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c) 及びd) のテーパ部は,外面又は内面のいずれに設けてもよい。
テーパを必要とする長さlのうちに溶接継手を含めてもよい。
図中の記号の意味は,次による。
l : テーパを必要とする長さ(mm) ts : 胴の呼び厚さ(mm)
th : 鏡板の呼び厚さ(mm) Y : 片側面における厚さの差(mm)
図16−厚さの異なる胴と鏡板の突合せ溶接継手†(続き)
6.3.3 余盛の高さ及び仕上げ
突合せ溶接継手は,溶込み不良がなく,溶接ビード表面が隣接する母材の表面より低くならないように
余盛を付けてもよい。
なお,溶接ビード表面は溶接状態のままでもよいが,放射線透過試験などで正しい評価が得られるよう
に,粗いビード波形,急激な隆起,谷部などがない形状とする。ただし,放射線透過試験を実施する場合
の余盛高さ及び仕上げは,次のa) 及びb) による。
a) 余盛の高さは,母材の呼び厚さ(母材の厚さが異なる場合には,薄いほうの厚さ)の区分に対応し,
表6に示す値以下とする。
表6−余盛の高さ
単位 mm
母材の厚さ t 分類B及び分類Cの継手 その他の継手
t< 2.4 2.4 0.8
2.4 ≦t< 4.8 3.2 1.6
4.8 ≦t< 13 4.0 2.4
13 ≦t< 25 4.8 2.4
25 ≦t< 51 5.0 3.2
51 ≦t< 76 6.0 4.0
76 ≦t< 127 6.0 6.0
127 ≦t 8.0 8.0
b) 仕上げ 溶接ビードの止端は,母材の表面と段が付かないように滑らかに仕上げる。
――――― [JIS B 8267 pdf 46] ―――――
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6.4 プラグ溶接
プラグ溶接を6.1.5のL−2継手に適用する場合は,次のa) e) による。
a) 複数のプラグ溶接は,それぞれのプラグ溶接が荷重を均等に分担するように配置する。複数のプラグ
溶接の分担荷重の合計は,全荷重の30 %以下とする。
b) プラグ溶接の穴径は,t+6 mm以上で2t+6 mm以下とする。ここに,tは,穴のある重ね板の呼び厚
さ(mm)である。
c) 穴のある重ね板の呼び厚さが8 mm以下の場合は,プラグ溶接の穴は完全に溶接金属で埋める。呼び
厚さが8 mmを超える場合は,呼び厚さの1/2又は穴径の1/3のいずれか大きい値の厚さまで穴を溶接
金属で埋める。ただし,穴を埋めた溶接金属の厚さは8 mm以上とする。
d) 1個のプラグ溶接が分担する荷重は,次の式による。
P .063ad 6
ここに, d : 穴径(mm)
P : 1個のプラグ溶接の分担する荷重(N)
σa : 設計温度における材料の許容引張応力(N/mm2)
e) プラグ溶接施工では,穴底周辺の溶接を最初に行う。
6.5 胴と管板又は平鏡板の溶接
胴と管板又は平鏡板の溶接は,次のa) c) による。
a) 胴と管板又は平鏡板の溶接継手は,図5に示す。また,鍛造材又は圧延板から製作する管板又は平鏡
板の溶接継手では,管板又は平鏡板の厚さが13 mm以上の場合に,図5[b-1) の2) 及びb-2) の1),
2-1),2-2) 参照]に示す管板又は平鏡板の開先面について,溶接前に磁粉探傷試験又は浸透探傷試験
を行う。さらに,切断面のうちで溶接を行わない部分及び図5[b-1) の1-1),2),b-2) の1),2-1),
2-2),3),及びb-4) の3) 参照]に示す管板又は平鏡板の周縁部分について,溶接後に磁粉探傷試験
又は浸透探傷試験を行う。ただし,圧力による荷重の80 %以上が管,ステーなどで支えられる場合に
は,溶接前後の磁粉探傷試験又は浸透探傷試験は行わなくてもよい。
b) ハブ付き管板又はハブ付き平鏡板のハブの部分は,次の1) 又は2) の製造方法に対応した機械試験を
行い,判定基準を満足することを確認する。
なお,試験片は,図5 a) の1)4) に示すハブの近傍からハブの軸に平行に採取する。
1) 一体鍛造の場合及び鍛造材から機械加工する場合は,ハブの近傍から引張試験片を1個採取して引
張試験を行い,引張強さ及び伸びが材料規格の規定値以上である。
2) 圧延板から機械加工する場合は,ハブの近傍から引張試験片を2個採取して(1個は圧延板の幅の
中心で板幅の1/3の位置から,もう1個は周方向に90度回転した位置から採取する。)引張試験を
行い,引張強さ及び降伏点(又は耐力)が材料規格の規定値以上で,かつ,絞りが30 %以上(材料
規格の最小値が30 %を超える場合には,規定値以上)である。
c) ハブ付管板又はハブ付平鏡板を鍛造材又は圧延板から機械加工する場合は,溶接前にハブの部分につ
いて磁粉探傷試験又は浸透探傷試験を行い,溶接後にハブの溶接部(溶接金属及び溶融境界から少な
くとも13 mmまでの部分)について全線放射線透過試験を行う。
また,ハブの部分は,機械加工の前後にハブの半径方向及び軸方向の2方向から,全体積について
超音波探傷試験を行う。超音波探傷試験の方法及び結果の判定基準は,JIS G 0801による。
なお,超音波探傷試験以外の非破壊試験の方法及び結果の判定基準は,8.3による。
