127
B 8266 : 2003 すみ肉溶接継手
手順12 4.6.2によって円すい胴と円筒胴との継手部に適切な補強を設ける。
c) 円すいの頂角の21が60°を超えるもの 円すい胴の計算厚さは,円すい胴の軸に直角に測った最大外
径を直径とする平鏡板の式による(3.5の溶接によって取り付ける平鏡板を参照。)。
4.5 鏡板
4.5.1 半球形鏡板 外圧を受ける半球形鏡板の計算厚さは,4.3に規定する同じ手順にて求める。
4.5.2 正半だ円形鏡板 外圧を受ける正半だ円形鏡板の計算厚さは,次によって計算した値のうち,いず
れか大きいほうとする。
a) 当該鏡板が内圧を受けるものとみなし,Pを1.67倍として計算した厚さ。
b) 4.3に規定の球形胴と同じ手順によってD0を2K0D0に読み替えて計算した厚さ。
ここで,K0は附属書1表1によって求める。
附属書1表1
D0 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 3.0
2h0
K0 0.50 0.57 0.65 0.73 0.81 0.90 0.99 1.08 1.18 1.27 1.36
備考 表示の中間の値は,比例法によって求める。
4.5.3 皿形鏡板 外圧を受ける皿形鏡板の計算厚さは,次によって計算した値のうち,いずれか大きいほ
うとする。
a) 当該鏡板が内圧を受けるものとみなし,Pを1.67倍として計算した厚さ。
b) 0を皿形鏡板中央部の外半径の2倍にとり,4.3に規定する同じ手順によって求めた厚さ。
4.5.4 円すい形鏡板 外圧を受ける円すい形鏡板の計算厚さは,4.4による。円すい形鏡板に強め輪を設
ける場合の強め輪及び円すい形鏡板と円筒胴との継手部の補強は,4.6.2及び4.7の規定による。
4.6 円筒胴及び円すい胴の強め輪
4.6.1 円筒胴の強め輪 外圧を受ける円筒胴の強め輪は,その有効断面二次モーメントI又はI' が,次
のいずれかの算式によって求めた必要断面二次モーメントIs又はIs' 以上でなければならない。
2
D0 Ls(t As / Ls) A
Is
14
2
D0 Ls(t As / Ls) A
Is'
109.
強め輪は,次の手順によって決定する。
手順1 胴の設計を行い,D0,Ls及びtを決定する。
強め輪の寸法を仮定し,その断面積Asを計算して次の式を用いてBの値を求める。
3 PD0
B
4 t AsL
/ s
手順2 附属書1付図2に使用する材料に該当する図の左側の縦軸にBの値をとる。もし,胴と強め
輪との材料が異なる場合には,手順3において大きなAの値を与える方の材料の値をとる。
手順3 Bの値を示す点から水平に線を引き,設計温度に対応する材料線との交点を求める。設計温
度に対応する材料線がない場合には,補間して交点を求める。交点から垂線を降ろし,Aの
値を読む。ただし,Bの値が図に示されている最小値より小さい場合には,A = 2B/Eとする。
手順4 求めたAの値を用い,Is又はIs'を算出する。
――――― [JIS B 8266 pdf 131] ―――――
128
B 8266 : 2003 すみ肉溶接継手
手順5 手順1の計算を行ったときの強め輪の寸法から,その断面の有効断面二次モーメントI又は
I'を算出する。
手順6 もし,必要断面二次モーメントIs又はIs'が,手順5で求めた有効断面二次モーメントI又は
I'より大きければ,より大きな有効断面二次モーメントをもつ強め輪を選び直して,同じ手
順を繰り返し,I≧Is又はI'≧Is'となる強め輪を定める。
4.6.2 円すい胴と円筒胴との継手部の補強
a) θ≦60°の場合の大径端部 大径端部に丸みを付けない場合,P/Smsの値に応じて附属書1表2から得
られる より小さい場合は,円すい胴と円筒との継手部に強め材を設けなければならない。表
に対応する値がない場合は,補間によって値を求める。
附属書1表2
P/Sms 0 0.002 0.005 0.010 0.02
度) 0 5 7 10 15
P/Sms 0.04 0.08 0.10 0.125 0.15
