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B8042-8 : 2001
− 材料調書記載のすべての項目に対する注文仕様書。
− 仕様書の要件を満足したことを確認できる試験データ。
− すべての熱処理と放射線探傷の完全な識別をした記録を含む,材料検査成績書。
− 指定された場合,最終組立時の補修内容及び完成時のクリアランス記録。
上記の要件のほかに,購入者は次を指定してよい。
− 表面探傷及び内部探傷を行う部品。
− 適用する非破壊検査の種類。
5. 検査
5.1 全般
全製造工程を通して実施する検査は,次を対象とする。
− 材料
− 要素機器
− 製作
− 部分組立
− 補助パッケージ
− ガスタービンパッケージ完成品
検査対象に圧力容器を含む場合には,その部品に指定された検査が完了するまで,これらに塗装しない。
5.2 材料検査
ガス発生機,出力タービン及び装置のその他のすべての機器の製作・組立工程で用いる
非破壊検査方案及び合格基準は,合意した試験・検査計画による。
5.3 機械の検査
組立中及び機能/運転試験前に,要素機器又は部分組立品(鋳物部品の内部通路を含
む。)並びにすべての配管及び附属品は,外部からの物質,さび及び黒皮を酸洗又は他の適切な方法で取り
除く。
供給された給油装置のどの部分も,ISO 4406に規定する清浄さを満足しなければならない。
指定された場合には,ヘッド圧力容器の開口部に溶接する前,熱交換器を密閉する前又は配管の組立を
完了する前に,購入者は,パッケージャによるか又はパッケージャを通して供給された配管及び附属品に
ついて清浄さを検査してよい。
指定された場合には,部品,溶接部,熱影響部の硬度が,部品,溶接部,熱影響部の試験によって許容
値の範囲内にあることを確認する。方法,図書及び試験の立会いについては,受渡当事者間で合意する。
6. 試験
6.1 全般
この章では,商用運転へ入る前に実施する,要素機器,組立品及びパッケージの完成品の物
理的試験に対する最少限度の推奨要件を規定する。
受渡当事者は,試験の範囲について合意する。これは6.4に示す,購入者が指定するオプション試験の
選択を含んでよい。
図1は,必す(須)及び任意の運転試験の望ましいシーケンスを示す。これは,指針として用いてよい。
すべての試験報告は,JIS B 8042-2が規定する期間,保管する。
6.2 水圧試験
少なくとも,法律又は国家規格によって圧力容器として定義された要素機器(ガス発生
器及び出力タービンのケースを除く。)は,少なくとも最高許容圧力の1.5倍以上,ただし,140kPa以上の
差圧で水圧試験を行う。他の要素機器は,購入者の要求圧力又は,現地の地域で適用される法律又は必す
要求に従って試験する。試験流体の温度は,試験する材料の延性転移温度より高くする。
――――― [JIS B 8042-8 pdf 6] ―――――
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もし供試部品が,その引張強度が室温におけるその材料の引張強度以下となる温度で運転されるのであ
れば,水圧試験圧力は,室温におけるその材料の許容運転応力を運転温度における許容運転応力で除して
得られる係数を乗じた値とする。データシートには,実際の水圧試験の圧力と温度を記載する。
オーステナイトステンレス鋼材料を試験するのに用いる液体に含まれる塩化物の濃度は,50ppmを超え
てはならない。蒸発乾燥の結果として塩化物の沈殿が現れるのを避けるために,試験完了時には供試部品
から試験用液体を完全に除く。
圧力下での部品の試験が完全にできるように,十分に長い時間をかける。少なくとも30分の間,ケーシ
ング又はケーシングの接合部を通しての漏れもにじみも観察されなければ,水圧試験は合格であるとする。
大きく重い鋳物については,より長い試験時間とすることを,受渡当事者間で合意する必要がある。
分割形ケーシングの試験に必要な内部の仕切りを通るにじみ及び圧力を維持するためのポンプの運転は,
許容する。
6.3 機能/運転試験
6.3.1 全般 代替とするオプションについては,図1を参照する。
現地への出荷前に可能な試験の範囲は,ガスタービンの設計,定格及び大きさ,並びにパツケージャの
