この規格ページの目次
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B 8226-3 : 2011
3.15
吹出し量決定圧力(relieving pressure)
加圧したシステムから吹き出した状態における最高圧力。
注記 破裂板の仕様破裂圧力とは異なる場合がある。
3.16
吹出し温度(relieving temperature)
加圧したシステムから吹き出した状態における温度。
注記 破裂板の仕様温度とは異なる場合がある。
3.17
背圧差(differential back pressure)
破裂圧力と反対方向に加わる破裂板の差圧。他の要因によって出口側に加わる圧力及び/又は破裂板の
入口側での真空の結果生じる。
3.18
破裂板式安全装置の吹出し面積(bursting disc safety device discharge area)
破裂板式安全装置の最小流路断面積。バキュームサポート,破裂板の破片を捕集するキャッチング装置,
部品など,破裂後も残留して断面積が小さくなる可能性を考慮したものである。
3.19
バッチ(batch),ロット(lot)
同一の形式,サイズ,材料規格及び仕様破裂圧力条件の単一グループとして,同一材料ロット(JIS B
8226-1の3.20参照)から製作する破裂板,又は破裂板式安全装置の数量。
3.20
破裂圧力(bursting pressure)
破裂板が破裂したときの上流側と下流側との差圧値。
3.21
バキュームサポート(back pressure support)
背圧差による破裂板の損傷を防止する部品。背圧サポートともいう。
3.22
コーティング(coating)
破裂板組立品の部品に,金属又は非金属材料で形成させる薄膜の層。
3.23
ライニング(lining)
防食などの目的で破裂板組立品又はホルダに,金属又は非金属材料で被覆する薄板。
3.24
めっき(plating)
めっきの工程によって破裂板又はホルダに付ける金属皮膜。
3.25
遮熱材(temperature shield)
過剰な温度上昇から破裂板を保護する材料。
3.26
運転圧力比(operating ratio)
――――― [JIS B 8226-3 pdf 6] ―――――
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運転圧力と破裂圧力との最低限界の比率(図1参照)。
注記1 運転圧力をゲージ圧で表し,破裂板の下流側が大気圧である圧力システムの場合の運転圧力
比は,運転圧力を破裂圧力の最低限界で除した値である。
注記2 破裂板の下流側に背圧がある圧力システムの場合の運転圧力比は,破裂板の上流側圧力と下
流側圧力との差圧を破裂圧力の最低限界で除した値である。
3.27
破裂板式安全装置の吹出し量(bursting disc safety devices discharge capacity)
破裂板の破裂後に,破裂板式安全装置から吹き出し得る流体の流量。
3.28
交換周期(replacement period)
破裂板組立品を取り付けてから交換するまでの期間。
3.29
圧力逃しシステム(pressure relief system)
圧力機器を過剰圧力から保護するために流体を安全に逃すシステム。
注記 機器の管台,入口配管,圧力逃し装置,及び大気・回収容器・集合配管につながる出口配管か
ら構成される。
3.30
吹出し係数(discharge coefficient)
破裂板式安全装置の構成部品である破裂した破裂板を含めた圧力逃しシステムにおける理論吹出し量に
対する減少率を決定する係数であり,簡易的な計算方法(C.2参照)において使用する。
注記 記号αで示す。
3.31
抵抗係数(flow resistance factor)
配管系に破裂板を取り付けた場合に破裂した破裂板によって発生する流れ抵抗を決定する係数。
注記 記号ΚRで示し,無次元の速度水頭損失を表す。
3.32
基準圧力(base pressure)
破裂板流れ試験装置の入口で記録した圧力(図E.1参照)。
3.33
基準温度(base temperature)
破裂板流れ試験装置の入口で記録した温度(図E.1参照)。
3.34
最高許容圧力,PS(maximum allowable pressure)
製造業者によって規定された機器の最高設計圧力。
――――― [JIS B 8226-3 pdf 7] ―――――
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4 記号及び単位
記号,説明及び単位は,表1による。
表1−記号,説明及び単位
記号 説明 単位
A0 必要最小流路面積 mm2
A1 入口配管流路面積 mm2
AB 破裂板式安全装置の吹出し面積 mm2
C 断熱指数の関数 −
Ctap 圧力タップにおける音速 m/s
D 試験装置配管内径 mm
f 配管摩擦係数(ファニング) −
G 質量速度 kg/(m2・h)
k 断熱指数 −
Kb 亜臨界流れに対する理論流量補正係数 −
KV 粘度補正係数 −
KR 抵抗係数 −
Ktap 試験装置の配管入口から圧力タップまでの合計抵抗係数 −
M 分子量 kg/kmol
Ma tap 圧力タップにおけるマッハ数 −
Ma1 試験装置配管入口のマッハ数 −
p1 試験装置配管入口圧力 MPa abs. 又はbar abs.
pB 基準圧力 MPa abs. 又はbar abs.
pb 背圧 MPa abs. 又はbar abs.
pc 臨界圧力 MPa abs. 又はbar abs.