――――― [JIS B 8267 pdf 47] ―――――
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6.6 溶接後熱処理
溶接継手は,附属書Sに規定する溶接後熱処理を行う。
6.7 溶接士
溶接士は,法規によって定められた試験,JIS Z 3801の試験又はその他の試験によって一定の水準の技
量が確認された有資格者とする。また,溶接に従事した溶接士は,確認できるように記録する。
7 製作
7.1 一般
圧力容器の製作は,次のa) c) による。
a) 使用する材料は,材料試験成績書(ミルシート)と照合できるような方法によって,圧力容器の完成
時点でも識別ができるように管理する。
b) 製作は,材料の特性を損なわない適切な方法によって行う。
なお,圧力容器の製作過程で材料の機械的性質が損なわれる場合には,製作終了後に回復のための
措置を講じることができる。
c) 材料の切断,成形,機械加工などは,材料の特性を損なわず,かつ,使用上有害な欠陥を生じない方
法によって行う。
なお,加工によって材料に有害な特性又は欠陥が生じる場合には,回復又は除去の処置を講じるこ
とができる。
7.2 胴の直径法真円度
7.2.1 一般
胴の直径法真円度は,次の7.2.2及び7.2.3による。
7.2.2 内圧を保持する胴の直径法真円度
内圧を保持する胴の直径法真円度は,次のa) c) による。
a) 胴の軸に垂直な特定の断面での設計図に記載された公差なしの内径(以下,内径という。)に対する最
大内径と最小内径の差の比を,直径法真円度とする。全ての断面において,直径法真円度は1 %の値
(許容値)以下とする(図17参照)。ここで,直径は,内径又は外径で測定してよい。
b) 断面が胴に設けた穴を通る場合,又は断面から穴の中心までの距離が穴の内径寸法以下である場合は,
直径法真円度は1 %に,胴の内径に対する穴の内径の2 %の比を加えた値(許容値)以下とする。
最大内径 最小内径
直径法真円度 100 (%)
内径
図17−胴の直径法真円度†
c) 長手重ね溶接継手のある胴では,直径法真円度の許容値は,a) 又はb) の場合の許容値に内径に対す
――――― [JIS B 8267 pdf 48] ―――――
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る胴の呼び厚さの比を加えた値とする(図18参照)。
最大内径 最小内径
直径法真円度 100 (%)
内径
図18−長手重ね継手のある胴の直径法真円度†
7.2.3 外圧を保持する胴の偏差
外圧を保持する胴の軸に垂直な全ての断面における偏差は,7.2.2 a) によるほか,次のa) c) による。
a) 真円に対する(+)又は(−)の偏差(mm)の許容値は,図19で得られるeの値(長手重ね溶接継
手のある胴の場合は,eに板の呼び厚さを加えた値)とする。
なお,図19において,曲線群の上限はe=1.0 t,下限はe=0.20 tとする。
b) 真円に対する偏差の計測方法の例を,図20に示す。測定位置は胴の内側又は外側とし,溶接継手など
の局所的に厚さが異なる箇所では測定しない。
c) 厚さの異なる断面においては,最も薄い板の呼び厚さを用いる。
――――― [JIS B 8267 pdf 49] ―――――
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図中の記号の意味は,次による。
Do : 円筒胴及び球形胴の場合は胴の外径,円すい胴の場合は次のa) c) の値(mm)
a) 大径端部 Do=DL
b) 小径端部 Do=Ds
c) 円すい部 Do=Dx
L : 胴の設計長さで,円筒胴はE.4に規定する値,球形胴は0.5Doの値,円すい胴は次のa) c) の値
(mm)
a) 大径端部 L=Le
b) 小径端部 L=Le (DL/Ds)
c) 円すい部の外径Dxの任意の位置 L=Le (DL/Dx)
ここで,Le=0.5L (1+Ds/DL)
t : 胴の呼び厚さから腐れ代を除いた厚さ(mm)。ただし,円すい胴の場合は,tcos θとする。
ここに,DL,Ds及びθはE.4.1の記号の意味によって,Dxは円すい部の測定位置での外径を表す。
図19−外圧を保持する胴の真円に対する偏差の許容値e †
真円に対する(+)又は(−)の偏差は,図に示すように弓形の型板を用いて胴の内側又は外側から半径方向に計
測する。
真円に対する偏差の計測に用いる型板の弦の長さは,図21に示す弧の長さの2倍にとる。
図20−真円に対する偏差の計測方法の例
――――― [JIS B 8267 pdf 50] ―――――
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JIS B 8267:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.020 : 流体貯蔵装備 > 23.020.30 : 圧力容器,ガスボンベ
JIS B 8267:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称