JIS B 8211:1994 規格概要
この規格 B8211は、ボイラ用水面計ガラスについて規定。
JISB8211 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8211
- 規格名称
- ボイラ―水面計ガラス
- 規格名称英語訳
- Boilers -- Gauge glasses
- 制定年月日
- 1951年7月30日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 27.060.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 圧力容器・ボイラ 2021
- 改訂:履歴
- 1951-07-30 制定日, 1954-07-30 改正日, 1957-07-20 確認日, 1960-07-20 確認日, 1962-01-01 改正日, 1965-01-01 確認日, 1968-01-01 確認日, 1971-01-01 確認日, 1974-01-01 確認日, 1975-03-01 改正日, 1978-03-01 確認日, 1983-10-01 確認日, 1989-05-01 確認日, 1994-12-01 改正日, 2001-08-20 確認日, 2007-03-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS B 8211:1994 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8211-1994
ボイラ−水面計ガラス
Boilers−Gauge glasses
1. 適用範囲 この規格は,ボイラ水を用いるボイラの水面計ガラス(以下,水面計ガラスという。)につ
いて規定する。
備考1. この規格の中でいうボイラ水とは,JIS B 8223による。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0621 幾何偏差の定義及び表示
JIS B 8223 ボイラの給水及びボイラ水の水質
3. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 泡 ガラスの素材を溶解し成形,固化させる際,ガス・空気が残存して生じたもので円形又はだ円形
のもの。
(2) 脈理 ガラス中にあって部分的に化学組成又は密度が平均値から偏っているために屈折率に差が生じ,
肉眼的に識別されるもので,多くはひも状のもの。
3. 種類 水面計ガラスの種類及び最高使用圧力は,表1による。
表1
種類 種類の記号 最高使用圧力 (1)
丸形 T 1.0MPa [{ 10kgf/cm2}] 以下
平形反射式 B 2.5MPa [{ 25kgf/cm2}] 以下
平形透視式 PA形 PA 12.0MPa [{120kgf/cm2}] 以下
PB形 PB 12.0MPa [{120kgf/cm2}] 以下
円形透視式 C 21.0MPa [{210kgf/cm2}] 以下
注(1) 水面計を取り付けるボイラの最高使用圧力をもって示す。
備考 平形透視式及び円形透視式のものには,使用上,耐食性のある雲母
を併用すること。
4. 形状及び寸法
4.1 丸形水面計ガラス 丸形水面計ガラスは,次による。
(1) 形状及び寸法は,表2による。
――――― [JIS B 8211 pdf 1] ―――――
2
B 8211-1994
表2 丸形水面計ガラスの形状及び寸法
単位 mm
呼び番号 d t l
T16 16 2.5 160
250
300
350
T19 19 3.0 160
250
300
350
備考1. 呼び番号は,種類の記号及び外径 (d) によって
表す。
2. 長さは修理用補給品の場合に限り,この表以外の
ものを使用することができる。
(2) 寸法許容差は,表3による。
(3) 両端における外径の差は0.5mm以下とし,曲がりは長さ300mmにつき0.5mm以下とする。
(4) 断面は実用上の真円とする。
(5) 両端は軸に対し直角で,外周には鋭いかどがあってはならない。
表3 寸法許容差
単位 mm
項目 許容差
d ±0.5
t ±0.5
l ±1
4.2 平形反射式水面計ガラス 平形反射式水面計ガラスは,次による。
(1) 形状及び寸法は,表4による。
――――― [JIS B 8211 pdf 2] ―――――
3
B 8211-1994
表4 平形反射式水面計ガラスの形状及び寸法
単位 mm
項目 呼び番号
B165 B190 B220 B250 B280 B320 B340
l 165 190 220 250 280 320 340
l1 137 162 192 222 252 292 312
w 34 34 34 34 34 34 34