度) 21 29 33 37 40
P/Sms 0.20 0.25 0.30 0.35
度) 47 52 57 60
SPの値が0.35を超える場合は,θ= 60°とする。
備考 ms
強め材の最小断面積は,次の式による。
kQLDLtan 1 PDL 2QL
ArL 1
2Sms 4 2QL
もし,円すい胴と円筒胴とに余剰肉厚がある場合は,次の式によって計算した余剰肉厚の断面積を
強め材としてみなしてよい。
AeL .055 DLts ts t tc tcr/ cos
強め材の断面積のうち,補強として有効な範囲は,円すい胴と円筒胴との継手部中心から板厚に沿
って測った距離が DLts / 2 の距離以
DLts / 2 以内とし,強め材の断面の図心は継手部中心から,0.25
内になければならない。
円すい胴大径端及び円筒の継手部を附属書1図9 e),f)に示す支持線とする場合には,次の手順によ
って継手部に強め輪を設けなければならない。
手順1 胴の設計を行いDL,LDL及びtを決定する。取り付ける強め輪の寸法を仮定し,その断面積
ATLを求める。
そして,次の式によってBの値を求める。
B43 FLDL
ATL
ここに, FL f1 tanθ
2 2
DLtan LDL DL DS
M
4 2 6DLtan
手順2 附属書1付図2で使用する材料に該当する図の左側の縦軸にBの値をとる。もし,胴と強め
輪の材料が異なる場合には,手順3において大きなAの値を与える方の材料の値をとる。
手順3 Bの値を示す点から水平に線を引き,設計温度に対応する材料線との交点を求める。交点か
――――― [JIS B 8266 pdf 132] ―――――
129
B 8266 : 2003 すみ肉溶接継手
ら垂線を降ろし,Aの値を読む。ただし,Bの値が図に示されている最小値より小さい場合
には,A 一
Bの値が設計温度に対応する材料線より上にある場合には,円すい胴及び円筒胴継手部の
形状の変更,強め輪の位置の変更又は軸圧縮荷重が小さくなるような対策をとることによっ
てBの値が線の下になるよう調整を行う。
手順4 手順3で求めたAの値を使って,次の式で必要な断面二次モーメントIs又はIs'を計算する。
2TL
ADL A
Is
140.
2
ADL ATL
I s'
109.
手順5 取り付ける強め輪の寸法から有効断面二次モーメントI又はI'を算出する。
手順6 もし,必要断面二次モーメントIs又はIs'が手順5で求めた有効断面二次モーメントI又はI'
よりも大きければ,より大きな有効断面二次モーメントをもつ強め輪を選び直して,同じ手
順を繰り返し,I≧Is又はI'≧Is'となる強め輪を定める。
b) θ≦60°場合の小径端部 小径端部に丸みを付けない場合には,円すい胴と円筒胴との継手部に強め材
を設けなければならない。強め材の最小断面積は,次の式による。
kQsDstan
Ars
2Sms
もし,円すい胴と円筒部とに余剰肉厚がある場合は,次の式によって計算した余剰肉厚の断面積を
強め材としてみなしてよい。
Aes .055 Dsts ts t (tc tcr /) os
強め材の断面積のうち,補強として有効な範囲は円すい胴と円筒胴との継手部中心から板厚に沿っ
て測った距離が Dsts / 2 の距離以内に
Dsts / 2 以内とし,強め材の断面の図心は継手部中心から0.25
なければならない。
円すい胴小径端と円筒胴との継手部を附属書1図9 e),f)に示す支持線とする場合には,次の手順に
よって継手部に強め輪を設けなければならない。
手順1 胴の設計を行いDs, LDs及びtを決定する。取り付ける強め輪の寸法を仮定し,その面積ATS
を求める。
そして,次の式によってBの値を求める。
B43 FsDs
ATs
ここに, Fs f2 tanθ
2 2
Dstan LDs DL Ds
N
4 2 12Dstan
手順2 a)の手順2及び手順3に示した方法でAの値を求める。
手順3 手順2で求めたAの値を使って,次の式で必要断面二次モーメントIs又はIs'を計算する。
2Ts
ADs A
Is
140.
