DSF−C又はDSF−CNPに類似)
GFSF コイルエキスパンダ付きダブルベベルフックオイルコントロールリング
MPG リング厚さa1=d1/28d1/33 JIS B 8037-6及び-7
MPS リング厚さa1=d1/25d1/31
MC10MC60 材料分類 JIS B 8037-3
MC6A 材料分類(コイルエキスパンダ用炭素鋼) JIS B 8037-3
MC6B 材料分類(コイルエキスパンダ用ステンレス鋼)
S00S50 合い口すきま(最小値) JIS B 8037-4の7.2
CR2CR5 外周全面クロムめっき付き JIS B 8037-4の8.3
MO1MO5 外周全面モリブデンコーティング付き JIS B 8037-4の8.3
MO1FMO5F 外周インレイド・モリブデン・コーティング付き
LF JIS B 8037-4の7.1
コーティングなし外周面又はランド外周面を全面ラップ仕上げしたリング
LP 外周を当たり出しラップ仕上げしたテーパフェースリング JIS B 8037-4の7.1
FE 全面フェロオキサイド皮膜処理 JIS B 8037-4の9.1
PO 全面りん酸塩皮膜処理 JIS B 8037-4の9.2
KA 外周エッジ面取り JIS B 8037-6及び-7
KI 内周エッジ面取り
IF 上側面インターナルベベル JIS B 8037-6及び-7
IW 上側面インターナルステップ
WF 張力減退低減処理 JIS B 8037-5及び-8
CSN, CSG コイルエキスパンダの形状 JIS B 8037-8
付加的マーク : JIS B 8037-4の6.2
MM 製造業者マーク
MX 材料マーク(1)
MU その他の付加的マーク(2)
注(1) 異なる材料を選択した場合は,材料表示マークは製造業者の選択による。
(2) 使用者の要求によって,その他の付加的マークが必要な場合は,受渡当事者間の協定によって明確に示す。
5. ピストンリングの呼び方
5.1 呼び方の要素及び順序 呼び方は,表1に示すコードを用いて次の要素及び順序による。
5.1.1 必す(須)要素 呼び方は,次の必す要素によって構成される。
――――― [JIS B 8037-4 pdf 3] ―――――
3
B 8037-4 : 1998
− 名称 ピストンリング
− 規格番号
− リングのタイプ 例 R
− ハイフン
− リングの寸法 d1×h1
d1 d1
− MPSコード JIS B 8037-6に従って厚さ a1 25
31 を選択する場合
− ハイフン
− 材料コード 例 MC10
5.1.2 付加的要素
− コーティング選択のコード 例 CR4
− 全面ラップ仕上げした外周面をもつコーティングなしリング,又は部分ラップ仕上げした外周面を
もつテーパフェースリングのコード 例 LF又はLP
− 表面処理選択のコード 例 PO
− 外周面エッジ形状選択のコード 例 KA
− 内周面エッジ形状選択のコード 例 KI
− 内周面ステップ又はベベルのコード 例 IW
− 張力減退低減処理のコイルが必要な場合のコード 例 WF
− コイルエキスパンダの形状選択のコード 例 CSG
5.1.3 付加的マークの要素 付加的マークは,5.1.2に規定する付加的要素の後に続ける。
− 製造業者のマークが必要な場合のコード 例 MM
− 材料マークのコード 例 MX[表1の注(1)による。]
− その他のマーク 例 MU[表1の注(2)による。]
5.2 呼び方の例
5.2.1 レクタンギュラリング JIS B 8037-6に適合するリングの呼び方は,次による。
− ストレートフェースレクタンギュラリング (R)
− 呼び径 d1=300mm (300)
− 呼び幅 h1=6.0mm (6)
− ねずみ鋳鉄,材料分類10 (MC10)
“呼び方”
ピストンリング JIS B 8037-6 R-300×6-MC10
5.2.2 オイルコントロールリング JIS B 8037-7に適合するリングの呼び方は,次による。
− クロムめっき付き・プロファイル研磨・コイルエキスパンダ付きのベベルオイルコントロールリン
グ (DSF-C)
− 呼び径d1=300mm (300)
− 呼び幅h1=10.0mm (10)
− ねずみ鋳鉄,材料分類10 (MC10)
− 合い口すきま1.2mmを選択 (S12)
− ランド部クロムめっき厚さ0.2mm以上 (CR4)
− 全鋳鉄表面上のりん酸塩皮膜処理厚さ0.002mm以上 (PO)
――――― [JIS B 8037-4 pdf 4] ―――――
4
B 8037-4 : 1998
− 張力減退低減処理コイルエキスパンダ (WF)
− 等ピッチコイルエキスパンダ (CSN)
− リングに製造業者マークを表示 (MM)
“呼び方”
ピストンリング JIS B 8037-7 DSF-C-300×10-MC10 S12 CR4 PO WF CSN MM
6. ピストンリングのマーク
6.1 必す上側面指示マーク 方向を示す必要のあるリングは,燃焼室側に近い側面だけに,上側面を示
すマークを表示する。
受渡当事者間の協定によるマークがない場合には,TOPのマークを用いる。
上側面を示すマークは,次の形状のリングに適用する。
− テーパフェースリング
− インターナルベベル又はインターナルステップリング
− 方向性のあるオイルコントロールリング
このようなマークを必要とするリングは,該当する規格JIS B 8037-6JIS B 8037-8の共通諸元の項に示
してある。
6.2 付加的マーク リングの付加的マークは,任意選択又は使用者の要求による。
その場合の付加的マークは,次による。
− 製造業者マーク
− 材質マーク(特別な材料の場合)
− 受渡当事者間の協定によるその他の付加的マーク
7. 一般共通特性事項
7.1 ライトタイトネス リングの全外周の90%以上はライトタイトとする。
外周面にコーティング及び研磨仕上げした,ラップ面のないテーパフェースリングでは,その全外周の
95%以上はライトタイトとする。
次に示す仕様のリングは,全外周の100%をライトタイトとする。
− コーティングなしで,外周面をラッピングしたリング
− コーティングの有無にかかわらず,外周面の全周にわたり(幅寸法全体ではない。)ラッピングした
テーパフェースリング
− 外周面クロムめっき付き又はモリブデンコーティング付き(全面又はインレイド)で,外周面の幅
全体にわたりラッピングしたリング
備考 表面処理(POなど)したリングのライトタイトネスの測定は,一般に表面処理前に行う。表面
処理の後に測定する場合は,測定ゲージの中でリングを回転させる。
7.2 合い口すきま 各規格群の寸法表に規定された合い口すきまと異なる合い口すきまを選択する場合
には,表2のコードを適用し,許容差は各規格群の規定をそのまま用いる。
――――― [JIS B 8037-4 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 8037-4:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.020 : 内燃機関
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.240 : ロータリ往復動機構及びその部品
JIS B 8037-4:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法