この規格ページの目次
JIS B 8037-5:1998 規格概要
この規格 B8037-5は、往復動内燃機関に使用する呼び径200mmを超え1000mm以下のピストンリングの要求品質について規定。
JISB8037-5 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8037-5
- 規格名称
- 内燃機関―大径ピストンリング―第5部 : 要求品質
- 規格名称英語訳
- Internal combustion engines -- Large diameter piston rings -- Part 5:Quality requirements
- 制定年月日
- 1998年12月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 21.240, 27.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1998-12-20 制定日, 2004-02-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 8037-5:1998 PDF [10]
B 8037-5 : 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。これによってJIS B 8032-1993(ピストンリング通則)は廃止され,JIS B 8032-113 :
1998(内燃機関−小径ピストンリング−),JIS B 8037-18 : 1998(内燃機関−大径ピストンリング−)及
びJIS B 8038 : 1998(往復動油圧シリンダ用ピストンリング)によって置き換えられる。
今回の制定では,国際規格との整合を図ることに重点を置き,対応国際規格の規定内容をすべて採用し,
さらに,JISとして必要な規定内容を追加した。また,JIS Z 8301(規格票の様式)が1996年7月に改正
されたのに伴い,それに従って規格票の様式も変更した。
JIS B 8032は,次に示す13部によって構成され,これらに“内燃機関−小径ピストンリング−”という
共通の規格名称を用いた。
JIS B 8032 内燃機関−小径ピストンリング−
第 1部 : 用語
第 2部 : 測定方法
第 3部 : 材料
第 4部 : 仕様の一般規定
第 5部 : 要求品質
第 6部 : レクタンギュラリング
第 7部 : 薄幅レクタンギュラリング
第 8部 : スクレーパリング
第 9部 : キーストンリング
第10部 : ハーフキーストンリング
第11部 : オイルコントロールリング
第12部 : コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
第13部 : スチール組合せオイルコントロールリング
JIS B 8037は,次に示す8部によって構成され,これらに“内燃機関−大径ピストンリング−”という
共通の規格名称を用いた。
JIS B 8037 内燃機関−大径ピストンリング−
第1部 : 用語
第2部 : 測定方法
第3部 : 材料
第4部 : 仕様の一般規定
第5部 : 要求品質
第6部 : レクタンギュラリング
第7部 : オイルコントロールリング
第8部 : コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
JIS B 8038は,“往復動油圧シリンダ用ピストンリング”という規格名称を用いた。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 8037-5 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8037-5 : 1998
内燃機関−大径ピストンリング−第5部 : 要求品質
Internal combustion engines−Large diameter piston rings− Part 5 : Quality requirements
1. 適用範囲 この規格は,往復動内燃機関に使用する呼び径が200mmを超え1 000mm以下のピストン
リング(以下,リングという。)の要求品質について規定する。
また,この規格は,一般に図面仕様のなかに表示されない品質について規定し,次のものに適用する。
a) ねずみ鋳鉄及び球状黒鉛鋳鉄のシングルピースリング。
b) コイルエキスパンダ付き鋳鉄製組合せオイルコントロールリング。
この規格は,測定方法の規格 (JIS B 8037-2) にある項目に関する許容限界の規定に加え,適当な定量測
定手段がなく,普通の視力(矯正視力)で拡大せずに目視判定する項目についても規定した。これらの表
面欠陥特性は,リング幅,厚さ及び合い口すきまの標準許容差とは別に規定した。
なお,この規格は,類似した状態で作動する圧縮機用リングなどに適用してもよい。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,これらの規格の規定の一部を構
成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 8037-1 内燃機関−大径ピストンリング−第1部 : 用語
JIS B 8037-2 内燃機関−大径ピストンリング−第2部 : 測定方法
JIS B 8037-3 内燃機関−大径ピストンリング−第3部 : 材料
JIS B 8037-6 内燃機関−大径ピストンリング−第6部 : レクタンギュラリング
JIS B 8037-7 内燃機関−大径ピストンリング−第7部 : オイルコントロールリング
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 8037-1による。
4. 可視欠陥
4.1 概要 可視欠陥は,4.2から4.5に規定する二つの基本的種類に分類される。
第1の種類は,鋳鉄によく見られるブローホール,鋳巣及び砂食いの鋳造欠陥である。
第2の種類は,機械的なきずで,機械加工時とか運搬時に発生する擦りきず,くぼみ,打こん(痕),ク
ラック,かえり及び欠けの欠陥である。
このような欠陥に対するリングの検査は,一般に普通の視力(必要に応じ矯正視力)をもっている検査
者によって,拡大せず,目視検査で行う。
表及び規定数値は,これによってリング1本1本が欠陥の大きさやその間隔を厳格に検査することを意
――――― [JIS B 8037-5 pdf 2] ―――――
2
