JIS B 8248-2:2015 円筒形多層圧力容器―第2部:特定規格 | ページ 8

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単位 mm
T : 試験片の厚さで,層成胴の厚さとする。
図14−継手引張試験片の形状及び寸法
T : 試験片の幅で,層成胴の厚さとする。
A : 試験片の厚さで,10 mm以上とする。
r : すみの丸みの半径で,3.2 mm以下
L : 試験片の長さで,200 mm以上
図15−側曲げ試験片の形状及び寸法
t : 試験片の厚さで,溶接表面側及び溶接裏面側の層成材1層の厚さとする。ただし,層成材の厚さが19 mmを超
える場合は,曲げの内側となる側を切断して19 mmに仕上げる。
W : 試験片の幅で,38 mm
r : すみの丸みの半径で,3.2 mm以下
L : 試験片の長さで,200 mm以上
図16−表曲げ試験片及び裏曲げ試験片の形状及び寸法
9.2.3 長手継手の溶接施工方法の確認試験
長手継手の溶接施工方法の確認試験は,次のa) 及びb) による。
なお,試験方法はJIS B 8285:2010の5.2による。
a) 試験片の厚さは,最大厚さの層成材1層の厚さとする。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 36] ―――――

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b) 試験は,内層材と層成材の母材区分が同じ場合を除き,それぞれについて行う。

9.3 溶接継手の非破壊試験

  溶接継手の非破壊試験は,JIS B 8266:2006の9.2によるほか,層成胴の全ての溶接継手は,溶接継手の
位置による分類及び溶接継手の形式に応じて,表2に規定する非破壊試験を行う。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 37] ―――――

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表2−層成胴の溶接継手の非破壊試験の種類
溶接継手の位置による分類 溶接継手の形式 非破壊試験の種類
形式 適用図例
分類A 内層材 B−1継手 − 100 % RT
層成材d) 3≦t≦8 B−1継手又は − 100 % MT又は100 % PT
B−2継手
8 B−2継手 100 % MT又は100 % PT
16 B−2継手
22 層成胴と全半球形鏡板の溶接継手 B−1継手 図8 a),b-3),c),d-1), 100 % RT b)
e),f)
B−1継手又は 図8 b-1),b-2) 100 % UT c)
B−2継手
焼ばめ方式の挿入前の層成材 B−1継手 − 100 % RT
分類B 内層材 B−1継手又は − 100 % RT f)
B−2継手
層成材 3≦t≦8 B−2継手 図8 d-2) 10 % MT又は10 % PT e)
(ステップ溶接) 8 16 100 % MT又は100 % PT
22 層成胴と層成胴の溶接継手 B−1継手又は 図7 a),b) 100 % RT a) )
(突合せ溶接) B−2継手 図11 b) d)
層成胴と単肉部の溶接継手 B−1継手又は 図7 c) f) 100 % RT b)
(突合せ溶接) B−2継手 図8 c),d-1),e),f)
図11 a),e)
分類C B−1継手又は
層成胴と平板,管板又はフランジの 図9 a) e) 100 % RT b)
溶接継手(突合せ溶接) B−2継手 図10 a) l)
3≦t≦8
層成胴と平板,管板又は B−1継手又は 図9 f) 10 % MT又は10 % PT e)
フランジの溶接継手 B−2継手 図10 m)
(ステップ溶接) 8 B−2継手
16 B−2継手 100 % MT又は100 % PT
22 B−2継手
分類D 管台の溶接継手 B−1継手 図3 a),b),d),e),l) 100 % RT b)
FP継手 100 % MT又は100 % PT
図3 c),f),g) i),j-3),
k-1),k-2)
PP継手 図3 j-1),j-2),l) 100 % MT又は100 % PT
分類E 取付物の溶接継手 B−1継手 図4 100 % MT又は100 % PT
FP継手 100 % MT又は100 % PT
PP継手 100 % MT又は100 % PT
FW継手 100 % MT又は100 % PT
層成部のテーパ部 FW継手 図7 a) d) 100 % MT又は100 % PT
図8 a) d-2)
肉盛 図8 e),f) 100 % MT又は100 % PT

――――― [JIS B 8248-2 pdf 38] ―――――

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表2−層成胴の溶接継手の非破壊試験の種類(続き)
表中の記号の説明は,次による。
B−1継手 : 突合せ両側溶接又はこれと同等以上とみなされる突合せ片側溶接継手
同等以上とは,次のa) 又はb) の突合せ片側溶接継手である。
a) 裏波溶接などによって,十分な溶込みが得られ,裏側表面の滑らかな溶接継手
b) 裏当てを使用した後,これを除去して平滑に仕上げた溶接継手
B−2継手 : 裏当てを使用した突合せ片側溶接継手で,裏当てを残す溶接継手
FP継手 : 完全溶込み溶接継手
PP継手 : 部分溶込み溶接継手
FW継手 : すみ肉溶接継手
試験の方法
RT : 放射線透過試験
UT : 超音波探傷試験
MT : 磁粉探傷試験
PT : 浸透探傷試験
注a) 内層材の溶接後に内層材の厚さ以上の範囲のRTを行えば,全厚さ溶接後のRTは省略してもよい。
b) Tフィルムにスラグと区別しにくいレイヤウォッシュ,又は許容限度内の隙間が指示模様として現れること
がある。
指示模様の判定には,図17に示す溶接の位置関係を考慮する。
代案として図18に示す斜角RT法を用いて,それぞれの隙間の部分の位置を検出し,指示模様を判定して
もよい。
ここで,レイヤウォッシュとは,層間における僅かな溶接溶込みによって現れる指示模様をいう。
c) 層成材の溶接継手の厚さの底面部10 %の位置のUTに対しては,距離−振幅特性曲線又は基準レベルを6 dB
上げてもよい。
d) コイル状の巻付け方式[図1 b) 参照]の最終外面溶接を連続すみ肉溶接とする場合は,MT又はPTを行う。
e) 溶接線全長の10 %以上を試験対象とし,試験は任意の位置を選択し,その最小長さは150 mmとする。
選択した箇所が判定基準を満足しない場合,隣接する位置,満足しない溶接継手,同等の溶接継手群の優
先順位で任意の2か所について試験を行い,両方とも満足すれば,満足と判定する。
判定基準を満足しない場合は,対象の溶接継手を除去し,再溶接するか,又は100 %試験を行い,満足し
ない箇所だけを溶接補修するかのいずれかを選択する。
f) 層成胴と単肉部の溶接継手は,全厚さ溶接後にRTを行えば,内層材の厚さでのRTは省略してもよい。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 39] ―――――

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図17−レイヤウォッシュと溶接の位置関係 †
図18−斜角RT法 †

9.4 溶接部の欠陥の補修

  溶接部の欠陥の補修は,JIS B 8266:2006の9.3による。ただし,補修部の再溶接は,JIS B 8266:2006の
9.1.3による溶接士が9.2の規定で確認された溶接施工方法に従って溶接する。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 40] ―――――

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