2
ADs ATs
I s'
109.
――――― [JIS B 8266 pdf 133] ―――――
130
B 8266 : 2003 すみ肉溶接継手
手順4 取り付ける強め輪の寸法から有効断面二次モーメントI又はI'を算出する。
手順5 もし,必要断面二次モーメントIs又はIs'が手順4で求めた有効断面二次モーメントI又はI'
よりも大きければ,より大きな有効断面二次モーメントをもつ強め輪を選び直して,同じ手
順を繰り返し,I≧Is又はI'≧Is'となる強め輪を定める。
c) θ>60°の場合 θ>60°の場合の円すい胴と円筒胴との継手部の強度計算又は2種類以上の形状を
組み合わせた円すい胴の補強計算は,はり理論に基づく計算又は有限要素法による数値解析にて行う。
これらの手法は,4.6.2 a),b)の計算手法の代案として用いてもよい。
4.7 強め輪の構造及び取付け
4.7.1 強め輪の取付け 外圧を受ける胴に強め輪を取り付ける場合には,次による。
a) 強め輪は,胴の内面又は外面のいずれに取り付けてもよいが胴の全周に沿って構造的に連続しており,
かつ,連続溶接によって胴に密着して取り付けなければならない。
b) 強め輪の溶接による取付けについては,本体の付図8による。
4.7.2 強め輪の構造 強め輪の構造は,次による。
a) 附属書1図11に示す A, Bのような強め輪の突合せ溶接継手部又は Cに示すように胴の内面若しくは
外面に取り付けられる強め輪の隣接した部分間の接合部は,必要な断面二次モーメントが維持される
ようにしなければならない。また, Dに示すような支持材は支持材単独で必要な断面二次モーメント
をもたなければならない。
b) 強め輪を胴の内側に取り付け,附属書1図11の E又は Fに示すような構造とする場合には,図に示し
てある部分で, Eでは強め輪だけで必要な断面二次モーメントを, Fでは強め輪と胴によって必要な
合成断面二次モーメントをもたなければならない。ここで, A又は Eのすき間が胴板の計算厚さの8
倍を超えないときには,強め輪と胴との合成断面二次モーメントを用いてもよい。
c) 附属書1図11の D又は Eに示すような胴を支える強め輪に切欠きのあるものは,その切欠き部分の長
さが附属書1図12から求められる長さ以下であるか, Cのように強め輪を追加するか又は次のすべて
に適合するものでなければならない。
1) 支持されていない胴の弧の中心角は90°以下とする。
2) 相隣る強め輪の胴を支持していない弧の配置が180°互い違いになっているものとする。
3) 4.1で定めるLの寸法は,次のいずれか大きいほうの寸法とする。
3.1) 一つおきの強め輪の中心線間の距離
3.2) 鏡板の丸みの始まる部分から2番目の強め輪の中心線までの距離に鏡板の丸みの始まる部分から
の鏡の深さの31を加えた寸法。
4.7.3 強め輪の代替 次に掲げるものは強め輪とみなしてもよい。
a) じゃま板又は棚板のように胴の長手軸に直角に胴の内部に取り付けられる構造物であって,強め輪と
しての効果があるように設計してあるもの。
b) 胴の強め材として実質的に連続した輪を仲介とする内部ステー又は支えのあるもの。
――――― [JIS B 8266 pdf 134] ―――――
131
B 8266 : 2003 すみ肉溶接継手
注(1) 円すい胴と円筒胴との継手部を支持線とはしない場合には,円すい胴の板厚は隣り合う円筒胴の板厚以上とす
る。
(2) 計算は図に示す寸法Lを使い,各部分それぞれ直径及び対応する板厚の組合せに対して行う。
(3) 円すい胴と円筒胴との継手部を支持線とする場合には,4.6.2によって継手部に必要な断面二次モーメントをも
たせるものとする。
附属書1図 9 外圧を受ける円筒胴の設計長さ†
――――― [JIS B 8266 pdf 135] ―――――
次のページ PDF 136
JIS B 8266:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.020 : 流体貯蔵装備 > 23.020.30 : 圧力容器,ガスボンベ
JIS B 8266:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称