JIS B 8277:2008 圧力容器の伸縮継手 | ページ 9

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表7−円筒上の応力の種類
応力算定箇所
各荷重条件における軸方向力
内側円筒 (x=la) 外側円筒殻 (x=lb)
Faxi σlai σlbi
ここに,添字iは表5の荷重条件の番号を示す。
2) 応力の評価 1) によって求めた円筒に生じる応力は,1.5 愀 愀
7.1 g) 2.3) による。
d) 繰返し応力及びその評価 繰返し応力の算定及び評価は,次による。
1) 応力の計算 成形シェルの谷部及び山部に生じる繰返し応力の片振幅 慓 び 戰 7.1 g) 4) の
慓 び 戰湟 算する。
このときのMa,Mb及びFaxは繰返し荷重の種類(伸縮量,圧力又はその両方)ごとに,それぞれ
7.1 g) 1) 及び7.2 a) によって計算する。
2) 応力の評価 1) によって求めた応力の評価は,次による。
K'g E0
na ≦ N
2 Eb
K'g E0
nb ≦ N
2 Eb
'
ここに, Kg : 成形シェルに対する応力集中係数。
− 溶接継手がない場合又は突合せ溶接継手で,内外面の溶
'
接部の余盛りを平滑に仕上げた場合 Kg=1.0
'
− 溶接部の余盛りを滑らかに仕上げた場合 Kg=2.0
'
− 上記以外の場合 Kg=4.0
E0,EE及び 7.1 g) 4.2) による。

8 伸縮継手の溶接及び熱処理

8.1 伸縮継手成形加工後の熱処理

  伸縮継手の成形加工後の熱処理は,要求に応じ必要な方法で行う。ただし,伸縮継手の成形加工による
最大伸び率の値は,二次曲率をもつ鏡板に準じて定める。

8.2 伸縮継手と円筒胴との継手部の溶接後熱処理

  伸縮継手と円筒胴との継手部の溶接後熱処理は, 伸縮継手の成形加工後の熱処理と同時に行ってもよい。

8.3 多層べローズ

  多層ベローズの工作は,次による。
a) 素管加工 多層ベローズの素管は,同心円方式などによって必要厚さまで重ね合わせる。
b) 成形方法 ベローズの成形は,層間の密着性のよい液圧成形加工方法又はこれと同等以上の方法とす
る。
c) べローズ端末平行部及び胴の周継手 両側突合せ溶接又はこれと同等以上とみなされる完全溶込みの
片側突合せ溶接とする。図18に示すベローズは肉盛溶接を行った後,開先を加工し溶接する。

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図18−多層べローズと円筒胴との溶接
d) ベローズ端末平行部及び円筒胴の周継手の溶接後熱処理 多層ベローズ端末平行部及び円筒胴の周継
手は,要求に応じ必要とされる溶接後熱処理を行う。ただし,次の条件をすべて満足する場合には,
溶接後熱処理の要否は受渡当事者間の協定による。
1) 周継手の構造は図18に従い,肉盛溶接の厚さが3 mm以上。
2) 溶接材料が溶接後熱処理を必要としない。

8.4 溶接

  溶接は,次によるもの以外は,本体の胴の規定による。
a) ベローズと胴の継手とを差込み形グルーブ継手で取り付ける場合の差込み部のすき間は,裏当て金を
使用する突合せ継手と同等とし,かつ,腐食性雰囲気によって腐食されるおそれがある場合には,腐
食性雰囲気となる側から溶接する。
b) 補強リングを必要とする場合の止め金具の溶接部は,必要とされる補強リングの断面積以上の強度を
もたなければならない。
c) 胴板との取付溶接以外では,周継手はベローズの製作に用いてはならない。

9 非破壊試験

  伸縮継手の非破壊試験は,次による。

9.1 成形シェル形伸縮継手の非破壊試験

  成形シェル形伸縮継手の溶接部の非破壊試験は,その圧力容器の溶接部に対する非破壊試験の要求に従
って行う。

9.2 べローズ形伸縮継手の非破壊試験

  ベローズ形伸縮継手の溶接部の非破壊試験は,次による。
なお,非破壊試験の方法及び判定については,d) を除きJIS B 8265又はJIS B 8267による。
a) べローズと円筒胴との周継手
ベローズと円筒胴との周継手で図4 a),図4 b),図4 c) 及び図4 f) の非破壊試験は,次による。
1) ベローズと胴との取付周継手には,浸透探傷試験を100 %行う。
2) 円筒胴に全線放射線試験が要求されている場合には,開先及び各溶接層ごとに行う磁粉探傷試験又
は浸透探傷試験に代えてもよい。
3) 円筒胴に20 %以上の放射線試験が要求されている場合には,初層及び最終層について行う磁粉探
傷試験又は浸透探傷試験に代えてもよい。
b) べローズの長手継手
ベローズの長手継手は,成形前の素管長手継手の全線について放射線試験を行う。ただし,多層ベロー
ズの場合は,磁粉探傷試験又は浸透探傷試験に代えてもよい。
c) すべてのベローズの突合せ溶接は,成形前に内外表面の浸透探傷試験を100 %行う。さらに成形後,

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できる限りの範囲に対して同様に浸透探傷試験を行う。突合せ溶接は,完全溶け込み溶接とする。
d) 浸透探傷試験による線状の指示寸法がt/4を超えても,0.25 mmより小さければ,妥当と判断してよい。
ここに,tは成形前のベローズの厚さである。
e) 伸縮部は目視によって応力集中などの懸念のあるノッチ,割れなどのきず,材料の不具合,溶接スパ
ッタの付着などないことをチェックする。疑いのあるところは更に浸透探傷試験を行う。

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