工場において利用可能な設備に依存する。これらの要素が工場での試験を妨げる場合には,パッケージの
試験は,別の場所又は現地において行う。いかなる場合でも,現地受渡し試験は,通常工場試験の範囲に
かかわらず必要である。
――――― [JIS B 8042-8 pdf 7] ―――――
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図1 試験・検査
試験の範囲及び場所は,受渡当事者間で合意する。ガスタービン及びガス発生機の性能試験は,JIS B
8041に従う。次は,一般に行われる試験の例である :
a) ガスタービン試験
――――― [JIS B 8042-8 pdf 8] ―――――
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b) 契約の対象である被駆動装置をもつガスタービン
c) パッケージ全体試験
別置きの出力タービンをもつガスタービンについては,次の代替試験を行ってよい。
d) ガス発生機試験
e) 出力タービン試験
これらの試験は,無負荷,部分荷又は全負荷の,いずれで行ってもよい。機械駆動用では,被駆動機の
全圧力,全負荷,全速での試験を実施するために,駆動機を用いてよい。
試験には,次のものを適宜含む。
f) 冷態起動
g) 温態起動
h) 可変入口案内翼及び/又は可変静翼段の全可変域の動作
i) 抽気弁の動作
j) 着氷防止装置の運転(備えられている場合)
k) すべての潤滑油圧力,粘度,及び温度は,試験する特定のガスタービン装置に関するパッケージャの
取扱説明書に推奨された運転値範囲の中にあること。
l) ケーシング,潤滑油装置,燃料装置及び油圧装置は,接合部及び接続部が締まっていることを点検す
る。油漏れ又は燃料漏れがあれば,修理する。性能に有害な影響を与えるか,又は購入者の判断で安
全上危険であると判定される空気漏れは,修理する。
m) すべての警報・保安・制御装置は,満足な運転ができるように調整し,試験する。購入者の立会試験
の場合には,試験の場で,実証のために無作為で試験項目を選択する。
6.3.2 ガス発生機 ガス発生機は,単独の組立として又はガスタービン組立の一構成部分として試験する。
試験は製造業者仕様書に従い,機械的な運転,出力,及び熱効率を実証する。
この試験は,試験室備付けの装置(すなわち制御,ダクト,空気フィルタ,動力計,ノズルなど)を用
いて実施してよいが,この場合には,パッケージャが提供する試験方案書で特定し,購入者が承認する。
ガス発生機の無負荷運転試験及び/又は性能試験の実施中に,試験することのできるすべての納入機器
及び安全装置の機械的運転が満足できるものであることを実証する。
機械の性能は,規定された基準を満足すること。
6.3.3 出力タービン 出力タービンを別個に(ガス発生機に直接接続せずに試験する場合をいう。6.3.2
参照)試験する場合には,振動レベルが基準に適合し,附属保護装置及び計装が満足に運転できることを
試験する。
6.3.4 被駆動機
6.3.4.1 発電機試験 発電機は,IEC 60034-1及びIEC 60034-4に従い,発電機供給者の工場において試
験する。
発電機は,合意した場所においてガスタービンと連結し,無負荷運転試験と同時に,パッケージに組込
んで負荷性能試験を行う。
6.3.4.2 圧縮機試験 石油,ガス,石油化学及び石油精製産業用の圧縮機は,ISO 10442の規定に従って
工場試験を行う。
備考 ISO 10442中のオプション試験は,パッケージ工場試験の一部としてよい。
6.3.4.3 ポンプ試験 油,ガス,石油化学及び石油精製産業用のポンプはISO 13709の規定に従って工場
試験を行う。
――――― [JIS B 8042-8 pdf 9] ―――――
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備考 ISO 13709中のオプション試験は,パッケージ工場試験の一部としてよい。
6.3.4.4 主減速機試験 油,ガス,石油化学及び石油精製産業用の主減速機は,ISO 13691の規定に従っ
て工場試験を行う。
6.3.5 制御装置 納入する制御盤は,ハードウェアの運転試験を完全に行う。機能試験は同じく,受渡当