B 8037-5 : 1998
図したものではなく,一般的な目安として使用する。したがって,リングの品質に疑義が生じた場合,こ
れを判定する手段として,規定の数値を使用してもよい。
4.2 ブローホール,鋳巣及び砂食い この種の欠陥は,リング表面やエッジ部において,表1に示す大
きさ,数及び間隔の許容差を超えてはならない。
備考 ブローホールの深さは,目視ではチェックできないので,許容値は規定しない。
表1 ブローホール,鋳巣及び砂食いの大きさ,数並びに間隔の許容値
単位 mm
呼び径 区 欠陥の大きさ 1本当たりの数 間隔(2)
d1 域 外周面上(1) 他の面上(1) 外周エッジ上 他のエッジ上
2002
2502 1.8 以下 1.0 以下 10以上
3002 2.5 以下 1.3 以下 10以上
4502 3 以下 1.5 以下 10以上
6502 4 以下 2 以下 15以上
9002 5 以下 2.5 以下 20以上
注(1) 欠陥は,最大許容値の21以上(最小でも0.2mm)エッジから離れていなければならない。
(2) 間隔は,隣接した面及び相対する面での欠陥を含む。
図1 区域
4.3 擦りきず,くぼみ,打こん及びクラック
4.3.1 擦りきず 孤立した擦りきずは,次のものがあってもよい。
a) 4.4.1.1に示す許容値を超えるかえりを発生していないもの。
b) 旋削された外周面上においてツールマークより深くないもの,又は旋削でない外周面上において
0.004mmより深くないもの。
c) 側面において0.01mmより深くないもの。
d) その他の面において0.06mmより深くないもの。
4.3.2 くぼみ及び打こん くぼみ及び打こんは,次のものがあってもよい。
a) 表1に示す欠陥の数及び間隔に該当するもの。
――――― [JIS B 8037-5 pdf 3] ―――――
3
B 8037-5 : 1998
b) 4.4.1.1に示す許容値を超えるかえりが発生していないもの。
c) 表2に示す大きさ及び深さの値を超えないもの。
インレイドコーティング付きリングは,外周面にくぼみ及び打こんがないこと。
備考 硬さ測定のために生じた側面上のくぼみは,表2及び表11の限度を超えないものがあって
もよい。
表2 くぼみ及び打こんの大きさ並びに深さの許容値
単位 mm
呼び径 くぼみ及び打こんの大きさ 深さ
d1 外周面上 側面上
200650 4.3.3 クラック クラックは,あってはならない。クロムめっきした外周面については,4.5.4による。
4.4 エッジ
4.4.1 エッジ形状 リングのエッジは鋭利でなければならない。すなわち,理想的にはどのエッジにもか
えりがなく,材料の欠けやかえり除去によって発生するぎざぎざの縁のないことが望ましいが,かえり又
はかえり除去のための面取りは,4.4.1.1及び4.4.1.2に示す許容値を超えない大きさのものがあってもよい。
4.4.1.1 かえり かえりは,表3に示す許容値を超えない大きさのものがあってもよい。かえりの位置及
び方向はリングがもつ表面の機能に影響を及ぼすものであるため,いかなるかえりもリングのしゅう(摺)
動方向に向かなければならず,しゅう動方向に対して垂直であってはならない。
リングのエッジに残っているかえりは,完全なエッジの一部分を形成し,しっかりと付着していなけれ
ばならない。
表3 かえりの大きさの許容値
単位 mm
かえりの位置 かえりの大きさ
(以下に隣接するエッジ) 200外周面及び側面 0.006以下 0.010以下 0.020以下
合い口端面 0.06 以下 0.10 以下 0.15 以下
外周溝面(オイルリング) 0.3 以下 0.4 以下 0.6 以下
内周面及び窓端部(オイルリング)0.5 以下 0.6 以下 0.7 以下
その他の面 0.12 以下 0.20 以下 0.30 以下
4.4.1.2 エッジ面取り いかなる方向に突き出たかえりに対しても,これを取り除くためのエッジ面取り
の大きさは,表4による。
表4 かえり除去のためのエッジ面取り
単位 mm
エッジの位置 面取りの大きさ
200外周エッジ 0.08以下 0.10以下 0.20以下
合い口外周エッジ(3) 0.20以下 0.30以下 0.40以下
その他のエッジ 0.30以下 0.40以下 0.60以下
注(3) 合い口外周エッジの面取りをしてある外周コーティング付きリング
には適用しない。
4.4.2 外周エッジ,合い口外周エッジ及び合い口外周コーナの欠け並びにそれに類する欠陥
4.4.2.1 欠け及びそれに類する欠陥は,次のものがあってもよい。
――――― [JIS B 8037-5 pdf 4] ―――――
4
B 8037-5 : 1998
a) 脱落しそうに付着している小片物でないもの。
b) 4.4.1.1で許容される値を超えるかえりの発生がないもの。
c) 当たり確認面幅の21を超えないもの。
例 テーパフェースリング
d) 表69に示す値を超えないもの。
典型的な欠陥を図27に示す(図中のF及びKの説明は,4.4.2.2による。)。
図2 合い口外周エッジの欠け 図3 外周エッジの欠け
図4 合い口外周コーナの欠け 図5 図2と図4の複合
図6 相対する合い口外周コーナの欠け 図7 面取り部の欠け
4.4.2.2 図27において,
K1, K2, K3は,その欠陥が交わるエッジに沿って測定した欠陥の寸法である。
――――― [JIS B 8037-5 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 8037-5:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.020 : 内燃機関
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.240 : ロータリ往復動機構及びその部品
JIS B 8037-5:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8037-1:1998
- 内燃機関―大径ピストンリング―第1部:用語
- JISB8037-2:1998
- 内燃機関―大径ピストンリング―第2部:測定方法
- JISB8037-3:1998
- 内燃機関―大径ピストンリング―第3部:材料
- JISB8037-6:1998
- 内燃機関―大径ピストンリング―第6部:レクタンギュラリング
- JISB8037-7:1998
- 内燃機関―大径ピストンリング―第7部:オイルコントロールリング