t 17 17 17 17 17 17 17
c 1 1 1 1 1 1 1
備考 呼び番号は,種類の記号及び長さ (l) によって表す。
(2) 寸法許容差,表面及び座面の平行度と表面の平面度との合計は,表5による。
なお,平行度及び平面度の定義及び表示は,JIS B 0621による。
(3) 表面はつや出し仕上げとし,ボイラ水に接触する座面は,滑らかな鋳放し面又は仕上げ面とする。
(4) 溝部は光線を一様によく反射し,水位を鮮明に示すものであること。
表5 寸法許容差,表面及び座面の平行度及び平面度との合計
単位 mm
項目 許容差
l 0
−1.5
w 0
−0.8
t ±0.5
平行度と平面度との合計 0.4以下
4.3 平形透視式水面計ガラス 平形透視式水面計ガラスは,次による。
(1) 形状及び寸法は,表6による。
――――― [JIS B 8211 pdf 3] ―――――
4
B 8211-1994
表6 平形透視式水面計ガラスの形状及び寸法
単位 mm
項目 呼び番号
PA165 PA190 PA220 PA250 PA280 PA320 PA340
l 165 190 220 250 280 320 340
w 34 34 34 34 34 34 34
t 17 17 17 17 17 17 17
c 1 1 1 1 1 1 1
単位 mm
項目 呼び番号
PB235 PB265 PB305 PB325
l 235 265 305 325
w 22 22 22 22
t 17 17 17 17
c 0.8 0.8 0.8 0.8
備考 呼び番号は,種類の記号及び長さ (l) によっ
て表す。
(2) 寸法許容差及び平行度と平面度との合計は,表7による。
なお,平行度及び平面度の定義及び表示は,JIS B 0621による。
表7 寸法許容差及び平行度と平面度との合計
単位 mm
項目 種類
PA形 PB形
l 0 0
−1.5 −0.5
w 0 0
−0.8 −0.4
t ±0.5 0
−0.1
平行度と平面度との合計 0.1以下 0.05以下
備考 PA形で6.0MPa [{60kgf/cm2}] を超える圧力に使用す
る場合は,寸法公差及び平行度と平面度との合計に
ついては,PB形と同じとする。
(3) A形及びPB形の透視にかかわる両面は,つや出し仕上げとする。
4.4 円形透視式水面計ガラス 円形透視式水面計ガラスは,次による。
(1) 形状及び寸法は,表8による。
――――― [JIS B 8211 pdf 4] ―――――
5
B 8211-1994
表8 円形透視式水面計ガラスの形状及び寸法
単位 mm
項目 呼び番号
C33A C33B C34
d 33.2 33.2 34
t 14 16 17
c 0.8 0.8 0.8
備考 呼び番号は,種類の記号及び外径 (d) によ
って表す。
(2) 寸法許容差及び平行度と平面度との合計は,表9による。
なお,平行度及び平面度の定義及び表示は,JIS B 0621による。
表9 寸法許容差及び平行度と平面度との合計
単位 mm
項目 許容差
d 0
−0.4
t +0.05
−0
平行度と平面度との合計 0.05以下
(3) 透視にかかわる両面は,つや出し仕上げとする。
5. 試験及び検査
5.1 外観及び寸法 水面計ガラスの各部の寸法は,4.の規定に適合し,かつ,すべて実用上差し支えない
程度の透明度をもち,有害なきず及び異物があってはならない。
なお,平形反射式,平形透視式及び円形透視式では,泡及び脈理が次の規定に適合しなければならない。
(1) 泡
(a) 平均径0.5mmを超え1mm以下の泡は,透視面1cm2内に2個以下とする。ただし,0.20.5mmの
ものが密集していないこと。
(b) 平均径1mmを超え2mm以下の泡は,相互間の直線距離が50mm以上離れていなければならない。
(c) 平均径2mmを超える泡があってはならない。
(2) 脈理 脈理は実用上差し支えない範囲とし,平形反射式及び平形透視式では長手方向に多少あっても
よいが,横手方向にあってはならない。
5.2 水圧,急熱急冷及び腐食試験 水面計ガラスの材質は,表10の規定に適合しなければならない。
――――― [JIS B 8211 pdf 5] ―――――
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JIS B 8211:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.060 : バーナ.ボイラ > 27.060.30 : ボイラ及び熱交換器
JIS B 8211:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0621:1984
- 幾何偏差の定義及び表示
- JISB8223:2015
- ボイラの給水及びボイラ水の水質