P0 吹出し量決定圧力 MPa abs. 又はbar abs.
ptap 圧力タップにおける圧力 MPa abs. 又はbar abs.
pr 対臨界圧力比(附属書D参照) −
Qm 質量流量 kg/h
R 一般ガス定数 8 314 J/kmol/K
Re レイノルズ数 −
TB 基準温度 K
T0 吹出し温度 K
Ttap 圧力タップで記録した温度 K
T1 試験装置配管入口温度 K
ν0 実際の吹出し量決定圧力及び温度における比容積 m3/kg
νtap 圧力タップにおける比容積 m3/kg
χ 乾き度a) −
Ytap 圧力タップにおける膨張係数 −
Y1 試験装置配管入口における膨張係数 −
Z0 実際の吹出し量決定圧力及び温度における圧縮係数 −
ρ 密度 kg/m3
μ 粘度 Pa・s
Δp 破裂板式安全装置の放出時の差圧 MPa又はbar
α 吹出し係数(C.2参照) −
注a) χは,0.xxとする。
――――― [JIS B 8226-3 pdf 8] ―――――
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5 適用
5.1 保護する設備の関連規格の要求事項に従って,破裂板式安全装置を単一の圧力逃し装置として,又は
安全弁に関連した組合せ装置の一部として使用してもよい。
5.2 破裂板式安全装置を含むシステムの吹出し量及び仕様温度での仕様最高破裂圧力(図1参照)は,最
大吹出し圧力が保護する機器の要求事項を超えないように決めなければならない。
破裂板式安全装置を設置した圧力逃しシステムの吹出し量の決定方法を,附属書C,附属書D及び附属
書Eに示す。
5.3 破裂板式安全装置を単一の圧力逃し装置として使用する場合
a) 圧力上昇率が安全弁の応答速度に対して不適切である。
b) 運転条件において流体の漏れが許容できない。
c) 運転条件において堆積物によって安全弁が作動しない。
d) 低温で安全弁が作動しない。
e) 大きな吹出し面積を必要とする。
注記 破裂板式安全装置は非再閉止圧力逃し装置で,破裂後に保護する機器から全ての圧力及び内容
物を放出する。
どのような圧力逃しシステムの適用に対しても,破裂板組立品の破裂に続いて起こる破片飛散又は材料
放出によって次のような事態が発生してはならない。
a) 圧力逃しシステム内で,流量が設計上の吹出し量より小さく制限される。
b) 他のいかなる安全装置に対しても正常な作動を害する。
c) 他のいかなる安全装置に対しても公称吹出し量に影響を与える。
5.4 破裂板式安全装置は,ばね安全弁(JIS B 8210),パイロット付き安全弁又は制御式安全圧力逃しシス
テムと併用してもよい。しかし,破裂板式安全装置の適用によって,保護する機器に過剰圧力が発生して
はならない。
5.4.1 破裂板式安全装置と安全弁は,次の場合に併用する。
a) 直列使用 : 安全弁の性能に影響する腐食,汚れ,又は運転条件から安全弁を保護する。
b) 直列使用 : 安全弁からの漏れ防止。
c) 直列使用 : 破裂板の破裂後,保護する機器から内容物の全量放出を防止する。
d) 並列使用 : 追加の安全装置。
5.4.2 破裂板式安全装置を安全弁の一次側に組込む場合,次の条件を満足しなければならない。
a) 破裂板式安全装置の規定する破裂条件は,保護する機器の関連する要求事項に合致する。
b) 破裂板式安全装置が組合せ装置の一部である場合は,その装置に適用する規格の要求事項に合致する。
c) 破裂板と安全弁との間には,許容できない圧力上昇を防止する手段を設ける。
注記 破裂板と安全弁との間の圧力が上昇した場合,破裂板は差圧で作動するため,保護する機器の
圧力が仕様で決めた破裂圧力を超えて上昇しても破裂板が破裂しない可能性がある。両者間の
圧力が上昇する原因としては,破裂板の腐食による漏れ,出口配管の背圧,又はその他の原因
が考えられる。
5.4.3 破裂板式安全装置を安全弁の二次側に組み込む場合,次の条件を満足しなければならない。
a) 破裂板式安全装置及び出口配管は,安全弁の作動特性を損なわないように設計する。
b) 破裂板と安全弁との間の空間には,許容できない圧力上昇を防止する手段を設ける。
注記 安全弁と破裂板式安全装置との間に背圧が発生する場合には,バランス式でないばね安全弁
――――― [JIS B 8226-3 pdf 9] ―――――