事者間の合意に従い,形式試験,又は納入する制御盤についてのその契約特定の試験のいずれかを行う。
機能試験は,シミュレータを用いて行うか,又はパッケージャが,据付け及びコミッショニング段階以前
に,すべてのガスタービン運転パラメタの動作を完全に点検する。
6.3.6 補助装置試験 指定された場合,JIS B 8042-3の5.2に記載した附属装置は,無負荷運転試験に先
だって試験する。補助装置試験の詳細は,受渡当事者が共同で作成する。
6.3.7 ガス発生機及び出力タービンの機械的試験 指定された場合,別置きのガス発生機及び出力タービ
ンは,接続した状態で機械的試験を行う。試験は,6.2.2に従う。出力タービンの機械的な条件は,JIS B
8042-3の4.7の振動及びバランスに対する規定に従う。滑り軸受を用いる出力タービンについては,潤滑
油の温度及び軸受の温度は,パッケージャの仕様による。
6.3.8 ガス発生機及び出力タービン性能試験 ガスタービンの出力及び熱効率試験は,JIS B 8041及び/
又は受渡当事者間で合意した内容で行う。
6.3.9 システムの試験・検査 パッケージ搭載の構成要素もそれ以外の構成要素もすべて,それらの製造
業者の標準及び製造業者が確立した方案に従って試験する。これらの試験では,システムの完全性,及び
システムが適正に機能できることを確認し,かつ,この試験に次のもののすべて又は一部を適宜含んでよ
い。
− 目視検査
− ループ検査
− 配管のフラッシング
− 圧力試験又は漏れ試験
− 計器の設定値
− シーケンス制御による弁の動作
6.3.10 納入被駆動装置を含むガスタービン 納入被駆動装置を含めた完全なガスタービン(ガス発生機と
出力タービン)の試験は,商業運転の開始前に行う。この試験は,パッケージャの設備で行っても,据付
け及びコミッショニング後に現地で行ってもよいが,いずれの場合にも,合意した試験方案に従う。
6.3.11 全速無負荷試験
6.3.11.1 全速無負荷試験準備 次節に従って,全速無負荷試験の準備を,パッケージャの設備又は,もし
合意されれば,現地において行う。
無負荷運転試験は,パッケージに納入用軸受及び,可能であれば,納入用軸シールを取り付けた状態で
行う。
潤滑油圧力,粘度及び温度のすべては,試験を行う特定のユニットに対してパッケージャが運転要領書
に推奨する運転値範囲内になければならない。
試験設備用油フィルタを用いる場合には,公称ろ(濾)過精度が10ミクロンか,それより細かいものと
する。試験開始前に,フィルタ下流の給油装置の構成要素は,ISO 4406の規定に適合する清浄度にする。
すべての接合部及び接続部がしっかり締まっていることを点検し,漏れがあれば修理する。
警報装置,保護装置,及び制御装置のすべてを点検し,必要があれば調整する。
機械駆動用では,無負荷運転試験中に被駆動機装置の中へ,油やごみが入らないようにするための設備
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JIS B 8042-8:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 3977-8:1999(MOD)
JIS B 8042-8:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.040 : ガス及び蒸気タービン.蒸気機関
JIS B 8042-8:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0128:2005
- 火力発電用語―ガスタービン及び附属装置
- JISB8041:2012
- ガスタービン―受渡試験方法
- JISB8042-1:2001
- ガスタービン―調達仕様―第1部:一般事項及び定義
- JISB8042-2:2001
- ガスタービン―調達仕様―第2部:比較基準条件及び定格
- JISB8042-3:2007
- ガスタービン―調達仕様―第3部:設計要求事項
- JISB8042-5:2001
- ガスタービン―調達仕様―第5部:用途―石油及び天然ガス工業用
- JISB8042-7:2001
- ガスタービン―調達仕様―第7部:技術情報
- JISB8043-1:2000
- ガスタービン―排気排出物―第1部:測定及び評価