JIS B 8111:1995 蒸気噴射空気エゼクタ性能試験方法

JIS B 8111:1995 規格概要

この規格 B8111は、復水器及びこれに準じる真空容器中の空気その他の不凝結ガスを抽出する蒸気噴射空気エゼクタの性能を試験する方法について規定。

JISB8111 規格全文情報

規格番号
JIS B8111 
規格名称
蒸気噴射空気エゼクタ性能試験方法
規格名称英語訳
Testing methods for steam jet air ejectors
制定年月日
1958年3月29日
最新改正日
2017年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

27.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
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改訂:履歴
1958-03-29 制定日, 1961-03-29 確認日, 1961-07-01 改正日, 1964-07-01 確認日, 1967-07-01 確認日, 1970-07-01 確認日, 1973-07-01 確認日, 1976-08-01 改正日, 1979-07-01 確認日, 1984-11-01 確認日, 1990-03-01 確認日, 1995-07-01 改正日, 2003-02-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 8111:1995 PDF [10]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8111-1995

蒸気噴射空気エゼクタ性能試験方法

Testing methods for steam jet air ejectors

1. 適用範囲 この規格は,復水器及びこれに準じる真空容器中の空気その他の不凝結ガスを抽出する蒸
気噴射空気エゼクタ(以下,エゼクタという。)の性能を試験する方法について規定する。
2. 試験項目 エゼクタの試験は,次の各項目について行う。
使用蒸気圧力及び温度,エゼクタのノズル前蒸気圧力,各段吸入空気温度,各段冷却器ドレン温度,第
1段吸入真空,各段冷却器真空又は圧力,大気圧,各段冷却器冷却水出入口温度,室温,冷却水量,吸入
又は吐出し空気量,各段噴射蒸気量(計算値),中間冷却器入口冷却水圧力。
3. 試験の種類 エゼクタの性能試験は,受渡当事者間であらかじめ協定した条件のもとに,次の2種類
について行う。
(1) 第1,2段併用単連試験
(2) 第1,2段併用全連試験
なお,注文者の要求によって,次の条件による試験を行うことができる。
(a) 冷却水量を変化して行う試験
(b) ノズル前蒸気圧力を変化して行う試験
4. 試験装置及び試験方法
4.1 試験装置 試験装置は,エゼクタの性能と運転状態を表すのに必要な諸元を正確に測定できるもの
とする。エゼクタの試験装置と測定装置の配列の一例を図1に示す。
4.2 ノズル 空気量測定用のノズルは,A形及びB形の2種類とし,次による。
(1) 形ノズルは,のど直径d=12125mmの範囲に使用し,その形状及び寸法は図2のとおりとする。
1dとする。ノズルの出口線は十分正確に
ノズルの表面は,十分滑らかに仕上げ,dの許容差は±000
1
仕上げ,わずかの丸味もあってはならない。
なお,円筒部の長さ (=0.3d) は,約10%まで超えても差し支えない。
また,湾曲部半径の許容差は10%以下とする。
(2) 形ノズルは,のど直径d=1.625mmの範囲に使用し,その形状及び寸法は図3のとおりとし,十
分正確に,かつ滑らかに仕上げなければならない。
A形及びB形いずれの場合でも,ノズルの下流の管の直径Dは4d以上とし,5D以上の長さの直管
部を設ける。ノズル後の管内圧力は,ノズル入口の縁から2Dの位置で測定する。

――――― [JIS B 8111 pdf 1] ―――――

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図1 空気エゼクタ試験装置
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1-1995

――――― [JIS B 8111 pdf 2] ―――――

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B 8111-1995
図2 A形 図3 B形
4.3 空気量 空気量は原則として吸入側で計測するが,受渡当事者間の協定によって吐出し側で計測し
てもよい。
4.4 吸入空気量 吸入空気量は,ノズル前後の圧力比 柿 ノズル前の圧力P1に対するノズル後の圧力P2
の比で 柿 P2/P1)が臨界圧力比 ( 最 0.528) 又はこれ以下の場合は,次の式によって計算する。
Q=.0606 d2 (1)
10 P1 / v1
ノズル前後の圧力比rが臨界圧力比rc以上の場合は,次の式によって計算する。
Q=.1252 d2 (2)
10 (P1−P2 /) 1
ここに, Q : 流量 (kg/h)
懿 流量係数で次による。
愀 0.987(A形ノズルでレイノルズ数RD>6×104の場合)
愀 図4によって求める(B形ノズルの場合)
なお,図4におけるレイノルズ数は,次の式によって算出
する。
RD=Q/2.83 (3)
ここに, 空気の絶対粘度 (Pa・s) で,図5又は
近似式
106=17.21+4.67t−
100
2
100 t
0.217 から求める。
[式中tは空気温度 (℃) を示す]
膨張係数で図6又は近似式 0.271+0.932 柿 0.203 最
める。
d : ノズルののど直径 (mm)
P1 : ノズル前の空気絶対圧力 (MPa)
P2 : ノズル後の空気絶対圧力 (MPa)
v1 : ノズル前の空気の比容積 (m3/kg)

――――― [JIS B 8111 pdf 3] ―――――

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B 8111-1995
図4 B形ノズルの流量係数 愀

――――― [JIS B 8111 pdf 4] ―――――

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B 8111-1995
図5 空気の絶対粘度

――――― [JIS B 8111 pdf 5] ―――――

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