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は,設定圧力で作動しない。そのような場合には,安全弁の特殊な設計が必要である。
c) 破裂板の仕様温度における最高仕様破裂圧力と出口配管にかかる圧力との合計は,次に示す圧力を超
えてはならない。
1) 安全弁の背圧限界
2) 安全弁と破裂板式安全装置との間の全ての配管又は継手の設計圧力
3) 適用される規格によって認められた圧力
5.4.4 破裂板式安全装置は,5.4.2及び5.4.3の要求事項を満足すれば安全弁の上流又は下流のどちらでも
設置できる。
5.4.5 追加の安全装置として安全弁と並列に使用する破裂板式安全装置(例えば,急激な圧力上昇に対し
て機器を保護する。)は,保護する機器に関連する要求事項を満足する圧力で破裂するように規定しなけれ
ばならない。
5.4.6 破裂板式安全装置を2台直列に設置する場合,次の要求事項を満足しなければならない。
a) 破裂板を正しく機能させるために,二つの破裂板の間の空間は十分大きくする。
b) 破裂板の間には,許容できない圧力上昇を防止する手段を設ける。
注記 破裂板の間の圧力が上昇した場合,破裂板は差圧で作動するため,保護する機器の圧力が仕様
で決めた破裂圧力を超えて上昇しても破裂板が破裂しない可能性がある。両者間の圧力が上昇
する原因としては,破裂板の腐食による漏れ又はその他の原因が考えられる。
6 選定
6.1 破裂板式安全装置の選定
6.1.1 特定用途のために破裂板式安全装置を選定するときは,製造業者の助言を受けることが望ましい。
6.1.2 破裂板式安全装置は差圧で作動する装置であるため,破裂板の上流側及び下流側の圧力を考慮しな
ければならない。
6.1.3 破裂板組立品の交換周期を決定するために,破裂板組立品の形式及び材料,使用環境及びその他の
多くの要素の考慮が必要である。
附属書Bに破裂板の交換周期を決定するための指針を示す。
6.1.4 破裂板式安全装置は,破裂板の過早破裂の原因となるような腐食環境において,しばしば使用する
ことがある。腐食の影響を受けやすい材料は,製造業者だけが施工するコーティング,めっき,又はライ
ニングによって保護することができる。
6.1.5 破裂板の材料は,使用状態における上流側及び下流側の破裂板両面の化学的・物理的条件に対して
適切なものを選定する。
6.1.6 破裂板式安全装置の上流側に昇華物又は他の固形物がた(溜)まる可能性がある場合は,そのよう
な状況に適した形式の破裂板式安全装置を選定しなければならない。
6.1.7 破裂板式安全装置のサイズを選定するとき,バキュームサポートを考慮して必要最小断面流路面積
を決定しなければならない。
6.1.8 形式及び材料によって決まる破裂板の破裂圧力は,温度によっても変わることがある。
注記 同じバッチの破裂板の温度による破裂圧力の変動予想値に関するデータは,製造業者に要求す
ることが望ましい。一般的に,15 ℃以上30 ℃以下の温度範囲内であれば破裂圧力に大きな差
はない。しかし,この温度範囲外であれば,温度範囲内の破裂圧力と比べ低圧又は高圧で破裂
することがある。機器を保護するため仕様温度で破裂板式安全装置の破裂圧力を規定するとき,
――――― [JIS B 8226-3 pdf 10] ―――――
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JIS B 8226-3:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4126-6:2003(MOD)
JIS B 8226-3:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.060 : バーナ.ボイラ > 27.060.30 : ボイラ及び熱交換器
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.240 : 過度の圧力に対する防御
JIS B 8226-3:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8210:2017
- 安全弁
- JISB8226-1:2011
- 破裂板式安全装置―第1部:一般
- JISB8246:2004
- 高圧ガス容器用弁